消費者庁は、葬儀サービスや仏壇・仏具の販売を行う金宝堂に対し、景品表示法に違反する行為(有利誤認)が認められたとして、再発防止を求める措置命令を9月18日に出した、と同日発表した。同社は貸し切りホールを使う「小さな森の家」の名の家族葬に関する費用で誤解を招くテレビCMを流した。同社は同日、事実を認めて謝罪し、信頼回復に向けて再発防止に取り組む、と公表した。
消費者庁によると金宝堂は、2025年3~5月に「1日1組貸切ホール」のテロップ、「選べるホールがこんなに」の音声などとともに「家族葬10.45万円~(税込み)」と表示するテレビCMを放送し、最低料金が10万4500円のように表示した。しかし実際は、わずかなケースを除いて30万8000円以上の費用が必要になる。テレビCMで示した10万4500円はホールを使わない火葬式のプラン料金だった。
消費者庁は、一般消費者に周知徹底すること▽同様の表示を防ぐために必要な措置を講じること▽取引条件について実際より著しく有利だと消費者に認知される表示をしないこと--などを命令した。金宝堂は、10.45万円の価格を表示した画面にはホールを使わない火葬式と注記し、誤認の意図はなかったとする一方、命令を受けて従来の再発防止の取り組みを一層徹底する、としている。
