新型コロナウイルスで不安なのは「自分が感染する可能性」、リフレッシュ方法は「テレビ視聴」【NRC調べ】

これまでにとった対策、取りやめた行動、不安やストレス、リフレッシュ方法について調査。

日本リサーチセンターは、「新型コロナウイルス感染症への対策行動と人々のストレス・不安」に関する調査結果を発表した。緊急事態宣言の全国拡大(4月16日)の翌週である4月21・22日に、1,040人から回答を得ている。

これまでにとった対策1位は「マスク着用」、取りやめた行動は「国内旅行」

まず「新型コロナウイルス感染症対策として、これまでにとった行動」を聞くと、「マスクを着用する」92.9%が最多。以下「手洗いをする」81.7%、「外出を控える」70.8%、「のどうがいをする」60.7%、「換気をする」57.1%が上位となった。「ネットショッピング・出前等の利用」は22.6%。これら行動の実施率を男女で比較すると、女性のほうが全般的に高めで、年代も加味すると、30代以下の若年男性はアクションの実施率が低く、女性は年齢が上がるほど高い傾向が見られた。

おおむね医療機関や行政が要請している内容と一致しているが、「栄養バランスのよい食事をとる」40.7%、「眼鏡を着用する」15.9%といった回答も一定数を集めている。

「新型コロナウイルス感染症が広がったことで、中止・できなくなったこと」を聞くと、「国内旅行」43.1%が最多。以下「映画・観劇」25.7%、「客人を招く/人の家を訪問する」19.4%、「電車・新幹線での移動」18.9%、「旅館・ホテルへの宿泊」17.0%が上位となった。ただし「あてはまるものはない」15.9%が存在しており、とくに行動を制限していない人がいる点は憂慮すべきだろう。男女の比較では、男性は「パーティー、宴会」「スポーツ観戦」、女性は「映画・観劇」「客人を招く/人の家を訪問する」が高い傾向が見られる。

不安・ストレスの1位は「自分や家族の感染」、リフレッシュ行動は「テレビの視聴」

「新型コロナウイルス感染症が広がったことで、不安やストレスを感じること」を聞くと、「自分も感染するかもしれないこと」74.5%、「家族・友人知人・同僚が感染するかもしれないこと」63.5%がツートップで、やはり感染そのものへの不安が大きい。以下も「自分が感染しているかどうかがわからないこと」45.5%、「自分が人にうつしてしまうかもしれないこと」44.0%が続く。5位に「マスクや消毒液などが買えないこと」42.2%、6位に「外出できないこと」37.6%などの、二次的な不満不安があがる。

「新型コロナウイルス感染症が広がるなか、リフレッシュのために行っていること」を聞くと、「テレビ番組の視聴」40.6%がとくに多い。気分転換とともに情報収集にも活用していると考えられる。以下「動画配信サイトの視聴」29.4%、「読書・漫画」28.6%、「音楽を聴く・楽器を演奏する・歌を歌う」27.0%、「掃除・家の片づけ・家の手入れ」「ネットサーフィン・ネット投稿」ともに26.9%が続く。

男女で比較すると、女性のほうが数字が広く分散しており、広範なリフレッシュを行っていることが伺える。「掃除・家の片づけ・家の手入れ」「料理・お菓子作り」といった家事の延長に加え、「自宅で体操・トレーニングする」「メールやチャット・SNSなどで人とやりとりする」「電話やビデオ通話などで人と直接会話をする」がとくに目立つ。一方男性は、「ネットサーフィン・ネット投稿」「ゲームをプレイする」などが相対的に高い。なお年齢別では、15~19歳女性の7割が「音楽を聴く・楽器を演奏する・歌を歌う」と回答している。これらは単体の行動に加え、InstagramやTikTok、nanaといったSNS投稿目的も含まれると推測される。

調査概要

  • 【調査対象】全国の15~79歳男女個人
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2020年4月21日~22日
  • 【集計サンプル数】1,040人(日本リサーチセンターのインターネットパネルを性年代で割付)
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