2020年のプレスリリース配信は18万4千件超、アクセス最多はとんかつ専門店「かつや」のリリース【PR TIMES調べ】
PR TIMESは、2020年に同社が配信したプレスリリースを対象に、年間データ分析と総括、業界別分析と各種ランキングなどを発表した。
同社が運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」は現在4万3,000社超が利用しており、2020年(1月1日~11月30日)の期間に、18万4,050件のリリースが配信されたという。
2020年のプレスリリースは10月にピークを迎える
月別プレスリリース件数を見ると、例年であれば大規模イベントや新商品が発表されるはずの、春~ゴールデンウィークにかけての発表が2020年は少なく、とくに緊急事態宣言が発令された4月は、前年比では109.1%と増えているが通年では谷間の底となった。しかしその後徐々にリリース件数は増え、10月の2万1,746件でピークを迎えている。
キーワードランキング(発表企業が登録するプレスリリース内容に関係するキーワード)については、2020年のキーワード登録総数は140万6,819件。そのうち最多登録は、やはり「コロナ」17,723件だった。「コロナ」「コロナウィルス」「新型コロナ」「COVID-19」など同義・同一内容を指すキーワードは1件でカウントしているが、やはり多くの企業がコロナ対策に追われたことが分かる。また、感染予防グッズ、対応サービス、支援情報、調査結果や自社対策など、プレスリリースも多岐にわたった。2位「テレワーク」9,033件、8位「おうち時間」4,152件も、コロナ禍で特に伸長したキーワードと言える。
また月別の推移で見ると、7月の20位に「DX(=デジタルトランスフォーメーション)」が初登場。以降はランクアップしながら上位の常連となっている。コロナ禍により企業のデジタル活用が、急速に進んでいることが伺える。
「テレワーク」「DX」「オンライン」のキーワード登録が急増
業界別にリリースを見ると、「ネットサービス・アプリ」「企業向けシステム・通信・機器」といった業界では、面会やイベントのオンライン化とともに、やはり「テレワーク」「DX」といったキーワードの登録数が新調した。
まず「ネットサービス・アプリ」業界では、3月の外出自粛以降リリースが増え、4月~6月は前年比1.5倍ペースまで復活した。これにともないこれまで少なかった「オンライン」のキーワード登録が急増した。
同時に「企業向けシステム・通信・機器」業界では、自宅勤務やリモート化のニーズ上昇にあわせ、「テレワーク」「DX」の登録が急増。特に「テレワーク」関連のキーワードが、1月(10件)から4月には約30倍(313件)に増加したという。
その他業界では、「テイクアウト」「デリバリー」「新商品」「おうち時間」「EC」「マスク」といったキーワード登録の動きが目立ったという。
なお、個別のリリースの年間アクセスランキングでは、4月17日にテイクアウト専用弁当を発表した、とんかつ専門店「かつや」(アークランドサービスホールディングス)のプレスリリースが、アクセス数最多だった。また、2位と3位はいずれも、不織布マスクの販売開始のプレスリリースだった(ブライトパス、トータルベネフィット)。なお4位には、2月28日に小中高生に弁当を無料提供した「ワタミの宅食」のプレスリリースがランクインしている。
調査概要
- 【調査対象】「PR TIMES」で配信されたプレスリリース(利用企業数4万3,000社超)
- 【業界一覧】外食・中食/食品・飲料/ネットサービス・アプリ/企業向けシステム・通信・機器/流通/自然・環境/出版・アート・カルチャー/スポーツ・アウトドア/ゲーム・おもちゃ/暮らし/金融/エンタテイメント/パソコン/ビジネス・コンサルティング/デジタル製品・家電/交通・運輸・輸送/アパレル・ファッション/教育・資格・人材/美容・健康/インテリア・雑貨/自動車・バイク/ホテル・レジャー/広告・マーケティング/医療・医薬・福祉/住宅・建築・建設/素材・化学・エネルギー/その他
- 【調査方法】月別プレスリリース件数推移、年間&月別キーワードランキング、業界別分析、年間アクセスランキングなどを集計
- 【調査期間】2020年1月1日~2020年11月30日(2020年12月21日発表)
- 【対象数】18万4,050件
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