【法人調査】未上場企業の資金調達、8月第1週は27件・26社──最大はナレッジワークの35.0億円、8件は資本業務提携をともなう
ベンチャーキャピタルに分類した投資家49社の半数は事業会社や金融機関などの系列会社──公表額の合計120.41億円に対し中央値は3.30億円

法人データベース「Compalyze(カンパライズ)」を運営する株式会社Compalyze(本社:滋賀県草津市、代表取締役:鈴木隆士)は、2026年8月1日から8月7日までに公表された未上場企業の資金調達に関する発表を1件ずつ確認し、調達した会社と金額の分布、資金を出したベンチャーキャピタル(以下、VC)や事業会社などの投資家・貸し手の構成を集計する調査を実施しました。
その結果、新たに確認できた発表は27件・26社で、金額が公表された15件の合計は120.41億円でした。最大は営業向けAIプラットフォームを手掛けるナレッジワークの35.0億円(シリーズC 1stクローズ)で、27件のうち8件は出資と事業上の連携を同時に発表する資本業務提携でした。
また、名前が公表された投資家・貸し手のうちVCに分類できる49社の約半数は、事業会社や金融機関などの系列会社であることが分かりました。なお本調査の結果は、週次連載「先週の資金調達」の第2号として公開しています。
データ引用時のお願い
本調査のデータをご紹介・引用いただく際は、出典として「Compalyze」を明記し、あわせて下記の記事URLを併記いただけますようお願いいたします。
出典:Compalyze(調査レポート)
URL:https://compalyze.co.jp/journal/weekly-funding-20260801
調査サマリ
- 2026年8月1日~8月7日に新たに確認できた、未上場企業の資金調達に関する発表は27件・26社。うち金額が公表されたのは15件、合計120.41億円。- 最大はナレッジワークの35.0億円(シリーズC 1stクローズ)、次いでXMileの31.7億円(シリーズC)、Surf Musicの12.0億円(プレシリーズA)。全額が融資の案件はPolyuseの11.0億円の1件。
- 調達した26社の本店所在地は東京が23社、愛知・神奈川・大阪が各1社。2026年設立の会社が4社含まれる。
- 27件のうち8件は資本業務提携。株式投資型クラウドファンディングの募集に関する発表が2件、個人投資家のみを引受先とする約1.6億円の調達もある。
- 金額が公表された15件の中央値は3.30億円、平均は8.03億円。上位2件で公表額の55.4%、上位5件で82.8%。
- 名前が公表された投資家・貸し手は延べ79件。VCに分類できる49社のうち、VCとしての性格だけを持つのは25社。
1. 8月第1週に調達を発表したのは26社──本店は東京が23社、2026年設立の会社も4社
対象期間に資金調達を発表した26社の本店所在地は、東京都が23社を占め、愛知・神奈川・大阪が各1社でした。設立から日の浅い会社も多く、エクイタスメディカル、Zeimee、megli、Sincecoreの4社は2026年の設立です。
事業の領域は幅広く、営業向けAIプラットフォーム(ナレッジワーク)、物流・建設などノンデスク産業向けサービス(XMile)、音楽ライセンス(Surf Music)、カーボンクレジット取引(クレアトゥラ)、数理最適化・量子技術(JIJ)、歩行ナビゲーション(Ashirase)、宇宙構造物(cosmobloom)など、AI・産業向けソフトウェアから宇宙関連までの各分野で調達が発表されました。
2. 最大はナレッジワークの35.0億円──公表額の合計120.41億円に対し中央値は3.30億円
金額が公表された15件のうち最大は、ナレッジワークの35.0億円(シリーズC 1stクローズ、リード投資家はグロービス・キャピタル・パートナーズ)です。次いでXMileの31.7億円(シリーズC、リード投資家はVertex Growth)、Surf Musicの12.0億円(プレシリーズA)、Polyuseの11.0億円と続きます。Polyuseは15件で唯一、全額が融資(みずほ銀行、商工組合中央金庫)による調達でした。

【図1】調達額ランキング(金額が公表された15件)(Compalyze調べ)
一方で15件の中央値は3.30億円、平均は8.03億円と、両者は離れています。上位2件で公表額の55.4%、上位5件で82.8%を占めています。合計額だけを見ると「1週間で120.41億円が動いた」という読み方になりますが、実際の分布は少数の大型案件と多数の小型案件に分かれています。
3. 27件のうち8件は資本業務提携──金額を公表しない調達も12件
27件のうち8件は、出資と事業上の連携を同時に発表する資本業務提携でした。金額が公表された大型案件のうちナレッジワークとクレアトゥラ(10.0億円・シリーズB)も、事業上の連携をあわせて発表する形です。金額を公表しない発表は12件あり、資本業務提携8件のうち6件がこれに含まれます。金額が公表されていない案件にも、事業上の連携という情報が含まれています。
このほか、株式投資型クラウドファンディング(以下、株式投資型CF)の募集に関する発表が2件(ORNISが募集開始、オクシリアが2回目の実施を告知)、複数の個人投資家のみを引受先とする約1.6億円の調達(ADVATEC、プレシリーズB)もあり、発表の形は出資・融資・株式投資型CFの募集に分かれています。
4. 投資家の内訳──VCに分類した49社の半数は事業会社や金融機関などの系列会社
名前が公表された投資家・貸し手は延べ79件でした。本調査では1社に複数の属性を認める形で、投資家・貸し手を「VC・ファンド」「事業会社」「金融機関」「公的・大学系」「株式投資型CF」「個人」の6つに分類しています。たとえば銀行系のVCは、VCであると同時に金融機関の系列会社でもあり、どちらか一方に割り当てた時点で、もう一方の情報が失われるためです。
この分類でVCやファンドに該当する49社の内訳は、次のようになります。

【図2】VC(ベンチャーキャピタル)に分類した49社の内訳(Compalyze調べ)
- VC・ファンドのみ 25社
- 事業会社系のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル) 15社
- 銀行・証券・保険の系列 6社
- 公的・大学系 3社
VC・ファンドとして数えた49社のうち、VCのみは25社で、約半分でした。案件ごとに数えても、事業会社の性格を持つ投資家が加わった案件は16件で、VCの15件を上回っています。

【図3】案件ごとの投資家の属性(Compalyze調べ)
金融機関の関与の形も1つではなく、融資、銀行本体の名前が投資家として並ぶ形、VC子会社を通じた形に分かれます。たとえば三井住友フィナンシャルグループは、三井住友銀行(ナレッジワーク)、SMBC日興証券とSMBCベンチャーキャピタル(いずれもXMile)と、週の2大案件に3つの主体が登場しました。金額そのものよりも、どの業種の会社がどの立場で資金を出したかに情報量がある1週間でした。
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先週の資金調達(2026年8月1日~8月7日)
調査概要
調査主体
株式会社Compalyze
対象期間
2026年8月1日(土)~8月7日(金)。週の区切りは土曜~金曜(半開区間)。
調査対象・方法
各社の公表資料(プレスリリース、TDnet、電子公告等)をもとに、未上場企業の資金調達に関する発表を Compalyze が独自に集計。会社の同定は国税庁 法人番号公表データを用い、法人番号で名寄せ。上場・未上場、本店所在地、設立年は発表日時点の公開情報で判定。
1件の数え方
1件=1つの案件。同じ案件を調達した側と出資した側の双方が発表した場合は1件に統合(本号では重複6件)。すでに公表済みのラウンドの続報(1件)、補助金の採択(2件)、締結済みの資本業務提携に基づく共同開発(1件)は除外。
金額の数え方
その回に公表された調達額のみを合計。累計調達額は合計に含めない。金額が非公表の案件は件数に含め、合計には含めない。株式投資型CFの募集額は、出資者が募集の成立後に決まるため調達額として数えない。
投資家・貸し手の分類
「VC・ファンド」「事業会社」「金融機関」「公的・大学系」「株式投資型CF」「個人」の6つに分類し、1社に複数の属性を認めた。銀行系のVCは「VC・ファンド」と「金融機関」の両方に計上。募集プラットフォームは投資家に数えない。延べ79件には個人が含まれるため、投資家・貸し手の総数は「件」で数えている。公表された名称から属性を判別できなかったものが2件。
留意点
本調査は「その週に新たに確認できた発表」を対象としており、網羅性を主張するものではない。収録できていない発表がある可能性がある。個社に関する記載は、各社が自ら公表した調達の事実にもとづく。属性は公表された名称にもとづく語句・辞書ベースの分類であり、資本関係を1社ずつ確認したものではない。第1号と第2号以降では週の区切りと分類の方法が異なるため、号をまたいだ件数・金額の直接比較はできない。本調査は公開情報の集計・分析であり、投資助言ではない。
■ 会社概要
会社名:株式会社Compalyze代表者:代表取締役 鈴木隆士
所在地:滋賀県草津市西大路町2-2 草津BASE 9
事業内容:法人情報データベースサービス「Compalyze」の運営
設立:2025年5月
上場:未上場
公式URL:https://compalyze.co.jp/
■ 本リリースに関するお問い合わせ
Compalyze 広報窓口メール:support@compalyze.jp
URL:https://compalyze.co.jp
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