UI/UXとデジタル戦略

爆速UIで話題! NewDaysセルフレジは本当に速かった

SNSで「爆速すぎる」と話題になっていたNewDaysのセルフレジは本当に速かった

内藤 貴志(Web担編集部)

9月2日 7:05

SNSで「爆速すぎる」と話題になっていたNewDays(ニューデイズ)のセルフレジ。本当に速いのか実際に店舗で検証してきたが、期待以上の圧倒的な速さに驚かされた。

WebサービスやアプリのUI/UX改善に取り組むWeb担当者にとっても、非常に学びの多い設計になっている。

わずか3画面、10秒で会計完了する凄み

一般的なコンビニやスーパーのセルフレジは、画面遷移が多い。

「スタート」を押させたり、ポイントカードの有無や年齢確認を挟んだりと、ストレスを感じることも少なくない。

しかし、NewDaysのUIは徹底的に無駄が削ぎ落とされている。

①スタートボタンなし。いきなりスキャン

会計を始めるのに「スタート」を押す必要はない。端末は常にスキャン待機状態のため、商品をかざすだけで即座に読み取りが始まる。

初期画面のまま、いきなりスキャンすればOK

②連続スキャンから決済へ

複数商品がある場合はそのまま続けてスキャン。終わったら「お支払」ボタンを押す。今回はSuicaで支払うので、「Suicaでお支払」を押した。

スキャン速度もかなり速い

③決済手段の選択もスキップ可能

決済画面で右下の読み取り部にSuicaをタッチすれば、決済完了だ。

Suicaの読み取りも速くてビックリした

④わずか10秒で完了

今回、NewDaysを使うのは初めてだったが、スキャン開始から会計完了までにかかった時間はおよそ10秒。操作に慣れれば5秒前後で完結できそうだ。SNSでは2.6秒で完了した猛者もいた。

あっという間に完了画面。速すぎて、とまどうレベル

「ユーザーに思考させない」「タップ数を最小限に抑える」というUI設計の鉄則が徹底されており、急いでいる駅ナカの利用体験に極限まで最適化されている。

UIだけではない。店舗単位で進む「UXの無人化」

優れたUI設計にとどまらず、店舗全体のUX改善にも意欲的だ。

今回訪れた店舗では、日中の多くの時間帯がキャッシュレス専用かつ「無人営業」となっており、土日祝日に至っては終日無人化されていた。

完全に無人の店内。奥にも店員はいなそうだった
混雑時間帯以外はキャッシュレス=無人営業

人手不足の解消と、利用客の「待ち時間ゼロ」を両立させる店舗オペレーションが確立されつつある。

NewDaysとは?

そもそもNewDaysとは、JR東日本グループの株式会社JR東日本クロスステーションが運営する駅ナカコンビニエンスストアだ。

  • 駅ナカ特化
    移動中の短時間で買い物を終えられるよう、コンパクトな店舗構成とスムーズな決済(Suica・PASMO等)に最適化。

  • オリジナル商品
    ブランドパン「Panest(パネスト)」や駅弁風おにぎりなど、独自のPB商品を展開。

  • 限定コラボ
    鉄道グッズや地域グルメ、アニメ作品とのコラボを頻繁に実施。

展開エリアはJR東日本の管轄エリア(東北・関東・甲信越の16都県)が中心だ。東海・関西・九州・北海道・四国・沖縄には原則出店はない。

  • 東北: 青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
  • 関東: 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
  • 甲信越: 新潟、長野、山梨

成果を出すプロダクト設計のヒントがここに

普段、西日本エリアに住んでいてNewDaysになじみがない人も、東京などを訪れる機会があれば、ぜひ一度体験してみてほしい。

「ユーザーが本来やりたいこと(買い物の完了)に対して、いかに障壁を減らすか」という直観的なUI/UX設計は、Webサイトのフォーム改修やECサイトの決済導線見直しにおけるすばらしいケーススタディになるはずだ。

原則、駅ナカにしかないコンビニNewDays
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