アスクル＋ヤフーのアスマル、サイト閉鎖へ 会員情報は引き継がずLOHACOと融合へ

アスクルは12月5日、100％子会社で消費者向けネット通販を行うアスマル（本社東京都）を吸収合併すると発表した。ヤフーと共同で運営する日用品通販サイト「LOHACO（ロハコ）」と融合を図る。これまで蓄えたノウハウをロハコで最大限活用することが、グループのさらなる成長につながると判断した。

12月20日に販売を終了し、来年1月21日にサイト「アスマル」を閉鎖する。ロハコへの会員データの引き継ぎやポイントの移行などは行わない。そのためアスマルでは既存会員に12月20日までにポイントを消費することを勧めている。

会員の移行については「ロハコの方が配送面などで便利なことを今年11月からメルマガやサイト上などで紹介してきたため、大部分は移行してくれた。そのため、このタイミングで閉鎖することを決めた」（アスクル広報）としている。

アスマルの12年5月期の売上高は14億1600万円、営業損失3億9500万円、経常損失4億1800万円、純損失10億6800万円だった。

アスマルの負債については、これまでアスクルが貸し付けて補っていた。アスクルでは貸付金に対し、貸倒引当金を設定しており、関係会社株式評価損を計上済みのため、新たな損失の発生は軽微としている。

・アスマル
→ http://www.asmaru.com/

・LOHACO by ヤフー＆アスクル
→ http://lohaco.jp/