たった5分で弱点が分かる!「企業Webサイト活用度診断テスト」最終回:運営・管理【全6回連載】

広告に多額の予算をつぎ込んだり、大規模な施策に打って出る前に、まず現状のWebサイトに何が足りていないのか、知ることからはじめてみましょう。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

企業Webサイト「活用度」診断テストとは?

この「企業Webサイト活用度診断テスト」は、Webサイトの抱える現状課題を知る手がかりになるよう作成しました。また、Webサイト構築を制作会社へ委託する際や、社内でアイディアをまとめる為にもお使いいただけます。
前回の第5回目では、ソーシャルメディアなどを使った「プロモーション」を考えていきました。
第5回目の記事内容はこちらをご確認ください
http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2012/08/23/13473
最終回の本日は、Webサイトの「運営・管理」です。これまでの第1回~5回のチェック項目を参考に、Webサイトを作成したら、いざそこからがWeb活用のスタートです。

診断方法

下記、チェック項目の内容が御社のWebサイトできちんと考えられ、実行されているかを確認してください。採点方法はいたってシンプル。各項目に振られた点数の合計値を計算します。
重要度の高いものが2点、それ以外は1点と配点しており、各回10点満点
、第6回まで全て受けていただくと、合計60点満点、全45項目の診断テストとなっています。
では早速、診断テストをはじめてみましょう。

F. 運営・管理

Webサイトの更新を怠ったり、リンクが切れているページがある、あるいはセキュリティ対策が万全でなく、顧客情報が漏洩するといった最悪の事態を招いた場合、自社が築き上げてきたこれまでの信用は全て水の泡となってしまいます。Webサイトの完成はゴールではありません。そこから、いかに顧客との関係を構築してゆくか。そのための最低限度として下記の項目を確認してください。

F-1:Webサイトは最低でも月に一度は更新している。(1点)
---一Webサイト上の活動は企業自体の活動状況と同様の印象を与えます。数ヶ月も更新の止まったWebサイトでは企業の存在を疑われかねません。通常、商品情報ページやサービス情報ページを頻繁に更新することはあまり無いかもしれませんが、最新の企業情報や商品補足情報を更新していく、あるいはブログページを開設して随時更新していくなどの手を使い、活発なWebサイト運営を目指しましょう。
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F-2:問合せフォームからの問合せに対しては素早く対応している。(1点)
---レスポンスの遅れは信用を損ね、クレームに繋がることも少なくありません。お客様からの問合せに対しては、出来る限り迅速に対応することが大切です。ただし、内容によってはやむを得ず返答に時間を要することも考えられるため、予め返答期日を定め、その旨を問合せフォームにも記載することを推奨します。

F-3:リンク切れがないかページを定期的にチェックしている。(1点)
---リンク切れはサイトを訪れたユーザーの利便性を損ない、評価を下げます。そればかりか、メンテナンスされていないサイトということで、検索エンジンからの評価も下がり、検索結果で上位表示がされにくくなります。

F-4:サーバーがダウンしても直ぐに復旧が出来るように準備が整っている。(1点)
---稼ぎ頭の営業マンも時に体調を崩すように、Webサイトも予期せぬトラブルに見舞われますが、復旧に何日も時間を費しては、24時間365日お客様にアプローチできるはずのWebサイトの特性を活かすことができず、またお客様からのクレームに繋がります。自社で対応が難しいと考えられる場合には、予めWeb制作会社と定期的なメンテナンス契約を結ぶなど、手順と人材を確保し、トラブルに対する備えをしておきましょう。
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F-5:基本的なハッキング対策をしている。(2点)
---約70%のWebサイトはハッキング等に遭う危険性をはらんでいるといいます。しかし、多くの場合、その重要性に気づくのは実際に被害を受けてからです。セキュリティ対策は情報システムに他する大きな課題であり時として複雑です。しかしながら基本的なセキュリティー対策を行うことで殆どの攻撃は未然に防ぐことができます。先ずは、サーバー内のフォルダーやファイルが”777″等、書き込み可能なパーミッション設定になっていないかご確認下さい。
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F-6:定期的なバックアップを必ず取っている。(2点)
---残念ながら100%完璧なセキュリティ対策はありません。。Webサイトの扱う情報や規模にもよりますがバックアップは出来れば週に1回、最低でも月に1回は取ることをオススメします。又、定期的にバックアップからサイトのリカバリーテストを行うことも必要です。

F-7:アクセスログは定期的にチェックしている。(1点)
---アクセスログとは、アクセス元のIPアドレスやドメイン名、アクセス日時、アクセスされたファイル名、リンク元のページのURL、閲覧端末情報、処理時間、送受信データ量などWebサーバーの動作記録を指します。アクセスログを解析することにより、Webサイトへの不振なアクセスを見つける手がかりになり、ハッキング等外部からの攻撃に備えることができます。

F-8:管理用パスワード等は特定されにくいものを使っている。(1点)
---多くの方が同じパスワードをあらゆるアカウントに使っています。理想的には複数のパスワードを使い分けることが好ましいですが、面倒な場合はせめてパスワードはわかり難いものをお使い下さい。

さて、今回の結果はいかがでしたでしょうか?
折角素晴らしいデザインにこったWebサイトをもっていても、更新が長く止まっていたり、あちこちとリンクが切れている、あるいは何らかの悪質な攻撃を受け、サイト自体が見えなくなっているというケースを多々目にします。非常にもったいないことです。多くの方がWebサイトを最初の情報入手手段として使っている現代では、Webサイト上の活動状況は実際の企業活動と同様の印象をよくも悪くも与えてしまいます。また、多くの方がハッキングは他人事だと思っている傾向にあり、起きてもいないことに貴重な予算と時間を使うことを惜しむ傾向にあります。そしてバックアップすらとっていないという企業も少なくありません。しかし、セキュリティ対策は、いわばWebサイトにかける保険です。万一、Webサイトが何者かに則られ、データ喪失、顧客情報流出といった自体になれば、失うものはデータだけではなく、企業にとってもっとも大切な顧客からの信頼です。そのような自体を未然に防ぐために、万一にまずはWebサイトに潜む脆弱性をチェックし、侵入経路となりうる部分(セキュリティホール)をひとつひとつ潰していきましょう。弊社が先日出版した電子書籍『WORDPRESS セキュリティ対策基本マニュアル』もぜひご活用ください。



今回で、これまで全6回にわたりお伝えしてきたWebサイト活用度診断テストも最終回を迎えました。これまでご紹介した全45項目をまとめてチェックしたいという方は下記サイトでご覧いただけます。
無料【Webサイト活用度診断テスト】
また、ここでは掲載しきれない解説全文や関連記事の案内も、ご希望の方にはお送りしておりますので、お気軽にお申し込みください。

これまでご愛読いただいた皆様、有難うございました。この【Webサイト活用度診断テスト】が、皆様のWebサイトをさらに充実したものする為にお役に立てればと思います。

※なお、このWebサイト活用度診断テストは今後皆様のご意見をもとに、更にバージョンアップを図っていく予定です。ご意見・ご感想をお待ちしております。

■執筆者について
Lotus Web Studios マーケッター 安部友美
★Web担当者様必読書!DIYセキュリティ対策本電子書籍『WORDPRESSセキュリティ対策 基本マニュアル』も好評発売中!
米国ニューヨークに拠点を置き、数多くの日系企業の米国進出やローカライズにIT技術で貢献してきた10年以上の経歴を持つ老舗のWeb屋Lotus Web Studios。新米マーケッターが日々の業務で学んだ知識やWebの最先端をいくアメリカを始め海外での先進的な取り組み事例を交えながら、Webマーケティングに役立つ情報を発信していきます。Webを基軸とした海外事業展開をお考えの際には、海外ビジネス戦略のコンサルティングからシステム構築、メンテナンスまでワンストップでご提供できる私どもにお任せください。

Lotus Web Studios(SDT Solutions,Inc.)
350 Seventh Avenue. Suite1002 New York, NY 10001
Phone : 212-575-3067
Email : http://lotusws.com
Facebook: Lotus Web Studios

用語集
Webマーケティング / Web戦略 / Web活用 / サイトリニューアル / サイト診断 / セキュリティ / チェックリスト / メンテナンス / 企業Webサイト / 定期診断
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