株式会社 アイピア
― 最大の課題は「見積作成の時間」、導入済みでも4割が効果を実感できず ―
株式会社アイピア(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:森 輝三章)は、25歳から60歳の建設業従事者を対象に、「建築見積ソフト・積算ソフトの導入状況と業務課題」に関するWEBアンケート調査を実施しました。
本調査では、建設業務の中でも特に負担が大きいとされる「見積作成・積算業務」に着目し、ソフトの導入状況や業務上の課題、導入時に重視されるポイントについて実態を明らかにしています。
- 見積・積算業務における最大の課題は「見積作成に時間がかかる」(20.6%)
- 建築見積・積算ソフトの導入率は36.6%にとどまり、未導入が多数派
- 導入済みユーザーの約5割は満足と回答する一方、4割超は効果を実感できていない
- 未導入の最大要因は「コスト面の負担」(31.0%)
- 導入・検討時には「使いやすさ」「価格」「カスタマイズ性」が重視されている

見積・積算業務に関する課題を尋ねたところ、「作成に時間がかかる」が20.6%と最も多く、次いで「特にない」(19.5%)、「担当者によって内容・精度がバラバラ」(13.9%)、「計算ミス・入力ミスが多い」(10.9%)という結果となりました。
これらの結果から、手作業を中心とした見積・積算業務において、時間的負担や品質のばらつきといった課題が一定数存在していることが分かります。

「建築見積・積算ソフト、またはそれらの機能を含むシステム(Excelを除く)」の導入状況について調査したところ、導入率は4割未満という結果となりました。
-
導入している:36.6%-
未導入・過去のみ:63.4%
多くの企業が依然としてExcelを中心とした業務を継続しており、見積・積算業務のシステム化は発展途上であることが示唆されます。

導入状況の結果を受け、まずはソフトを導入済の回答者に満足度を尋ねたところ、約5割が満足と回答しました。
-
非常に満足:5.9%-
概ね満足:42.9%
一方で、「どちらとも言えない」と回答した層も41.3%と多く、導入効果を十分に実感できていないケースも少なくないことが分かります。
上記の結果は、導入効果を十分に活かしきれていない、または評価段階に至っていないケースが多いことも示していると考えられます。

次にソフトを導入していない回答者に導入しない理由を尋ねたところ、以下のような結果となりました。
-
コストが高い:31.0%- 現状(Excelなど)で十分
:19.9%
- どれを選べばよいかわからない
:13.4%
- 使いこなせる人がいない
:11.8%
特にコスト面が大きな導入障壁となっており、費用対効果の分かりやすい提示や、導入後の活用イメージを具体的に伝える情報発信が今後の課題といえます。

ソフトを導入していない回答者に対して、さらに今後の導入の意向について調査しました。
結果は以下の通りです。
-
今は導入予定なし:59.9%- 情報収集中:9.1%
- よいものがあれば検討したい:27.9%
- すぐに導入したい:3.2%
全体としては「今は導入予定なし」が約6割を占め、導入に対して慎重な姿勢が多数派であることが分かります。
一方で、情報収集や比較検討の段階にある企業も約4割存在しており、条件や提案次第では導入を検討する余地がある層も一定数確認されました。

最後に、全ての回答者に対し、導入・検討時に重視する、もしくは重視したポイントについて尋ねたところ以下のような結果となりました。
-
使いやすさ:23.7%- 価格(導入費用・月額):12.6%
- 自社向けの見積書が作れるか(カスタマイズ性):11.0%
- 原価管理・粗利の見える化:8.0%
- 積算データの充実度:7.8%
中でも「使いやすさ」が最も重視されており、現場担当者が日常業務で無理なく利用できる操作性やUI/UXの重要性が浮き彫りとなっています。
本調査を通じて、建設業界では見積・積算業務における効率化のニーズに加え、システムを導入する際のコスト面への不安や、選定・操作性に対するハードルが依然として高いことが明らかになりました。
今後は、見積業務の標準化を支援するツールだけでなく、操作性が高く、選定から導入、運用開始後までサポートが充実しているシステム・ソフトが、現場部門・管理部門の双方からより一層求められていくと考えられます。
調査概要:建築見積ソフト・積算ソフト導入状況及び意識調査
調査目的:見積・積算業務における業務効率化のためのデジタルツール利用状況、意識調査のため
調査対象:25歳~60歳の建設業従事者
調査期間:2025年12月3日
調査方法:WEBアンケート
有効回答者数:1,002名
■本件に関する補足
本調査では、建設業従事者1,002名を対象にアンケートを実施しました。
その結果、建築見積ソフト・積算ソフトの導入率は他の調査と比べてやや低く出る傾向が見られました。
これは、調査対象に経営者・現場技術者・事務職・自営業者など幅広い層を含んでいること、またExcelや紙での管理も「未導入」として集計したことが一因と考えられます。
数値の解釈にあたっては、調査手法や対象者層の違いを踏まえてご参照ください。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社アイピア 編集部:info@aippear.com
◆建築業向け管理システム 「アイピア」について https://aippearnet.com/
アイピアは建築業に特化したクラウド業務管理システムです。
顧客情報や案件情報といった基本情報の管理から進捗管理・見積作成・原価管理・受発注などの営業管理、請求・入金管理まで建築業のバックオフィス業務を一元管理することで、事務作業時間の削減や業務の効率化、会社状況の見える化に貢献します。
◆株式会社アイピアについて
会社名:株式会社アイピア
所在地:〒650-0031 兵庫県神戸市中央区東町123-1 貿易ビル503
代表者:代表取締役 森 輝三章
事業内容:
・業務管理システム「アイピア」の開発・販売・サポート
・建築業向けメディア「建設ITラボ」運営
・建築業向け転職支援サービス「AIPPEAR JOB(アイピアジョブ)」の提供
・建築業向けエクセルテンプレート提供サイト「建築業向けテンプレート集 アイピア」の運営
・その他ITシステムの請負開発
・ITコンサルティング
連絡先: 078-335-8975
メール: info@aippear.com
会社HP:
https://aippearnet.com/
アイピアジョブHP(人材事業) :
https://kensetsu.aippear-job.com/
建築業向け管理システム「アイピア」活用術 :
https://aippear-kenchiku.com/
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