DMP/MA市場は2020年に551億円まで成長、2025年にほぼ1千億円規模に【矢野経研調べ】
矢野経済研究所は、国内のデジタルマーケティング市場について、「DMP」および「MA」の市場規模の算出、近年の推移と今後の成長予測を発表した。
顧客の購買データや行動ログを一元管理・分析することで、広告/メール/DMなどのマーケティング施策を最適化するシステムやサービス全般を指す。自社サイト以外のさまざまな企業が保有する顧客データを統合活用する「パブリックDMP」と、自社が独自に保有する顧客データを外部データと組み合わせて活用する「プライベートDMP」の2種類に大別される。
見込み顧客や既存顧客のデータを一元管理・分析し、マーケティングのプロセスを自動化するシステムやサービス全般を指す。リードナーチャリング(見込み顧客の育成)、リードジェネレーション(見込み顧客の取り込み)などを経て顧客化するためのシナリオを個別に自動設計。既存顧客に対しても、個別シナリオに基づき、ファン化やロイヤリティ向上、再購入促進など最適な施策を適時提供できる。
DMP/MA市場は引き続き拡大傾向、2020年は551億円まで成長する見込み
矢野経済研究所の分析によると、DMP/MA市場はここ数年拡大傾向が続いているが、2020年のDMP市場は103億6,800万円(前年比106.7%)、MA市場は447億3,500万円(同111.3%)、あわせて551億300万円にまで成長する見込みだ(市場規模=事業者売上高ベース)。
2020年における成長の背景としては、コロナ禍で顧客行動のオンライン化が急激に進んだことがあげられる。顧客行動がオンラインへとシフトしたことで、収集できるオンラインデータは増加しており、デジタルマーケティング施策はより効率的・効果的に行えると考えられる。企業にとってDMPやMAの導入は、緊急の課題と言えるだろう。
デジタルマーケティングの拡大が既定路線であるとともに、新型コロナの影響も数年残るとの予測があることから、DMP/MA市場は今後も拡大。2025年にはDMP市場が235億5,800万円、同じくMA市場は737億円に成長すると予測されている。
調査概要
- 【調査対象】独自に選定したDMP、MA、CRM/SFA、法人向け名刺管理、オンライン営業システム事業者
- 【調査方法】専門研究員による直接面談(Web取材を含む)、電話調査、文献調査など。
- 【調査期間】2020年7月~9月
※2020年11月9日追記:記事の初出時において、タイトルの記述が間違っておりました。大変申し訳ございません。下記のとおり訂正させていただきました。
×訂正前:DMP/MA市場は2020年に551億円まで成長、2025年にほぼ1兆円規模に
○訂正後:DMP/MA市場は2020年に551億円まで成長、2025年にほぼ1千億円規模に
コメント
タイトルが間違っているかと思います。
こちらの記事ですが、市場規模は2025年で1兆円ではなく1,000億円ではないでしょうか?
https://webtan.impress.co.jp/n/2020/11/06/38001
ご指摘ありがとうございます
ご指摘ありがとうございます。いただいたコメントのとおりです。記事タイトルを修正させていただきました。今後より注意するようにいたします。