アイレップが「ユニバーサル検索とパーソナライズ検索の拡大」など今年のSEMトピック
ネット広告代理店、アイレップのSEM総合研究所は、2009年の検索エンジンマーケティング(SEM)業界の展望を1月28日に発表した。2009年のSEM市場で影響力が高いと予想される最重要なトピックスを5つ選定。(1)ユニバーサル検索とパーソナライズ検索の拡大(2)SEOの相対的な重要性が上昇(3)ランキングの相対的重要性が大きく低下(4)検索連動型広告の精度が更に向上(5)自動入札管理ツール導入が本格化--の5点。
ユニバーサル検索とパーソナライズ検索の拡大については、過去の検索履歴、同一セッション行動、ジオロケーションなどユーザに紐付く各情報の活用で、個々のユーザに合わせた検索結果の個別化が引き続き拡大。ユニバーサル検索による多種のデジタルコンテンツの混在表示、ユーザの検索行動トレンドを反映した時間帯別の検索結果の変化により、ユーザにとって検索体験が質的に高まる、と予想。検索サービスに関しては、Googleはアルゴリズムを駆使した検索結果の関連性を高め、Yahoo!JAPANは編集されたコンテンツ群を活用した検索サービスの質的向上を目指す、と分析した。
SEOの相対的な重要性上昇では、継続的な広告費用を投下しなくても安定して自然トラフィックを集められるSEOの重要性が相対的に高まる見込みを示した。その一方、成果獲得や順位上昇・維持への貢献が不明瞭なメディアサイトを中心とした過剰なリンク売買が抑制される、と予想。ランキングの相対的重要性の低下については、検索利用者側の評価や信頼をランキングに取り込むソーシャル検索によって個々のユーザに合わせた検索結果のパーソナライズ化が進む、と予測。「同じキーワードであれば、誰が見ても同じ検索結果」の概念が崩壊し、真の費用対効果を見極めようとするマーケティング担当者は、順位や誘導数、成果数などの複数の指標を総合的に検証して判断する必要に迫られる、と見ている。
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