「ライターへの誤解と落とし穴」ライター目線のWeb制作②

「こんなはずじゃなかったのに…」と期待外れの結果にならないよう、ライターやコンテンツ制作に対するありがちな誤解を解消します
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 ホームページはコンテンツが命。どんなに美しいデザインや先進のプログラムを使っても、中身が充実していなければ、主役の魅力は伝わりません。雑誌や書籍の編集・執筆をルーツとする私にも、Web制作をお手伝いする機会が増えてきました。ここでは、コンテンツ制作を生業とするライターの目線から、Web制作の現場で役立つ情報を連載します。

第2回 ライターへの誤解と落とし穴

 ライターができること、得意なことを良く理解しておくと、コンテンツ制作をスムーズに進められます。コストをかけてから、「こんなはずじゃなかったのに…」と期待外れの結果にならないよう、ライターやコンテンツ制作に対するありがちな誤解を解消します。

×魅力のない商品でも文章力ですばらしく見せてくれる
○ネタがなければ実際以上にすばらしくは書けない。でもネタを見つけるのが得意

「特に取り柄のない商品だけど、資料見てうまく書いといて!」そんな風に、ご依頼をいただくケースが、しばしばあります。こんなとき、私はそれが不可能であることをお伝えし、しっかり取材の時間をいただくようにしています。気の利いた表現を多用すれば、クライアントにはお喜びいただけるかもしれません。しかし、他者と差別化できるネタがないのに、プロのライターが文章を書くだけで、本質的にすばらしいコンテンツができることは、まずありません。
 本当にユニークな魅力のない商品やサービスなど、本当にあるのでしょうか。ライターの真骨頂は、ネタを発掘し(作った人、売っている人が気づいていなくても)、読者目線で伝えられることです。美しい言い回しよりも、新たな強みの発見や切り口の提案など、コンテンツの基礎になるネタの構築を、ライターに期待してほしいと思います。この場合は、取材が欠かせませんので、クライアントにある程度の時間を割いていただく可能性が高くなります。

×すべてのライターに企画から任せられる
○企画や取材が苦手なライターもいる

 ライターの中には、用意されたネタや、取材なしで得られるネタを、専門的に書くタイプもいます。日常的に企画や取材を行いませんが、代わりに、執筆が早い、コストが安い、などの強みがあります。ただし、前回述べた「3.隠れた魅力を発掘できる」「5.コンテンツ全体を見直せる/設計できる」のようなメリットは、期待できないでしょう。
 肝心なのはライターの特性を見極めること。特に、企画と取材の得手不得手は、ミスマッチが起こりやすいポイントです。発注時には、「企画や取材が得意か?」「日頃どんな企画を出し、取材をしているか?」と、尋ねてみると良いでしょう。

○誤字脱字はライターの責任だ
×通常はクライアントにチェックをお願い。任せるならコストが必要

 間違いだらけで納品するライターはどうかと思いますが、誤字脱字をライターレベルで完璧になくすのは不可能です。私の場合、最終的な正確性の担保は、クライアントにお願いしています。もし、間違いの責任をライターに求めるなら、専門の校閲担当者が必要になり、コストに跳ね返ってきます

×放っておけば何でもすばらしいコンテンツにしてくれる
○任せきりにすると失敗するケースも

 御社がおもしろい読み物や情報系のコンテンツを発信したいなら、優秀なライターのいる編集プロダクションなどに、制作全般を任せて良いでしょう。自社のビジネスと直接は関係せず、それ自体で価値のある媒体を作るような場合です。
 しかし、商品を売ったり問い合わせを増やしたい、方向性を持ってブランディングしたいなど、よりビジネスに直結する目的があるときは、任せきりにすると、おそらく失敗します。ライターはコンテンツ制作のプロですが、販売やマーケティングまで考慮して制作できる人は希です。経営・販売の戦略やマーケットの特性を理解し、制作をコントロールできるディレクター、またはプロデューサー的な機能を別途で用意するのが得策です。

■□■筆者・小越建典と編集プロダクション・アバンギャルドについて■□■

小越建典は、編集プロダクション・アバンギャルド所属のライターです。雑誌や書籍の編集、執筆でキャリアを積み、企業Webサイトのライティングも多く手がけます。最近は中小のサイトを中心に、ディレクションまで含めた案件が急増。現在は、出版系のメディアと一般企業のコンテンツを、半々程度の割合で制作しています。

ライター・ディレクター 小越建典
編集プロダクション・アバンギャルド
TEL:03-5754-5080/FAX:03-5754-5081
MAIL:okoshi@avant-garde.jp
HP:株式会社アバンギャルド

最近の執筆実績
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