IBM、myInvenioを買収し、組織がAIを活用したオートメーションを利用してビジネスプロセスをより効率化できるよう支援

リリース情報提供元: プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
2021年04月19日(月)
日本IBM
ビジネスの自動化に向けてmyInvenioが加わり、プロセス・マイニング、RPA、文書処理、ワークフロー、意思決定などRed Hat OpenShiftを基盤にした包括的なAIによるオートメーション・ポートフォリオを提供


[米国ニューヨーク州アーモンク - 2021年4月15日(現地時間)発] -- IBM(NYSE:IBM)は本日、イタリアのレッジョ・エミリアを拠点とするプロセス・マイニング・ソフトウェア企業のmyInvenio社 (https://www.my-invenio.com/) を買収することで、最終的に合意したことを発表しました。この買収により、ビジネス・プロセスをデータに基づいて特定するソフトウェアが提供されます。組織は販売、調達、生産、会計といったAIを活用したオートメーションから最大の効果が得られるビジネス・プロセスにソフトウェアを活用できます。

また、IBMのハイブリッドクラウドおよびAI戦略のさらなる進歩を加速し、ビジネスの自動化を実現するAIを活用したオートメーションの包括的なソリューションが提供されます。買収金額の詳細は公表していません。

myInvenio社の買収により、IBMは、企業の煩雑さや障害の発生によって直面するイノベーションの減速やコスト増大に対し、ビジネス・プロセスの合理化による課題克服を支援する予定です。

今回の発表は、組織にビジネスの自動化のためのAIを活用したオートメーション機能をワンストップ・ショップで提供するIBMの継続的な投資を示しています。この機能には、プロセス・マイニング、最近のWDG Automation社の買収によるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、文書処理、ワークフロー、意思決定などが含まれます。これらの機能はすべて、IBM Cloud Pak for Business Automationなどと強く統合され、さらにRed Hat OpenShiftを基盤にすることで、どこでも実行可能となり、お客様の全社規模での自動化に役立ちます。

「企業が、ハイブリッドクラウドのランドスケープ全体に及ぶ、重要なITシステムや複雑なビジネス・アプリケーションの管理に伴う課題の増大に直面していることから、各種業界全体にわたってデジタル・トランスフォーメーションが加速化されています。IBMが計画しているmyInvenioの買収により、私たちは、お客様の従業員がより戦略的な業務に集中するための時間を取り戻すことができるように、ビジネスの自動化に向け、業界で最も包括的なAIを活用したオートメーション機能のスイート構築に引き続き投資していきます」と、IBM Automationのゼネラル・マネージャーのディネシュ・ニーマル(Dinesh Nirmal)は述べています。

「IBMが計画しているmyInvenioの買収を通じて、私たちは、企業が自社のプロセス処理を管理する方法に大きな変革をもたらそうとしています。私たちが『組織のデジタル・ツイン(Digital Twin of an Organization)』と呼んでいる、自動的にプロセスを分析してシミュレーションを行うmyInvenio独自の機能を、IBMのAIを活用したオートメーション機能と連携させることで、プロセスの実行をより適切に管理できるようになります。これらを総合し、私たちはデジタル・プロセス・トランスフォーメーションおよびオートメーションのための包括的なソリューションを提供して、企業が継続的に洞察を行動に転換できるように支援していく予定です」と、myInvenio社CEOのマッシミリアーノ・デルサンテ(Massimiliano Delsante)氏は述べています。

IBMによるmyInvenio社の買収は、OEM契約 (https://newsroom.ibm.com/2020-11-10-IBM-Advances-Hybrid-Cloud-Software-with-New-Data-and-Automation-Capabilities-to-Help-Companies-Speed-Digital-Transformations-1) に基づいています。買収が完了し次第、IBMはmyInvenioの機能を、IBM Cloud Pak for Business AutomationをはじめとするIBMのオートメーション・ポートフォリオに統合する予定です。IBM Cloud Pak for Business Automationは、AIを活用してビジネス・プロセスを変革し、従業員の生産性向上の実現を支援するIBMのハイブリッドクラウド・ソフトウェアです。

myInvenioの機能により、非効率的な点、障害、および自動化の恩恵を受ける業務が明らかになり、組織における運営コストの大幅な削減や顧客サービスの向上が促進されます。シミュレーションを実行して自動化の機会を評価し、自動化を進める開始時点で、自動化のメリットを測定することができます。これまでのプロセス実行データおよびデスクトップ行動を分析することにより、myInvenioテクノロジーは、RPAボット、意思決定の自動化、AIモデル、およびその他の自動化をどこに応用すれば、ビジネスに最大の効果をもたらすかを見極めるのに役立ちます。

またmyInvenioの機能は、IBMのビジネス・パートナーおよびIBM グローバル・ビジネス(GBS)事業が提供する業務自動化のプラクティスにも利用することができます。これにより、お客様が効果的な自動化の促進に役立つデータに基づく明確なロードマップと自社のビジネス・プロセスに関する洞察を得られるよう支援されます。

myInvenioのプロセス・マイニング機能をIBMのAIを活用したオートメーション機能と併用することにより、組織はERPおよび請求書発行システムとのインタラクションにフォーカスすることで、自組織の売掛金勘定プロセスを合理化することができます。プロセス・マイニング・ソフトウェアを利用すると、組織は、従業員が異常の有無を調べるための手作業による請求書の検査や購買依頼書の監査に多くの時間を費やしていないかどうかを把握することができます。この2つのプロセスは、AIを活用したオートメーション機能により、効率向上やコスト削減を促進すると同時に、従業員がより戦略的な業務に従事できるようにするものです。その他の例としては、ITチケット管理システムに関するものです。企業はプロセス・マイニングを利用して、最も一般的なIT要求を調べて解決を自動化することができます。

今回発表したトランザクションは、慣習的な完了条件の影響を受けます。今四半期の終わりには完了することが見込まれます。

本日の発表に関する詳しい情報は、www.ibm.com/cloud/blog/ibm-to-acquire-myinvenio (英語)をご覧ください。

IBMのAIを活用したオートメーションと、PNC Financial ServicesやBanco Popularのような主要ブランドが、どのようにしてビジネス・プロセスを変革して、従業員がより価値の高い業務に集中できるようにしているかに関する詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/automationをご覧ください。

当報道資料は、2021年4月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-04-15-IBM-to-Acquire-myInvenio-to-help-Organizations-Use-AI-powered-Automation-to-Better-Streamline-Business-Processes (英語)

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