検索エンジンが順位を決定する要因ランキング2009年版が完成!
何か月ものハードワークの末に、SEOmozの「検索エンジン順位決定の要因ランキング」が完成した!
SEOmozでは、2年ごとに業界のトップSEOプロに調査を行っている。2009年は72人のSEOプロが調査に参加して、数時間を費やして質問に答えてくれた。できあがった資料は、検索エンジンがどうやって順位を決定するのかに関するすばらしい情報となっている。私見では、少なくとも、検索エンジン最適化に真剣に携わる人ならば、だれでも呼んでおくべき内容になっている。
順位決定の要因トップ5
- 73%:非常に重要キーワードがしっかりと含まれた
外部リンクのアンカーテキスト - 71%:非常に重要外部リンクポピュラリティ
(外部リンクの質/量) - 67%:非常に重要リンク元ドメイン名の多様性
- 66%:非常に重要title要素内のどこかでのキーワード使用
- 66%:非常に重要信頼されているドメイン名からの
リンク距離に基づいたドメイン名の信頼性
(例:TrustRankやDomain mozTruest)
クロール/順位のマイナス要因トップ5
- 68%:非常に重要悪意をもったクローキング
- 56%:非常に重要既知のリンク業者からのリンク購入
- 51%:重要性を持つスパムサイトへのリンク
- 51%:それなりに重要性を持つユーザーエージェント名によるクローキング
- 51%:それなりに重要性を持つサーバーが頻繁にダウン
順位決定アルゴリズム全体
- 24% ドメイン名の信頼性/オーソリティ
- 22% ページのリンクポピュラリティ
- 20% 外部リンクのアンカーテキスト
- 15% ページ内でのキーワード利用
- 7% トラフィックとクリック率のデータ
- 6% ソーシャルグラフ指標
- 5% ドメイン名登録とサーバーのデータ
最も意見が割れた要因
- クッキーによるクローキング
16.3% かなり意見が分かれた - JavaScriptやリッチメディアのサポート状況によるクローキング
15.4% 比較的意見が分かれた - テキストを背景色と同じにして隠すこと
15.3% 比較的意見が分かれた - IPアドレスによるクローキング
15.3% 比較的意見が分かれた - ユーザーエージェント名によるクローキング
15.2% 比較的意見が分かれた
※意見が分かれた/同意したパーセンテージは、回答者の意見の標準偏差を元に算出。
回答者は、Googleの検索エンジンでの順位決定の要因として回答。ただし、Bing、Yahoo!、Askといった米国の主要な検索エンジンにも大筋では適用可能であるが、確かにいくばくかの差異が存在する。
調査について
SEOmozでは、検索エンジンが順位を決定する要因について、世界中のSEOエキスパートに対して2年ごとに調査を行っている。2009年の回答者には、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランド、ウクライナ、ドミニカ共和国をはじめとする、多数の国からのSEOエキスパートが含まれる。
各回答者は、100項目以上の順位決定要因を評価し、SEOの分野において注目されている項目に関する質問に答えた。実践の場にいる専門家の叡知を集合したこの調査データは、SEOを実践するさまざまな人にとって最も有益なリソースの1つであり、SEOにおいて何が重要で何が重要でないのかに関するベストプラクティスを提供している。
この調査データを役立ててほしい。そして、このブログ記事などを通じてフィードバックをぜひ。
Rand Fishkin,
SEOmoz Co-Founder & CEO
Special thanks to: Sam Niccolls & Timmy Christensen of SEOmoz without whom this document wouldn’t exist and to David Mihm, whose companion spin-off, Local Search Ranking Factors, features excellent data in a similar format on Google’s Local/Maps rankings.
調査データは、5つの重要なセクションに分かれている。
- 概要――順位決定の要因について、最もまとまった形での概観を提供している。
- 順位決定の要因――各要因について、重要度と回答者間での意見の一致の生のデータを提供する。今年は、さらに国をまたがっての地域ターゲティングがどう扱われているかについての意見もまとめてある。
- リンクビルディング――今年は、さらに最も効果的なリンク獲得の手法に関する意見のセクションも追加した。このデータは、リンク獲得キャンペーンを考えているだれにとっても、とてつもなく価値がある興味深いデータになっていると思う。
- SEOに関する追加データ――SEOについて、いくつかの細かい質問をして、SEOエキスパートの意見を測ったて、おもしろいデータがたくさん得られた。
- 貢献者――調査に参加した人たちについての情報だ。
2009年版の調査データを作るのに多大な協力をしてくれたSEOmozのティミーとサムには感謝している。もちろん、調査に協力してくれたSEO業界の人たちにも、大きな感謝だ。調査に協力してくれた人は、世界中の何十か国の人で、皆、この上なく多忙なスケジュールのなか、SEO業界のために時間を割いてくれた。みんなも一緒に感謝の気持ちをもっていてほしい。
※この記事は、速報のため、Web担編集部にて翻訳対象として選定し、翻訳しました。
調査データの全体については、追って翻訳版をお届けするので、お待ちください。(その間に、検索エンジンが順位を決める53の要因(39人のSEOプロが評価した重要度とコメント付き)やSEOで効く! 検索エンジンが順位を決定する57個の要因 日米SEOプロ60人のグーグル&ヤフー対応版などの過去の記事をご覧いただくと、違いが見えてきていいかもしれません。
コメント
リンク元ドメインについて
リンク元ドメイン名の多様性ってどういう意味ですか!?
重要度高いので気になります。
Re: リンク元ドメインについて
リンク元ドメイン名の多様性とは、単なるリンク数ではなく、合計何ドメイン名から被リンクを獲得しているかですね。
つまり、
web-tan.impressrd.jpに対して
・itl.impressbm.co.jpから10本
・rs.impressrd.jpから50本
・www.impressrd.jpから20本
のリンクがあると、
・被リンク数=80本
・リンク元ドメイン名数=3ドメイン名
となります。
絶対数として何本くらいのリンクを集めているかという指標とはまた別に、さまざまなドメイン名(サイト)からリンクを獲得しているかというのも、最近は指標として強く扱われているようである、ということですね。
ありがとうございました!
とても分かりやすくご説明いただいてありがとうございました!知識がないので書くのを戸惑ったのですが親切に対応していただいて感動いたしました><
コメント大歓迎です
編集部の安田です。
みなさんも、わからないことはどんどん質問してみてくださいませ。
編集部以外のだれかが返信してくれることもありますし、編集部でも(うっかり返信が遅れることもありますが)できる限りお答えするようにしますので。
がんばってください。
楽しみにしてます!
がんばってください。
応援しとります。
生のリンクポピュラリティは翻訳ミスでは。
順位決定の要因トップ5の3番目の「生のリンクポピュラリティ」とありますが、これは原文の記事では「External Link Popularity (quantity/quality of external links)」とあります。
したがって、生のリンクポピュラリティではなく、外部からのリンクポピュラリティだと思われます。
ご確認ください。
よろしくお願いします。
全体的に変わっていました
編集部の安田です。ご指摘ありがとうございます。
「そんなはずは」と調べてみたところ、オリジナル版が全体的に修正されていました。ご指摘いただいた部分だけでなく、かなり大幅に。修正した旨のコメントがみあたらないのですが、変わり具合が尋常ではないので、大きく修正した模様です。オリジナル版に対応させた内容に修正しました。
もっと早く気付くべきでした。