サイト運営に必要なのはアクセス解析とSEOの知識、外部に求めるのはコンサル力/Web広告研究会 調査
社団法人日本アドバタイザーズ協会Web 広告研究会は、「Webマーケティング実務上の課題に関する調査」を実施し、調査結果を発表した。
企業のWeb運用・運営担当者の課題認識を知ることにより、今後重視していくべき人材育成の指針やマーケティング施策を把握することを目的として、Web広告研究会 Webプロデューサー育成プロジェクトが行ったもの。
Webサイト制作や運用・運営における問題点
サイト運営の問題点として、人員と予算が不足していると答えた企業は次のとおり。
人員不足 | 38.1% |
---|---|
Webにかけられる予算の不足 | 29.7% |
Webサイト制作や運用・運営において
“必要だと思う”知識、“足りない”知識、“取得したいと思う”知識
サイト制作やサイト運営において、「必要だと思う知識」「足りないと思う知識」「取得したいと思う知識」について、上位の回答として、次のような結果が得られた。
自社サイト運用・運営者 | 他社サイト運用・運営者 | ||
---|---|---|---|
Webサイト制作や 運用・運営において “必要だと思う”知識と “足りない”知識 | 必要 | 1位 「アクセスログ解析」「SEO」 2位 「セキュリティ対策」 3位 「サイトデザイン」 | 1位 「アクセスログ解析」「SEO」 2位 「最新のWeb技術」 3位 「サイトデザイン」 |
不足 | 1位 「最新のWeb技術」 2位 「プログラミング」 3位 「サイト設計」 | 1位 「最新のWeb技術」 2位 「プログラミング」 3位 「サイト設計」 | |
Webサイト制作や 運用・運営において “取得したいと思う”知識 | 1位 「最新のWeb技術」 2位 「サイトデザイン」 3位 「サイト設計」 「Webマーケティング全般」 | 1位 「スマートフォン用サイト制作」 2位 「最新のWeb技術」 3位 「Webマーケティング全般」 |
上位3位以外の項目の回答状況に関しては、次のとおり。
自社サイト運用・運営者が
Webサイト制作や運用・運営において
“必要だと思う”知識と“足りない”知識
他社サイト運用・運営者が
Webサイト制作や運用・運営において
“必要だと思う”知識と“足りない”知識
自社サイト運用・運営者が
Webサイト制作や運用・運営において
“取得したいと思う”知識
他社サイト運用・運営者が
Webサイト制作や運用・運営において
“取得したいと思う”知識
Webサイトの委託業務や受託業務
サイトの制作や運用の外部への委託状況とその満足度、また、委託・受託における相手に対して不足していると感じている知識に関しては、次のような結果となった。
- 自社サイトの外部への委託状況
自社のWebサイト制作や運用・運営を外部に委託している割合は6割弱
委託している業務の上位は、「Webサイトのリニューアル時の業務」「Webサイトの更新業務」「映像コンテンツの制作」
外部に委託していない理由は、「コスト面の問題」が最も多く、次いで「自社のリソースで十分に対応できるから」「外部委託するほどのWebサイトを持っていないから」
- 委託業務に対して満足している項目
「Webサイトの更新業務」「広告効果測定」「Webサイトのガイドラインやレギュレーションの作成」が上位3項目
※「とても満足している」割合でみると、「Webサイトの更新業務」「Webサイトの戦略策定などコンサルティング関係の業務」がいずれも16%と高い割合
- 外部の委託先に対して不足していると感じる知識やノウハウ
1位:「コンサルティング力」(20%)
2位:「状況に応じた適切なアドバイスや情報提供」(18%)
3位:「最新のWeb技術」「Webマーケティング全般」「作業のスピード」(15%) - クライアント・広告主が不足していると感じる知識やノウハウ
1位:「最新のWeb技術」(33%)
2位:「サーバー・ネットワーク」(30%)
3位:「サイト設計」「サイトデザイン」「Webマーケティング全般」(29%)
調査概要
調査対象 | 社団法人日本アドバタイザーズ協会加盟企業及びマクロミルパネルモニター。それぞれで、自社で所有するWebサイトの制作や運用・運営に関わっている人、または、主に他社のWebサイトの制作や運用・運営に関わっている人。 |
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調査方法 | インターネットリサーチ |
調査期間 | 2010年12月2日~12月16日 |
回収数 | 419社 |
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