企業のブランド担当者の約3人に1人、自社ブランドがどう見られているかを判断できず
企業のブランド担当者296名に、認知状況・第一印象・露出先など7項目を調査
ブランドコンサルティング会社のPOROROCAは、50名以上の企業・組織に勤務し、自社のブランド表現を管理・承認する立場、または主担当として関わる296名を対象に、ブランドの認知や印象の残り方に関する調査を実施しました。
調査の結果、「顧客にとって、第一印象で何のブランドか判断しづらい」という項目では、36.1%が「判断できない層」に該当しました。また、「自社のブランド認知が、ターゲットや市場の中で低い」では33.8%、「ブランドを露出すべき場所や媒体が決まっていない」では32.1%が同じ「判断できない層」に該当しました。
認知や印象に関する7項目すべてで、28.7~36.1%が「判断できない層」に該当しました。企業のブランド担当者のおよそ3人に1人が、自社ブランドの状況を明確に捉えられていないことがうかがえます。
● 調査結果

● 調査内容
回答者に、現在もっとも深く関わっているブランドを一つ想定してもらい、認知や印象に関する7項目について回答を求めました。
以下では、そのうち3項目を詳しく紹介します。全7項目の回答結果と、調査から見えたブランド認知の課題については、POROROCA公式ブログで紹介しています。
▶ 【市場調査】企業のブランド担当者296名への調査から見えた7つの認知課題
1| 自社ブランドが「何のブランド」として伝わっているかを把握できない
「顧客にとって、第一印象で何のブランドか判断しづらい」という項目では、36.1%が「判断できない層」に該当し、7項目の中で最も高い割合となりました。
ブランド認知では、名前を知られているだけでなく、見た瞬間に「何を提供するブランドなのか」が伝わることも重要です。今回の結果からは、その伝わり方を企業のブランド担当者自身が明確に把握できていない状況がうかがえます。

顧客にとって、
第一印象で何のブランドか
判断しづらいA 判断できない| 36.1%
B 課題を感じていない| 51.4%
C 課題を感じている| 12.5%
2|ターゲットや市場でのブランド認知の現在地を把握できない
「自社のブランド認知が、ターゲットや市場の中で低い」という項目では、33.8%が「判断できない層」に該当しました。
ブランドの認知向上に取り組むには、まず誰に、どの程度知られているのかを把握する必要があります。認知の現在地が明確でなければ、どのターゲットや接点を優先して改善すべきかも判断しにくくなります。

自社のブランド認知が、
ターゲットや市場の中で低いA 判断できない| 33.8%
B 課題を感じていない| 50.7%
C 課題を感じている| 15.5%
3|ブランドを届ける場所や媒体が定まっていない
「ブランドを露出すべき場所や媒体が決まっていない」という項目では、32.1%が「判断できない層」に該当しました。
Webサイト、SNS、広告、店頭など、ブランドと顧客が出会う場所は多様化しています。露出量を増やすだけでなく、ターゲットとの接点を整理し、それぞれの場所や媒体にどのような役割を持たせるかを設計することが重要です。

ブランドを露出すべき場所や
媒体が決まっていないA 判断できない| 32.1%
B 課題を感じていない| 56.1%
C 課題を感じている| 11.8%
[調査概要]
調査期間:2026年7月3日~10日
調査地域:日本全国
調査対象:50名以上の企業・組織に勤務する30~59歳のブランド表現の管理・承認者または主担当者
有効回答数:296名
調査方法:インターネット調査
※スクリーニング条件:自社のブランド表現について、管理・承認を行う立場、または主担当としてブランド関連業務に関わっている人。
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課題を感じていない:「当てはまらない」+「あまり当てはまらない」
判断できない:「どちらとも言えない」+「わからない/判断できない」
課題を感じている:「やや当てはまる」+「当てはまる」
※ブランドは、企業ブランド、商品ブランド、サービスブランド、事業ブランドを含みます。
※回答は6段階で取得し、3区分に再集計しています。「課題を感じていない」は「当てはまらない」と「あまり当てはまらない」、「判断できない」は「どちらとも言えない」と「わからない/判断できない」、「課題を感じている」は「やや当てはまる」と「当てはまる」の合計です。
※小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
● ブランド認知の課題は、現状を捉えられていないことにある
今回の調査では、ブランドがどの程度知られているか、どこで見せるべきか、顧客に何のブランドとして伝わっているかのいずれについても、約3割が明確に判断できていませんでした。
WebサイトやSNS、広告などでブランドを発信していても、顧客に見つけられ、理解され、記憶されているとは限りません。
ブランド表現を改善するには、露出量やデザインを変える前に、認知のどの段階に課題があるのかを捉える判断基準が必要です。
● ブランド認知を「独自性」と「連想性」の判断基準から見直す
POROROCAが開発したブランド表現の評価基準「ブランディングデザインクオリティー(BDQ(R))」では、ブランド認知を見直す判断軸として「独自性」と「連想性」を設定しています。
ブランド認知では、単に目立たせるのではなく、どこで見つけられ、何のブランドとして理解され、どのような印象が残るのかまでを設計する必要があります。
独自性:たくさんのブランドや情報が並ぶ中で、自社ブランドに気づいてもらい、「あのブランドだ」と見分けてもらえるかを見る視点です。
連想性:ブランド表現を見た人に、「どんな商品やサービスなのか」「どのような価値や印象を持つブランドなのか」が自然に伝わるかを見る視点です
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ブランド認知の問題を見つけ、改善につなげる
顧客に注目され、意味や印象が伝わり、記憶され、選択肢に残るまでの認知プロセスに沿って、認知のどこで問題が起きているかを見つけ、BDQ(R)の6つの判断軸で改善につなげる方法を紹介しています。
▶ ブランド認知を上げるデザイン判断|BDQ(R)活用ガイド
BDQ(R)の6つの判断軸を詳しく見る
「独自性・画一性・展開性・差別性・継続性・連想性」の6つの判断軸と、それぞれがブランド表現にどのように関わるのかを紹介しています。
▶ デザインでブランド価値をあげる、6つのクオリティー|BDQ(R)
■ POROROCA 代表コメント
POROROCA 代表取締役 奥野 正次郎
今回の調査から、自社ブランドの認知が低いかどうか以前に、顧客にどのように認識されているかを企業側が把握できていない実態が見えてきました。
ブランド戦略では、認知度を高めることだけでなく、現在どのように認識されているかを把握することが重要です。現状を正しく理解することで、ブランドデザインや情報発信、コミュニケーション施策の優先順位も見えてきます。
今回の調査結果が、自社ブランドを客観的に見直し、企業や商品・サービスの価値がより適切に伝わるブランドづくりを考えるきっかけになれば幸いです。
■ POROROCAについて
POROROCAは、経営の軸となるブランド戦略を設計するブランドコンサルティング会社です。
企業や事業が持つ価値を整理し、ブランドコンセプト、ブランディングデザイン、BI・CI・VI、Webサイト、コピー、ブランドイメージへ一貫して展開することで、ブランドの認知、差別化、価値向上を支援しています。
POROROCAのブランド戦略と3つの強みについては、以下をご覧ください。
→ ブランド戦略
→ POROROCAの強み
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