東京商工リサーチ(TSR)は、2025年度の「冷凍調理食品製造業」の業績動向調査を実施した。同社の企業データベースから、7期連続で業績が判明した135社を抽出し、分析している。
冷凍食品メーカーは5期連続増収、一方で倒産も急増
冷凍調理食品メーカー135社の2025年度の売上高合計は、前年度比3.6%増の9,722億円となった。2021年度から5期連続で増加し、1兆円に迫っている。
利益は同11.5%増の328億円で、3期連続の増益となった。2022年度の141億円から、3年間で2倍以上に拡大している。日本冷凍食品協会では、タイパ志向の高まりや調理現場の人手不足などを、市場の伸長要因として挙げている。

売上高の規模別では、「10億円以上50億円未満」が63社で最も多く、構成比46.6%を占めた。以下、「1億円以上5億円未満」が21社、「5億円以上10億円未満」が16社と続いている。
売上高伸長率を見ると、「0~5%未満」が38社で最多だった。次いで「マイナス5~0%未満」が32社、「5~10%未満」と「10~100%未満」が各23社となった。
増収企業は78社で全体の57.7%を占めた一方、減収企業も51社で37.7%にのぼった。売上高合計が伸びるなかでも、企業によって業績には差がみられる。
2025年の冷凍食品メーカーの倒産(負債1,000万円以上)は、前年比75.0%増の7件となり、2013年以降で最多を記録した。休廃業・解散も前年の2件から7件に増加し、合計14社が市場から撤退した。倒産した7件は、いずれも「販売不振」が主因だった。
同社では、市場が拡大していても、コスト上昇分を十分に価格転嫁できなければ利益の確保は難しいと指摘している。
調査概要
- 【調査対象】東京商工リサーチの企業データベース(約440万社)から抽出した、7期連続で業績が判明した冷凍調理食品製造業135社
- 【対象決算期】2025年度(2025年4月期~2026年3月期)を最新期とする7期
- 【調査方法】対象企業の業績を抽出・分析
