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リンクの否認ツール:Q&A のご紹介

13 years 1ヶ月 ago
先日提供を開始したリンクの否認ツールについて、ブログ記事「サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました」に続き、Q&A をご紹介します。

このツールは上級レベルのウェブマスター用に開発されたものです。サイトへのリンクに否認すべきものがあり、ツールの用途やそれがもたらす影響について明確に理解している場合に限り、このツールを使用してください。

質問: このツールは、どのサイトでも使用する必要がありますか?
回答: いいえ。ほとんどのサイトではこのツールを使用する必要はありません。このツールの用途や必要性を理解していない場合は使用しないことをおすすめします。


質問: リンクを否認すると具体的にどうなるのですか?それらのリンクは完全に無視されるのですか?
回答: このツールを使用すると、どのリンクを否認したいかを Google に指定することができます。通常の場合、Google はそれらのリンクを無視するようになります(評価しないようになります)。rel="canonical" 属性と同様に、これは指示ではなく提案として取り扱います。Google は、個別のケースについて Google 独自の判断を優先することがあります。ただし、通常はユーザーからの提案をもとにリンクを評価します。


質問: ファイルをアップロードしてからどれくらいでリンクが無視されるようになりますか?
回答: その URL からのリンクが無視されるようになるには、否認ツールを用いて指定された URL を Google が再クロールしてインデックスに再登録する必要があり、この処理には数週間かかることがあります。


質問: 「ネガティブ SEO*」の可能性がある場合もこのツールを使用できますか?
回答: このツールは主に、悪質な業者に SEO を依頼してしまったり、自身で不適切なリンク操作を行ってしまった場合に使用するものです。自分の依頼で 不適切なリンク操作 (PageRank を転送する有料投稿や有料リンクの設定等)を行ったことがわかっている場合は、まずはそのリンク元サイトに連絡し、それらのリンクを削除するよう依頼してください。問題のあるリンクを削除することによって、ユーザーがあなたのサイトへの不自然なリンクを見かけてあなたのサイトやビジネスを信頼できなくなる、といった事態を防ぐこともできます。不自然なリンクの削除に最大限の努力を払って、それでもいくつか除去できないリンクがあるという状態になってから、はじめてリンクの否認ツールの使用を検討してください。
Google では、各サイトの掲載順位が他のウェブマスターによって操作されることのないよう対策に努めています。しかしながら、そのような第三者からの悪意のあるリンクがサイトの評価に悪影響を及ぼしていると思う場合は、リンクの否認ツールを使用して、それらのリンクを無視するよう Google に指定することができます。繰り返しになりますが、Google では独自のアルゴリズムを開発してネガティブ SEO へ対策を実施していますので、ほとんどのウェブマスターの皆さまはネガティブ SEO について心配する必要はありません。

*いくつかの手法が「ネガティブ SEO」 として語られることがありますが、ここで言及している「ネガティブ SEO」とは、第三者がターゲットとするサイトにガイドライン違反となるような悪質なリンクをはることで、そのサイトの検索結果上の掲載順位を操作しよう(順位を下げよう)とする行為のことを指しています。


質問: 私のサイトへのリンクのほとんどは設定した覚えのないものです。このような場合もこれらのリンクに対処する必要がありますか?
回答: いいえ。Google では、それぞれのリンクに適切な重みづけをしており、通常の状況においては、リンクに関する追加情報をお送り頂く必要はありません。このツールの使用が想定されるのは、 主に、ご自身で設置または依頼して作成した、 Google の品質ガイドラインに違反するリンク を理由に Google から 不自然なリンク に関する警告が届き、最大限努力したにも関わらず削除できないリンクがある場合です。


質問: 否認すべきでないリンクをアップロードしてしまいました。間違えてアップロードしたリンクを取り消すにはどうしたらよいですか?
回答: アップロードしたリンクを変更するには、否認ツールで既にアップロード済みのファイルをダウンロードして変更を加え、無視すべきリンクのみを記載した状態にしてアップロードし直します。なお、アップロードしたファイルがクロールされてインデックスに反映されるまでに数週間かかることがあります。


質問: 「サイトへの不自然なリンク」の通知を受け取っていなくても、予防策としてリンク ファイルを作成すべきですか?
回答: 通称 “Penguin” アップデートの影響がサイトに及んでおり、スパムの疑いのあるリンクや低品質なリンクを設定したことが原因ではないかと思う場合は、サイトへのリンクを調査し、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反するリンク プログラム などによるリンクを否認することをおすすめします。


質問: ファイルをアップロードした場合でも、再審査リクエストを申請する必要がありますか?
回答: はい、サイトに対する手動の対策についての通知が届いている場合は再審査リクエストを申請してください。リンクの否認ツールは、どのリンクを無視すべきかを Google に指定するためのものです。サイトに対する手動のスパム対策についての通知が届いた場合は、まずその原因となったリンク(自身が関与した、あらゆる作為的なリンク、低品質なリンク)をできる限り削除する必要があります。疑いのあるリンクを可能な限り削除したら、削除できなかったリンクのうち、どのリンクを無視すべきかをリンクの否認ツールを使用して Google に指定してください。なお、否認するリンクについての情報が Google のインデックスに反映されるまでしばらく時間がかかります。最後に、再審査リクエストを送信して、ウェブスパム チームにサイトの再審査を依頼してください(再審査リクエストのレポートにリンクの否認ツールを使用したことを記載してください)。再審査の結果、サイトが Google の品質ガイドラインに準拠していることが確認でき次第、手動による対策を取り消させていただきます。


質問: 同じ企業のドメインであっても、example.com と example.co.uk からのリンクを別々に否認する必要があるのですか?
回答: はい。複数のドメインからのリンクを否認するには、ドメインごとにファイル上で指定する必要があります。


質問: www ありの URL と www なしの URL はどのように扱われますか?
回答: これらの URL は技術的には異なる 2 つの URL です。リンクの否認ツールでは、リンクを細かく指定可能にすることを重視していますので、これらの URL は別のものとして扱います。否認したいリンクが複数の URL で表示される場合は、そのリンクを URL ごとに指定する必要があります。もちろん、ドメイン全体を指定することも可能です。


質問: たとえば something.example.com を否認して、そのサブドメインからのリンクのみを無視することはできますか?
回答: ほとんどの場合は可能です。一般的に広く知られているホスティング サービス(wordpress.com、blogspot.com、tumblr.com など)のほとんどでは、「domain:something.example.com」を否認すると、そのサブドメインからのリンクのみが否認されます。ごく稀に、非常に新しいホスティング サービスなどで、ドメイン全体からのすべてのリンクが否認されることもあり得ます。しかし、サブドメインをリストに含めると、そのサブドメインからのリンクのみを無視することができる場合がほとんどです。


日本のウェブマスターの皆さまからあがった質問から


英語版記事での Q&A は以上となります。ここからは、日本のウェブマスター ヘルプフォーラム などで皆さまから寄せられていたご質問や誤解をもとにした Q&A をご紹介します。

質問: 否認するリンクのリストを送る際は、どのファイル形式でアップロードするとよいでしょうか?
回答: リンクの否認ツールが対応するファイル形式はプレーン テキスト形式(.txt という拡張子を持つファイル形式)となります。プレーン テキスト形式以外のファイル(.pdf、.doc、.xls、.xlsx 形式など)をお送りいただいても Google 側でシステムに正常に反映することができず、否認の処理が行なわれませんのでご注意ください。もし異なるファイル形式でアップロードしてしまった場合は、プレーン テキスト形式でファイルをアップロードしなおしてください。なお、文字コードは UTF-8 形式の利用を推奨します。


質問: ファイル中のコメントはどのように扱われるのでしょうか?
回答:前回のブログ記事 でファイルの記入例として# 記号で始まるコメント記入をご紹介していますが、このコメントは、ご自身の参考コメントとしてのご利用を想定しており、現在のところ Google でこの情報を利用する予定はありません。再審査リクエストをお送り頂く際には、同様にファイル内のコメントを再審査チームが審査に利用することはありませんので、再審査に必要な情報は再審査リクエストのレポート上に漏れなく記入してください。


質問:サブディレクトリ単位での否認は可能ですか?
回答:現在のところ、URL 単位か、ドメイン単位での否認のみが可能です。


質問: サイトへの不自然なリンクをすべて否認してしまえば、再審査リクエストは通る(手動によるスパム対策は解除される)?
回答:いいえ、今回のブログ記事でもご紹介していますように、サイトに対する手動のスパム対策についての通知が届いた場合は、まずその原因となったリンク(自身が作成した、あらゆる作為的なリンク、低品質なリンク)をできる限り削除する必要があります。違反箇所を削除することが、問題の根本的な解決につながる最良の方法です。


ご質問やご意見がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。



リンクの否認ツール:Q&A のご紹介

13 years 1ヶ月 ago
先日提供を開始したリンクの否認ツールについて、ブログ記事「サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました」に続き、Q&A をご紹介します。

このツールは上級レベルのウェブマスター用に開発されたものです。サイトへのリンクに否認すべきものがあり、ツールの用途やそれがもたらす影響について明確に理解している場合に限り、このツールを使用してください。

質問: このツールは、どのサイトでも使用する必要がありますか?
回答: いいえ。ほとんどのサイトではこのツールを使用する必要はありません。このツールの用途や必要性を理解していない場合は使用しないことをおすすめします。


質問: リンクを否認すると具体的にどうなるのですか?それらのリンクは完全に無視されるのですか?
回答: このツールを使用すると、どのリンクを否認したいかを Google に指定することができます。通常の場合、Google はそれらのリンクを無視するようになります(評価しないようになります)。rel="canonical" 属性と同様に、これは指示ではなく提案として取り扱います。Google は、個別のケースについて Google 独自の判断を優先することがあります。ただし、通常はユーザーからの提案をもとにリンクを評価します。


質問: ファイルをアップロードしてからどれくらいでリンクが無視されるようになりますか?
回答: その URL からのリンクが無視されるようになるには、否認ツールを用いて指定された URL を Google が再クロールしてインデックスに再登録する必要があり、この処理には数週間かかることがあります。


質問: 「ネガティブ SEO*」の可能性がある場合もこのツールを使用できますか?
回答: このツールは主に、悪質な業者に SEO を依頼してしまったり、自身で不適切なリンク操作を行ってしまった場合に使用するものです。自分の依頼で 不適切なリンク操作 (PageRank を転送する有料投稿や有料リンクの設定等)を行ったことがわかっている場合は、まずはそのリンク元サイトに連絡し、それらのリンクを削除するよう依頼してください。問題のあるリンクを削除することによって、ユーザーがあなたのサイトへの不自然なリンクを見かけてあなたのサイトやビジネスを信頼できなくなる、といった事態を防ぐこともできます。不自然なリンクの削除に最大限の努力を払って、それでもいくつか除去できないリンクがあるという状態になってから、はじめてリンクの否認ツールの使用を検討してください。
Google では、各サイトの掲載順位が他のウェブマスターによって操作されることのないよう対策に努めています。しかしながら、そのような第三者からの悪意のあるリンクがサイトの評価に悪影響を及ぼしていると思う場合は、リンクの否認ツールを使用して、それらのリンクを無視するよう Google に指定することができます。繰り返しになりますが、Google では独自のアルゴリズムを開発してネガティブ SEO へ対策を実施していますので、ほとんどのウェブマスターの皆さまはネガティブ SEO について心配する必要はありません。

*いくつかの手法が「ネガティブ SEO」 として語られることがありますが、ここで言及している「ネガティブ SEO」とは、第三者がターゲットとするサイトにガイドライン違反となるような悪質なリンクをはることで、そのサイトの検索結果上の掲載順位を操作しよう(順位を下げよう)とする行為のことを指しています。


質問: 私のサイトへのリンクのほとんどは設定した覚えのないものです。このような場合もこれらのリンクに対処する必要がありますか?
回答: いいえ。Google では、それぞれのリンクに適切な重みづけをしており、通常の状況においては、リンクに関する追加情報をお送り頂く必要はありません。このツールの使用が想定されるのは、 主に、ご自身で設置または依頼して作成した、 Google の品質ガイドラインに違反するリンク を理由に Google から 不自然なリンク に関する警告が届き、最大限努力したにも関わらず削除できないリンクがある場合です。


質問: 否認すべきでないリンクをアップロードしてしまいました。間違えてアップロードしたリンクを取り消すにはどうしたらよいですか?
回答: アップロードしたリンクを変更するには、否認ツールで既にアップロード済みのファイルをダウンロードして変更を加え、無視すべきリンクのみを記載した状態にしてアップロードし直します。なお、アップロードしたファイルがクロールされてインデックスに反映されるまでに数週間かかることがあります。


質問: 「サイトへの不自然なリンク」の通知を受け取っていなくても、予防策としてリンク ファイルを作成すべきですか?
回答: 通称 “Penguin” アップデートの影響がサイトに及んでおり、スパムの疑いのあるリンクや低品質なリンクを設定したことが原因ではないかと思う場合は、サイトへのリンクを調査し、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反するリンク プログラム などによるリンクを否認することをおすすめします。


質問: ファイルをアップロードした場合でも、再審査リクエストを申請する必要がありますか?
回答: はい、サイトに対する手動の対策についての通知が届いている場合は再審査リクエストを申請してください。リンクの否認ツールは、どのリンクを無視すべきかを Google に指定するためのものです。サイトに対する手動のスパム対策についての通知が届いた場合は、まずその原因となったリンク(自身が関与した、あらゆる作為的なリンク、低品質なリンク)をできる限り削除する必要があります。疑いのあるリンクを可能な限り削除したら、削除できなかったリンクのうち、どのリンクを無視すべきかをリンクの否認ツールを使用して Google に指定してください。なお、否認するリンクについての情報が Google のインデックスに反映されるまでしばらく時間がかかります。最後に、再審査リクエストを送信して、ウェブスパム チームにサイトの再審査を依頼してください(再審査リクエストのレポートにリンクの否認ツールを使用したことを記載してください)。再審査の結果、サイトが Google の品質ガイドラインに準拠していることが確認でき次第、手動による対策を取り消させていただきます。


質問: 同じ企業のドメインであっても、example.com と example.co.uk からのリンクを別々に否認する必要があるのですか?
回答: はい。複数のドメインからのリンクを否認するには、ドメインごとにファイル上で指定する必要があります。


質問: www ありの URL と www なしの URL はどのように扱われますか?
回答: これらの URL は技術的には異なる 2 つの URL です。リンクの否認ツールでは、リンクを細かく指定可能にすることを重視していますので、これらの URL は別のものとして扱います。否認したいリンクが複数の URL で表示される場合は、そのリンクを URL ごとに指定する必要があります。もちろん、ドメイン全体を指定することも可能です。


質問: たとえば something.example.com を否認して、そのサブドメインからのリンクのみを無視することはできますか?
回答: ほとんどの場合は可能です。一般的に広く知られているホスティング サービス(wordpress.com、blogspot.com、tumblr.com など)のほとんどでは、「domain:something.example.com」を否認すると、そのサブドメインからのリンクのみが否認されます。ごく稀に、非常に新しいホスティング サービスなどで、ドメイン全体からのすべてのリンクが否認されることもあり得ます。しかし、サブドメインをリストに含めると、そのサブドメインからのリンクのみを無視することができる場合がほとんどです。


日本のウェブマスターの皆さまからあがった質問から


英語版記事での Q&A は以上となります。ここからは、日本のウェブマスター ヘルプフォーラム などで皆さまから寄せられていたご質問や誤解をもとにした Q&A をご紹介します。

質問: 否認するリンクのリストを送る際は、どのファイル形式でアップロードするとよいでしょうか?
回答: リンクの否認ツールが対応するファイル形式はプレーン テキスト形式(.txt という拡張子を持つファイル形式)となります。プレーン テキスト形式以外のファイル(.pdf、.doc、.xls、.xlsx 形式など)をお送りいただいても Google 側でシステムに正常に反映することができず、否認の処理が行なわれませんのでご注意ください。もし異なるファイル形式でアップロードしてしまった場合は、プレーン テキスト形式でファイルをアップロードしなおしてください。なお、文字コードは UTF-8 形式の利用を推奨します。


質問: ファイル中のコメントはどのように扱われるのでしょうか?
回答:前回のブログ記事 でファイルの記入例として# 記号で始まるコメント記入をご紹介していますが、このコメントは、ご自身の参考コメントとしてのご利用を想定しており、現在のところ Google でこの情報を利用する予定はありません。再審査リクエストをお送り頂く際には、同様にファイル内のコメントを再審査チームが審査に利用することはありませんので、再審査に必要な情報は再審査リクエストのレポート上に漏れなく記入してください。


質問:サブディレクトリ単位での否認は可能ですか?
回答:現在のところ、URL 単位か、ドメイン単位での否認のみが可能です。


質問: サイトへの不自然なリンクをすべて否認してしまえば、再審査リクエストは通る(手動によるスパム対策は解除される)?
回答:いいえ、今回のブログ記事でもご紹介していますように、サイトに対する手動のスパム対策についての通知が届いた場合は、まずその原因となったリンク(自身が作成した、あらゆる作為的なリンク、低品質なリンク)をできる限り削除する必要があります。違反箇所を削除することが、問題の根本的な解決につながる最良の方法です。


ご質問やご意見がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。



独自コンテンツをより高く評価するために

13 years 1ヶ月 ago
Google ではこのところ、より良質なサイトを検索結果としてユーザーに返すことに力を入れています (最近のお知らせ12)。今回は、特に日本語での検索向けに、良質なサイトの検索順位を改善するアルゴリズム変更を実施しましたのでお知らせします。

Google は日々、ユーザーのみなさまから数多くのフィードバックを頂いています。中でも日本のユーザーの方から寄せられるご意見の中には、独自のコンテンツを持つサイトが、ほかのサイトからのコピーで構成されるサイトに埋もれてしまい、見つけづらいというご意見が多数ありました。この問題に対処するために、今回のアルゴリズムのアップデートでは、独自コンテンツを持つサイトをより積極的に表示するよう変更を実施しました。この変更は、日本語検索結果の約 5% に影響する見込みです。

なお、以前からお伝えしてきたように、独自コンテンツや付加価値のないアフィリエイトサイトは、今回のアルゴリズム変更と関係なく ウェブマスター向けガイドライン 違反となりますので、検索順位が下がることがあります。また、無断複製されたコンテンツ も同様にガイドライン違反になることがありますのでご注意ください。

Google は今後とも、ユーザが有用な独自コンテンツを見つけやすくなるよう、アルゴリズムの改善を進めてまいります。今回の変更に関してのご意見やご感想は ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお寄せください。

独自コンテンツをより高く評価するために

13 years 1ヶ月 ago
Google ではこのところ、より良質なサイトを検索結果としてユーザーに返すことに力を入れています (最近のお知らせ12)。今回は、特に日本語での検索向けに、良質なサイトの検索順位を改善するアルゴリズム変更を実施しましたのでお知らせします。

Google は日々、ユーザーのみなさまから数多くのフィードバックを頂いています。中でも日本のユーザーの方から寄せられるご意見の中には、独自のコンテンツを持つサイトが、ほかのサイトからのコピーで構成されるサイトに埋もれてしまい、見つけづらいというご意見が多数ありました。この問題に対処するために、今回のアルゴリズムのアップデートでは、独自コンテンツを持つサイトをより積極的に表示するよう変更を実施しました。この変更は、日本語検索結果の約 5% に影響する見込みです。

なお、以前からお伝えしてきたように、独自コンテンツや付加価値のないアフィリエイトサイトは、今回のアルゴリズム変更と関係なく ウェブマスター向けガイドライン 違反となりますので、検索順位が下がることがあります。また、無断複製されたコンテンツ も同様にガイドライン違反になることがありますのでご注意ください。

Google は今後とも、ユーザが有用な独自コンテンツを見つけやすくなるよう、アルゴリズムの改善を進めてまいります。今回の変更に関してのご意見やご感想は ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお寄せください。

サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました

13 years 1ヶ月 ago
本日、あなたのサイトと、サイトへのリンクとの関係性を否認する新しいツールの提供を開始しました。

*このツールの正式な名称は「リンクの否認」となります。現在ツール上では異なる名称で表示されていますが、現在修正中でブログ上では正式名称である「リンクの否認」を使用しています。

この新しいツールは、サイトへの不自然なリンクを理由に手動によるスパム対策が実施されているというメッセージが Google から届いた際に、ウェブマスター向けガイドライン違反となる箇所の違反状態を解消するためにお使いいただけます。サイトへの不自然なリンクに関するメッセージが届いていない場合は、このツールを使う必要はありません。

まず、みなさんもよくご存知の通り、リンクは Google の検索結果の順位を決める上で用いるシグナルで最もよく知られている要素の 1 つです。ページ間のリンクをたどることで、どのページの評価が高く、ユーザーにとって関連性が高いページでありそうかを知ることができると考えています。これが、PageRank の基本的なコンセプトです。PageRank は、Google がランク付けに利用している 200 以上のシグナルの 1 つに過ぎませんが、この PageRank は広く知られているため、それを悪用しようとする人達も存在します。Google はそうした不正なリンク操作に対してアルゴリズムと手動によるスパム対策を行っています。

不正なリンク操作をおこなったサイトに対して、Google は「不自然なリンク」についてのメッセージをウェブマスター ツールを経由して送ってきました。このメッセージは、有料リンクや、相互リンク、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) に反した リンク プログラム への参加が確認された際に送っています。もしこのメッセージを受け取った場合は、あなたのサイトへの作為的な、あるいは低品質なリンクを可能な限りすべて削除することをお勧めします。違反箇所を削除するこの方法が、問題の根本的な解決につながる最良の方法です。サイトへの作為的なリンクあるいは低品質なリンクを削除することによって、Google (そして他の検索エンジン)が将来あなたのサイトに対して再びスパム対策を実施する事態を防ぐことができます。同時に、問題のあるリンクを削除することによって、ユーザーがあなたのサイトへの不自然なリンクを見かけてあなたのサイトやビジネスを信頼できなくなる、といった事態を防ぐこともできます。

もし、疑わしいリンクの削除を可能な限り行ったにもかかわらず、なお削除ができないリンクが残ってしまっている場合は、今回提供を開始した「リンクの否認」ツールの利用を検討してみてください。
このページでは、まず対処を行いたいサイト(リンクを受けているサイト)を選択する画面が表示されます。



そして、Google 側に自身のサイトとの関係を否認するリンクを記したファイルをアップロードすることができます。


記入方法はシンプルでよく、1 行ごとに URL を記入したプレーン テキストを用意します。
以下に、リストの例を示します。

# spamdomain1.com のオーナーに 2012 年 7 月 1 日にリンクの削除を依頼。しかし返事が得られなかった。
domain:spamdomain1.com
# spamdomain2.com のオーナーはほとんどのリンクの削除に応じてくれたが、一部削除できていないリンクが残っている。以下がその一覧。
http://www.spamdomain2.com/contentA.html
http://www.spamdomain2.com/contentB.html
http://www.spamdomain2.com/contentC.html

この例にある # 記号で始まる行は、参考コメントとしてリンクの否認の処理上では無視されます。”domain:” という表記をすることで、そのドメイン(この例の場合の spamdomain1.com )からのすべてのリンクの否認を指定できます。また、特定のページからのリンクを指定して否認することも可能です(この例の場合、spamdomain2.com 上の 3 つのページが指定されています)。
現在のところ、サイトごとに 1 つのファイルをアップロード可能で、もしウェブマスター ツールに登録されているサイト オーナーが複数いる場合は、そのファイルがサイト オーナー間でシェアされます。もしファイルを更新したい場合は、現在のファイルをダウンロードし、確認・修正後、再度新しいものをアップロードしてください。また、ファイル サイズの上限は 2 メガ バイトとなります。

問題のあるリンクを探す際には、ウェブマスター ツールの [サイトへのリンク] 機能を利用することをおすすめします。ウェブマスター ツールで確認したいサイトを選択し、[トラフィック] メニューから [サイトへのリンク] 機能をご覧ください。[サイトへのリンク] 機能上の [リンク数の最も多いリンク元] から [詳細] を選び、[ダウンロード] ボタンを クリックすることで、あなたのサイトへのリンク一覧をダウンロードすることができます。[最新のリンクをダウンロードする] からは、リンクが発見された日付を確認することが可能です。[サイトへのリンク] 機能から調査をすることが可能ですが、この機能から得られたリンクの一覧をそのまま [リンクの否認] ページ上でアップロードしないようにご注意ください - あなたのサイトへのリンクすべてを否認することとなってしまいます。

この機能についてのより詳しい情報は、ヘルプセンターの記事 をご覧ください。ご質問やご意見がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。また、Q&A もご用意しましたので、ぜひご覧ください(現在は英語のみとなっていますが、日本語での Q&A も追って公開します)。


サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました

13 years 1ヶ月 ago
本日、あなたのサイトと、サイトへのリンクとの関係性を否認する新しいツールの提供を開始しました。

*このツールの正式な名称は「リンクの否認」となります。現在ツール上では異なる名称で表示されていますが、現在修正中でブログ上では正式名称である「リンクの否認」を使用しています。

この新しいツールは、サイトへの不自然なリンクを理由に手動によるスパム対策が実施されているというメッセージが Google から届いた際に、ウェブマスター向けガイドライン違反となる箇所の違反状態を解消するためにお使いいただけます。サイトへの不自然なリンクに関するメッセージが届いていない場合は、このツールを使う必要はありません。

まず、みなさんもよくご存知の通り、リンクは Google の検索結果の順位を決める上で用いるシグナルで最もよく知られている要素の 1 つです。ページ間のリンクをたどることで、どのページの評価が高く、ユーザーにとって関連性が高いページでありそうかを知ることができると考えています。これが、PageRank の基本的なコンセプトです。PageRank は、Google がランク付けに利用している 200 以上のシグナルの 1 つに過ぎませんが、この PageRank は広く知られているため、それを悪用しようとする人達も存在します。Google はそうした不正なリンク操作に対してアルゴリズムと手動によるスパム対策を行っています。

不正なリンク操作をおこなったサイトに対して、Google は「不自然なリンク」についてのメッセージをウェブマスター ツールを経由して送ってきました。このメッセージは、有料リンクや、相互リンク、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) に反した リンク プログラム への参加が確認された際に送っています。もしこのメッセージを受け取った場合は、あなたのサイトへの作為的な、あるいは低品質なリンクを可能な限りすべて削除することをお勧めします。違反箇所を削除するこの方法が、問題の根本的な解決につながる最良の方法です。サイトへの作為的なリンクあるいは低品質なリンクを削除することによって、Google (そして他の検索エンジン)が将来あなたのサイトに対して再びスパム対策を実施する事態を防ぐことができます。同時に、問題のあるリンクを削除することによって、ユーザーがあなたのサイトへの不自然なリンクを見かけてあなたのサイトやビジネスを信頼できなくなる、といった事態を防ぐこともできます。

もし、疑わしいリンクの削除を可能な限り行ったにもかかわらず、なお削除ができないリンクが残ってしまっている場合は、今回提供を開始した「リンクの否認」ツールの利用を検討してみてください。
このページでは、まず対処を行いたいサイト(リンクを受けているサイト)を選択する画面が表示されます。



そして、Google 側に自身のサイトとの関係を否認するリンクを記したファイルをアップロードすることができます。


記入方法はシンプルでよく、1 行ごとに URL を記入したプレーン テキストを用意します。
以下に、リストの例を示します。

# spamdomain1.com のオーナーに 2012 年 7 月 1 日にリンクの削除を依頼。しかし返事が得られなかった。
domain:spamdomain1.com
# spamdomain2.com のオーナーはほとんどのリンクの削除に応じてくれたが、一部削除できていないリンクが残っている。以下がその一覧。
http://www.spamdomain2.com/contentA.html
http://www.spamdomain2.com/contentB.html
http://www.spamdomain2.com/contentC.html

この例にある # 記号で始まる行は、参考コメントとしてリンクの否認の処理上では無視されます。”domain:” という表記をすることで、そのドメイン(この例の場合の spamdomain1.com )からのすべてのリンクの否認を指定できます。また、特定のページからのリンクを指定して否認することも可能です(この例の場合、spamdomain2.com 上の 3 つのページが指定されています)。
現在のところ、サイトごとに 1 つのファイルをアップロード可能で、もしウェブマスター ツールに登録されているサイト オーナーが複数いる場合は、そのファイルがサイト オーナー間でシェアされます。もしファイルを更新したい場合は、現在のファイルをダウンロードし、確認・修正後、再度新しいものをアップロードしてください。また、ファイル サイズの上限は 2 メガ バイトとなります。

問題のあるリンクを探す際には、ウェブマスター ツールの [サイトへのリンク] 機能を利用することをおすすめします。ウェブマスター ツールで確認したいサイトを選択し、[トラフィック] メニューから [サイトへのリンク] 機能をご覧ください。[サイトへのリンク] 機能上の [リンク数の最も多いリンク元] から [詳細] を選び、[ダウンロード] ボタンを クリックすることで、あなたのサイトへのリンク一覧をダウンロードすることができます。[最新のリンクをダウンロードする] からは、リンクが発見された日付を確認することが可能です。[サイトへのリンク] 機能から調査をすることが可能ですが、この機能から得られたリンクの一覧をそのまま [リンクの否認] ページ上でアップロードしないようにご注意ください - あなたのサイトへのリンクすべてを否認することとなってしまいます。

この機能についてのより詳しい情報は、ヘルプセンターの記事 をご覧ください。ご質問やご意見がありましたら ウェブマスター ヘルプフォーラム までお知らせください。また、Q&A もご用意しましたので、ぜひご覧ください(現在は英語のみとなっていますが、日本語での Q&A も追って公開します)。


ウェブマスター ツールがサイトの重大な問題をお知らせします

13 years 2ヶ月 ago
クロール エラーなどの問題が発生しないようサイトを健全な状態に維持することは、サイトを運営するウェブマスターの皆さんにとっても、サイトを訪れるユーザーにとっても重要です。あなたのサイトの健全性に重大な問題が発生していることを Google が発見した場合、これからはウェブマスター ツールからメールを通じてあなたにその情報をお知らせします。

この新機能は、サイトの健全性、そして検索結果でのパフォーマンス上、あなたのサイトに大きな影響が生じる恐れがあり、そして特定の手段をとることでその問題が解消することが明確な場合、メールでその情報を通知します。例えば、サイトがマルウェアに感染していることが判明した際や、サイトのクロール時のエラーが大幅に増加した際などにお伝えします。

多くのサイトにとって、こうした問題はめったに発生するものではありません。もし問題が発生した場合でも、あなたのメール ボックスを埋め尽くさないように、一定の期間内のメール送信数を制限しています。また、ウェブマスター ツールからのメールの受信を希望されない場合は、メール通知の設定ページ で「メール通知を有効にする」のチェックをオフにしてください。

今回の機能が、サイトの健全性に大きな影響をもたらす重大な問題への備えとしてお役に立ちましたら幸いです。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。


ウェブマスター ツールがサイトの重大な問題をお知らせします

13 years 2ヶ月 ago
クロール エラーなどの問題が発生しないようサイトを健全な状態に維持することは、サイトを運営するウェブマスターの皆さんにとっても、サイトを訪れるユーザーにとっても重要です。あなたのサイトの健全性に重大な問題が発生していることを Google が発見した場合、これからはウェブマスター ツールからメールを通じてあなたにその情報をお知らせします。

この新機能は、サイトの健全性、そして検索結果でのパフォーマンス上、あなたのサイトに大きな影響が生じる恐れがあり、そして特定の手段をとることでその問題が解消することが明確な場合、メールでその情報を通知します。例えば、サイトがマルウェアに感染していることが判明した際や、サイトのクロール時のエラーが大幅に増加した際などにお伝えします。

多くのサイトにとって、こうした問題はめったに発生するものではありません。もし問題が発生した場合でも、あなたのメール ボックスを埋め尽くさないように、一定の期間内のメール送信数を制限しています。また、ウェブマスター ツールからのメールの受信を希望されない場合は、メール通知の設定ページ で「メール通知を有効にする」のチェックをオフにしてください。

今回の機能が、サイトの健全性に大きな影響をもたらす重大な問題への備えとしてお役に立ちましたら幸いです。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。


ウェブマスター向けガイドラインを更新しました

13 years 2ヶ月 ago
本日、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) を更新いたしました。
品質に関するガイドラインと併せて、リンク プログラム隠しテキストと隠しリンク などガイドライン違反となる具体的な手法に関するヘルプ記事も改めて構成を見直し、内容を拡充しました。Google 検索とユーザーの双方にとって品質の高いサイトを作成するための参考としてご利用頂けたらと思います。

今回品質に関するガイドラインを更新しましたが、私たちがお伝えしたい基本のメッセージに変わりはありません -- それはサイトを訪れるユーザーを第一に考える、ということです。基本のメッセージは同じですが、今回の更新では、Google 検索結果上での今の良い状況を維持する上で、使用することを避けるべき悪質な手法について、より詳しいガイダンスと例を追加しました。また、最近利用がますます増えているリッチ スニペットについて、品質に関するガイドライン、技術に関するガイドライン(英語。日本語版については近日公開予定)を追加しました。

今回の更新が、ウェブマスターの方々にとって Google 検索と相性の良いサイトの作成、運営について理解する上での参考になりましたら幸いです。


ウェブマスター向けガイドラインを更新しました

13 years 2ヶ月 ago
本日、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) を更新いたしました。
品質に関するガイドラインと併せて、リンク プログラム隠しテキストと隠しリンク などガイドライン違反となる具体的な手法に関するヘルプ記事も改めて構成を見直し、内容を拡充しました。Google 検索とユーザーの双方にとって品質の高いサイトを作成するための参考としてご利用頂けたらと思います。

今回品質に関するガイドラインを更新しましたが、私たちがお伝えしたい基本のメッセージに変わりはありません -- それはサイトを訪れるユーザーを第一に考える、ということです。基本のメッセージは同じですが、今回の更新では、Google 検索結果上での今の良い状況を維持する上で、使用することを避けるべき悪質な手法について、より詳しいガイダンスと例を追加しました。また、最近利用がますます増えているリッチ スニペットについて、品質に関するガイドライン、技術に関するガイドライン(英語。日本語版については近日公開予定)を追加しました。

今回の更新が、ウェブマスターの方々にとって Google 検索と相性の良いサイトの作成、運営について理解する上での参考になりましたら幸いです。


ウェブマスター ツールをもっと活用するためのヒント

13 years 2ヶ月 ago
いつも ウェブマスター ツール をご利用いただき、ありがとうございます。Google はウェブマスター ツールをさらに使いやすくしていくために、ウェブマスター ヘルプ フォーラム の投稿や カスタマー サーベイ などで頂いたユーザーの声を大切にしています。そうした声から、ウェブマスター ツールの機能について、誤解や知られていない使い方があることが分かってきました。今回は、そうした誤解や知られていない機能についてご説明したいと思います。


検索クエリの数値はアクセス解析ツールでも見られる数値だから重要ではない?


検索クエリ の機能では、クリック数やクリック率など、アクセス解析ツールで馴染みのある指標が表示されているため、「アクセス解析ツールとどう違うかわからない」という声を聞きます。検索クエリでは、サイトに訪問したユーザーのログ等を解析するアクセス解析ツールとは違い、サイトに訪問していないユーザーの、Google 検索での挙動を知ることができます。特に検索結果でのクエリごとの表示回数や平均掲載順位は他のツールでは確認することのできない非常に重要な指標です。表示回数の多いクエリなどを分析してみると、これまでに見えなかった改善点などが見つかるかもしれません。


ウェブマスター ツールに届くメッセージは必ず対応して再審査リクエストを送らないといけない?



ウェブマスター ツールのメッセージセンターには、ガイドライン違反があった場合の通知や、Google がクロールする中で発見した変化など、様々な情報をお送りしています。再審査リクエストをお送り頂く必要があるのは、ウェブマスター向けガイドライン に違反していることにより、手動の対策がされたというメッセージに対してだけです。Google が検知した変化についてのお知らせなどは、再審査リクエストをお送り頂く必要はありません。例えば ソフトウェアのアップデートをおすすめする通知 は、ページ上で使用しているソフトウェアやプラグインについてアップデートできることを検出した際にお伝えしているものです。古いバージョンを使い続けることが大きな問題とならない場合もありますが、脆弱性に関連する場合もありますのでお伝えしています。こうしたメッセージについては、再審査リクエストをお送り頂く必要はありません。

また、そうしたお知らせから普段気づかないサイトの兆候に気づくことがありますので、何かあった際にすぐに気づくように、メールの転送設定 をオンにしておくことをお勧めします。


ウェブマスター ツールはドメイン単位でしかサイトの追加ができない?

ウェブマスター ツールは次の例のように、ドメイン単位ではなくサブドメインやサブディレクトリ単位でも追加可能です。
例)
example.com/
www.example.com/
foo.example.com/
www.example.com/foo/bar/

また、ウェブマスター ツールは管理者権限だけでなく、閲覧専用のアクセス権限など、アクセス権限を制限して設定する こともできますので、ウェブ担当者だけでなく、マーケティング担当者や営業担当者、PR 担当者など、ウェブ部門以外の関係者にも担当するコンテンツをディレクトリやサブドメインなどで区切って共有することをお勧めします。


Google が提供するリンクの情報は正確ではない?


外部のサイトからのリンクはあなたのサイトの評判を確認する良い手段です。ウェブマスター ツールでは、サイトへのリンク を使って外部からのリンクを確認することができます。「最新のリンクをダウンロードする」機能を使って最新のリンクデータを時系列でダウンロードできますので、定期的に、新規に発見されたリンクを確認することをお勧めします。

しかし時々、このサイトへのリンクのデータがあてにならない、という声を聞きます。調べてみますと、http://www.example.com/ でウェブマスター ツールに登録しているウェブマスターが、http://example.com/ では登録してないことが原因でした。一般的に http://www.example.com/ と http://example.com/ は同じコンテンツを掲載するケースが多いようですが、この www を含むバージョンと www を含まないバージョンの 2 つの URL は技術的には 2 つの異なるページであり、それぞれ異なるコンテンツを掲載することができます。そのため、http://www.example.com/ しかウェブマスター ツールに登録していない場合は、http://example.com/ へのリンクはサイトへのリンクには表示されませんのでご注意ください。www あり/なしの 2 つのバージョン両方へのリンクを確認するには、両バージョンのサイトをウェブマスター ツールに登録し、使用するドメイン で、検索結果に優先的に表示させたいバージョンを指定してください(ただし、適切に設定した場合でも、Google が把握しているすべててのリンクが表示されているとは限りませんのでご注意ください)。

※ブログ記事「サイトの制作や集客を外注しているサイトオーナーのみなさまへ」でもご紹介した通り、サイトの制作を依頼した業者によって、依頼した内容を越えて何の告知もなくガイドラインに違反したサイトへのリンクが設置されるような事例もあるようです。サイトの制作や集客を外注されている方は定期的に、頻繁にリンクを確認されることをお勧めします。

今回お伝えした内容はみなさんご存知でしたでしょうか?他にもまだ試したことのない機能があるかもしれませんので、改めてウェブマスター ツールをひと通り試して頂ければと思います。その際にわからない機能等ありましたら、ヘルプページ をご覧頂くか、ウェブマスター ヘルプフォーラム のウェブマスター ツールのカテゴリでご質問ください。

今回この記事を作成するにあたって、ウェブ マスターヘルプフォーラムの トップレベル ユーザー のみなさまからは色々アドバイスを頂きました。トップレベル ユーザーのみなさま、ありがとうございました!

ウェブマスター ツールをもっと活用するためのヒント

13 years 2ヶ月 ago
いつも ウェブマスター ツール をご利用いただき、ありがとうございます。Google はウェブマスター ツールをさらに使いやすくしていくために、ウェブマスター ヘルプ フォーラム の投稿や カスタマー サーベイ などで頂いたユーザーの声を大切にしています。そうした声から、ウェブマスター ツールの機能について、誤解や知られていない使い方があることが分かってきました。今回は、そうした誤解や知られていない機能についてご説明したいと思います。


検索クエリの数値はアクセス解析ツールでも見られる数値だから重要ではない?


検索クエリ の機能では、クリック数やクリック率など、アクセス解析ツールで馴染みのある指標が表示されているため、「アクセス解析ツールとどう違うかわからない」という声を聞きます。検索クエリでは、サイトに訪問したユーザーのログ等を解析するアクセス解析ツールとは違い、サイトに訪問していないユーザーの、Google 検索での挙動を知ることができます。特に検索結果でのクエリごとの表示回数や平均掲載順位は他のツールでは確認することのできない非常に重要な指標です。表示回数の多いクエリなどを分析してみると、これまでに見えなかった改善点などが見つかるかもしれません。


ウェブマスター ツールに届くメッセージは必ず対応して再審査リクエストを送らないといけない?



ウェブマスター ツールのメッセージセンターには、ガイドライン違反があった場合の通知や、Google がクロールする中で発見した変化など、様々な情報をお送りしています。再審査リクエストをお送り頂く必要があるのは、ウェブマスター向けガイドライン に違反していることにより、手動の対策がされたというメッセージに対してだけです。Google が検知した変化についてのお知らせなどは、再審査リクエストをお送り頂く必要はありません。例えば ソフトウェアのアップデートをおすすめする通知 は、ページ上で使用しているソフトウェアやプラグインについてアップデートできることを検出した際にお伝えしているものです。古いバージョンを使い続けることが大きな問題とならない場合もありますが、脆弱性に関連する場合もありますのでお伝えしています。こうしたメッセージについては、再審査リクエストをお送り頂く必要はありません。

また、そうしたお知らせから普段気づかないサイトの兆候に気づくことがありますので、何かあった際にすぐに気づくように、メールの転送設定 をオンにしておくことをお勧めします。


ウェブマスター ツールはドメイン単位でしかサイトの追加ができない?

ウェブマスター ツールは次の例のように、ドメイン単位ではなくサブドメインやサブディレクトリ単位でも追加可能です。
例)
example.com/
www.example.com/
foo.example.com/
www.example.com/foo/bar/

また、ウェブマスター ツールは管理者権限だけでなく、閲覧専用のアクセス権限など、アクセス権限を制限して設定する こともできますので、ウェブ担当者だけでなく、マーケティング担当者や営業担当者、PR 担当者など、ウェブ部門以外の関係者にも担当するコンテンツをディレクトリやサブドメインなどで区切って共有することをお勧めします。


Google が提供するリンクの情報は正確ではない?


外部のサイトからのリンクはあなたのサイトの評判を確認する良い手段です。ウェブマスター ツールでは、サイトへのリンク を使って外部からのリンクを確認することができます。「最新のリンクをダウンロードする」機能を使って最新のリンクデータを時系列でダウンロードできますので、定期的に、新規に発見されたリンクを確認することをお勧めします。

しかし時々、このサイトへのリンクのデータがあてにならない、という声を聞きます。調べてみますと、http://www.example.com/ でウェブマスター ツールに登録しているウェブマスターが、http://example.com/ では登録してないことが原因でした。一般的に http://www.example.com/ と http://example.com/ は同じコンテンツを掲載するケースが多いようですが、この www を含むバージョンと www を含まないバージョンの 2 つの URL は技術的には 2 つの異なるページであり、それぞれ異なるコンテンツを掲載することができます。そのため、http://www.example.com/ しかウェブマスター ツールに登録していない場合は、http://example.com/ へのリンクはサイトへのリンクには表示されませんのでご注意ください。www あり/なしの 2 つのバージョン両方へのリンクを確認するには、両バージョンのサイトをウェブマスター ツールに登録し、使用するドメイン で、検索結果に優先的に表示させたいバージョンを指定してください(ただし、適切に設定した場合でも、Google が把握しているすべててのリンクが表示されているとは限りませんのでご注意ください)。

※ブログ記事「サイトの制作や集客を外注しているサイトオーナーのみなさまへ」でもご紹介した通り、サイトの制作を依頼した業者によって、依頼した内容を越えて何の告知もなくガイドラインに違反したサイトへのリンクが設置されるような事例もあるようです。サイトの制作や集客を外注されている方は定期的に、頻繁にリンクを確認されることをお勧めします。

今回お伝えした内容はみなさんご存知でしたでしょうか?他にもまだ試したことのない機能があるかもしれませんので、改めてウェブマスター ツールをひと通り試して頂ければと思います。その際にわからない機能等ありましたら、ヘルプページ をご覧頂くか、ウェブマスター ヘルプフォーラム のウェブマスター ツールのカテゴリでご質問ください。

今回この記事を作成するにあたって、ウェブ マスターヘルプフォーラムの トップレベル ユーザー のみなさまからは色々アドバイスを頂きました。トップレベル ユーザーのみなさま、ありがとうございました!

NPO 向けサイト クリニックを実施しました

13 years 2ヶ月 ago
「サイト クリニック(Site Clinic)」をご存知ですか?

「サイト クリニック」とは、実在するサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営の方法について考え、ディスカッションをするイベントです。これまでも スペインドイツ中国インド などで開催し、ウェブマスターの皆さまに好評を頂いています。

先日、この「サイト クリニック」を、日本でも実施しました。
Google Serve という社内のコミュニティ活動プログラムの一環で「NPO (非営利団体)スタッフの方を対象とした Google プロダクト活用ワークショップ」と題したイベントを実施、そのプログラムの一部としてサーチ クオリティ チームのメンバーがサイト クリニックを実施しました。


今回のサイト クリニックは NPO の方だけでなく、一般のウェブマスターの方にも役立つ内容だと思いますので、当日の様子をご紹介します。今回はいくつかの参加団体のサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営を行う上での 5 つの基礎ポイントについて確認し、ベストプラクティスや改善点などをご紹介しました。


「Google 検索と相性の良いサイト運営: 5 つの基礎ポイント」の紹介

「5 つの基礎ポイント」は Google が提供している 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド の第 1 章にも掲載されている以下のポイントをご紹介しました。

  1. 質の高いコンテンツを提供しよう
  2. 適切なページ タイトルを付けよう
  3. description メタ タグを設定しよう
  4. URL の構造を改善しよう
  5. ナビゲーションをわかりやすくしよう
初歩的な項目が並んでいるように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、サイトの情報を検索ユーザー、検索エンジンにきちんと伝える上でどれも非常に重要なポイントです。「うちのサイトは当然大丈夫だ」と思われている皆さまも、ぜひもう一度確認してみてください。

ここでは概要と、当日参加された NPO のサイトからのベストプラクティスをご紹介したいと思います(各項目についての詳細は 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド をご覧ください)。

  1. 質の高いコンテンツを提供しよう
    「質の高いコンテンツ」というと、「自分達のサイトのコンテンツって質が高いかな」と不安に思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、様々な社会問題の現場で活動されている NPO の皆さまは、既に多くの有益なコンテンツをお持ちであることが多いと考えられます。実際に今回イベントに参加された NPO の皆さまのサイトにも、環境保全や災害支援、海外協力など様々な分野での取り組みを通じたユニークで貴重な情報が溢れていました。では、こうした貴重で質の高いコンテンツを、検索エンジン経由で多くの人達に届けるにはどうしたらよいでしょうか?それには、団体のサイト上にあるコンテンツを、ユーザーにも、検索エンジンのクローラー(Googlebot など) に対してもわかりやすい形で整理し、提供することが重要となります。そうした情報を整理する作業は、検索エンジン最適化(SEO) の基本の 1 つです。

  2. 適切なページ タイトルを付けよう
    ページ タイトル は、いわばページの表札のようなものですので、サイトの訪問者と検索エンジンの双方にそのページのトピックが何であるかを伝えるよう設定します。 国際人権 NGO アムネスティ日本 (以下、団体名敬称略)のサイトや スペシャルオリンピックス日本 のサイトのように、そのページにどのようなコンテンツが含まれているかを簡潔に示すページ固有のタイトルが付いていると、それぞれのページのトピックが検索ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすくなります。複数のページで同じページ タイトルを使いまわすのは避けましょう。また、タイトルが長すぎると検索結果にはその一部しか表示されなくなります。NPO のサイトの場合、団体名をタイトルに含める際に「特定非営利活動法人」や「公益財団法人」など法人格も含めるとタイトルが長くなり、一部切れてしまう傾向が見られました。何をユーザーに伝えたいか、法人格を入れる必要性のあるページとはどんなページかなどについて検討の上、タイトルを設定していくことが重要です。
    *そのページが検索キーワードと関連性が高いものであると気づいてもらうため、Google では、代わりのページ タイトルを生成するアルゴリズムを利用することがあります(関連ブログ記事)。


  3. description メタ タグを設定しよう
    description メタ タグ とは、Google やその他の検索エンジンにページの概要を伝えるもので、Google 検索ではスニペット(検索結果ページでタイトルの下に表示されるテキスト、説明文)の情報として利用する可能性があります。ページ タイトルと同様、ユーザーが閲覧するページを決める際に参考にする重要な情報となりますので、そのページの内容を簡潔にまとめ、それぞれのページに固有の description メタ タグを設定しましょう。 国際ボランティア NGO NICE のサイトでは、例えば トップページワークキャンプ情報のページ でそれぞれ異なる、ページ固有の簡潔な description メタタグが設定されています(description メタ タグは各ページのソースから確認が可能です)。

    トップページ の description メタ タグ
    <meta name="Description" content="初めてでも一人でも大丈夫♪国際ボランティアに興味のある学生や社会人にオススメ!NICEでは日本全国・海外約100ヶ国の短長期の国内海外ボランティア募集情報を公開!">
    

    ワークキャンプ情報のページ の description メタ タグ
    <meta name="Description" content="国際ボランティアNGO NICE(ナイス)が提案する国内の国際ワークキャンプ最新情報">">
    
    

  4. URL の構造を改善しよう
    URL の構造を考える際に、コンテンツのカテゴリや、ファイル名に説明的な名前を利用することは、検索エンジンがそれらのドキュメントを理解しやすくなることにもつながります。また、ページの URL は Google の 検索結果にも表示され、ページ タイトルやスニペットと同様、ユーザーの検索キーワードが URL に含まれていた場合、その部分が太字で表示されます。そこで、”page1.html” のような一般的なファイル名ばかりになっていないか、ディレクトリ構造が過度に複雑になっていないかなど、今後ページが増えて対処困難になる前に、一度現状を整理し、ファイル名のつけ方やディレクトリ構成について運用ルールを作っておくことをお勧めします。特に複数のメンバーによってコンテンツを更新している団体の皆さまに有効でしょう。以下の URL 群は 国際協力 NGO シャプラニール のサイトの URL 構造の一部を書き出してみたものです。URL からページの内容が想像できるくらい各ディレクトリ、ファイル名が明確で、かつディレクトリ構造が適切に整理されていることがわかります。

    http://www.shaplaneer.org/
                          :
    http://www.shaplaneer.org/about/
    http://www.shaplaneer.org/about/access.html
    http://www.shaplaneer.org/about/articles.html
    http://www.shaplaneer.org/about/conference.html
    http://www.shaplaneer.org/about/history.html
    http://www.shaplaneer.org/about/history_table.html
    http://www.shaplaneer.org/about/media.php
    http://www.shaplaneer.org/about/message.html
    http://www.shaplaneer.org/about/mission.html
    http://www.shaplaneer.org/about/outline.html
                          : 
    http://www.shaplaneer.org/about/report/2008annual.pdf
    http://www.shaplaneer.org/about/report/2009annual.pdf
    http://www.shaplaneer.org/about/report/2010annual2.pdf
    http://www.shaplaneer.org/about/report/2011annual.pdf
                          : 
    http://www.shaplaneer.org/activity/india/drcsc.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/india/map.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/india/parichiti.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/india/projectnews.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/india/top.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/basic_info.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/children.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/children_situation.htm
    http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/csd.htm
                          :  

  5. ナビゲーションをわかりやすくしよう
    サイトのナビゲーション(ページ間の誘導経路)をわかりやすく整理することは、ユーザーが迅速に目的のコンテンツにたどり着けるようにするために重要です。また、検索エンジンにとっても、ウェブマスターがどのコンテンツを重要と考えているのかを理解するのに役立ちます。
    ナビゲーションの設定としてまず最初にお勧めするのは「トップページからそれぞれのページにスムーズにたどり着けるか」ということを確認してみることです。そして、サイトマップ(HTML 形式、XML 形式 両方)や パンくずリスト を作成することで、ユーザーにとっても Googlebot にってもサイトの構造をわかりやすく示すことが可能です。また、かものはしプロジェクト のサイトのように オリジナルの 404 ページ を用意しておくことも、リンク切れや消去したページを訪れたユーザーの混乱(そしてサイトからの離脱)を防ぐ上で有効です。

以上、Google 検索と相性の良いサイト運営を考える上での 5 つの基礎ポイントについて、ダイジェストでご案内しました。具体例として紹介することにご快諾いただいた NPO の皆さま、ありがとうございました。
イベントの際にも「実際のサイトの具体例があることで、自分の団体のサイトの改善ポイントがクリアに見えた」といった感想を頂くことができましたが、このブログ記事が様々な分野で活動されている NPO の皆さま、そして多くのウェブマスターの皆さまにとって少しでもお役に立ちましたら幸いです。

ご意見、ご感想などありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。



    NPO 向けサイト クリニックを実施しました

    13 years 2ヶ月 ago
    「サイト クリニック(Site Clinic)」をご存知ですか?

    「サイト クリニック」とは、実在するサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営の方法について考え、ディスカッションをするイベントです。これまでも スペインドイツ中国インド などで開催し、ウェブマスターの皆さまに好評を頂いています。

    先日、この「サイト クリニック」を、日本でも実施しました。
    Google Serve という社内のコミュニティ活動プログラムの一環で「NPO (非営利団体)スタッフの方を対象とした Google プロダクト活用ワークショップ」と題したイベントを実施、そのプログラムの一部としてサーチ クオリティ チームのメンバーがサイト クリニックを実施しました。


    今回のサイト クリニックは NPO の方だけでなく、一般のウェブマスターの方にも役立つ内容だと思いますので、当日の様子をご紹介します。今回はいくつかの参加団体のサイトを題材に、Google 検索と相性の良いサイト運営を行う上での 5 つの基礎ポイントについて確認し、ベストプラクティスや改善点などをご紹介しました。


    「Google 検索と相性の良いサイト運営: 5 つの基礎ポイント」の紹介

    「5 つの基礎ポイント」は Google が提供している 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド の第 1 章にも掲載されている以下のポイントをご紹介しました。

    1. 質の高いコンテンツを提供しよう
    2. 適切なページ タイトルを付けよう
    3. description メタ タグを設定しよう
    4. URL の構造を改善しよう
    5. ナビゲーションをわかりやすくしよう
    初歩的な項目が並んでいるように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、サイトの情報を検索ユーザー、検索エンジンにきちんと伝える上でどれも非常に重要なポイントです。「うちのサイトは当然大丈夫だ」と思われている皆さまも、ぜひもう一度確認してみてください。

    ここでは概要と、当日参加された NPO のサイトからのベストプラクティスをご紹介したいと思います(各項目についての詳細は 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド をご覧ください)。

    1. 質の高いコンテンツを提供しよう
      「質の高いコンテンツ」というと、「自分達のサイトのコンテンツって質が高いかな」と不安に思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、様々な社会問題の現場で活動されている NPO の皆さまは、既に多くの有益なコンテンツをお持ちであることが多いと考えられます。実際に今回イベントに参加された NPO の皆さまのサイトにも、環境保全や災害支援、海外協力など様々な分野での取り組みを通じたユニークで貴重な情報が溢れていました。では、こうした貴重で質の高いコンテンツを、検索エンジン経由で多くの人達に届けるにはどうしたらよいでしょうか?それには、団体のサイト上にあるコンテンツを、ユーザーにも、検索エンジンのクローラー(Googlebot など) に対してもわかりやすい形で整理し、提供することが重要となります。そうした情報を整理する作業は、検索エンジン最適化(SEO) の基本の 1 つです。

    2. 適切なページ タイトルを付けよう
      ページ タイトル は、いわばページの表札のようなものですので、サイトの訪問者と検索エンジンの双方にそのページのトピックが何であるかを伝えるよう設定します。 国際人権 NGO アムネスティ日本 (以下、団体名敬称略)のサイトや スペシャルオリンピックス日本 のサイトのように、そのページにどのようなコンテンツが含まれているかを簡潔に示すページ固有のタイトルが付いていると、それぞれのページのトピックが検索ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすくなります。複数のページで同じページ タイトルを使いまわすのは避けましょう。また、タイトルが長すぎると検索結果にはその一部しか表示されなくなります。NPO のサイトの場合、団体名をタイトルに含める際に「特定非営利活動法人」や「公益財団法人」など法人格も含めるとタイトルが長くなり、一部切れてしまう傾向が見られました。何をユーザーに伝えたいか、法人格を入れる必要性のあるページとはどんなページかなどについて検討の上、タイトルを設定していくことが重要です。
      *そのページが検索キーワードと関連性が高いものであると気づいてもらうため、Google では、代わりのページ タイトルを生成するアルゴリズムを利用することがあります(関連ブログ記事)。


    3. description メタ タグを設定しよう
      description メタ タグ とは、Google やその他の検索エンジンにページの概要を伝えるもので、Google 検索ではスニペット(検索結果ページでタイトルの下に表示されるテキスト、説明文)の情報として利用する可能性があります。ページ タイトルと同様、ユーザーが閲覧するページを決める際に参考にする重要な情報となりますので、そのページの内容を簡潔にまとめ、それぞれのページに固有の description メタ タグを設定しましょう。 国際ボランティア NGO NICE のサイトでは、例えば トップページワークキャンプ情報のページ でそれぞれ異なる、ページ固有の簡潔な description メタタグが設定されています(description メタ タグは各ページのソースから確認が可能です)。

      トップページ の description メタ タグ
      <meta name="Description" content="初めてでも一人でも大丈夫♪国際ボランティアに興味のある学生や社会人にオススメ!NICEでは日本全国・海外約100ヶ国の短長期の国内海外ボランティア募集情報を公開!">
      

      ワークキャンプ情報のページ の description メタ タグ
      <meta name="Description" content="国際ボランティアNGO NICE(ナイス)が提案する国内の国際ワークキャンプ最新情報">">
      
      

    4. URL の構造を改善しよう
      URL の構造を考える際に、コンテンツのカテゴリや、ファイル名に説明的な名前を利用することは、検索エンジンがそれらのドキュメントを理解しやすくなることにもつながります。また、ページの URL は Google の 検索結果にも表示され、ページ タイトルやスニペットと同様、ユーザーの検索キーワードが URL に含まれていた場合、その部分が太字で表示されます。そこで、”page1.html” のような一般的なファイル名ばかりになっていないか、ディレクトリ構造が過度に複雑になっていないかなど、今後ページが増えて対処困難になる前に、一度現状を整理し、ファイル名のつけ方やディレクトリ構成について運用ルールを作っておくことをお勧めします。特に複数のメンバーによってコンテンツを更新している団体の皆さまに有効でしょう。以下の URL 群は 国際協力 NGO シャプラニール のサイトの URL 構造の一部を書き出してみたものです。URL からページの内容が想像できるくらい各ディレクトリ、ファイル名が明確で、かつディレクトリ構造が適切に整理されていることがわかります。

      http://www.shaplaneer.org/
                            :
      http://www.shaplaneer.org/about/
      http://www.shaplaneer.org/about/access.html
      http://www.shaplaneer.org/about/articles.html
      http://www.shaplaneer.org/about/conference.html
      http://www.shaplaneer.org/about/history.html
      http://www.shaplaneer.org/about/history_table.html
      http://www.shaplaneer.org/about/media.php
      http://www.shaplaneer.org/about/message.html
      http://www.shaplaneer.org/about/mission.html
      http://www.shaplaneer.org/about/outline.html
                            : 
      http://www.shaplaneer.org/about/report/2008annual.pdf
      http://www.shaplaneer.org/about/report/2009annual.pdf
      http://www.shaplaneer.org/about/report/2010annual2.pdf
      http://www.shaplaneer.org/about/report/2011annual.pdf
                            : 
      http://www.shaplaneer.org/activity/india/drcsc.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/india/map.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/india/parichiti.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/india/projectnews.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/india/top.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/basic_info.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/children.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/children_situation.htm
      http://www.shaplaneer.org/activity/nepal/csd.htm
                            :  

    5. ナビゲーションをわかりやすくしよう
      サイトのナビゲーション(ページ間の誘導経路)をわかりやすく整理することは、ユーザーが迅速に目的のコンテンツにたどり着けるようにするために重要です。また、検索エンジンにとっても、ウェブマスターがどのコンテンツを重要と考えているのかを理解するのに役立ちます。
      ナビゲーションの設定としてまず最初にお勧めするのは「トップページからそれぞれのページにスムーズにたどり着けるか」ということを確認してみることです。そして、サイトマップ(HTML 形式、XML 形式 両方)や パンくずリスト を作成することで、ユーザーにとっても Googlebot にってもサイトの構造をわかりやすく示すことが可能です。また、かものはしプロジェクト のサイトのように オリジナルの 404 ページ を用意しておくことも、リンク切れや消去したページを訪れたユーザーの混乱(そしてサイトからの離脱)を防ぐ上で有効です。

    以上、Google 検索と相性の良いサイト運営を考える上での 5 つの基礎ポイントについて、ダイジェストでご案内しました。具体例として紹介することにご快諾いただいた NPO の皆さま、ありがとうございました。
    イベントの際にも「実際のサイトの具体例があることで、自分の団体のサイトの改善ポイントがクリアに見えた」といった感想を頂くことができましたが、このブログ記事が様々な分野で活動されている NPO の皆さま、そして多くのウェブマスターの皆さまにとって少しでもお役に立ちましたら幸いです。

    ご意見、ご感想などありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。



      サイト エラーの内訳が詳しくわかるようになりました

      13 years 2ヶ月 ago
      ウェブマスター ツールでサイト エラー情報を、より詳細にお知らせするようになりましたので紹介いたします。これらの情報は、サイト エラーの原因調査に役立ちます。例えば、サイトにサーバー接続の問題が発生した場合、単にサーバーの設定が誤っている場合もありますが、完全に利用不可能な状態になっている場合もあります。それぞれのサイト エラー (DNS、サーバー接続、robots.txt の取得) は、いくつかの原因が考えられるため、Google はそれぞれのエラーを具体的な症状ごとに分類することで、サイトの状態を分析しやすくしました。
      ウェブマスター ツール上の [サイト エラー] には、過去 90 日間に生じたサイト全体に影響するクロール エラーに関する統計情報が表示されます。さらに、エラーのカテゴリーごとにそのエラー発生率も表示します。


      ある特定のエラーの意味がよく分からないときは、その項目にカーソルを合せると、簡単な説明を読むことができます。「 詳しくはこちらをご覧ください。」とあるリンクをクリックすると、さらに詳細な情報を閲覧できます。


      この機能の改善により、[サイト エラー] の項目からより詳しい情報を得ることが可能になります。サイトを万全の状態に維持するのに少しでもお役に立てば幸いです。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。


      Original version: Site Errors Breakdown

      サイト エラーの内訳が詳しくわかるようになりました

      13 years 2ヶ月 ago
      ウェブマスター ツールでサイト エラー情報を、より詳細にお知らせするようになりましたので紹介いたします。これらの情報は、サイト エラーの原因調査に役立ちます。例えば、サイトにサーバー接続の問題が発生した場合、単にサーバーの設定が誤っている場合もありますが、完全に利用不可能な状態になっている場合もあります。それぞれのサイト エラー (DNS、サーバー接続、robots.txt の取得) は、いくつかの原因が考えられるため、Google はそれぞれのエラーを具体的な症状ごとに分類することで、サイトの状態を分析しやすくしました。
      ウェブマスター ツール上の [サイト エラー] には、過去 90 日間に生じたサイト全体に影響するクロール エラーに関する統計情報が表示されます。さらに、エラーのカテゴリーごとにそのエラー発生率も表示します。


      ある特定のエラーの意味がよく分からないときは、その項目にカーソルを合せると、簡単な説明を読むことができます。「 詳しくはこちらをご覧ください。」とあるリンクをクリックすると、さらに詳細な情報を閲覧できます。


      この機能の改善により、[サイト エラー] の項目からより詳しい情報を得ることが可能になります。サイトを万全の状態に維持するのに少しでもお役に立てば幸いです。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。


      Original version: Site Errors Breakdown

      良質なサイトを作るためのアドバイス

      13 years 3ヶ月 ago
      [先日、日本語でも実施したアルゴリズム変更、Panda アップデート は、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。そこで、昨年英語版の Google Webmaster Central Blog で公開した関連記事を翻訳してご紹介し、Google が考える良質なサイトとはどのようなものかをご説明したいと思います。]

      ここ数ヶ月 Google は、検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすることに特に取り組んでいます。Panda アップデート によって、多くの良質なサイトの掲載順位が改善されました。この記事を読んでいる大半の方は、この変化について何も心配しなくてよいでしょう。しかし、この変化にネガティブな影響を受けたと思われるウェブマスターの方には、この記事が役に立つかもしれません。今回は Google が考える良質なサイトについて詳しく解説してみたいと思います。

      サイトを公開している方へのアドバイスは以前と変わりません。Google の現在の検索アルゴリズムについて気にするよりも、あなたのサイトの利便性を可能な限り高めていくことが重要、ということです。一部の方は、以前の Panda アップデート(英語)への対応に力を注いだようですが、これは今年予定されている 500 近くにも及ぶ検索結果改善のためのアップデートの一つに過ぎません。実際 Panda アップデートを公開した後にも、ランキングアルゴリズムに数十もの調整を加えています。一部のウェブマスターの方はこれらの調整によるランキングの変化を、Panda アップデートによるものだと誤解しているようです。検索とは、非常に複雑で常に進化を続けている技術ですので、特定のアルゴリズム変更にこだわるよりも、ユーザーのためにサイトを改善し続けていくことをお勧めします。

      良質なサイトとは?

      サイトに対する Google の品質評価アルゴリズムは、低品質なコンテンツのランキングを下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくします。今回の Panda アップデートは、サイトの品質評価をアルゴリズムで行うというこの難題に挑戦しました。ここでは、そのアルゴリズム自体からはいったん離れて、そのアルゴリズム開発の背後にある考え方についてご説明しましょう。

      以下に示す問いかけは、ページまたは記事の「品質」を評価する際に参考となる項目群です。Google ではサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くときに、このようなことを自問しています。これらの項目は、検索ユーザーが何を求めているかについての、Google なりの考えです。

      もちろん、Google が実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Google がこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います。
      • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
      • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
      • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
      • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
      • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
      • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
      • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
      • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
      • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
      • この記事は物事の両面をとらえているか?
      • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
      • 次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
      • コンテンツが外注などにより量産されている
      • 多くのサイトにコンテンツが分散されている
      • 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
      • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
      • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
      • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
      • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
      • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
      • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
      • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
      • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
      • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
      • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
      実際にページやサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くことは、これらの自問をするよりもずっと難しいものです。しかしこれらの質問から、Google が良質なサイトと低品質なサイトとを見分けるアルゴリズムをいかにして書こうとしているのか、ご推察頂ければ幸いです。

      ユーザーのためにウェブマスターができること

      多くのユーザーから、Google 検索での掲載順位を改善する方法をもっと教えてほしいという声が寄せられています。特に Panda アップデートの影響を受けたと考えている方から質問されることが多いようです。Google としては、いずれか特定のアルゴリズムに対してサイトを最適化しようとするよりも、上記のような項目を念頭において、良質なコンテンツを提供することをおすすめします。

      なお、低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。

      Google は、良質なサイトを運営するウェブマスターが、Google 検索によってより多くのトラフィックを得られるよう、引き続きアルゴリズムを改善していきます。サイトの改善にあたっては、特定のアルゴリズムに対する調整にこだわるのではなく、本ブログ記事に記載した項目をご自身に問いかけ、より大局的な視点から改善を検討することをおすすめします。長い目で見ると、その方があなたのサイトの掲載順位もより良い結果になるでしょう。

      今回の記事について、ぜひ ウェブマスター ヘルプフォーラム でご感想やご意見をお聞かせください。Google では頂いた情報をサーチ クオリティ チームにフィードバックすることで、今後のランキングアルゴリズムの開発に役立てたいと思います。


      良質なサイトを作るためのアドバイス

      13 years 3ヶ月 ago
      [先日、日本語でも実施したアルゴリズム変更、Panda アップデート は、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。そこで、昨年英語版の Google Webmaster Central Blog で公開した関連記事を翻訳してご紹介し、Google が考える良質なサイトとはどのようなものかをご説明したいと思います。]

      ここ数ヶ月 Google は、検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすることに特に取り組んでいます。Panda アップデート によって、多くの良質なサイトの掲載順位が改善されました。この記事を読んでいる大半の方は、この変化について何も心配しなくてよいでしょう。しかし、この変化にネガティブな影響を受けたと思われるウェブマスターの方には、この記事が役に立つかもしれません。今回は Google が考える良質なサイトについて詳しく解説してみたいと思います。

      サイトを公開している方へのアドバイスは以前と変わりません。Google の現在の検索アルゴリズムについて気にするよりも、あなたのサイトの利便性を可能な限り高めていくことが重要、ということです。一部の方は、以前の Panda アップデート(英語)への対応に力を注いだようですが、これは今年予定されている 500 近くにも及ぶ検索結果改善のためのアップデートの一つに過ぎません。実際 Panda アップデートを公開した後にも、ランキングアルゴリズムに数十もの調整を加えています。一部のウェブマスターの方はこれらの調整によるランキングの変化を、Panda アップデートによるものだと誤解しているようです。検索とは、非常に複雑で常に進化を続けている技術ですので、特定のアルゴリズム変更にこだわるよりも、ユーザーのためにサイトを改善し続けていくことをお勧めします。

      良質なサイトとは?

      サイトに対する Google の品質評価アルゴリズムは、低品質なコンテンツのランキングを下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくします。今回の Panda アップデートは、サイトの品質評価をアルゴリズムで行うというこの難題に挑戦しました。ここでは、そのアルゴリズム自体からはいったん離れて、そのアルゴリズム開発の背後にある考え方についてご説明しましょう。

      以下に示す問いかけは、ページまたは記事の「品質」を評価する際に参考となる項目群です。Google ではサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くときに、このようなことを自問しています。これらの項目は、検索ユーザーが何を求めているかについての、Google なりの考えです。

      もちろん、Google が実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Google がこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います。
      • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
      • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
      • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
      • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
      • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
      • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
      • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
      • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
      • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
      • この記事は物事の両面をとらえているか?
      • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
      • 次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
      • コンテンツが外注などにより量産されている
      • 多くのサイトにコンテンツが分散されている
      • 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
      • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
      • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
      • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
      • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
      • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
      • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
      • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
      • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
      • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
      • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
      実際にページやサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くことは、これらの自問をするよりもずっと難しいものです。しかしこれらの質問から、Google が良質なサイトと低品質なサイトとを見分けるアルゴリズムをいかにして書こうとしているのか、ご推察頂ければ幸いです。

      ユーザーのためにウェブマスターができること

      多くのユーザーから、Google 検索での掲載順位を改善する方法をもっと教えてほしいという声が寄せられています。特に Panda アップデートの影響を受けたと考えている方から質問されることが多いようです。Google としては、いずれか特定のアルゴリズムに対してサイトを最適化しようとするよりも、上記のような項目を念頭において、良質なコンテンツを提供することをおすすめします。

      なお、低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。

      Google は、良質なサイトを運営するウェブマスターが、Google 検索によってより多くのトラフィックを得られるよう、引き続きアルゴリズムを改善していきます。サイトの改善にあたっては、特定のアルゴリズムに対する調整にこだわるのではなく、本ブログ記事に記載した項目をご自身に問いかけ、より大局的な視点から改善を検討することをおすすめします。長い目で見ると、その方があなたのサイトの掲載順位もより良い結果になるでしょう。

      今回の記事について、ぜひ ウェブマスター ヘルプフォーラム でご感想やご意見をお聞かせください。Google では頂いた情報をサーチ クオリティ チームにフィードバックすることで、今後のランキングアルゴリズムの開発に役立てたいと思います。


      インデックス ステータス機能で Google 検索のインデックスの秘密が明らかに!

      13 years 3ヶ月 ago
      Google 検索の誕生以来、世界中のウェブマスターの皆さんが問い続けてきたことがありました。「私のページは Google の検索インデックスに登録されているだろうか?」というものです。ウェブマスター ツールの新機能である インデックス ステータス によって、ついに、その問いにお答えできる時がきました。インデックス ステータスは、皆さんのサイトから何ページが Google のインデックスに登録されているのかを、それが 1 ページであっても 100 万ページであっても、表示します。

      インデックス ステータスは、[健全性] メニューの下にあります。[インデックス ステータス] をクリックすると、下のようなグラフが表示されます。




      ここには、現時点でインデックスに登録されているページ数が示されます。上部には現在の総数、グラフには過去 1 年間までのデータが表示されます。

      インデックスに登録されたページの総数が順調に増えていれば、問題はありません。皆さんのサイト上の新しいコンテンツが Google によって発見され、クロールされ、インデックスに登録されていることを確認するのにはこれで十分でしょう。

      しかし、皆さんの中には、もう少し深く掘り下げなければならない問題を発見する方もいらっしゃるかと思います。そこで、この機能に [詳細] タブを追加しました。上部のボタンをクリックすると、下のような画面が表示されます。




      [詳細] セクションでは、インデックスに登録されたページの総数だけでなく、クロール済みページの累積数、robots.txt によってブロックされており、クロールされないことが分かっているページの数、さらに、Google の検索結果の表示対象に選ばれなかったページの数が表示されます。

      これらの数は、いずれも合計数であることにご注意ください。例えば、6 月 17 日にインデックスに登録されたページの総数が 92 だった場合、それはその時点で合計 92 のページがインデックスに登録されているという意味で、その日だけで 92 のページがインデックスに追加されたというわけではありません。特に、運営期間の長いサイトの場合、クロール済みのページ数は、インデックスに登録されたページの総数と比べて非常に大きな数になっていることがあります。

      こういったデータはすべて、インデックスに関連する様々な問題の確認、解決に役立てることができます。例えばコンテンツの一部が Google の検索結果に表示されなくなった場合、グラフを確認することで、急激な減少がないかどうか、確認することが可能です。そして、noindex メタタグの使用によってサイト全体にまたがるエラーをあなたが引き起こしており、検索結果にあなたのサイトが表示されなくなっていることにも気づくことができるでしょう。

      もう一つの例をご紹介します。サイトの URL 構造を変更した際、Google が提示している サイトの移転に関する推奨事項 に従っていない場合は、「未選択」の数が急増することがあります。このようなケースでは、リダイレクトまたは
      rel=”canonical” タグを適切に設定することで、インデックス登録の対象範囲を増やすことができるでしょう。

      インデックス ステータスによって、Google によるインデックス選択プロセスの透明性が増し、ご自身のサイトのインデックス上の問題を発見、修正する際のお役に立てればと思います。

      この記事に関するコメントやご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。




      Posted by Kristen Dwan, Victoria Shan and Javier Tordable , Webmaster Tools Team

      インデックス ステータス機能で Google 検索のインデックスの秘密が明らかに!

      13 years 3ヶ月 ago
      Google 検索の誕生以来、世界中のウェブマスターの皆さんが問い続けてきたことがありました。「私のページは Google の検索インデックスに登録されているだろうか?」というものです。ウェブマスター ツールの新機能である インデックス ステータス によって、ついに、その問いにお答えできる時がきました。インデックス ステータスは、皆さんのサイトから何ページが Google のインデックスに登録されているのかを、それが 1 ページであっても 100 万ページであっても、表示します。

      インデックス ステータスは、[健全性] メニューの下にあります。[インデックス ステータス] をクリックすると、下のようなグラフが表示されます。




      ここには、現時点でインデックスに登録されているページ数が示されます。上部には現在の総数、グラフには過去 1 年間までのデータが表示されます。

      インデックスに登録されたページの総数が順調に増えていれば、問題はありません。皆さんのサイト上の新しいコンテンツが Google によって発見され、クロールされ、インデックスに登録されていることを確認するのにはこれで十分でしょう。

      しかし、皆さんの中には、もう少し深く掘り下げなければならない問題を発見する方もいらっしゃるかと思います。そこで、この機能に [詳細] タブを追加しました。上部のボタンをクリックすると、下のような画面が表示されます。




      [詳細] セクションでは、インデックスに登録されたページの総数だけでなく、クロール済みページの累積数、robots.txt によってブロックされており、クロールされないことが分かっているページの数、さらに、Google の検索結果の表示対象に選ばれなかったページの数が表示されます。

      これらの数は、いずれも合計数であることにご注意ください。例えば、6 月 17 日にインデックスに登録されたページの総数が 92 だった場合、それはその時点で合計 92 のページがインデックスに登録されているという意味で、その日だけで 92 のページがインデックスに追加されたというわけではありません。特に、運営期間の長いサイトの場合、クロール済みのページ数は、インデックスに登録されたページの総数と比べて非常に大きな数になっていることがあります。

      こういったデータはすべて、インデックスに関連する様々な問題の確認、解決に役立てることができます。例えばコンテンツの一部が Google の検索結果に表示されなくなった場合、グラフを確認することで、急激な減少がないかどうか、確認することが可能です。そして、noindex メタタグの使用によってサイト全体にまたがるエラーをあなたが引き起こしており、検索結果にあなたのサイトが表示されなくなっていることにも気づくことができるでしょう。

      もう一つの例をご紹介します。サイトの URL 構造を変更した際、Google が提示している サイトの移転に関する推奨事項 に従っていない場合は、「未選択」の数が急増することがあります。このようなケースでは、リダイレクトまたは
      rel=”canonical” タグを適切に設定することで、インデックス登録の対象範囲を増やすことができるでしょう。

      インデックス ステータスによって、Google によるインデックス選択プロセスの透明性が増し、ご自身のサイトのインデックス上の問題を発見、修正する際のお役に立てればと思います。

      この記事に関するコメントやご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。




      Posted by Kristen Dwan, Victoria Shan and Javier Tordable , Webmaster Tools Team
      確認済み
      2 時間 53 分 ago
      Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報Unknownnoreply@blogger.comBlogger443125
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