「ZOZOTOWN」で通常より余裕がある届け時期を選ぶ仕組み「ゆっくり配送」を本格導入

ZOZO、試験導入で配送尾効率化を確認、配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量低減へ

山川 健(Web担 編集部)

2024年8月6日 7:01

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、ZOZOTOWNで利用者が購入商品の配送に関して通常より余裕がある届け時期を選択できる仕組み「ゆっくり配送」を8月5日に本格導入した、と同日発表した。4月に試験導入したところ配送の効率化が確認できたため、本格的に始めた。配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量低減などを見込んでいる。

ゆっくり配送は商品注文日の7~10日後に発送する方法。通常配送と比べて注文から発送まで最大6日長くなる。トラック運転手の労働時間規制に伴う物流の「2024年問題」に対応するため試験導入した。その結果、複数回に分けた注文を1つにまとめて配送する「注文のおまとめ」促進での配送件数削減や、繁閑に応じた発送作業の分散など効果があった。

試験導入の利用者で多かったのは30~50歳代の女性で、地域では北海道在住者だった。今後、発送までの期間の長さを生かし、トラックなど自動車での輸送を環境負荷が小さい鉄道や船舶に転換するモーダルシフトを検討する。セールなど配送件数が特に増加する時期には、ゆっくり配送を選ぶとポイントを付与するなど、効果最大化への検証を進めていく。

「ゆっくり配送」を選択する場合の画面イメージ
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