データ×テクノロジーによる「売らないマーケティング」アスクルが大賞。日経BtoBデジタルマーケティングアワード
日本経済新聞社は、企業のマーケティング活動を評価する「NIKKEI BtoBデジタルマーケティングアワード」を開催し、受賞企業を11月26日に発表した。
「NIKKEI BtoBデジタルマーケティングアワード」は、BtoBビジネスの発展、活性化を目指して2020年に創設された。マーケティング活動を総合的に評価する「アワード大賞」、市場創造や認知活動に重点を置いた「ブランディング賞」、顧客の獲得、拡大につなげる「デマンドジェネレーション賞」を設置。
第1回のアワード大賞はアスクルが受賞し、同時にブランディング賞も受賞。デマンドジェネレーション賞はブラザー販売が受賞した。
2019年1月から2020年9月までに、企業によって実施されたBtoBマーケティング活動を対象とし、49社のエントリーがあった。
アワード大賞・ブランディング賞:アスクル
アスクルが受賞した取り組みは「データ×テクノロジーによる『売らないマーケティング』」だ。コロナ禍で衛生用品の買い占め、転売を防止し、本当に必要としている顧客を特定。優先的に販売するというスキームを3週間で立ち上げた。
受賞したアスクルの執行役員 ASKUL事業本部長 宮澤典友氏は、「新型コロナで市場のニーズが大きく変化した。アスクルだからできることをやろう。だからこそお客様を区別して、あえて売らないというシステムを構築した」と述べた。
審査員長の早稲田大学 大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授 内田和成 氏は「社会課題をマーケティングの力で解決した点を高く評価した」と話した。
デマンドジェネレーション賞:ブラザー販売
デマンドジェネレーション賞は、ブラザー販売の「ニューノーマル時代に対応したマーケティング戦略の見直しと実施」が受賞した。審査員のNexal 代表取締役 上島千鶴 氏は「自社の顧客、市場における自社の価値などを明確化し、案件創出(デマンドジェネレーション)までのマーケティング戦略がしっかりとある。さらにマーケティングにおける、売上貢献率まで出している点を高く評価した」と話した。
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