ECサイト運営、最大の課題はやはり「サイトへの集客」62.0%【IRISデータラボ調べ】

約7割のECサイト運営者が「販売チャンネルの拡大」を検討中。

IRISデータラボは、「ECサイトに関する実態調査」の結果を発表した。運営しているサイトの種類、選定した際の決め手、現在の課題などについて、ECサイト運営者200人が回答している。

サイトの種類は「自社(独自型)」が圧倒的多数

まず「現在運営しているサイトの種類」(複数回答)を聞くと、「自社(独自型)」83.0%がほとんどで、「モール(テナント型)」19.5%、「モール(マーケットプレイス型)」13.5%は1割台にとどまる。なお「複数の種類のECサイトを運営している」としたのは19.5%だった。

「運営サイトの種類を選定した際の決め手」では、「初期費用が安かった」40.5%、「月額費用が安かった」37.5%、「システムが簡単そうだった」35.5%が上位。ランニングコスト(継続費用)よりイニシャルコスト(初期費用)を優先した担当者がわずかに多い。

「複数の種類のECサイトを運営している」と回答した39人にそのメリットを聞くと、「新規顧客を獲得できた」69.2%、「それぞれのサイトでキャンペーン等を利用できた」59.0%が特に多い。「モール休止などのリスク回避」「多彩な決済方法への対応」という回答もともに3割以上があげている。

全体に「ECサイト運営に係る業務全般で感じている課題」を聞くと、「ない」としたのは11.5%にとどまり、9割近くがなんらかの課題を感じている。上位は「サイトへの集客」62.0%、「新規顧客獲得」56.0%、「既存顧客の継続」37.5%と、顧客管理に関するものが占めた。

なお「販売チャンネルの拡大」については「検討している」が68.5%。その理由としては「既存のチャンネルでの売上増加に限界を感じているから」53.3%、「既存のチャンネルでは広告費がかさみすぎるから」32.1%、「リピート施策が打ちづらい(効果が出にくい)から」27.0%といった声があがった。

過去にECサイトで行った施策でうまくいったもの、失敗したもの(自由回答)

うまくいった施策

割引施策

  • ポイントバックキャンペーン
  • アプリクーポン配信

SNS施策

  • Twitterで若手アーティストとコラボする
  • LINEとの連携
  • SNSなどのマーケティング広告を積極的にする

顧客対応施策

  • 新規顧客にお礼のメールをしっかり送る
  • 登録者へのメルマガ配信

失敗した施策

広告施策

  • 広告宣伝費をかけすぎたため赤字
  • 紙媒体での宣伝は効果が低かった
  • 特典をつけすぎてコストがかかった

割引施策

  • クーポン配布をした際に、やや赤字になってしまった
  • 他社との価格競争。売値を下げて、売上を増やした

調査概要

  • 【調査対象】現役ECサイト運営者で全国の20代~60代男女
  • 【調査方法】Webアンケート
  • 【調査時期】2022年12月2日~7日
  • 【有効回答数】200人
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