東京商工リサーチは、「2023年 社長の輩出率・地元率」に関する調査を行った。本調査は2010年から実施しており、今回で10回目となる。
社長の輩出率、「徳島県」が6年連続でトップに
調査によると、社長の輩出率は「徳島県」が6年連続で首位となった。2位は「山形県」、3位は「香川県」と続き、上位5県のうち四国が3県を占めた。一方で、輩出率が最も低いのは「埼玉県」だった。
地区別で見ると、1位は四国、2位は東北、3位は北海道の順に。大都市圏を含む地区では輩出率が低く抑えられる傾向は変わらず、9地区全てで順位の変動はなかった。
社長の出身地と経営する企業の本社が同一の「社長地元率」では、「沖縄県」が10年連続のトップを守った。47都道府県のうち唯一9割を超えており、離島という地理的な要因や、観光などの産業構造が影響しているようだ。
調査概要
- 【調査方法】東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース約400万社の代表者データ(個人企業を含む)から、公開された出身地を抽出、集計。なお、同一人物が複数の企業で社長を務めている場合、売上高の大きい企業を優先し、重複企業は集計の対象外とした。集計対象外企業は31万6,489社。