社内データのバックアップ、なんと驚異の89%「とっていない」との回答!【DDS調べ】

データ障害の原因は、8割以上がハードウェア障害。6割の企業で業務がストップする事態に。

デジタルデータソリューションは、「企業のデータバックアップ」に関する調査結果を発表した。大手・中小企業300社が回答している(一部企業に追加調査を実施)。

データ障害が起きる原因、ハードウェア障害に加え、人的ミス、ソフトウェア障害、災害、犯罪など。

まず「データ障害が起きた機器」を聞くと、「PC本体」33%が最多で、「外付けHDD」27%、「USB」「SDカード」同率11%などの外部メディアがそれに続く。また「NAS」10%、「サーバー」3%など、広範囲かつ深刻な被害をうかがわせるメディアも含まれていた。

データ障害が起きた機器

「データ障害が起きた原因」は、「ハードウェア障害」81%が圧倒的多数で、「人的ミス」は12%ほど。「ソフトウェア障害」も3%ほどだが、「災害」2%、「犯罪」2%も存在する。

データ障害が起きた原因

そして「社内のデータのバックアップをとっていますか?」と聞くと、なんと89%の企業が「とっていない」と回答した。「とっている」とした企業は1%のみで、「一部をとっている」10%と合わせても圧倒的少数だ。データ量が厖大だったり、システムが分散していたり、さまざまな理由でバックアップを取れない事情もあるが、それでも9割近い企業が、バックアップしていないというのは驚くべき状況だ。

なお「バックアップをとっていない」と回答した企業に業種を聞くと、上から「製造業」「建設業」「広告・制作業」「情報通信業」「サービス業」が多かった。

社内のデータのバックアップをとっていますか?

最後に「データが消失した際にどのような支障がありましたか?」と聞くと、「特定の業務が止まった」58%、「何らかの損失が出た」35%で、9割以上を占めた。具体的な例としては「WEBサイトの制作会社で停電が発生し、社内50台PCで共有使用のファイルサーバーが起動しなくなり、ほとんどのデータは失ってしまった」「医療機関で患者様の情報を保管しているPCがカタカタ異音して起動しなくなり、診療できない状態で、業務停止になった」「撮影会社のスタッフがカメラのSDカードをフォーマットしてしまい、お客様結婚式の写真を失ってしまった」といった例が紹介されている。

データが消失した際にどのような支障がありましたか?

調査概要

  • 【調査対象】大手・中小企業
  • 【調査方法】アンケート調査
  • 【調査時期】2022年10月~2023年4月
  • 【サンプル数】300社(一部企業に追加調査を実施)
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