株式会社CFスタートアップパートナーズ
準大賞受賞は店舗無人化システムのNebraska。このほか、市長特別賞、協賛企業賞など合わせて10社の受賞者を発表!

静岡県知事:鈴木康友 氏もご臨席
世界11ヵ国168社のスタートアップから応募を集めた「まきチャレ2025」。静岡県牧之原市が主催し、CFスタートアップパートナーズ(以下、「CFSP」といいます)が企画・運営する地域オープンイノベーションイベントです。その頂点を極める「まきチャレ大賞」を発表する受賞セレモニーが8月26日に牧之原市相良総合センター「い~ら」で開催されました。
地方都市のビジネスコンテストとしては類を見ない規模のグローバルイベントな発展したこのイベント。今年は地域の高校生がビジネスプランを発表する「ジュニアまきチャレ」、プレイベントとして牧之原市のプロモーション動画コンテスト「千祭万歌」も併せて開催され、会場に集まった200名を超す聴衆を魅了しました。

ジュニアまきチャレのピッチの様子

千祭万歌(せんさいばんか)
牧之原市チャレンジビジネスコンテスト(まきチャレ)は、地域の産業・観光とコラボするビジネスプランを全国・全世界の*スタートアップから募るユニークなオンラインピッチイベントです。2022年に第1回を開催、今年は4回目となります。今年は牧之原市政20周年を記念し、大賞の賞金は前年の2倍となる【200万円】を贈呈されました。
協賛企業として、大和ハウス工業、静岡ベンチャースタートアップ協会、静岡銀行、インフィック株式会社ほか、地域有力企業26社が参加。スタートアップの応募総数は168社(うち海外73社)にのぼり、国内最大規模の地域オープンイノベーションイベントとなりました。

特別協賛一覧
応募スタートアップには、特定の協賛企業を指定した協業プランなど地域とコラボするビジネスプランを提出いただいています。ビジネスプランについては、地域産業との親和性や地域への貢献性のほか、事業の新規性・競争優位性、マーケットの規模と成長性、ビジネスとしての収益性・持続性、経営チームのスキルと実績、事業推進のハードル・リスク等を審査し、下記の通り、受賞者が選ばれました。
※CFSPのスタートアップの定義には、創業期の企業のほか、老舗中堅企業の第二創業や上場会社の新規事業や新設子会社など、成長を志す事業が全て含まれます。
記

以上
大賞受賞のroly-poly Organicsは
廃棄茶葉等をダンゴムシが食べてオーガニック肥料を生成するユニークな技術を事業化。協賛企業で茶農家向けに肥料を供給する相良物産等と連携する牧之原の新会社から全国、全世界へと展開する事業計画が高く評価されました。今後は医薬品などの開発も可能で、循環型社会に貢献するプランに期待が高まります。roly-poly Organicsは静岡銀行賞も併せて受賞しています。
準大賞受賞のNebraskaは、
LINEアプリを利用した本人認証と専用レジによる店舗の無人化システムを提供しています。店舗の営業時間延長で小売店の売上に貢献。24時間、眠らない町づくりで牧之原を活性化するプランは、商店街の衰退に悩む多くの地方都市の課題を解決する決め手となるかもしれません。
大和ハウス賞と視聴者賞をダブル受賞したスペースは
中継物流拠点の運営と運送会社のマッチング支援システムで実績を上げつつあり、インフィック賞のきゃりこん.comは、キャリアコンサルタントによるオンライン面談システムで介護職員の離職率の大幅低下に成功しています。
SVSA(静岡ベンチャースタートアップ協会)賞受賞のdozoは
牧之原のお茶を使ったフレーバーティーカクテルの商品化プラン。セレモニー後のミートアップで試飲コーナーも設けられ、魅惑的なテイストに関心が集まっていました。
今年初めて設けられた一般協賛企業賞。2社のうち1社は
部品在庫をシェアリングするプラットフォームで中小製造業の在庫コストと在庫リスクを低減するKAMEMESHIです。
海外勢からは、インドのWAH CareがMIC(まきのはらインキュベーションセンター)賞を受賞。
幼児期の潜在能力を開発する独自プログラムで子供たちの未来に夢を広げています。牧之原の幼稚園で日本版プログラムを共同開発し実証を進める提案です。
そして韓国からZero G Techが2社目の一般協賛企業賞を受賞。
人間工学に基づく製品開発が特徴のこの会社が開発したボールペン、Zero G ボールは日本でも人気化。牧之原では地域製造業との協業で使いやすさを追求した製品開発を進めていきたい計画です。
ジュニアまきチャレの部からは、榛原高校2年生のPreventeaが大賞を受賞。防災意識の低さと、お茶の消費量が低下しているという背景から
「非常食らしくない非常食」というモチーフのもと、お茶を使ったビスコッティの商品開発を進める。いわゆるローリングストックの位置づけとして商品化し、全国へ展開していく計画です。
昨年のまきチャレ大賞、Midwest Compositesは、
プラスチックと廃棄茶樹の混合ペレットによる自動車部品サンプルを地域企業の協力により完成。茶樹の混合比率を35%まで高める技術です。2035年までにサステナブル素材の比率を95%まで高める欧州自動車規制を睨み、牧之原に工場新設を計画しています。

※左から「市長特別賞:(株)SUN Reality」、「杉本喜久雄市長」「まきチャレ大賞:roly-poly Organics」、「市長特別賞:glafit(株)」、「まきチャレ準大賞:(株)Nebraska」

大和ハウス賞受賞:(株)スペース

静岡銀行賞受賞:roly-poly Organics

SVSA賞受賞:(株)dozo

MIC賞受賞:WAH Care(インドからのエントリー

一般企業賞受賞:(株)KAMAMESHI

一般企業賞受賞:Zero G Tec Co., Ltd
韓国からのエントリー

ジュニアまきチャレ大賞受賞:Preventage
(榛原高校)
まきチャレの目的は、国内外のスタートアップが地域企業とコラボして地域進出し、牧之原から全国、世界へと成長していくこと。
そのため、牧之原市、スタートアップ、地域企業ともに、このビジネスコンテストはそのスタートラインに過ぎません。今年度もCFSPでは牧之原市と連携して、まきチャレ参加スタートアップの地域進出と事業化支援に力を入れていく所存です。

roly-poly Organic 眞杉雛多 氏
■事業タイトル
ダンゴムシが創る持続可能な循環型肥料ビジネス
■概要
私たちはダンゴムシの特性を活かし、廃棄される有機廃棄物を7~10日で高品質な有機肥料に転換する循環型ビジネスを展開しております。肥料は静岡県を中心に農家や都市部のガーデナーに販売し、持続可能な農業の支援を目指して日々真摯に取り組んでいます。また、独自技術でダンゴムシの成長速度を6~7倍に加速させることで大量処理を可能にし、環境負荷の低減と地域経済の活性化に大きく貢献しています。今後はさらなる市場拡大と新製品開発を目指し、環境保全や食品ロス削減にも積極的に寄与してまいります。地域の未来を担う循環型社会の実現に全力で取り組んでいきます。社会に持続可能な価値を創造し続けます。
■受賞コメント
この度は栄誉ある賞をいただき誠に光栄です。まきチャレ大賞に選んで頂いたからには、中途半端に終わらせることなく、まずは牧之原を舞台にダンゴムシを活用したソリューション提供を静岡へ、さらには日本全土へ展開していきます!本当にありがとうございます!
ピッチ動画を見るroly-poly Organicsによる5分ピッチ

株式会社Nebraska 代表取締役(共同代表) 横山卓哉 氏
■事業タイトル
無人化で開く、地域の未来
■概要
Nebraskaは、小売店舗の無人化を支援するソリューション「デジテールストア」を展開しています。LINEとQRコードを活用した入店認証によって、来店者のトラッキングとセキュリティを両立。無人でも高額商品の取り扱いが可能となり、万引きリスクを最小限に抑えます。早朝・深夜・定休日など従来は閉店していた時間帯を収益機会へと転換し、人件費の削減と売上の最大化を同時に実現。さらに、入店データを活用したデジタルマーケティングにより、リピート施策や来店促進も可能です。既存店舗への導入は、大規模な工事を必要とせず、短期間・低コストで対応可能。持続可能な運営を実現する次世代の店舗運営インフラです。
■受賞コメント
この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に存じます。準大賞に選ばれた事がゴールではなく、今日からがスタートだと思っています。これからも、たくさんの方に支えられながらも、地域貢献という観点で、牧之原から世界へ、進出していけるように頑張っていきたいと思います。改めて、準大賞ありがとうございました!
ピッチ動画を見る株式会社Nebraskaによる5分ピッチ

glafit株式会社 販売グループマネージャー 松浦聖哲 氏
牧之原の交通を、未来をアップデートするglafit株式会社は、ヤマハ発動機やパナソニックなどの大手企業から出資を受ける和歌山発のモビリティスタートアップで、「日本を代表する次世代乗り物メーカー」を掲げています。本提案では、静岡県牧之原市において自動運転バスと特定小型原付を連携させ、交通弱者や観光客の移動課題を同時に解決します。市内各地に電動モビリティを配備し、スマートロックやマイナンバー連携により、安心・便利な移動を提供。移動そのものを観光体験とし、地域の回遊性や経済活性化にも貢献します。今後はこの「まきシステム」を全国の自治体へ展開し、持続可能な地域交通インフラの新たなモデルとしてスケールを目指します。
ピッチ動画を見る

株式会社Sun Reality プロジェクトマネージャー 廣田 翔 氏
教育課題を切り開き、地域の新たなシンボルとなり得る【地域共創教育施設】の創設・運営弊社は、単なるデジタルコンテンツ制作会社でも、デジタルコンテンツ導入促進会社でもありません。教育機関と企業・組織団体が中々持つことのできなかった繋がりを生み出し、【デジタル技術】を手段に、日本の社会課題に本気で向き合うDX企業です。この度、日本の教育課題を解決し、地域の新たなるシンボルとなり得る【地域共創教育施設】を創設し、運営することを目指します。牧之原市の地域資源で、牧之原市の子どもたちが、牧之原市の魅力を発信すると共に、これまでの教育施設とは異なった「子どもたちが学び・生み出す場づくり」を実現してまいります。
ピッチ動画を見る
受賞セレモニーアーカイブ映像はこちら

17社のうち、国内11社、海外6社がファイナリストに選ばれました
まきチャレ2025特設サイト
杉本 基久雄 氏:牧之原市長 ※本イベントの審査委員長
出縄 良人 氏:株式会社CFスタートアップパートナーズ 代表取締役(公認会計士・税理士)
山本 明男 氏:牧之原市商工会会長(相良物産株式会社 代表取締役)
岩本 進也 氏:株式会社静岡銀行 執行役員 地方創生部長
河野 英仁 氏:河野特許事務所 所長 弁理士
高地 耕平 氏:EXPACT株式会社 代表取締役 一般社団法人ベンチャー投資育成研究会 代表理事
野田万起子 氏:HumanDelight株式会社 代表取締役
大賞1社 (賞金200万円)、準大賞1社 (賞金30万円)
各種特別賞・視聴者投票による視聴者賞も予定しています。
■主催:牧之原市
■協力:牧之原市商工会
■後援:静岡県、経済産業省関東経済産業局

特別協賛一覧

一般協賛一覧
【特別協賛】
大和ハウス工業株式会社、
静岡ベンチャースタートアップ協会、
株式会社静岡銀行、
インフィック株式会社、
まきのはらインキュベーションセンター
【一般協賛】
株式会社エノテック、
相良物産株式会社、
株式会社エムスクエア・ラボ、
社労士事務所みとら経営、
島田掛川信用金庫、
株式会社高柳製茶、
ハイナン農業協同組合、
水野建設工業株式会社、
株式会社小栗農園、
さがら子生れ温泉、
株式会社村上開明堂、
株式会社マクニカ、
株式会社笠原産業、
ライフサービス株式会社、
矢崎部品株式会社ものづくりセンター、
浜松いわた信用金庫、
株式会社鈴木土建、
光誠工業株式会社、
Surf Stadium Japan株式会社、
東遠ガス熔材株式会社、
相良建設株式会社、
株式会社木村組、
しずおか焼津信用金庫、
株式会社加藤組、
I-Biz 相良高校 ビジネスチャレンジ部、
司法書士法人つなぐ
本件に関するお問合せ
(株式会社CFスタートアップパートナーズ まきチャレ運営事務局)
TEL:0548-27-2269
Email: info@cfsp.co.jp
Web:
https://cfsp.co.jp/

株式会社CFスタートアップパートナーズ
■Mission
価値ある事業の成長支援:
価値とはすなわち社会への役立ち。当社の使命は、事業を通じて顧客、取引先、社員を含む社会に役立つ価値ある事業の持続的な成長を支える社会基盤を構築することにあります。
■Business
具体的には、上場会社及び地域のオープンイノベーション支援と国内外のスタートアップの成長支援を目的としたイベントの主催又は企画運営をはじめ、CVCファンドの組成運営サポート、CFO専門業務の代行、DPO(Direct Public Offering)によるエクイティファイナンスサポート、IPO対応型会計サポート、スタートアップ向けM&Aサポート等をサービスとして提供しています。
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