インストリーム広告とは、インターネット広告のフォーマットのひとつで、動画コンテンツの再生中に表示される広告を指す。これに対して、動画コンテンツの枠外に表示される広告はアウトストリーム広告と呼ばれ、明確に区別される。
代表的な例として、YouTubeでは「TrueViewインストリーム広告」という名称で提供されており、大きく2つの形式に分かれる。ひとつは、冒頭に一定時間(多くは5秒)視聴すればスキップ可能な「スキッパブル広告」、もうひとつは最大15秒の完全視聴を強制する「ノンスキッパブル広告」である。広告の再生タイミングは3種類あり、動画の開始前に流れる「プレロール広告」、再生中に挿入される「ミッドロール広告」、終了後に表示される「ポストロール広告」に分かれる。これらの形式やタイミングを適切に組み合わせることで、高い広告効果が期待できる。
なお、YouTubeではかつて30秒のノンスキッパブル広告も存在していたが、現在は廃止されている。代わりに、動画再生中に6秒間の広告を強制視聴させる「バンパー広告」というフォーマットが新たに導入されている。
Facebookにも同様に「Facebookインストリーム動画広告」があり、動画コンテンツの開始前または再生中に5~15秒の広告を挿入できる。しかし、2024年10月4日をもって新規の利用申請は停止され、現在は新たに構築中の複数の広告サービスを統合した「Facebookコンテンツ収益化プログラム」(2025年時点でβ版、招待制)への移行が進められている。