コロナ前とコロナ後でメディア利用が劇的変化、「ネット動画」がアプリでも大躍進【ヴァリューズ調べ】

ネット・TV・ラジオ・新聞・雑誌・有料動画・電子書籍など、それぞれの利用時間の変化を確認。

ヴァリューズは、「コロナ感染拡大前~現在までの消費者動向変化」に関する調査結果を発表した。第1弾「生活変化編」に続く第2弾「メディア編」として、メディアへの接触頻度、SNSやアプリの使い方などの変化を調査しており、国内20歳以上の男女25,401人が回答している。

コロナ禍で、テレビ利用時間は減少したが影響力は維持?

まず「メディアとの接触時間」について、初めて緊急事態宣言が発令された2020年4月と、2021年7月を比較すると、増えたとの回答は「インターネット(スマートフォン、タブレット)」45.5%、「インターネット(PC)」31.5%が高い。一方「電子書籍」13.2%、「ラジオ(インターネットラジオも含む)」9.7%、「新聞(電子版を含む)」9.1%、「雑誌・フリーペーパー」5.4%は低調だった。増減差で見ると、「テレビ」が8.8ポイント減となったが、逆に「有料動画配信サービス」は2.5ポイント増と、コロナ禍2年目でも伸びを見せた。

一方で「コロナ禍を経て、新しい情報の入手先は変わりましたか」と聞くと、オフラインメディアでは「テレビCM」41.2%、「テレビ番組」40.3%は圧倒的多数を占めており、まだまだ影響力は衰えていない。

オンラインメディアでは「SNS(LINE、Twitter、Facebookなど)」が安定的かつ着実に浸透しているが、「インターネットの掲示板やブログの書き込み」は大きく下落している。

TVの利用時間減少の一方で、動画アプリの利用が増加

SNSの接触時間の変化を見ると、「LINE」の接触時間はコロナ前後も関係なく変化はなかったが、「Instagram」「Twitter」が3~4ポイントほど増加している。情報収集から暇つぶしまで、広い用途で利用されていると考えられる。

またアプリジャンル別では、「動画アプリ(YouTube/AbemaTV/TVerなど)」が2020年1月の66.1%から2021年1月には70.1%と、増加傾向を見せた。前述のTVの変化と合わせ、「動画」に対するユーザーの動向が変化していると考えられる。

調査概要

  • 【調査対象】全国の20歳以上男女(ヴァリューズモニター)
  • 【調査方法】アンケート調査(性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計)
  • 【調査時期】2021年7月6日~13日
  • 【有効回答数】25,401人
※Webサイトのユーザー数はPCおよびスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリのユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。アプリのカテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。メール、Google Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmailなどプリインストールアプリは対象外とする。
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