大企業におけるIT部門と事業部門の「部門間連携」実態調査

リリース情報提供元: プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
2025年10月30日(木)
サイボウズ株式会社
部門間連携を重視する企業は全体の85%。必要と考えるも実施できていない1位は「データ活用」

サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、従業員数1000人以上の大企業560社の情報システム部門に在籍および情報システム業務に関与する係長以上に対し、IT部門と事業部門の「部門間連携」に関する実態調査を実施しました。
■調査サマリ
- 部門間連携を重視する企業は全体の85%で、経営層が関心を寄せる企業も90%である一方、経営層が実際に支援しているのは約半数。
- 部門間連携の取り組みでは、「セキュリティの強化支援」が最も多い一方、必要と考えるも実施できていないのは「データ活用」が最多。
- IT部門との連携程度を部門別に見ると、「営業部門」が最も多く、最も少ないのは「法務部門」。
- 部門間連携の課題の上位は「人的リソース不足」「ITリテラシーに差がある点」であったが、これらの課題はCIO・CTOがいる企業ほど低くなる傾向にある。


■主な調査結果
1、企業の85%が部門間連携を重視
部門間連携の重視度を調べたところ、回答企業全体の26%が「大いに重視している」、59%が「ある程度重視している」と回答し、両者を合わせて85%に達した。



2、企業の9割において経営層が部門間連携に関心を寄せるも、実際に支援しているのは約半数
部門間連携における経営層の姿勢を見ると、51%が経営層は部門間連携に「関心があり、部門間連携を支援している」とし、「関心はあるが、支援していない」は39%であった。全体の90%において、経営層は部門間連携に関心を寄せる一方、実際に支援するのは半数に留まる結果となった。



3、部門間連携の取り組み内容としては、セキュリティ強化が最も多く、データ活用は課題として残る
部門間連携の具体的な取り組みとして特にあてはまるものを3つまで選択してもらったところ、「セキュリティの強化支援」と回答した企業が50%と最も多く、次いでシステム間連携が41%であった。「全社・事業部門間のデータ活用」は34%で、システム間連携におけるデータ活用があまり進んでいない状況が示された。



4、必要と考えるが実施できていないのは「データ活用」が最多
一方で、現状行っていないが特に必要と感じる取り組みを1つだけ選択してもらったところ、最も多かったのは「全社・事業部門間のデータ活用」の15%であった。



5、データ活用は、経営層の関心と支援によって取り組みの実施が最も左右される
経営層が「部門間連携に関心あり・支援している」と回答した企業では44%が「データ活用に取り組んでいる」と回答。 一方、「関心あり・支援なし」の企業のうち、「データ活用に取り組んでいる」の回答率は30%、「関心なし・支援なし」は15%に留まり、データ活用が経営層の関心と支援によって取り組みの実施が最も左右される結果となった。



6、部門別のIT部門との連携程度は「営業部門」が最も多く、最も少ないのは「法務部門」
どの部門と連携ができているかを確認したところ、営業部門と「連携できている」と回答した企業が78%と最も多かった。 逆に最も低かったのが「法務部門」で66%、1つ上が「人事部門」で68%という結果になった。



7、IT部門が感じている部門間連携の課題は人的要因が上位
部門間連携における大変さでは、「人的リソースが確保できていない点」が最も多い50%、次いで「ITリテラシーに差がある点」の44%で、人的課題が上位に並ぶ結果となった。




8、CIO/CTOが在籍する企業では、人的課題の負担が低くなる傾向
CIO/CTOが在籍する企業で、人的課題の負担が低いという傾向が示された。 部門間連携の「大変さ」をCIO・CTOが在籍するか否かで回答率を比べたところ、回答率が高い「ITリテラシーに差がある点」については「CIOがいる企業」のほうが「CIOがいない企業」に比べ10pt低かった。 同様に回答率が高い「人的リソースが確保できていない点」については「CTOがいる企業」のほうが「CTOがいない企業」に比べ10pt低かった。



■引用について
本調査を引用いただく際は出所の明示をお願いいたします。

■レポート公開について
未公開の調査結果を含めた調査レポートは、サイボウズのオウンドメディア「IT Foresight」にて無料ダウンロードできます。
https://cybozu.co.jp/it-foresight/

■IT Foresightについて
「IT Foresight」はサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。
急速な変化が続く経営環境のなか、テクノロジーを経営戦略と結びつけ、組織全体で実行する視点が求められています。こうした時代において、独自の分析や多角的な視点から、今後のビジネスに必要な課題解決や成長戦略を考えるうえで役立つ知識を発信して参ります。
https://cybozu.co.jp/it-foresight/

■調査概要
・調査主体   :サイボウズ株式会社
・調査実施機関 :株式会社インテージ
・調査方法   :インターネット調査(マイティーモニターよりランダムに抽出)
・調査実施時期 :2025年7月4日~7月7日
・対象者条件  :従業員数1,000人以上の企業に勤務する人
        情報システム部門に在籍する人/情報システム業務に関与する人
        係長以上の役職の人
        ※「ソフトウェア・情報サービス業」・「通信キャリア業」以外の業種
・回収数    :560社


※記載された商品名、各製品名は各社の登録商標または商標です。また、当社製品には他社の著作物が含まれていることがあります。個別の商標・著作物に関する注記については、下記をご参照ください。
https://cybozu.co.jp/logotypes/other-trademark/
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