クレメンテック、動画を無料で配信、広告収入も得られる口コミ型動画配信サービス

クレメンテックとトリニティーセキュリティーシステムズは1月31日、動画コンテンツの権利保護技術(DRM=Digital Rights Management)において提携。クレメンテックは同日、T-SSの技術をベースに共同開発したDRMを使った動画配信サービス「コンテンツキャスト」を開始すると発表した。

クレメンテックの口コミ型動画配信サービス「コンテンツキャスト」は、ユーザーがダウンロードする動画コンテンツにDRMを施すことで、P2Pなどのファイル交換ソフトやブログ、SNS、掲示板、メールを利用して、コンテンツを流通させながら、口コミで友達などに紹介することを可能にしたコンテンツ配信の新サービス。DRMが施された動画コンテンツは、再生前に15秒から30秒程度の広告をストリーミング配信することができ、広告を閲覧しないと動画コンテンツを視聴することができないのが特長。DRMシステムの利用を広告収入で賄い、動画コンテンツの提供企業に対して、広告収入から一定割合を還元する。提供企業側は、無料で配信サービスを利用できるうえ、広告収入が得られる。

ダウンロードされる動画に使われるDRMは、T-SSの「Pirates Buster for Movie」(パイレーツ・バスター・フォー・ムービー)をベースに、動画ファイルの改変やキャプチャーを防止し、動画コンテンツの著作権が保護される。DRMで保護されながら、再生に専用ソフトは不要で、ユーザーは、Windows Media Playerで視聴することが可能だ。

「コンテンツキャスト」は、ダウンロードされた動画コンテンツが再生される前に、常に最新の広告が配信されるため、視聴数として、ダウンロード数だけではなく、再生PC数や、のべ再生回数の分析ができ、テストマーケティングとしての利用も可能だ。

さらに、動画が再生されるWindows Media Player上で、広告配信時と動画コンテンツの再生時で、それぞれバナーを変えることができ、プロモーションツールとしても使える。
提供企業から預かった動画コンテンツは、クレメンテックが暗号化処理し、広告配信システムを設定のうえ、Webサイトに掲載される。掲載された動画ファイルをリンクしたり、自社サイトに掲載することも可能だ。

コンテンツキャスト
http://contentscast.net/
クレメンテック
http://clementec.com/

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