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ウェブ解析士マスターの小坂です。
ITコーディネータの資格も持っており、現在所属している会社で2件IT導入補助金の導入も担当しました。
先々週に1件、先週に1件最後の手続きが終わり、来月お客さんのところに無事振り込まれれば一安心というところです。
ところで、2019年もIT導入補助金があるんだろうか?と思っている方多いのではないでしょうか?
ネットショップ担当者フォーラムでも下記の記事が出ていました。
https://netshop.impress.co.jp/node/6234
<2019年4月~のIT導入補助金予算は決まっている?>
実は昨年中にもう予算は決まっています。
中小企業生産性革命推進事業という1100億円の中にIT導入補助金も入る予定です。
しかし注意点が二つあります。
2018年に関してもこの事業はあり、この中小企業生産性革命推進事業に含まれる総額は1620億円ぐらいありました。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業が1000億円、小規模事業者持続的発展事業が120億円でIT導入補助金がその中の500億円でした。
しかし、今回は内訳が発表されていません。
いろいろな情報からすると、「大幅に減額」される可能性があります。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業が800億円に減るらしく、当初予算合わせて850億円だそうです。小規模事業者持続的発展事業が200億円に増え、IT導入補助金はおそらく100億円という話。多くても200億円になるのではないでしょうか?
本日(2/18)に発表された話だと
販路開拓やITツール導入等にかかる投資については、「中小企業生産性革命推進事業」として一体的に措置している「小規模事業者持続的発展支援補助金」「サービス等生産性向上IT導入支援補助金」をご活用いただけます。
出典::http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2019/190218mono.htm
ということです。
なので、デジタルマーケティングに関しては枠がそれほど変わらない可能性もある(楽観的に見れば)
<2018年の予算消化状況>
実は、2018年度、500億円の予算がありましたが、全額は使われていないと推測されます。
下記は発表された事業者数を予測し、そこからの利用金額予測です。
発表はPDFで企業が並ぶ感じですが、1ページに40社いました。
ページ数をカウントし、件数を40倍し推測し、金額を50万円としたものが下記です。
※上記は小坂個人が計算したものですので、実際の数字とは異なりますが発表されていないので、目安として提示します。
これを見るとわかることが2つです。
一つは半額しか使われなかったこと
二つ目はその半分以上が三次(9月以降)であったということです。
(追記2019年2月26日)
北海道経済残業局の説明会に参加してきました。
2018年度の採択件数は62,901件ということでした。私の推測より2割多かったです。
<2019年4月~のIT導入補助金の注意点>
そして注意点の2つ目。
1企業が利用できる範囲です。
2019年度は40万円~450万円となりました。
2018年は15万~50万円でした。
ここから言えることは二つです。
一つは80万円以下の案件は対象外ということです。(小規模事業者持続的発展支援補助金の活用がおそらく可能)
二つ目は1社あたりの金額があがる=採択件数が減る可能性があるということです。
仮に1社あたり100万円(200万円のツール導入)の補助金とすれば、100億円の予算だと1万社です。200億円でも2万社。
もし1万社だと2018年の2割以下、一次募集分だけで埋まります。
もし1社あたりの単価があがれば減ります。
(3/15追記)
事務局の募集要項 を見ると、6000件となっていますね。
1割に件数が減るということで、やはりホームページ作成がIT導入補助金から外れることは確定でしょうね。
<IT導入補助金活用検討企業がやること>
そこで、IT導入補助金を活用しツール導入を考えようとされる企業がすることは2つです。
・一つは最初の募集で必ず申請すること
二次募集はないかもしれません。
・二つ目は今から何をするかツール導入目的を考えておくこと
金額が多くなれば、導入に関する検討は長くなります。
仮に450万円の補助を受ける場合、いったん900万円を支払う必要がありますし、
急いで見積もり依頼などを募集開始時にする必要があります。
受け身でやっていてはだめです。
2018年はそれほど審査が厳しくなかったですが、間違いなく厳しくなります。
2018年緩和されたウェブサイト導入に関する要件も厳しくなる可能性があります。
また、この補助金は企業の事業活動を効率化し収益をあげるために行うものです。
「補助金目的」では間違いなくお金の無駄遣いになります。
自社にとって必要なものは何なのか?事業計画はどうするのか?
そこまで3月までに考えて、様々なツール導入などに活用することをお勧めします。
IT事業者側は、そのニーズを日ごろから分析し、必要なツール・サービスを4月に登録できるよう準備しておきましょう。
※電話で何度かお問い合わせをいただいたのですが、私(及び弊社)ではIT導入補助金の取得手続き代行やコンサルティングを行っておりません。IT導入補助金について私もしくは弊社に問い合わせはされないようにお願いします。不明な点はIT導入補助金の事務局に聞いてください。あくまでも情報を共有しみなでアウトプットを出そうという趣旨での記事です。
弊社に発注を受けた案件に付随して実施することがあるのみですので、ご了承願います。
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(追記)2019年2月26日
説明会参加しましたがまだ詳細は不明。
ただIT導入補助金はウェブサイト作成からは外れ、小規模事業者持続化補助金に移りそうな感じです。
詳しくは「 2019年のIT導入補助金にホームページ作成は該当するのか? 」をご覧ください。
(追記)2019年3月15日
小規模事業者持続化補助金の事務局が3月7日に決まったそうです。
1年前は2月15日に決まっていましたので、前年より3週間近く遅いです。
平成30年度第2次補正予算「小規模事業者持続化補助金事業」に係る事業管理支援事業(委託事業)の企画公募の結果について
例年だともう今ぐらいには公募が始まっていますが、もしかすると3月下旬にずれ込むのでしょうか?
なお、IT導入補助金も事務局決定しました。
こちらは3月5日に発表されています。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(事務局運営業務)に係る補助事業者の採択結果について
例年は3月中旬に説明会がありますが、どうなるんでしょうか。
(追記)
(2019.4.1追記)
IT導入補助金の2019年の情報が公開されました。
説明会の日程は下記の通り
4月8日:東京
4月9日:札幌
4月10日:名古屋
4月11日:福岡
4月12日:大阪
(2019.4.9追記)
(2019.4.12追記)
IT導入支援事業者向け説明会で使用された資料が公開されました。
(2019.4.18追記)
(2019.5.14追記)
https://www.it-hojo.jp/h30/doc/pdf/h30_tool_importantpoint.pdf
これわかりやすいですね。ECサイトはいけそう。
コメント
結構深読みされていますが
結構深読みされていますが、過去の補助金の上限額は全然外れていますよ。
帝国データバンクなり商工リサーチなりに「サービスデザイン推進協議会」の照会をかければ丸判りですが、28年度・29年度とも補助金として「100億35万円」を受け取っている事が決算上明確になっています。
今年度も裏は取れていませんが同額の「100億35万円」との話ですので、今年に限っては逆に素晴らしい読みだと思います。