2024年のインバウンド経済、訪日客数も消費額も過去最高に【mov・訪日ラボ調べ】

movが運営する訪日ラボは、「インバウンド情報まとめ【2025年1月前編】」を公開した。インバウンドに関する最新トレンド・データ、政府・自治体・企業などのインバウンド関連の取り組みなどに関する情報をまとめたレポートとなっている。

2024年12月の訪日外客数は348万9,800人で、初めて340万人を突破

「インバウンド情報まとめ【2025年1月前編】」では、2024年の訪日客数・訪日消費額、中国春節での人気の旅行先、12月の訪日外客数、2024年の累計訪日消費額といったニュースを取り上げている。

まず中国では、毎年旧暦の正月にあたる「春節」の期間に大型連休が設けられるが、2025年は1月28日～2月4日が該当する。中国当局は、春節休みを含む40日間（1月14日～2月22日）に、国内移動する人は延べ90億人と予測。実現した場合は過去最高となる。人気の旅行先は東南アジアや日本だという。

次に、秡川直也観光庁長官による定例会見（1月15日）によると、2024年12月の訪日客数は推計349万人で、単月過去最高を更新。2024年年間ではこれも過去最高となる3,687万人を記録したとのこと。旅行消費額は年間8兆1,395億円で、過去最高だった2023年の5兆3,065億円を大きく更新した。なお秡川長官は2025年は4,000万人を経過目標とする姿勢を示している。

また、日本政府観光局（JNTO）の発表によると、2024年12月の訪日外客数は348万9,800人で、統計開始以来初めて340万人を突破したとのこと。2024年累計では3,686万9,900人と推計され、2019年の記録を更新し過去最高となった。

これら訪日外国人の消費額だが、2024年10～12月期は2兆3,108億円と推計されており、コロナ前の2019年同期と比較して90.5%増、2023年同期と比較して37.3%増となっている。