「日本語コピーライティング特化型生成AI」の開発に向けた共同研究の成果を電通などが公表

電通、電通デジタル、SB Intuitionsの3社、広告コピー評価データセット構築、自動評価の実用化を推進

小島昇(Web担編集部)

9月2日 7:01

電通と電通デジタル、ソフトバンク子会社で日本語に特化した大規模言語モデル(LLM)開発のSB Intuitionsの3社は、電通のコピーライター64名による11万件超の広告コピー評価データセットを構築し、日本語の広告コピーの自動評価に関する研究成果を9月1日に公表した。2025年9月25日から進める「日本語コピーライティング特化型生成AI」の開発に向けた共同研究の成果で、日本語特有の表現や語感を理解し、人の感性を踏まえた広告コピーの生成・評価を可能にする生成AI実現の一歩となる。

「日本語コピーライティング特化型生成AI」の開発に向けた共同研究成果を公表(キャプチャ)

生成AIが作成した日本語広告コピーを電通所属のコピーライターが共通の基準で評価し、計11万6532件の評価データを構築。コピーライターへのエキスパートインタビューで「ファースト・インパクト」「インサイトの深さ」「言葉選びの妥当性」などの評価観点を整理して生成AIによる評価に活用できる指標として体系化し、自動評価基盤を構築した。評価データの一部を用いた評価基準を組み込んだプロンプト(指示文)で、生成AIによる自動評価手法(LLM-as-a-Judge)を検証した。

学習・最適化を行った業種・商材では、生成AIの評価とコピーライターの評価との間に一定程度の正の相関を確認。コピーライターの評価知見を活用した自動評価手法の有効性が示された。一方で検証対象以外の業種・商材では相関が低下し、プロンプト調整では幅広い分野への適用が難しいことも確認した。3社は得られた知見を基に、日本語コピーライティング特化型生成AIを実用化する研究開発を推進する。成果は9月2~4日の第25回情報科学技術フォーラム(FIT2026)で論文発表する。

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