毎年4月4日は「404エラーの日」!?(グーグル公式) など10+4記事

コンテンツマーケティングやApp Indexing、スマホSEOなどの情報も
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毎年4月4日は「404エラーの日」!?(グーグル公式)
★★★★☆ 404エラーについて再確認する日 (Google Webmasters on Google+)

「4月4日」にちなんで404エラーのTIPSを、グーグルのウェブマスター公式アカウントがGoogle+で投稿した。すでに4月4日は過ぎてしまっているが、おもしろいので紹介しておく。

サイトに発生しているクロールエラーをすべてチェックしてみましょう。そのURLが、404を返すべきURLだったり知らないURLだったりするなら無視してかまいません。

404ページが「ソフト404」になっていないように十分気を付けてください。存在しないページは正しい404または410を返さなければなりません。

404についてのさらに詳しい情報はヘルプセンターを参照してください。
https://support.google.com/webmasters/answer/2409439

ポイントを整理すると次のとおりだ。

  • アクセスできるはずのページが404を返していたら、それは問題だ。すぐに対処しなければならない。

  • コンテンツが存在しないURLならば、404を返すのは当然だ。

  • さらに言えば、コンテンツが存在しないURLならば、正しくHTTPステータスコードで404(または410)を返さなければならない。見た目はエラーページであっても200を返す状態を「ソフト404」と呼ぶ。検索エンジンはソフト404を好まない。

  • 存在しないことがわかっているURLに対してウェブマスターツールでクロールエラーが大量に発生していたとしてもそれは正常なことなので何も心配いらない。逆に404としてレポートされていないほうがおかしい。

404に関するヘルプページも見て、404について再度確認しておこう。

来年の4月4日は、エイプリルフールに負けずに404エラーの日として盛り上がる……のだろうか。

日本語で読めるSEO/SEM情報

成功事例から学ぶコンテンツマーケティングの極意
★★★★★ ノウハウを惜しげもなく公開 (知らないと損をするサーバーの話)

コンテンツマーケティングといわれて、

とりあえず、面白そうなコンテンツをつくっておけば良いんでしょ?

と思っている方に向けた、松尾茂起氏によるコンテンツマーケティングのハウツー記事。松尾氏自身がコンテンツマーケティングで数々の実績を収めており、そのノウハウを惜しげもなく公開したものだ。

「コンテンツマーケティング」とは何かについて、松尾氏はごく簡単に次のように定義している。

「ユーザーにファンになってもらうためのコンテンツを展開する」ということ

そして、コンテンツマーケティングを実行するステップとして、次の6つのステップで進めるようにアドバイスしている。

  1. ターゲットの想定(プロファイリング&ペルソナ作成)
  2. 露出経路の準備(SEO、検索連動広告など)
  3. コンテンツの作成
  4. コンテンツの継続的なブラッシュアップ
  5. 見込み客の育成(リードナーチャリング)
  6. 販売(セリング)

わかりやすい例を挙げながら、松尾氏が実践してきたコンテンツマーケティングを手取り足取り教えている(この記事自体が同社のコンテンツマーケティングになっている)。

長い記事であるが、何度も読み直して、ぜひ自分のものにしたい。

手動対策の自動解除や重複コンテンツの解消法など、グーグル社員が解説
★★★★☆ 有用なQ&Aが多いオフィスアワー (ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

グーグルジャパンのサーチクオリティチームが主催する、Google+のハングアウトオンエアを利用したウェブマスター向けオフィスアワーを、今回も紹介する。

「手動対策の自動解除」や「重複コンテンツの解消法」など、前回に続いて多くの質問に対して田中氏と長山氏が回答している。3月19日に開催したものだが、情報として古くなってはいないので安心してほしい。まだ視聴してなければチェックしておこう。

次のオフィスアワーは、4月16日(水)17:00~17:30の予定だ。参加できなかったとしても、質問を事前に書き込んでおけば当日答えてもらえるので、後日録画で確認すればいい。

イベントのマークアップが重要に? グーグルマップで表示される可能性も?
★★☆☆☆ 今のうちに仕込んでおくといいかも (Yuko Oshima on Google+)

アーティストのコンサート情報などをナレッジグラフに表示できる機能をグーグルが導入したことを、前回お伝えした。

多くの読者にとっては興味がわくトピックではなかったかもしれないが、グーグルの社員がGoogle+でこんな推測を投稿していた。

こうした情報が、ナレッジグラフだけでなく、グーグルマップ上でも施設の情報として表示されてくるということだ。

コンサート以外のさまざまなイベントに対応することもありえる。日本武道館や幕張メッセといった種々のイベントが開催される専門の施設はもちろんのこと、顧客を対象にしたあなたの会社でのセミナーやレストランの特別フェアなどを表示することだってできそうだ。

イベントを開催する場合は、将来の可能性も考えて、イベントの構造化データで関連情報をあなたのサイトでマークアップしておくと、ひょっとするといいことがあるかもしれない

ユニバーサルアナリティクスがついに正式公開
★★★★☆ そろそろ移行を真剣に考え始めましょう (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

Googleアナリティクスの新しい計測方式「ユニバーサルアナリティクス」が正式版として公開された。ベータ版では使えなかった「リマーケティング」「ユーザー属性レポート」などの機能も、正式版では使えるようになっている。

新しい機能や特徴について、アユダンテさんが公式アナウンス以上に詳しくまとめているので、参照してほしい。

正式リリースされたとはいえ、すぐに移行できない組織も多いだろう。では、いつまでにユニバーサルアナリティクスに移行すればいいのだろうか。ヘルプセンターには、ユニバーサルアナリティクス以前のタグのサポート期間について、次のように書かれている

こうしたデータの処理は、Universal Analytics が新しい運用基準となってから最大 2 年後までは続行されますが、その段階で Universal Analytics 以外のデータ収集手法はサポートが終了し、機能しなくなります。

言葉どおりに受け取るなら、遅くとも2016年3月には以前のバージョンは機能しなくなりサポートが終了する。至急ではないにせよ、ユニバーサルアナリティクスへの移行を真剣に検討し始めるタイミングだと言っていいだろう。

Web担で衣袋氏が最近寄稿したユニバーサルアナリティクスへのアップグレード方法も参考にしてほしい。

さくらインターネットのサーバー利用者に重要なお知らせ
★★★★☆ Googlebotを弾いているかもしれない (さくらインターネット公式サポートサイト)

このコーナーの読者には、「さくらインターネット」のサーバーを利用している方も多いのではないかと思う。さくらインターネットが最近実施した設定変更によりグーグルのインデックスに支障が出ている。

というのも、国外からのアクセスをブロックする機能が追加されたからだ。Googlebotは、米Googleの本社があるマウンテンビューからアクセスしてくる。つまり国外からのアクセスをブロックしていると、Googlebotのアクセスも弾いてしまうのだ。

この変更によって、クロールエラーの多発やFetch as Googleの失敗、ウェブマスターツールのサイトの確認の失敗、インデックスの消滅などさまざまな悪影響が出ている。

グーグル公式ヘルプフォーラムでは、さくらインターネット利用者からトラブル相談が殺到している。

最近になってクロールやインデックスに何らかのトラブルが発生している場合は、さくらインターネットの発表をよく読み、該当していそうであれば「国外IPアドレスフィルタ」を無効化して様子を見るといい。

海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

検索アルゴリズムに関するトピックとschema.orgに関するトピックを今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • グーグル、アプリ内のコンテンツを検索結果に表示するApp Indexingを世界規模で展開
  • 不適切なリダイレクトでスマホサイトのランキングが大幅ダウン
  • リンクの否認ファイルを更新するときは古いファイルを削除しなくていい
  • ついに日本のリンク販売業者にも公開制裁が来た
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • ロングテールSEOで売上を劇的に増やすための3ステップ
  • 無料で使えて便利すぎる29のウェブマーケティングツール

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

グーグル、アプリ内のコンテンツを検索結果に表示するApp Indexingを世界規模で展開
★★★★☆ ただし英語のみ。日本語対応はいつ? (Inside Search)

Androidアプリ内のコンテンツをインデックスし検索結果に表示する「App Indexing」という仕組みを、昨年の秋からグーグルは試験的に導入している(このコーナーでの紹介記事/日本版公式ブログでの翻訳記事)。

米グーグル(google.com)だけでの提供だったが、英語のコンテンツを対象に世界中で利用可能になった。また、TripAdvisorやTumblr、Zagat、Zapposなど24種類のアプリに新たに対応した。

日本語への対応が気になるところだが、日本語版のヘルプページができあがっていることから、期待していいのではないだろうか。

なおWebmaster Centralブログも関連情報を公式アナウンスしており、こちらは日本語版ブログで翻訳記事を読むことができる

不適切なリダイレクトでスマホサイトのランキングが大幅ダウン
★★★★☆ なんでもトップページにリダイレクトするのはNG (The Internet Marketing Driver)

スマートフォンからのアクセスに対して不適切なリダイレクトを実行しているサイトのモバイルでの検索順位が、PCから検索した時よりも大幅に下がっている事例を、こちらの記事がレポートしている。

問題となったサイトは、次のようなミスをしていた。

問題点:

スマホからアクセスすると、どのページであろうとモバイル向けサイトのトップページに302リダイレクトするように構成されていた。

スマホユーザーは目的のページに辿りつけずに、否が応でもトップページに連れて行かれてしまうのだ。

あなたのサイトでは、スマートフォンのクロールエラーに誤ったリダイレクトが大量に記録されていませんか?

ユーザーの意図に合わないリダイレクトを設定してしまうのは、モバイルサイトにありがちな構成ミスの1つである。

こうした不適切なリダイレクトに対して、モバイル検索に限定してランキングを下げるアルゴリズムをグーグルは導入している。スマホユーザーの検索体験を損ねるからだ。

リダイレクトを構成する場合は、PCページに対応したモバイル向けページにリダイレクトしなければならない。

なお、グーグルの社員からの次のようなコメントも掲載されている。

不適切なリダイレクトが修正されたならば、Googlebotがそのページを再クロールし、再インデックスし、再処理した後に、順位低下は解消される。

順位を下げるのも元に戻すのもアルゴリズムによって自動化されているということだ。

リンクの否認ファイルを更新するときは古いファイルを削除しなくていい
★★★☆☆ 上書きで大丈夫 (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

否認ツールの使い方に関するちょっとしたアドバイスを、グーグルのマット・カッツ氏がツイートしてくれた。

否認リンクの新しいファイルをアップロードする前に、古いファイルを削除する必要はない。新しいファイルをアップロードするだけでいい。

「すでにアップロードしているファイルを削除しないと、新しいファイルが有効にならなかったり古いファイルに記述されているリンクが否認の対象のままになってしまったりする」と認識している人がいるかもしれない。

しかしそうではなく、最新の否認ファイルだけが有効だと理解しておこう。

ついに日本のリンク販売業者にも公開制裁が来た
★★★★☆ 7つとはどこだろう? (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

米グーグルのマット・カッツ氏は、リンクネットワーク(リンク販売業者)に制裁を与えたときにしばしばツイッターで公にする。多くの人の目に晒すことで警告する目的も込めているのであろう。

公開制裁の対象は、ヨーロッパ諸国のリンクネットワークがこれまでは中心だった。しかしついに日本も、マット・カッツ氏のツイートの対象になった。

日本のウェブスパムチームのことをものすごく誇りに思う。過去数か月にわたり、彼らは7つのリンクネットワークに対策してきた。これにより、条件をより公平にできる。

残念ながら7つのリンクネットワークがどの業者なのかまではマット・カッツ氏は明らかにしていない。また最近のことではなく数か月前に実行したとのことだ。

とはいえ、これで終わりではなく2度目、3度目があるかが気になるところだ。

SEO Japanの
掲載記事からピックアップ

ロングテールを狙ったSEO記事と便利なツールの紹介記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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