Web担20周年記念

あのCMS、どんな企業が使ってる?全10種CMSの導入事例93社を紹介(国内編)

CMSベンダーが公開している導入事例と、各社Webサイトの特徴を照らし合わせて、実際に使われているCMSを調べてみた。

内藤 貴志(Web担編集部)

10月22日 7:05

私たちがふだん目にしている企業のWebサイトは、実際にどのCMSで動いているのでしょうか。

今回は、CMSベンダーが公開している導入事例と、各社Webサイトの主にトップページに残るCMSの特徴を照らし合わせて、実際に使われているCMSを調べました。

WordPress、ShareWith、Drupal、Movable Type、microCMS、BlueMonkey、Adobe Experience Manager、HeartCore、Sitecore、Shopify、全10種類のCMSについて採用企業を紹介します(調査は2026年10月時点)。

CMS別に見る、国内の採用企業

確認できた企業をCMSごとにまとめると、次のようになります。CMSによって、採用している企業の規模や業種にはっきりした傾向があります。

CMS採用企業の傾向主な企業
WordPressIT・ネット企業、コーポレートサイトイオン、伊藤園、サンリオ、LIFULL
ShareWith上場企業のIR・コーポレートサイト野村総研、学研HD、DOWA HD
Drupalグローバル統一基盤を持つ企業富士フイルム、三菱重工、TDK
Movable Type金融、インフラ、メディア北海道エアポート、外為どっとコム
microCMSネット系・小売、新しく立ち上げるサイトカインズ、ツルハHD、SmartHR
BlueMonkey中堅企業のコーポレートサイトシダックス、ホーユー
Adobe Experience Managerグローバル展開する大手メーカー・通信花王、パナソニック HD、NEC、マツダ、au
HeartCore大手の事業・サービスサイトSUBARU、西武鉄道、川崎重工
Sitecore大手メーカー、金融・保険リコー、富士通、ダイキン、ブラザー
ShopifyD2CブランドのEC土屋鞄、オリオンビール、WEGO

WordPress:ネット企業から大手小売まで

世界でもっとも多く使われているオープンソースのCMSです。第1回で見たとおり日本では「一強」と言える状況で、ライセンス費用がかからず、対応できる制作会社も多いため、企業の規模を問わず採用されています。

HTMLの特徴から確認できたのは、次の10サイトです。IT・ネット企業が目立ちますが、イオンや伊藤園のような大手のコーポレートサイトもあります。

社名サイト名URL
LIFULLLIFULL 企業情報https://lifull.com/
ラクスルラクスル コーポレートサイトhttps://corp.raksul.com/
オールアバウトAll About 企業サイトhttps://corp.allabout.co.jp/
ソニー・インタラクティブエンタテインメントPlayStation.Bloghttps://blog.ja.playstation.com/
サンリオサンリオ 公式サイトhttps://www.sanrio.co.jp/
グロービスグロービス コーポレートサイトhttps://globis.co.jp/
MIXIMIXI コーポレートサイトhttps://mixi.co.jp/
イオンイオン コーポレートサイトhttps://www.aeon.info/
SansanSansan コーポレートサイトhttps://jp.corp-sansan.com/
伊藤園伊藤園 公式サイトhttps://www.itoen.co.jp/

ShareWith:上場企業のIRサイト

野村インベスター・リレーションズが提供する、上場企業のIR・コーポレートサイト向けのクラウド型CMSです。2015年のサービス開始時から、東証のTDnet(適時開示情報伝達システム)や金融庁のEDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)との自動連携を打ち出しています。公式サイトでは「導入企業250社以上」「上場企業クラウドCMSシェアNo.1」をうたっています。

社名サイト名URL
野村総合研究所NRI IRサイトhttps://ir.nri.com/jp/ir.html
学研ホールディングス学研ホールディングス 公式サイトhttps://www.gakken.co.jp/
DOWAホールディングスDOWAホールディングス 公式サイトhttps://hd.dowa.co.jp/ja/index.html
マネックスグループマネックスグループ 公式サイトhttps://www.monexgroup.jp/jp/index.html
Joshin(旧・上新電機)Joshin コーポレートサイトhttps://www.joshin.co.jp/
トピー工業トピー工業 公式サイトhttps://www.topy.co.jp/
インフォコムインフォコム 公式サイトhttps://www.infocom.co.jp/
クレスコクレスコ 公式サイトhttps://www.cresco.co.jp/
ジャムコジャムコ 公式サイトhttps://www.jamco.co.jp/ja/index.html
名村造船所名村造船所 公式サイトhttps://www.namura.co.jp/

Drupal:グローバル統一基盤として

世界的に使われているオープンソースのCMSです。多言語対応やきめ細かな権限管理、複数のサイトを共通の仕組みで運用する「マルチサイト」機能に強みがあり、米Acquiaなどが企業向けにクラウドやサポートを提供しています。海外では政府機関や大学、グローバル企業で特に多く採用されています。

採用企業に共通する特徴のひとつは、複数の国や地域のサイトを共通の基盤で運用していることです。例えばネスレグループでは、グローバル共通のDrupal基盤を活用して、ネスレ日本を含めた世界各国のサイトを展開・運用しています。

社名サイト名URL
富士フイルムFUJIFILM 日本https://www.fujifilm.com/jp/ja
三菱重工業三菱重工 公式サイトhttps://www.mhi.com/jp/
TDKTDK 製品情報サイトhttps://product.tdk.com/ja/index.html
ネスレ日本ネスレ日本 公式サイトhttps://www.nestle.co.jp/
パール楽器製造Pearl Drumshttps://pearldrum.com/
日本光電工業日本光電 公式サイトhttps://www.nihonkohden.co.jp/
三井化学三井化学 公式サイトhttps://jp.mitsuichemicals.com/jp/
毎日新聞社毎日新聞https://mainichi.jp/

※日本光電工業、三井化学、毎日新聞社は導入事例の記事によるもの。

Movable Type:金融・インフラで根強い

シックス・アパートが開発・提供するCMSです。もとは米国生まれのブログソフトで、日本では2000年代から企業サイトのCMSとして広く普及しました。記事などのコンテンツを静的なHTMLとして生成・配信できるため、公開環境でCMSのプログラムを動作させずに運用でき、セキュリティリスクの低減にもつながります。第1回で紹介したとおり、大企業や大学、官公庁などでも採用されています。

シックス・アパートの公式導入事例によると、北海道エアポート(新千歳など道内7空港のサイト、2026年5月公開)、外為どっとコム(2023年)、ジェイ・キャスト「東京バーゲンマニア」(2023年)、住信SBIネット銀行(2022年。2026年8月3日からドコモSMTBネット銀行に社名変更)などが採用しています。近年の導入事例では、管理環境と公開環境を分離し、生成した静的ページを公開することでセキュリティに配慮する「SmartSync Pack」の活用も見られます。

社名サイト名URL
北海道エアポート新千歳空港ほか道内7空港の公式サイトhttps://www.hokkaido-airports.com/ja/new-chitose/
外為どっとコム外為どっとコム 公式サイトhttps://www.gaitame.com/
ジェイ・キャスト東京バーゲンマニアhttps://bg-mania.jp/
ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行 公式サイト)https://www.netbk.co.jp/contents/
東レACS東レACS コーポレートサイトhttps://www.toray-acs.co.jp/
NTT都市開発NTT都市開発 コーポレートサイトhttps://www.nttud.co.jp/
弥生スモビバ!http://www.sumoviva.jp/
ぐるなびぐるなびhttps://www.gnavi.co.jp/
東京書籍教えUP!https://oshieup.edutown.jp/
パソナ(パソナキャリアカンパニー)パソナキャリアhttp://www.pasonacareer.jp/

※シックス・アパートの公式導入事例より。東レACS以下の6件は事例の公開が2014〜2018年のため、現在もMovable Typeで運用されているかは未確認です。

microCMS:新しいサイトで伸びる国産ヘッドレスCMS

microCMSが開発・提供する国産のヘッドレスCMSです。コンテンツの管理画面とAPIを提供し、表示側は利用企業が自由に作るSaaS型のサービスで、公式サイトでは利用企業17,000社以上を謳っています。日本語の管理画面と国内でのサポートを強みに、国内企業が利用しやすいサービスとして提供されています。

表示側はNext.jsやAstro、Nuxtなどのフレームワークを利用できます。microCMSの公式導入事例でもそれらを組み合わせた事例が紹介されており、第2回で取り上げた「ヘッドレスCMS+フロントエンドのフレームワーク」という組み合わせが、国内でも実際に採用されていることがわかります。

社名サイト名URL
カインズカインズ 公式オンラインショップhttps://www.cainz.com/
ツルハホールディングスツルハホールディングス 公式サイトhttps://www.tsuruha-hd.co.jp/
USEN ICT SolutionsUSEN ICT Solutions 公式サイトhttps://usen-ict.co.jp/
トリドールホールディングス丸亀製麺 公式サイトhttps://jp.marugame.com/
ANYCOLORANYCOLOR 公式サイトhttps://www.anycolor.co.jp/
SmartHRSmartHR サービスサイト(年末調整機能)https://www.smarthr.jp/
セレッソ大阪セレッソ大阪 公式サイトhttps://www.cerezo.jp/
渋谷区渋谷区 公式サイトhttps://www.city.shibuya.tokyo.jp/
リクルートホットペッパービューティーマガジンhttps://beauty.hotpepper.jp/magazine/

BlueMonkey:中堅企業のコーポレートサイト

クラウドサーカスが提供する純国産のCMSです。日本の製造業を中心とした中小企業の利用を前提に開発されています。「WordやPowerPoint感覚で操作できる」手軽さと、多層防御によるセキュリティ、専任担当者によるサポートを打ち出しており、ITの専任担当者が少ない企業でも運用しやすいのが特徴です。製品紹介ページでは、製造業を中心に2,000社以上の導入実績を謳っており、中堅企業のコーポレートサイトを中心でに採用されています。

社名サイト名URL
シダックスシダックス 公式サイトhttps://www.shidax.co.jp/
住宅あんしん保証住宅あんしん保証 公式サイトhttps://www.j-anshin.co.jp/
ホーユー(プロフェッショナルカンパニー)ホーユー プロフェッショナルhttps://www.hoyu-professional.com/
クボタケミックスクボタケミックス 公式サイトhttps://www.kubota-chemix.co.jp/
エレクターエレクター 公式サイトhttps://www.erecta.co.jp/
ジェピコジェピコ 公式サイトhttps://www.jepico.co.jp/
日本冶金化学工業日本冶金化学工業 公式サイトhttps://www.nykk.co.jp/
日本化工食品日本化工食品 公式サイトhttps://www.nihonkakosyokuhin.co.jp/
全国赤帽赤帽 公式サイトhttps://www.zenkoku-akabou.com/
ケー・ブラッシュ商会ケー・ブラッシュ商会 公式サイトhttps://www.kbrasch.co.jp/

Adobe Experience Manager:グローバル大手の定番

アドビが提供するエンタープライズ向けのCMSで、同社の顧客体験管理(CXM)ソリューション群「Adobe Experience Cloud」を構成する製品のひとつです。Webサイトのコンテンツ管理を担う「Adobe Experience Manager Sites」、画像や動画などのデジタルアセットを一元管理するDAM(デジタルアセット管理)製品「Adobe Experience Manager Assets」などで構成され、アクセス解析のAdobe Analyticsなど同社の他製品と連携することも可能です。多言語・多サイトを大規模に運用するのに向いています。

花王、パナソニック ホールディングス、NEC、マツダ、東芝、KDDI(au)、ニコン、NTTドコモビジネス、アステラス製薬、塩野義製薬で、AEMの導入または利用を示す情報を確認しました。グローバル展開や多言語・多サイトの運用を重視する企業が多くを占めています。

社名サイト名URL
花王花王 公式サイトhttps://www.kao.com/jp/
パナソニック ホールディングスPanasonic Holdingshttps://holdings.panasonic/jp/
日本電気(NEC)NECグループhttps://group.nec/global/ja/
マツダマツダ 公式サイトhttps://www.mazda.co.jp/
東芝東芝 公式サイトhttps://www.global.toshiba/jp/top.html
KDDIau 公式サイトhttps://www.au.com/
ニコンニコン 公式サイトhttps://www.jp.nikon.com/
NTTドコモビジネスNTTドコモビジネス 公式サイトhttps://www.ntt.com/index.html
アステラス製薬アステラス製薬 公式サイトhttps://www.astellas.com/jp/
塩野義製薬塩野義製薬 公式サイトhttps://www.shionogi.com/jp/ja/

HeartCore:大手の事業サイト

ハートコアが開発・提供する国産の「大・中規模サイト向けCMS」です。複数サイトの一元管理や承認ワークフロー、多言語サイト管理などの機能を備え、動的サイトと静的サイトの双方に対応します。製品サイトでは「導入社数700社以上」「CMSパッケージ国内シェアNo.1」(ITR調べ)をうたっています。

ハートコアの公式導入事例には、SUBARU、西武鉄道、川崎重工業、東芝エレベータ、パーソルキャリア、IDOM、大京アステージ、東急百貨店などが掲載されています。自動車、鉄道、重工業、昇降機、人材、小売など、導入企業の業種は幅広く、複数のWebサイトの一元管理や、企業サイト・サービスサイトの運用効率化などに活用されています。

社名サイト名URL
SUBARUSUBARU 公式サイトhttps://www.subaru.jp/
西武鉄道西武鉄道 公式サイトhttps://www.seiburailway.jp/
川崎重工業川崎重工 公式サイトhttps://www.khi.co.jp/
東芝エレベータ東芝エレベータ設計者向け会員サイトhttps://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/support/new/ 
パーソルキャリアdodahttps://doda.jp/
IDOMIDOM コーポレートサイトhttps://www.idom-inc.com/
大京アステージくらしスクエアhttps://www.kurashi-s.jp/GA-C01-001.action
東急百貨店東急百貨店 公式サイトhttps://www.tokyu-dept.co.jp/
ジーフットジーフット 公式サイトhttps://www.g-foot.co.jp/

※ハートコアの公式導入事例より。

Sitecore:メーカーと金融・保険

Sitecore社が提供する、Microsoftの.NET技術をベースにしたエンタープライズ向けCMSです。サイト訪問者の属性や行動に合わせて表示内容を変えるパーソナライズ機能に強みがあります。近年は、2025年11月にXM Cloudから名称変更したSaaS版の「SitecoreAI」に力を入れており、フロントエンドをNext.jsなどで構築するヘッドレス構成にも対応しています。国内では、富士通がパートナー向けサイトに採用した事例などがあります。

その他、リコー、キヤノンマーケティングジャパン、ダイキン工業、ブラザー工業、チューリッヒ保険会社などで、Sitecoreの採用状況や特徴を確認しました。

社名サイト名URL
リコーリコー 公式サイトhttps://jp.ricoh.com/
キヤノンマーケティングジャパンキヤノン(canon.jp)https://canon.jp/
富士通Fujitsu 日本https://global.fujitsu/ja-JP
ダイキン工業ダイキン 公式サイトhttps://www.daikin.co.jp/
ブラザー工業ブラザー 公式サイト(国内)https://www.brother.co.jp/
チューリッヒ保険会社チューリッヒ 公式サイトhttps://www.zurich.co.jp/
ジェーシービー(JCB)JCB 公式サイトhttps://www.jcb.co.jp/
タワーレコードタワーレコード オンラインhttps://tower.jp/

Shopify:D2CブランドのEC

Shopifyが提供するCMS/ECプラットフォームです。月額制のSaaSで、決済や在庫、配送などネットショップに必要な機能をまとめて使えます。大規模事業者向けの上位プラン「Shopify Plus」もあり、第2回で紹介したW3Techsの調査では、WordPressに次いで世界で2番目に多く使われており、シェアは約7%です。採用企業は、自社ブランドや自社企画の商品を消費者に直接販売する公式サイトが中心です。

社名サイト名URL
土屋鞄製造所土屋鞄 オンラインストアhttps://tsuchiya-kaban.jp/
オリオンビールオリオンビール公式通販https://shop.orionbeer.co.jp/
ゴーゴーカレーグループゴーゴーカレー 公式通販https://gogocurry.com/
キントーKINTO 公式オンラインショップhttps://kinto.co.jp/
KURANDKURANDhttps://kurand.jp/
グレイ・パーカー・サービスちいかわマーケットhttps://chiikawamarket.jp/
WEGOWEGO 公式通販https://wego.jp/
heart relationHer lip tohttps://herlipto.jp/
KANADEMONOKANADEMONOhttps://kanademono.design/
ブレインスリープブレインスリープhttps://brain-sleep.com/

※KINTOは食器ブランドの株式会社キントーで、トヨタ系のクルマのサブスク「KINTO」とは別会社。

今回の調査でわかったこと

企業の規模と目的で「住み分け」の傾向が見られた

結果を並べると、企業の規模とサイトの目的によって、採用されるCMSに一定の傾向が見られました。

  • グローバル展開する大手:AEM、Sitecore、Drupal。多言語・多サイトを一つの基盤で管理するため
  • 上場企業のIR・コーポレートサイト:ShareWith。適時開示(TDnet)連携やセキュリティを重視
  • 金融・インフラ:Movable Type。静的書き出しによる堅牢さを重視
  • 中堅企業のコーポレートサイト:BlueMonkey、WordPress
  • D2CのEC:Shopify
  • 新しく立ち上げるサイト:ヘッドレスCMS(microCMS)

第1回で見た「全体ではWordPress一強」という構図は、大手企業のメインサイトに限ると当てはまりませんでした。

1社で複数のCMSを使い分けていることが多い

同じ企業でも、サイトごとにCMSが違うのは珍しくありません。コーポレートサイトは大型のCMS、キャンペーンやメディアは軽量なCMS、ECは専用のサービス、という使い分けがよく見られました。

ヘッドレス化で「どのCMSで作られているか」が見えにくくなることもある

富士通(Sitecore+Next.js)やSmartHR(microCMS+Astro)のように、管理画面と表示側を切り離すヘッドレス構成が増えています。この場合、ページのHTMLには表示側のフレームワークの痕跡しか残らず、画像の配信元などからCMSを推測することになります。

今回の調査方法について

外からHTMLを見る方法には、次のような限界があります。結果は「2026年10月時点で、主にトップページから判断したもの」と捉えてください。もし、実際に使用しているCMSが異なる場合は、問い合わせフォームからご連絡ください。

  • 痕跡が出ないCMSがある:
    Movable Typeなど、静的HTMLを生成して公開するCMSは、公開ページにCMS固有の痕跡が残らず、HTMLだけでは判別できない場合がある。HeartCoreについても、公開ページの情報だけでは判別できない場合があるため、今回の調査では公式の導入事例を根拠とした

  • ページごとに異なる場合がある:
    同じドメインでも、IRやニュースなど、ディレクトリやサイトの用途によって異なるCMSが使われていることがある

  • 画像の配信元=CMSとは限らない:
    画像だけを別のサービスで管理しているケースもあり、配信元とCMSが一致するとは限らない

  • 判定できないサイトがある:
    自動取得を拒否しているサイトや、HTMLを取得できないサイトでは、CMSを特定できない場合がある

まとめ:大手企業は用途ごとに使い分けている

国内全体ではWordPressが圧倒的ですが、大手企業のメインサイトではAEMやSitecore、上場企業のIRではShareWith、ECではShopifyと、用途ごとに選ばれるCMSが分かれていました。そして1社の中でも、サイトごとにCMSを使い分けるのが当たり前になっています。

また「あの企業は○○を使っている」という情報は、ベンダーの導入事例でもネット上の情報でも、現在の実態とずれていることが少なくありません。CMS選定で他社の事例を参考にするときは、公式情報を確認するとともに、公開サイトのソースコードや技術情報も調べ、複数の根拠を照合することが大切です。

次回は「あの企業はどのCMSを使っているのか?(グローバル編)」として、MetaやTesla、コカ・コーラなど海外企業のサイトの調査結果を紹介します。