12 years 10ヶ月 ago
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■ 「交通事故死者数は年々減少」から何を読み取るか
交通事故死は12年連続減少が続いているというニュースを年始早々に見かけた方が多かったのではないでしょうか。死者日報なんていうのもあるのには私もびっくりしました。日本はこういう統計はきちんと取りますね。
http://www.itarda.or.jp/dairy_data.php?d=2012-12-31
まあ人口は減っている訳なので、諸手を上げて喜んでいいかどうかは、12年連続減少という事実だけからは判断しない方がよいと考えられるかどうかがポイントでしょう。またこのデータをどう役立てるかが大事です。
Yahoo!ニュースなどでは、減少傾向について警察庁は「飲酒運転など悪質で危険な運転が減った影響ではないか」とか「65歳以上が51%にのぼり、過去最高となった」「愛知県が最も多い」などの原因や細かい事実について言及しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130104-00000020-mai-soci
皆さんはこの解説に納得しましたか?やはり厳罰化は効果があるとか予防の側面などに思いが至りましたでしょうか。私の場合はいつもの手法ですが、トレンドで見ることとセグメントを切ってみることの二つを組み合わせることをまず考えてから、それをどう役立てるかを考えます。
社会実情データ図録という素晴らしいサイトがあります。ここで交通事故死者数に関する長期的なトレンドデータを見ることができます。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/index.html
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6820.html
ここに掲載されている図を見ると、サイト運営者のセグメント軸や関連する情報との比較の意図を読み解くことができます。絶対値だけではなく、割合、関連しそうな車両台数などとの関係を見たり、年齢層別、状態別(歩行中なのか自動車乗車中なのかといった分類)、高齢者の状態別などのセグメント軸によって、原因や対策を探る試みが見て取れます。
これ以外にも規制や罰則といった社会的背景や、そもそも総人口などとの比較もなければ精緻な分析はできませんので、答えをここで出そうとは試みませんが、「何故」を何回も繰り返す、まずはここから始めましょう。
厳罰化に関して言えば、他殺による死亡者数も実は年々減っているようです。ニュース報道を見ていると犯罪の凶悪化・悪質化がクローズアップされ、被害者の厳罰を望む声が強調されているようにも思いますが、冷静に数字と向き合うと、また新しい発見があるかもしれません。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2776.html
取り上げたデータはあまり楽しいものではありませんでしたが、死亡者が減り続ける傾向は続いて欲しいものです。皆さんも本年よい年でありますように、お祈り申し上げます。
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12 years 10ヶ月 ago
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12 years 10ヶ月 ago
表層的なテクニック的な本ばかり最近読んでいたので、久しぶりに正月によい本と巡り合った。7つの習慣とは違うけど、本質的で根源的な話が書かれている。
まあ10講座の最後のまとめを読むだけでエッセンスは理解できるので(少なくとも自分のように人生をうまく歩めなかった場合は一つ一つに共感できるので)、付箋は10個しか付かなかったが、本質とは何十個もあるわけではない。
経験のない人には、その根拠というか肉付けとしての本文をすっ飛ばして読まない方が良いともいえる。
僕のように、失敗の方で共感してももう遅いので、特に20代の方、遅くとも30代の方に読んでほしい本だ。もちろんこうすれば人生はうまくいくなんていう処方箋は書いてない。
簡単に人生が成功するなんてのはあり得ない。こういう風に考えて歩んでいこうという根本が書いてあるだけだ。どう実践していくのかは自分なりにやっていくしかないのだから。
<目次>
第1講:羽があるからと言って・・・
第1部:幸せなキャリアを歩む
第2講:わたしたちを動かすもの
第3講:計算と幸運のバランス
第4講:口で言っているだけでは戦略にならない
第2部:幸せな関係を築く
第5講:時を刻み続ける時計
第6講:そのミルクシェイクは何のために雇ったのか?
第7講:子どもたちをテセウスの船に乗せる
第8講:経験の学校
第9講:家庭内の見えざる手
第3部:罪人にならない
第10講:この一度だけ
発行:翔泳社
著者:クレイトン・M・クリステンセン、ジェームズ・アルワース、カレン・ディロン
訳者:櫻井祐子
定価:1,800円+税
約250ページ
関連リンク:
書評ページをまとめた
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12 years 11ヶ月 ago
2013年1月1日にGAIQを再取得した。前回は2010年11月14日に取得したので、有効期限は18か月つまり、2012年5月頃には失効していた。それに最近気が付いたのだが、2012年11月まではドタバタしていたため、GAIQの受験は少しの間見送っていた。
90分の英語の試験で、途中一時停止もできて、120時間内に回答すればよいのだが、一時停止を繰り返して集中力がなくなるのも辛いので、今回も検索のために2-3回ポーズボタンを押した以外は、ほぼそのままの時間でやりぬいた。
まあこういった試験は受かったから十分なコンサルティングができる能力があるということではなく、最低ラインはクリアできてます的な見方をするのがよい。著名なアナリストでもない場合に、これを取得していれば、ある一定以上の知識はあるという前提で対峙できるだろう。
サイトカタリストなどの自由度の高いツールでは、事前の準備というかタグのカスタマイズの設計がきちんとできていないと、標準では実はGoogle アナリティクスなんかよりも劣っているなんてことがしばしばある。
一方Google アナリティクスは、例えば目標設定なんかはタグをカスタマイズする必要はなく、管理画面で設定すればよいし、訪問ベースのセグメントはその場で自由にカスタマイズして作り、リアルタイムにレポートに反映できるので、あまり事前の精密な設計をしていなくても、かなり高度な集計ができる。
それでもGoogle アナリティクス特有のタグのカスタマイズ、データの収集方法、集計仕様などは、ツール固有で理解しておく必要のある項目も多い。GAIQは特にそんな内容に関する問題が多いのが特徴だ。
そして最近レポートに加わった様々な高度な機能とかは、問題には殆ど出てこないし、どう活用して売上を2倍にしましょうみたいな問題もない。そんな応用はデータの収集方法、集計仕様、各種カスタマイズといった原則というか基礎がわかっていなければ何の意味もないし、価値も生み出さないということをGoogleはわかっているからだろう。
GAIQはそういうツールの本質部分を中心に確認するためのテストということだ。アクセス解析のコンサルでも大事なのは実はそういう基礎の部分。何ができるできないをわかっていることが最も大事ということだ。
特に普通のユーザーの場合だと、Googleアナリティクスの特殊性を知らずに、知ったかぶりして、様々な指標について語る人も多いだろうが、大抵の場合、正しく理解していないものだ。そのあたりを正しく理解して、正しく活用するためには、エンドユーザーでもGAIQを取得しておくと、間違いなくプラスになるだろう。
試験内容だが、下記のような基本をしっかり理解すれば問題はそれほど難しくはない。
・アカウント、プロパティ、プロファイルとは、それぞれの各種設定内容
・データを収集するためのトラッキングコードの基本的なカスタマイズ
・ディメンションと指標の違い、基本指標の定義、その利用方法
・AdWordsとのリンクやキャンペーン・トラッキングの方法
情報源や学習先としては、下記などをどうぞ。
公式サイトのアナリティクスIQ
GAフォーラムのGAIQ対策
Web担当者フォーラムのGoogleアナリティクス入門講座
Google アナリティクスのeラーニング
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12 years 11ヶ月 ago
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■ 2013年以降、アクセス解析データの使い手は3層に分離すると予想
今年、流行った言葉に「ビッグデータ」「アトリビューション」があります。おそらく来年も引き続きこの言葉は流行るに違いありません。しかしこういった言葉は、業界の最先端の状況を示すことにはなりますが、多くの企業にとっては「うちには関係ない」となるでしょう。
アクセス解析では、利用者側は今まで大きく分けて2分されていたと考えています。 1つはブロガーなどの個人、もう一つはウェブサイトを活用している企業です。
来年はこの後者の企業が2つに分かれるのではないでしょうか。1つはeコマースなど、 Webビジネスのインパクトが大きい企業です。こちらは、深い分析をすることによって、大きなリターンを得る可能性があります。
これらの企業は、かなりの額の費用をかけて、広告効果測定のアトリビューションや各種データの連携と分析をすることによって、コスト以上の効果を生むことが期待できます。
しかし残りの多くの企業にとっては、多額の費用や時間をかけても、それ以上の効果を生む事は期待できないでしょう。そのため、いわゆる定点観測的な意味合いの強いアクセス解析で十分な場合が、依然として多数を占めるのではないでしょうか。
僕らサービス提供側にとっても、数少ない非常に高度なサービスを展開するのか、ボリュームゾーンに残る企業に対するサービスを展開するのか、明確にしていく必要があるでしょう。
サービスを受ける側も提供する側も、流行っている言葉に振り回されることなく、着実に成果を上げていきたいものです。
ちなみに私は大きなプロジェクトには関わりにくいので、ボリュームゾーンのGoogleアナリティクスに特化して、その中の先頭集団で走る積りでいます。さて狙い通りにいきますかね。
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■ 数字は作るもの、決算も作るもの
アクセス解析のデータの話をするときに、類似の例としてよく挙げるのが企業会計です。こちらは税法、会計法など法律で決められているという制約があり、アクセス解析のように自由気ままではありません。
それでも決算は作るものです。よくニュースになるのは当局と「解釈が違った」と追徴課税される大企業が報道されることがありますが、それは決算が意図して作るものだからです。一定のルールの中でも解釈の幅があるからです。
結構懇親会などではこの話をするし、このメルマガでもお話しているような気もしますが、年末調整の作業などを集中してやっていて、この話を書きたくなりました。
こういう話をすると意外だと思われることも多いのですが、「売上」だって、「費用」だってある程度操作はできます。もちろん合法的にです。例えば大金を払って買った固定資産は、徐々に費用として計上することができるのですが、これは「減価償却費」といわれるものです。
で、この減価償却費は、定率法や定額法という費用計上の方法を選択できるのです。もちろん去年と今年でころころ変えるというのはできませんが、費用計上は二通り選択できるのです。つまり数字は一つだけにはならないのです。
まあこれは一例ですが、こういう例が幾つもありそうだというのは、容易に想像できますよね。こういう話をすると成程を納得していただけます。どんな世界でも、数字は何らかのルールに則って作るもの。
そのルールもグレーはつきものです。だから国と企業、国と国の争いになるのです。国と国では移転価格税制というのがあって、一言で言えば、何をどちらの国で課税するかって話です。全てが大人の事情で調整されるということで、交渉事であることがわかるでしょう。
必ずしも告発される会社の方が悪とは限らない場合も多いのですよ。知らなかったでしょ。見せしめも当然あります。僕らは案件毎に本当の悪か生贄にされたのかかを見極めるリテラシーを持っておくべきだと考えてます。
アクセス解析も何をどういう方法で取得し、どう集計しているのかという基礎がまずは大事だということです。その上での解釈や判断というリテラシーも必要です。
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ウェブアナリスト 宏美のブログ。WebAnalyticsの3Cデータと関連情報を提供。一つはcompetitor、市場マクロデータや競合データ。一つはcompany、自社のアクセス解析データ。最後はcustomer、ユーザー行動データ。数値の一人歩きをさせたくないので、詳しくは原典と各調査方法を確認のこと。Unknownnoreply@blogger.comBlogger9007125
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