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スタッフのモチベーション向上にも役立つリリース

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スタッフのモチベーション向上にも役立つリリース

アイテックジャパンでは、ニュースリリースを出すときには、必ず社員みんなで集まって紹介し、開発したメンバーの労をねぎらい、ほめる場としています。それによって「スタッフのモチベーションもアップした」(飯田氏)そうです。

ニュースリリースを出すということは、ほめる大義名分ができんですよね。なにか形がないとほめることができなかったんでが、ニュースリリースで形にすることができました。月に1回くらいのペースでニュースリリースを出すので、結果的にそれくらいの頻度でスタッフをほめる場を作れていることになっています。

あるニュースリリースを出して少ししたら、そのリリースに関連する開発をしていたスタッフが、『実家から電話がかかってきて、“すごいな”と言われた』と、うれしそうに教えてくれたんです。それを聞いてうれしくて涙が出ました」(飯田氏)

また、リリースの発表の場では、「誰々と話して、このロジックが思い浮かんだ」というような話もするそうです。開発はチーム単位なので、大勢の社員が関係しているということを再確認することもできます。

ニュースリリースを出していると、開発の目的ができるという面もあります。“これはリリースを打ちたいね”となると、開発メンバーのやる気が上がるので、会社にとってバリューがあるものになっています」(飯田氏)

社員のモチベーションアップについて、なによりも考えている」という飯田さんだからこそ、社外向けの情報発信のニュースリリースの社内での有効活用とその効果を発見することができたのだと思います。

キーワード設定がポイント

ニュースリリースを活用する重要な要素の1つとして、飯田さんは「ニュースリリースのアーカイブ化の価値」を指摘します。「どういうタイトルにしようかといつも悩む」という飯田さん。企業名検索をしたときの検索結果だけでなく、一般名称などでの検索キーワードも、戦略的にニュースリリースに活用しているそうです。

“モバイルSaaS”のような一般的な言葉だけでなく、“コンビニモバイル”や“シンクロ・モバイル”といった言葉も、いつか需要がでてくるだろうと考え、ニュースリリースで他社に先駆けて告知することで、認知度を上げてしまうという作戦が、実績につながりました。

最近は、“シンクロ・モバイル”というデジタルサイネージと携帯を同期させられるKAMの仕組みをリリースしたのですが、ニュースが公開された約1時間後に某企業さまからお問い合わせをいただきました」(飯田氏)

洞爺湖サミットのサーバーを担当したことはリリースで少し紹介したことがあるだけ」(飯田氏)にもかかわらず、その事実に基づき、省庁関連から連絡をうけて契約が成立したということもあったそうです。「明らかにそこにしか掲載していない情報なので、情報元はニュースリリース以外には考えられない」という飯田さん、こんな小さな企業のニュースの一文を見つけて問い合わせをしてきてくれたことに驚いたそうです。

実はニュースリリースの本文中のクリック率の高さは、平均的な広告などのクリック率と比べてとても高いのが特徴です。業界業種別にみても、B2B関連の情報は、全体的な情報量が少ないこともあり、さらにクリック率が高くなる傾向があります。

検索を利用して情報を探している人にとって、ニュースリリースは重要な情報ソースの1つになっていることが、このアイテックジャパンの事例からもわかります。

◇◇◇

B2B企業にとって、従来の限られた業界専門媒体では、多くの人に情報を流通させることはできませんでした。検索エンジンを使って必要な情報を入手できるようになった今こそ、新しいビジネスチャンスが到来しているのだといえるのかもしれません。

企業としてはブログなどでも情報を発信できますが、『ブログでこう言っていた』というよりも、『ニュースでこう書いてあった』というほうが、重みがありますよね。特にB2B企業にとっては、リリースだけのほうが、良いような気がするんですよ」という飯田さん。たしかに信頼性を訴求するには、内容的にも、形式的にも、ニュースリリースというフォーマットが適しているのかもしれません。

インターネットの可能性に着目し、「信頼性」の確保を目的とした情報発信を展開したアイテックジャパンの成功は、その技術力と信頼性の高いサービスがあればこそ。良いものをもっていることに加えて、事実に基づいた正しい情報発信をすることで、ビジネスの成長を実現したのです。

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