シマウマ、スカンク、兎、そして狼 2007年のフィードビジネスを拓くものとは?

いよいよ明日(4月11日)に迫った第6回フィードビジネス・サミットの開催を目前に、フィードビジネス・シンジケーション(以下「FBS」)の発足メンバーであるフィードパス株式会社の後藤 康成氏に、FBSのミッションと2007年のフィードビジネスについて伺った。

後藤 康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 取締役CTO
大手電機メーカー系エンジニアリング株式会社、中堅エンジニアリング会社を経て、1997年からシリコンバレー・ベンチャーにて北米及び欧州担当システム開発マネージャーとして欧米キャリアに提供後、2000年ネットエイジに入社。現在ネットエイジ技術担当取締役。2005年ブログエンジン株式会社の設立に参画し、現在に至る。共著に『ビジネスブログブック』2、3(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。

「ウェブ」世界のイノベーションであるフィード

●編集部 FBSが発足し3年目となりますが、発足当時のFBSが目指してきたミッションとはどのようなものですか?

●後藤 フィードビジネスシンジケーション(FBS)が発足した一昨年は、まだ「フィード」というキーワードはもちろん「RSS」ですら知名度が低かった時代です。FBS発足時はフィードリーダーといえばグルコース、フィード広告ではRSS広告社がスタートしたばかりでした。ブログではRSSをフィードしていたものの、利用者はフィードをどのように活用できるのかわからない状況において、「ウェブ」の世界のイノベーションであるフィードを普及させることが、FBSのミッションでした。

2006年1月に当時サイボウズのネットサービスとしてサーバーサイドのフィードリーダーである「feedpath」をサービス開始し、3月にはネットエイジグループであったブログエンジンにサイボウズが資本参加して社名を変更し、新生フィードパス社として新たに「feedpath」がスタートした。

●編集部 FBSの発足当時に比べるとフィードを取り巻く環境も変わりつつありますが、同時にfeedpathを取り巻く環境も代わり続けていますね。2007年にfeedpathの目指す方向は?

●後藤 ブログ検索、つまりフィードの検索サービスもTechnoratiやFeedsterに加えてGoogleが参入し、いよいよフィードがウェブ上の情報データベースとして機能し始めてきています。そのなかでfeedpathは、「フィードリーダー」機能を中心にそのフィードにユーザーが直接タグを付加して情報を分類し、さらには検索できる「タグサーチ」機能、ユーザーのブログにfeedpathから直接投稿できる「Blogエディタ」など、フィードを“見る”、“書く”、“加工する”、“探す”という新たなユーザー体験を提供しています。これは、前フィードパスCOOである小川さん(現サンブリッジ)と共に僕が提唱してきたフィードに対するフィロソフィー(哲学)であり、今もその方向を目指しています。

フィード+マイクロフォーマットで加速するウェブの“フィードデータベース”化

●編集部 「feedpath Rabbit(ラビット)」というサービスの名前も聞こえていますが?

●後藤 feedpath Rabbitは、現行のfeedpathのリニューアルにあたって開発チームが与えた開発コードだったんです。しかし、開発を進めていくうちに、2月にリリースした「feedpath Zebra」のように、「feedpath」というファミリーネームに動物名を付加した名前でサービスラインナップを統一していこうという方向にまとまりました。

●編集部 現行のfeedpathを完全にリニューアルするのですか?

●後藤 feedpath Rabbitは、現行のfeedpathのフィードリーダーに機能追加することに加えて、より利用しやすいインターフェイスになります。さらには、システム全体をPHPからJavaにリプレースすることで、エンタープライズシステム並のサービスレベルとスケーラビリティーを実現しています。

また、テクノロジー的に大きな進化を遂げています。新たに開発された「feedpath Skunk(スカンク)」という独立したフィードデータベースの上で動作していることです。それを元に、すでにfeedpathで蓄積してきた3000万を超えるフィードを、feedpath Rabbitだけではなく、ウェブ上でも提供していくことを目指しています。feedpath Skunkの機能は、今後WebサービスAPIとして提供していくことを考えています。

さらにフィード+マイクロフォーマットによりフィードデータベースが一層データベースとしての性格を増すことになるでしょう。現在のfeedpathでも、他サービス先駆けてマイクロフォーマットを採用し、「Blogエディタ」からパブリッシュできるようにしてきました。今後マイクロフォーマットはフィードのイノベーションをより加速し、ウェブに対して大きな影響を与えていくことになるはずです。

「ウェブ」世界のイノベーションであるフィード

●編集部 マイクロフォーマットは、フィードに関する話題には必ずといっていいほど出てくる単語ですが、どういうものなのかや、その効能がわかりづらいのも事実ですよね。

●後藤 マイクロフォーマットを説明するには多少の技術的な説明が必要となります。

ウェブを表現するための XHTML や HTML は、ブラウザ上で人が情報を見るための視覚表現を行う記述言語ですが、マイクロフォーマットはそのコンテンツに何が表現されているかを、より厳密に定義する記述言語なのです。XHTML に埋め込んで使う拡張書式といったところでしょうか。

たとえば本のレビューをブログで書いたとします。その記事を人が読めばレビューであるとわかりますが、検索エンジンにはそれがレビューなのか、持っている書籍一覧の1つなのか、それとも単なるアフィリエイトページなのかを分類できません。マイクロフォーマットは検索エンジンなどのプログラムにもわかる形で「この記事はレビューだよ」と示すためのものです。

マイクロフォーマットは、Microformats.org で仕様化の活動が進んでいるオープンスタンダードです。現在仕様としては、草案のものも含めると、たとえば次のようなものがあります。

表現する内容マイクロフォーマット
カレンダーとイベントhCalendar
個人情報と組織hCard
コンテンツのライセンスrel-license
サーチエンジンがクロールしないrel-nofollow
ページに対するタグrel-tag
オピニオンVoteLinks
アドレス情報adr
地理情報geo
レジュメhResume
レビューhReview

これらのマイクロフォーマットがフィードとともにウェブ上に普及することで、ウェブをより「データベースとして」利用しやすくなるのです。

●編集部 feedpath Rabbitとfeedpath Skunkによる、「フィードデータベース」が2007年のテーマですね。

●後藤 その通り。さらに、「feedpath Wolf(ウルフ)」というものも予定されています。詳しいことはまだ話せませんが、これが、僕らの考えるフィードデータベースを実現するためのもう1つのピースとなる予定です。

いよいよ明日 4月11日(水)開催!

第6回フィードビジネス・サミット「CGM時代のネットマーケティング」

いよいよ明日(4月11日)に、第6回フィードビジネス・サミットが東京都千代田区のベルサール九段にて開催される。回を重ねるごとに参加者が増え、熱気が増すFBSで、ますます加速するウェブの進化と、それにともなうネットビジネスの変革の「今」を是非体感してください。

  • 名称:第6回フィードビジネス・サミット『GCM時代のネットマーケティング』
  • 日時:2007年4月11日(水)10:00~18:00(9:30受付開始)
  • 場所:ベルサール九段 3Fイベントホール
    東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル【地図】
  • 主催:株式会社インプレスR&D、Feed Business Syndication
  • 参加費:5,250円(税込)※ランチボックス付き
  • 参加の申し込みは以下のページから
    http://direct.ips.co.jp/book/internet/seminar070411/
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