本コラムは後編のコラムとなっています。前編ではクリックトリガーの作り方を解説していますので併せてご覧ください。

本編ではGoogleアナリティクス(GA)のユニバーサルアナリティクスのクリックイベントタグの設定方法と、GAのリアルタイムレポートで確認する方法についてお伝えします。

GAのイベントタグを設定

サイト内でのファイルダウンロードやリンクのクリックなどのユーザーアクション数をGAのイベントレポートで確認するために、GAでイベント計測のタグを設定する方法をお伝えします。

ユーザーのアクションをイベント計測すると、GAの目標(コンバージョン)にすることも可能なので、積極的に計測していきましょう。

タグを追加

イベント計測用にタグを新規作成しましょう。

GTMでタグ、新規の順にクリックします。

タグの設定枠をクリックしたら、タグタイプに「Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス」を選択します。

トラッキングタイプでイベントを選択したら、カテゴリ・アクション・ラベルを入れていきます。

カテゴリ ※必須:mechauma_LP

アクション ※必須:click

ラベル:{{data-gtm-click}}

「mechauma_LPページのバナー●●をクリックした」という内容でイベント計測したかったので、このように設定しました。

カテゴリとアクションは必須項目です。文字列はわかりやすい情報に変えてイベント計測しましょう。

ラベルには前編で作成した変数を設定してみました。

こうすることでaタグに記述したdata属性「data-gtm-click」に1st_bannerなどのバナー名が動的に計測されるようになります。

タグの設定で変数を使うときには変数名を{{}}(半角なみかっこ)で囲う必要があります。

Googleアナリティクス設定変数もしくはGAのプロパティを入力し、前編で作成したトリガーを設定すれば完了です。

GAのリアルタイムレポートで確認してみよう

タグが追加できたらGTMのプレビューモードを起動して、リアルタイムレポートで計測できているか確認してみましょう。リアルタイムレポートはページビューやイベントなどの計測をリアルタイムで確認できるGAのレポート機能です。

まずはGAのリアルタイムレポートを開きます。

GAでリアルタイム、イベント、イベント(直前の30分)の順にクリックします。

次にGTMのプレビューモードを起動し、対象バナーをクリックしてリアルタイムレポートに表示されるか確認します。

無事に設定できれば数秒で表示されるので、見逃さないように先ほどのGAのリアルタイムレポート画面を開きながらクリックしてください。

無事にタグが発火し、変数によるバナー名取得ができていました。確認後はGTMを公開して、クリック計測を開始しましょう。

おわりに

今回はGTMでGAのクリックイベントを設定する方法を解説しました。クリックトリガーを作ることができれば、GAだけでなく広告タグのクリックコンバージョンに使用するなど、応用も可能です。

次のコラムでは、スクロールイベントの設定方法をお伝えする予定です。

スクロール計測ができるようになると「ページの特定位置が何回読まれた」ということがGAでわかり、ページのパフォーマンスや離脱のネックになっている箇所の発見に一役買うことも。公開されましたらぜひご一読ください。

この記事を書いた人
田中 真祐
田中 真祐
デジタルマーケティングエンジニア

ウェブ広告代理店での広告運用や、Tableau・DataStudioを使ったダッシュボード作成の経験を活かし、弊社ではQuick DMPやGoogle タグマネージャ 360の設定・サポートを担当。好きな音楽ジャンルはJ-Rockで、フェスやライブに参戦する。