ネットショップ担当者フォーラム

年間売上が40%増に伸長したケースも。識者が解説する、ECを成長させた10社の成功事例

1 year 5ヶ月 ago
オムニチャネル、SNS活用、BtoB、DtoC、サイト改善など、自社ECサイトの成功事例を「futureshop」を提供するフューチャーショップがテーマ別に紹介する
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「futureshop」はSaaS型のECプラットフォームで、中小企業を中心に比較的売上規模の高い企業が利用、2024年の流通総額は2044億円に達している。「伊藤久右衛門」「モロゾフオンラインショップ」「Millet(ミレー)」「ozie」など名だたるECサイトが導入、ファッションから食品、コスメ、雑貨など幅広いジャンルを扱う企業が利用する。

「futureshop」を提供するフューチャーショップの安原貴之氏(取締役 セールス・マーケティング部 統括マネージャー)が、「futureshop」導入企業の成功事例をテーマ別に解説する。

フューチャーショップ 取締役 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏

この記事で取り上げる事例のテーマとECサイト

  1. オムニチャネル(事例ECサイト:「Millet(ミレー)」「TOKYO DESIGN CHANNEL」「大江ノ郷自然牧場」)
  2. SNS活用(事例ECサイト:「ozie(オジエ)」「姫ラボ」)
  3. BtoB(事例ECサイト:「卒塔婆屋さん」)
  4. D2C/ブランディング(事例ECサイト:「PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)」)
  5. リピート率向上(事例ECサイト:「なでしこスタイル」)
  6. サイト改善(事例ECサイト:「マンゴハウス」「熊本馬刺しドットコム」)

オムニチャネルの成功事例

売上ベースで年間40%成長の「Millet」

ブランド「Millet」を運営するミレー・マウンテン・グループ・ジャパンは、アウトドアブランドを展開しているフランスの企業。実店舗とECの統合をめざしていたミレーは2020年3月、「futureshop」を導入してECサイトをリニューアルし、オムニチャネルの基盤を整備した。

2021年7月にはアプリ導入の検討を開始し、顧客接点を強化する取り組みを進めた。このアプリは会員カード、ニュース配信、オンラインストアでの購入、コーディネート提案などの機能を備えている。売上ベースで年間40%もの成長を遂げている。

「Millet」の公式アプリ
「Millet」の公式アプリ

イオングループの「TOKYO DESIGN CHANNEL」も活用

ライフスタイルブランドを販売するECサイト「TOKYO DESIGN CHANNEL」を運営するイオングループのコックスでは、オムニチャネル戦略を早期から取り入れている。2011年から独自の店舗受取サービスを提供してきたが、課題が多かった。そこで2020年11月、オムニチャネル対応SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop omni-channel」を導入してサイトをリニューアルした。

「futureshop omni-channel」はOMOによる実店舗とオンラインのシームレスな買い物体験を実現するフューチャーショップのECプラットフォームで、顧客データの統合やポイントの共通化などができる。

2022年3月には「futureshop omni-channel」の店舗受取オプションを導入。店舗受取でのクレジットカード決済利用による顧客の利便性向上、注文処理のフローの自動化によるEC担当者の作業負担減などにつながったという。店舗受取は国内約210店舗までに広がり、利用率は前年比30%増。EC売上全体の10%を店舗受取が占めるまでになった。

2022年3月に「futureshop omni-channel」を導入
2022年3月に「futureshop omni-channel」を導入

EC売上5年で10倍の「大江ノ郷自然牧場」

「大江ノ郷自然牧場」を運営する大江ノ郷自然牧場グループのひよこカンパニーは、鳥取県でリゾート施設を運営し、卵を主力商品とした通販を手がける。コロナ禍でECの強化をめざし、2021年4月に「futureshop omni-channel」を導入。ECとリゾート施設をシームレスにつなぐため、オムニチャネル化に着手した。

同時にアプリをリリース。このアプリにより顧客情報の統合管理を行い、実店舗での体験をEC購入へとつなげる仕組みを構築した。オムニチャネル開始後2年で会員数が5倍以上に増加し、ECの売り上げは5年で10倍になるなど大きな成功を収めている。

チャネルで分かれていた顧客情報を一元化
チャネルで分かれていた顧客情報を一元化

SNS活用の成功事例

広告に頼らないEC運営を実現した「ozie」

「ozie」を運営する柳田織物は、創業100年の老舗ワイシャツのSPA企業。近年はオンライン広告のCPA(顧客獲得単価)の高騰やCookie規制により、広告測定が困難という課題に直面していた。

広告に依存しないマーケティング手法への転換を決断し、EC特化型のCRM(顧客関係管理)ツール「actionlink」を導入、リピート対策を強化した。また、SNSを積極的に活用することで新規顧客の獲得に取り組んだ。2022年には、2019年比で広告費を半分に削減しながらも、利益の増加を実現している。

「ozie」ではTikTok用のショート動画を制作し、それをYouTubeなど他のSNSでも展開。コンテンツを再利用する仕組みを構築している。これにより、少人数の運営体制でも7つのSNSを効果的に活用している。このような取り組みの結果、リピート注文率が8割に。経営が安定するだけでなく、利益体質も大幅に改善している。

「ozie」のSNS活用
「ozie」のSNS活用

ライブコマースでファンとの強い関係性を築く「姫ラボ」

玉造温泉まちデコが運営する「姫ラボ」は、島根県の玉造温泉を成分に用いたスキンケア化粧品ブランドだ。2010年に実店舗をオープンし、その後ECを開始。2020年のコロナ禍により直営店への来店客が減少したためライブコマースに着手した。

2020年5月、インスタライブでのインフルエンサーとのコラボ配信を皮切りに3つのライブ配信番組を立ち上げた。インスタライブでは購買への導線に課題があったため、2020年1月にライブコマース配信プラットフォーム機能「Live cottage(ライブコテージ)」を導入した。「ライブコテージ」は、自社ECサイト内にライブ配信会場を用意し、自社の顧客に対してライブコマースを展開している。

従来のSNSライブ配信では、購入するために別途検索が必要だったが、「ライブコテージ」ではライブ配信中に商品の購入ページへのリンクを表示できるため、視聴者は興味を持った商品をその場で購入できる。

ライブコマースにもさまざまなスタイルがあるが、海外のように1回の配信で大量に売り上げを伸ばすことをめざすのではなく、日本ではコミュニティを形成し、継続的な購買へとつなげる「インハウスコミュニティ型」のライブコマースが適している。これはライブ配信を通じて顧客と関係性を構築し、その後もアーカイブ動画を通じてブランド認知を拡大する手法だ。

「姫ラボ」もこの手法を実践し、1回のライブ配信で1万件もの「いいね」を獲得するなど、ファンとの強い関係性を築いている。

「姫ラボ」のライブ配信の様子
「姫ラボ」のライブ配信の様子

「姫ラボ」のライブコマースの事例はブランド認知を高めることにもつながっている。SNSによって利益体質を改善した「ozie」も「姫ラボ」も、安定した基盤を確立することに成功していると言える。(安原氏)

フューチャーショップ 取締役 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏
フューチャーショップ 取締役 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏

BtoBの成功事例

BtoB専用のECサイトを展開する「卒塔婆屋さん」

「futureshop」は主にBtoC向けのプラットフォームだが、一部のBtoB企業も導入している。谷治新太郎商店が運営する卒塔婆のECサイト「卒塔婆屋さん」の主な顧客は全国の寺院や神社、仏具商社など。ビジネスモデルはBtoB-ECである。

卒塔婆とはお墓の後ろに立てかける木製の札のこと。卒塔婆は消費量が年々減少しており、売り上げも下降傾向にあったため、新しい取引先を開拓する必要があった。この課題に対処するため、2013年8月にBtoB専用のECサイトを立ち上げた。当時、卒塔婆をECで販売することは珍しく、卸価格を公開することは業界内でタブーとされていた。しかし「卒塔婆屋さん」では直接販売を開始したのだ。

2017年には卒塔婆のバラ売りを開始。従来は100本単位での販売が主流だったが、「お試し用に数本購入したい」という要望に応えるため、1本単位での販売に着手。これにより、顧客が気軽に試してから本格的に購入できるようになり、結果的に顧客数が増加した。

また、コロナ禍のウッドショックにより原料不足が発生した際、普段の取引先から卒塔婆を購入できなくなった寺院などがインターネットで代替供給元を探すようになった。この際、ECサイトに掲載していた「お寺あるある」などのマーケティングコンテンツが注目を集め、多くの新規顧客の獲得に成功した。

2023年5月、規模拡大に伴い、より高度なマーケティングや運用基盤を求めた谷治新太郎商店は「futureshop」を導入しサイトをリニューアル。現在「卒塔婆屋さん」は年商1億円を超えるBtoB-ECサイトになっている。

この「卒塔婆屋さん」の事例はBtoB企業としてもユニークであるだけでなく、デジタルマーケティングを活用した成功例としてBtoC企業にも参考になる。(安原氏)

「卒塔婆屋さん」のあゆみ
「卒塔婆屋さん」のあゆみ

DtoC、ブランディングの成功事例

EC化率10%強から30%に達した「PELLE MORBIDA」

ウエニ貿易が運営する、バッグや財布のECサイト「PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)」のEC化率は10%強で推移していた(2019年時点)。アパレル業界においてはやや低めの水準で、自社ECサイトには多くの改善が求められていた。そのため、2019年11月に「futureshop omni-channel」を導入。実店舗とECサイトのポイント共通化を進めて買い物動線の最適化、ブランディング強化にも取り組んだ。

2020年からは「futureshop」の無料CRMコンサルサービスを活用し、優良顧客の育成とブランド価値の向上に着手。同時期に新しいEC担当者が着任したがECの運営経験が乏しかったため、年間300回以上実施している「futureshopアカデミー」のセミナーを活用してもらった。

このような取り組みの結果、ウエニ貿易のECサイトは少しずつ改善。特に、カテゴリーやメニューの動線、サイト内検索機能の向上により、訪問者が商品を探しやすいサイトへと変貌した。また、梱包資材や商品撮影、情報管理といった業務改善も進めた結果、同社のEC化率は30%に達し、7年間で売り上げが10倍に成長した。

「PELLE MORBIDA」のあゆみ
「PELLE MORBIDA」のあゆみ

リピート率向上の成功事例

F2転換率は35%以上「なでしこスタイル」

岩手県で純度99.5%以上のチタン製ピアスを販売する、なでしこスタイルが運営するECサイト「なでしこスタイル」は、徹底的なペルソナ設定と商品開発でリピート率を向上させた。レビューや問い合わせを分析するだけでなく、購入完了画面でアンケートを表示し、この結果を基に詳細なペルソナを設定。「ピアスのお悩みを全て解決Q&A」などのコンテンツ作りを進めた。

「なでしこスタイル」の主な取り組み
「なでしこスタイル」の主な取り組み

さらに、「Google Analytics」や「futureshop」のレポート機能を活用し、キーワード別アクセス数や各ページ経由のコンバージョン率を詳細に分析。これに基づいてPDCAサイクルを回すよう徹底している。その結果、初回購入から2回目購入に至るF2転換率は35%以上を記録。また、自社ECサイト経由の売り上げが全体の90%以上を占めている。

高い成果を上げており、詳細なペルソナ設定と顧客理解を基にした商品開発とマーケティングの好例だ。(安原氏)

サイト改善による成功事例

EC会員が月1000人以上増加する「マンゴハウス」

「マンゴハウス」を運営するマンゴハウスは沖縄のアパレル企業。デザインにこだわる「かりゆしウェア」の専門店だ。自社ECサイトの使い勝手や商品検索の難しさ、離脱ポイントの多さなどの課題があり、2023年4月に大幅なサイトリニューアルを実施した。

全商品のスケール表示や再入荷通知ボタンを設置し、買い物体験を改善。さらに「futureshop omni-channel」を導入することで、オンラインとオフラインの顧客体験をシームレスにつなげる取り組みを進めた。

注目すべきは、「デザイナーで選ぶ」「柄で選ぶ」という動線設計だという。「かりゆしウェア」には多様な柄やパターンが存在し、デザイナーごとにテイストが異なる。このような特性を生かし、顧客が目的の商品を容易に見つけられるように導線を整備。これらの改善の結果、EC会員(顧客会員)が月間で1000人以上増加するという成果が得られた。

リニューアル後の「マンゴハウス」
リニューアル後の「マンゴハウス」

マーケターが顧客の声を直接聞く「馬刺しドットコム」

熊本の利他フーズが運営する「馬刺しドットコム」は馬刺しの専門店。顧客ニーズの把握とサイト改善を徹底的に実施したことで成果をあげている。特徴的なのは、通販部のマーケターが直接顧客の電話対応を行っている点。マーケター全員が交代で顧客対応をすることで、リアルな顧客の声を商品開発やコンテンツ作成に生かしている。

また、ランディングページ(LP)の改善にも注力している。ECサイトとLPを分離しながらも、「futureshop」のフリーページ機能でLPを作成し、同一ドメインで公開。これによりドメインパワーを活用しつつ、最適化されたLPを提供できている。

カゴ落ちメールの送信タイミングをテストすることで、最適なタイミングを計っているのも特長。これにより、コンバージョン率を大幅に向上できたという。「futureshop」のレポート機能も活用し、新規顧客の属性や地域分布、流入媒体などを分析。効率的なマーケティング戦略を推進している。

「馬刺しドットコム」の主な取り組み
「馬刺しドットコム」の主な取り組み

「マンゴハウス」と「馬刺しドットコム」の成功事例は、ユーザーのニーズを捉えたサイト改善がいかに効果的であるかを示している。担当者が日々の課題をコツコツと改善していったこと、顧客ニーズを的確に捉えた商品開発とマーケティング施策、そしてサイト改善との連携、これらが大きな成果を生み出した。(安原氏)

自社ECの成長と自走を促すデジタルコマーススキル

安原氏はこれら10社に共通するのは、「デジタルコマーススキル」の高さだと指摘する。

自社ECを成長させるためにはこのデジタルコマーススキルを持って自走していく体制が非常に重要。もちろん、業務の一部を外部に発注することもあるが、すべてを外部に委託していてはコストが増大するし、たとえばデータの分析を外部に委託したとしても、その結果が良いのか悪いのかを判断するスキルは必要。フューチャーショップは自走を支援しており、自走に必要なデジタルコマーススキルを身につけるために必要なものが整っている。(安原氏)

自社ECの成長と自走を促すポイントの1つがCMS(コンテンツ管理システム)だ。「futureshop」のCMSは特許を取得したレイアウトエンジン「commerce creator」を搭載し、直感的な操作でサイト改善できる。また、分析のしやすさも重要だ。ワンクリックでボトルネックを特定し、改善ポイントを把握できる「reports機能」を提供している。

また実践的なスキルを学べる無料セミナーや勉強会を開催し、伴走しながらも最終的な自走をさまざまなアプローチで支援。YouTubeチャンネルでもEC運営に役立つ情報を発信している。

フューチャーショップは自社ECの成長に必要な自走を支援する
フューチャーショップは自社ECの成長に必要な自走を支援する
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小林 義法

購入先は48%がEC。予算の多くは「2000~3000円未満」「4000~5000未満」【2025年母の日の最新トレンド】

1 year 5ヶ月 ago

まくらの子会社で、母の日に特化した情報メディアサイト「母の日.me」を運営するGroovは、2025年の「母の日」のギフトに関する意識調査の調査結果を公開した。調査によると、購入場所はECサイトが約半数を占めている。

調査対象は全国の10代〜70代の男女1063人で、調査期間は2025年2月5日〜2月26日。

「母の日」向けギフトの購入場所を聞いたところ、最も多かったのは「インターネット通販」で47.7%だった。続いて「百貨店・デパート」が15.5%、「ショッピングモール」が13.9%、「お花屋さん」が9.1%だった。

「母の日」に贈るギフトの購入場所(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)
「母の日」に贈るギフトの購入場所(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)

「母の日」のギフトにかける予算は、「2000~3000円未満」の18.6%が最も多く、「4000~5000円未満」が17.2%、「3000~4000円未満」が14.8%と続いた、全体の約5割が2000~5000円の範囲を予算としている。

「お金をかけない」は12.4%、「金額は問わない」は9.7%。だった。この一方、「お金をかけない」は12.4%、「1000円未満」は2.4%。高額となる「1万〜3万円未満」で予算を考えている人は2.1%だった。

「母の日」のギフトにかける予算(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)
「母の日」のギフトにかける予算(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)

2025年の「母の日」に贈りたいものは、「お花・観葉植物」が最多の24.6%、続いて「食品・グルメ」が21.7%、「スイーツ」が16.6%だった。

「ファッション・アクセサリー」は6.7%、「化粧品・スキンケア用品」は6.2%、「健康・生活雑貨」は5.8%だった。こうした実用性を重視したギフトも一定の支持を集めている。一方で、「旅行」は1.9%、「お酒・ビール」は2.2%となっており、特別感のある贈り物は少数派と見られる。

2025年の「母の日」に贈りたいもの(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)
2025年の「母の日」に贈りたいもの(画像は「母の日.me」の調査結果ページから追加)

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国の10代~70代の男女1063人
  • 調査期間:2025年2月5日~2月26日
  • 調査主体:「母の日.me」
大嶋 喜子

倉庫管理システムのオープンロジ、受注一元管理システム(OMS)に参入

1 year 5ヶ月 ago

物流DXを推進するオープンロジは2025年夏、受注一元管理システム(OMS)をリリースする。

複数のECモール(Amazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場)や複数のECカート(Shopify・ecforce・STORES・BASE)で商品を販売するマルチチャネルユーザー向け受注一元管理システム「オープンロジOMS」を独自開発。オープンロジ独自の倉庫管理システム(WMS)と連携することで、マルチチャネルの受注管理から注文の取り込み、倉庫での入出荷・在庫までを一括管理できるようにする。

オープンロジは従来のWMS領域に加えることで、受注・在庫・出荷までを一括でサポートする体制を整える。

オープンロジのOMSのサービスイメージ
オープンロジのOMSのサービスイメージ(画像はサービスサイトから編集部がキャプチャ)

1つのECサイトを運営するシングルチャネルユーザーには、OMSの利用料は無料、固定費ゼロ、従量課金で利用できる物流フルフィルメントサービスを提供する。

複数のECサイトを運営するEC事業者には、システム利用料金月1万円と月間出荷件数に応じた従量課金、物流費は利用状況に応じた従量課金の料金体系にする。

物流DXを推進するオープンロジは2025年夏、受注一元管理システム(OMS)をリリース 料金体系
料金体系(画像はサービスサイトから編集部がキャプチャ)

オープンロジはこれまで、WMS領域でEC事業者のフルフィルメントをサポートしてきたが、多店舗展開する事業者の増加で「マルチチャネルで一元管理して、自社サイトとモールの両方で販売を拡大したい」「CSV連携で、店舗の在庫もECの在庫と一緒に管理したい」「賞味期限管理、温度帯管理が必要な商品を複数チャネルで在庫連携したい」といった要望が寄せられていた。

こうした需要を踏まえ、OMSの開発を決断。自社独自のWMSと連携し、マルチチャネルの受注管理から注文の取り込み、倉庫での入出荷・在庫までを一括で管理できるサービスを提供できるようにする。

宮本和弥

ジェトロの輸出支援「Japan Street」、越境BtoB-EC「SD export」と連携

1 year 5ヶ月 ago

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は4月15日、日本企業約1万社の輸出を支援する取り組み「JAPAN LINKAGE(ジャパン リンケージ)」に、新たにラクーンコマースが提供するBtoB越境EC「SD export」との連携を開始したと発表した。

ジェトロは2024年11月から、輸出企業とそのサポーターを結ぶ取り組み「JAPAN LINKAGE」をスタート。ジェトロの招待バイヤー専用オンラインカタログサイト「Japan Street(ジャパンストリート)」を結節点とし、日本企業の輸出を更に拡大・加速に向けて取り組んでいる。

ジェトロの招待バイヤー専用オンラインカタログサイトと連携サービスの両輪で輸出拡大に向けた露出を増やす

「Japan Street」に登録しており輸出拡大を進めたい企業は、「SD export」のサービス申し込み・利用を希望する場合、「Japan Street」に登録している企業・商品情報を初期データとして活用することが可能になる。

「SD export」はメーカーと小売店やサービス業などの事業者が取引する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」の越境EC版。輸出作業や手続き、代金回収をすべて「SD export」が代行する。そのため、出展企業は国内販売方法と変わらない作業で海外販売が可能となる。

今回加わった「SD export」を含む、連携先6社が提供する民間サービスはそれぞれ、海外のバイヤー探索機能や商品提案機能、BtoBの卸機能一貫対応など、それぞれ特長を持つ。輸出に取り組む日本企業が自社のスタイルや体制に合ったサービスを自ら選択できるようになる。「Japan Street」と合わせて連携先も活用することでシナジー発揮を期待する。

「JAPAN LINKAGE」の 連携先は次の通り。

  • アリババ株式会社
  • umamill株式会社
  • 株式会社NCネットワーク
  • orosy株式会社
  • COUXU株式会社
  • 株式会社ラクーンコマース

輸出を強化したい日本企業が「JAPAN LINKAGE」の取り組みに参加を希望する場合、まずは「Japan Street」への登録が必要となる。関心のある連携サービスを選択しジェトロへ申し込み、それぞれを利用の手続きを進める。利用手続きが完了したサービスについて、ジェトロが「Japan Street」上の企業情報や商品情報のデータを、サービスの実施主体である民間事業者へ提供し、サービスの提供が開始され、「Japan Street」とは別で各民間サービスごとにつながっている海外バイヤーにそれらの情報が届く。

鳥栖 剛

総額2025万円が当たる「Amazonギフトカード大還元祭」。DMM、カインズ、アイリスプラザなどの自社ECで「Amazon Pay」決済したユーザーに

1 year 5ヶ月 ago

アマゾンジャパンは、Amazonのオンライン決済サービス「Amazon Pay」を導入している自社ECサイトでの買い物で、購入金額1000円以上の買い物を「Amazon Pay」で決済した際、購入回数1回あたり最大10万円分のAmazonギフトカードなどが当たる総額2025万円のキャンペーン「Amazonギフトカード大還元祭」を実施している。

▼「Amazonギフトカード大還元祭」はこちら(キャンペーンページにジャンプします)

キャンペーンでは、購入回数1回につき1等〜5等が必ず当たる抽選を実施。抽選の参加には事前エントリーが必要となる。

  • 1等:10万円分のAmazonギフトカード
  • 2等:1万円分のAmazonギフトカード
  • 3等:1000円分のAmazonギフトカード
  • 4等:100円分のAmazonギフトカード
  • 5等:2025万円から1~4等の当選分を差し引いた全額を山分けした金額のAmazonギフトカード

1等の当選金額は決済金額の20倍が最大となる。5等の当選金額は1〜99円としている。キャンペーン期間は4月10日(木)〜5月31日(土)。5月11日(日)~17日(土)の7日間は1等抽選確率が2倍になる。抽選に参加できるのは最大5回。1アカウントにつき付与上限額は合計で15万円。ギフトカードの付与は2025年7月下旬〜8月上旬をメドとしている。

事前エントリーが必要(画像はキャンペーンページから編集部がキャプチャ)

キャンペーン参加店は、自社ECサイト約1万店にのぼる。キャンペーン参加店では専用のバナーが表示されている。

キャンペーン参加店に表示されるバナーなど(画像はキャンペーンページから編集部がキャプチャ)

参加店にはアディダス、エアトリ、アシックス、カシオ、出前館、タワーレコード、SHOPLIST、タワーレコード、オンワードクローゼット、ワコール、ふるさとチョイス、DMM、カインズ、アイリスプラザなどが名を連ねている。

約1万店舗がキャンペーンに参加(画像はキャンペーンページから編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

楽天、母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」を横浜で4月21日(月)まで開催

1 year 5ヶ月 ago

楽天グループ(楽天)は、4月21日(月)18時00分まで神奈川県・横浜にある「MARK IS みなとみらい(マークイズみなとみらい)」で、母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」を実施しています。実施の背景や狙いなどをイベント担当者に聞きました。

母の日ギフトとして紹介している商品を試食・試飲ができる

イベントでは母の日ギフトとして、「楽天市場」に出展している店舗の商品を複数展示しています。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 展示商品の例
展示している商品の一例

展示商品は1人4種類まで試食できます。イベントエリア内にはいくつかのテーブルが設置されており、テーブルに置いてあるオーダーシートで希望の商品にチェックをつけて受け取る方式です。

展示商品のうち、「野菜をMOTTO」(運営:モンマルシェ)の商品はその場で購入可能です。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 野菜をMOTTO ちびまる子ちゃんとのコラボ商品
「野菜をMOTTO」の母の日限定の 「ちびまる子ちゃん」とのコラボパッケージの商品

試食・試飲後、アンケートに回答すると、「楽天市場」で使用できる最大880円のクーポンが付与されます(アンケート回答時には楽天会員の登録、既存会員はログインが必要)。さらに、回答後の画面をイベント出口で提示すると、「楽天市場」出典店舗の商品が当たる「ラッキーくじ」も実施しています。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 人気投票ボード
試食したなかで一番気に入った商品にシールを貼る「人気投票ボード」を設置
楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 お買い物パンダ
お買い物パンダが展示されており、写真撮影が可能

オフラインでの接点拡大、OMO推進も目的に

楽天が母の日ポップアップイベントを開催するのは今回が2回目。開催の目的などをイベント担当者に聞きました。

――母の日のポップアップイベントですが、母の日は「楽天市場」内での反響が大きいイベントなのでしょうか。

マーケットプレイス事業 ECコンサルティング部 OMO企画室 濱田絵里佳氏(以下、濱田氏):シーズナルイベント(「楽天市場」内で特集ページを開設するイベント)のなかでは一番マーケットが大きいです。父の日やバレンタインなど他のシーズナブル企画と絡めたポップアップイベントも実施しましたが、母の日がオンライン・オフライン共に一番盛り上がりが大きいです。

マネージャー コマース&マーケティングカンパニー OMO企画室 OMO戦略企画グループ 渡邉紗衣氏(以下、渡邉氏):オフラインイベントを実施した理由として、「『楽天市場』でギフトも買えるんだ」という認知を広げたいという思いもあります。普段日用品などを「楽天市場」で購入しているお客さまと比べると、ギフト需要で「楽天市場」を使われているお客さまの割合はとても少ないのです。

――会場に横浜を選んだ理由は何でしょうか。

濱田氏:これまでは50㎡くらいの比較的小規模な会場で実施していましたが、もう少し来場するお客さまの数を増やしたいと考えていました。ママ層・お母さん層を主なターゲットとするなかで、今回は自分自身にギフトをあげる自家需要も狙える企画だと思っています。ファミリー層も多く足を運ぶ場所として私たちの狙いと合致していることから、横浜の会場を選びました。

渡邉氏:人流も気にしており、お客さまの通りがある場所を中心に探していました。平日は近隣にお住いの方、土日はみなとみらいへの来訪客、どちらにもお越しいただけて立地が良いというのが一番の理由です。

――イベントのメインターゲット層を教えてください。

渡邉氏:年齢層は「楽天市場」のメインユーザー層に合わせているので、30~40代の方です。そのなかでも、「母の日のギフトをオフラインで購入しているが、『楽天市場』ではまだ買ったことがない」という人を明確にターゲットにしています。大切な人へのギフトを「『楽天市場』で探したら良い」と思ってもらえるきっかけ作りにつなげられたらと。

オーダーシートを活用した試食・試飲、オンラインにつなげるクーポンの仕組みも

――ポップアップの見どころを教えてください。

濱田氏:オーダーシートを使って、好きなものを選んで試食・試飲していただけるところが一番推したいポイントです。

それから、今までのポップアップはその場で販売しておらず、すべてQRを読み取ってオンラインで購入してもらう形式だったのですが、今回はリアル物販も実施したいと思い、「野菜をMOTTO」さんで1つから商品を購入できるようにしています。「野菜をMOTTO」さんではギフトボックスも販売しているので、母の日に限らず、ちょっとして手土産としても買っていただける点がポイントです。

渡邉氏:今回もリーフレットか商品のポップに記載しているQRコードを読み取ると、「楽天市場」のページに遷移する仕組みになっています。

クーポンの仕組みは新しいと思っています。オフラインでお越しいただいたお客さまにオンラインにも来ていただきたいという強い思いがあり、楽天会員としてログインしている状態でアンケートにお答えいただいた方に、自動でクーポンを付与するという仕組みを採用しています。

これまでは能動的にクーポンを取りにいかないと獲得できなかったのですが、今回の取り組みで、オンラインとオフラインの送客もよりパワーアップしたポイントになっています。

――ポップアップストアとして、モンマルシェさんが運営する「野菜をMOTTO」を選んだ理由を教えてください。

濱田氏:「野菜をMOTTO」さんには「オンラインはもちろん頑張るが、オフラインでも商品を手に取ってもらう機会をもっと増やしたい」という思いがありまして。そのような考えが私たちOMO企画室がめざしているものと合致しているということや、2024年の母の日ポップアップイベントにご参加いただいた際「次回あるならぜひまた参加したい」と仰っていただいたことから、今回スペースを大きくするなどパワーアップした形でご参加いただきました。

渡邉氏:2024年までにもポップアップは何度か実施しているのですが、食品の店舗さんの満足度が一番高いんです。「食べて美味しかったので、その場ですぐ買う」という、コスメなどよりも検討して買うまでの時間が短く、ショールーミング型のイベントとは相性が良いと思っています。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 野菜をMOTTOのポップアップストア
「野菜をMOTTO」のポップアップストア

――お2人それぞれイチオシの商品を教えてください。

濱田氏:私個人的なオススメは、「お茶の老舗 川本屋」さんのガトーショコラです。これまでに何度かポップアップに出店いただいているのですが、いつも試食がなくなってしまうほど人気です。お茶屋さんが作るガトーショコラでとても美味しく、周りの人にもオススメしています。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 「お茶の老舗 川本屋」の「お茶屋さんの濃厚自家製ガトーショコラ」
「お茶の老舗 川本屋」の「お茶屋さんの濃厚自家製ガトーショコラ」

渡邉氏:「自分がプレゼントするなら」という観点だと、「北欧はちみつ専門店」さんのはちみつですね。

楽天 母の日ポップアップイベント「母の日グルメフェスティバル」 「北欧はちみつ専門店」の「アーティサンハニー プレミアムギフトセット」
「北欧はちみつ専門店」の「アーティサンハニー プレミアムギフトセット」

――最後にポップアップへの意気込みをお願いします。

濱田氏:シーズナルと連動したポップアップイベントは今回で6回目ですが、これまでと比較して一番大きいイベントスペースで、始めて物販を実施したり、より多くの方に試食・試飲していただけるようにテーブルを設置したりしています。まずは試食・試飲をきっかけに「楽天市場」の商品を知ってご購入いただけたらと思っています。

渡邉氏:SNSなどを通じていろいろな人にこのイベントを知ってほしいと思っています。ご来場いただいて「楽しい」と思っていただき、この企画や「楽天市場」を紹介していただけるようなイベントになったらうれしいです。

藤田遥

トランプ関税で越境ECに与える影響は?/イオン社長が語る現状の消費環境+価格戦略+トランプ関税の影響【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

1 year 5ヶ月 ago
2025年4月11日~2025年4月17日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. トランプ関税で越境ECに与える影響は? 「日本商品を輸入するよりも米国内で同様の商品を購入する選択肢が増えることが懸念」

    米国のドナルド・トランプ大統領が発表した新たな相互関税により、日本のEC販売業者がアメリカのEC事業者と競争するには、商品の差別化やオリジナリティの強化がこれまで以上に重要になると予測される。

    2025/4/15
  2. イオン社長が語る現状の消費環境+価格戦略+トランプ関税の影響

    生活者の低価格志向への対応として「イオンビッグ」などディスカウント業態の店舗拡大、専用のPB商材の開発に注力していくとしたほか、PBは低価格商品だけではなく、商品開発力や提案力も強化していく方針を示した。

    2025/4/15
  3. 企業倒産件数が1万件超え。「人手不足」「物価高」が中小企業の経営を直撃【2024年度】

    1万件を超えた2024年度の企業倒産。そのうち約1割が物価高を要因としている。このほか、人手不足、追加利上げ、価格転嫁難など、コスト増といった事情が影響したと見られる

    2025/4/15
  4. 規模縮小が進むセブン&アイグループの通販ビジネス、セブンネットショッピングは24.7%減の144億円、スーパーストア事業のECは14.6%減の24億円

    セブン&アイグループでは、「イトーヨーカドーネットスーパー」が2025年2月でサービスを終了したほか、2024年7月にニッセンホールディングスを歯愛メディカルに売却するなど通販業態に関する整理のトピックが続いている。

    2025/4/11
  5. 福岡の物流会社「西京物流サービス」、「ロジザードZERO」で出荷ミスほぼゼロ、クラウドカメラ連携で業務効率化を実現

    「ロジザードZERO」を導入した西京物流サービスでは、バーコードをハンディターミナルで読み取る作業で、正確性と確実性を担保しながら業務の標準化と効率化を実現。​その結果、在庫数の不一致はほとんど発生しなくなったという。

    2025/4/14
  6. 「経営コンサルタント」の倒産が過去最多、「最近のコンサルは差別化と専門性が求められている」

    集計開始以降、2024年度は経営コンサルタントの倒産が過去最多となった。東京商工リサーチは、今後もコンサル業界の生き残り競争が加速していくと指摘している

    2025/4/11
  7. ファンがファンを呼ぶECサイト「タマチャンショップ」はなぜ愛され続けるのか。リピート率7割を実現する施策とは

    「楽天SOY」8度受賞、「JAPAN EC大賞2024」総合大賞を受賞した宮崎発のECサイト「タマチャンショップ」。リピーター7割&会員数140万人を達成する秘訣を九南サービス代表の田中耕太郎氏に取材した

    2025/4/16
  8. ワコールの公式EC「ワコールウェブストア」初のOMO型店舗「WACOAL is(ワコール イズ)」とは? 知る・楽しむ店舗体験を提供

    店内には「ワコールウェブストア」と連動した編集コーナーを展開。人気商品ランキングや特集コンテンツなどデジタル上の企画を実際に商品を見ながらリアルに体験できる。

    2025/4/17
  9. 国内ユニクロ事業のEC売上は2ケタ増の824億円、EC化率は15.2%【ファーストリテイリングの2025年度中間期】

    連結売上高は同12.0%増の1兆7901億円。国内ユニクロ事業は同11.6%増の5415億円だった。

    2025/4/11
  10. 「EC業界は20年以上経ったから成長しにくい」なんてもう言わない! 売上・利益・幸福度を上げるために今やるべきこと

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年3月15日~4月11日のニュース

    2025/4/15

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    中堅建設会社がネット通販? ゼリーを開発? 5年で180万本を売った「ゼネコンがつくったしおゼリー」ヒット秘話

    1 year 5ヶ月 ago

    大阪に本社を置く中堅ゼネコンの三和建設がECサイトで販売する熱中症対策ゼリーが、5年間で180万本販売とヒットしている。建築会社とEC、ゼリー――と、いずれもすぐには関連性が見出せない。どんな経緯で商品を開発、ヒットに至ったのか。その秘話に迫る。

    開発のきっかけは担当者同士の何気ない会話

    近年、年々気温が上がり猛暑が続く夏季。「ゼネコンがつくったしおゼリー」は、三和建設と化粧品原料の研究・開発を手がける岩瀬コスファが「建設業から熱中症をなくしたい」という思いで共同開発した商品だ。

    きっかけは、岩瀬コスファの工場建設を手がける現場。三和建設と岩瀬コスファの担当者同士が交わした、熱中症対策についての何気ない会話からヒット商品「ゼネコンがつくったしおゼリー」は生まれた。

    ゼリーは熱中症予防を目的として手軽に塩分補給ができるが特長。2020年、当初は三和建設の自社現場向けに、熱中症対策アイテムとして岩瀬コスファと開発した。

    「ゼネコンがつくったしおゼリー」のパッケージ

    外部向け販売の要望が相次ぎ検討開始

    「ゼネコンがつくったしおゼリー」は新聞などメディアに取り上げられ、同業他社から外部向け販売の要望の問い合わせが相次いだ。

    建設業であればどの企業も熱中症対策に高い関心を持ち、可能な限りの予防策を講じたいと考えていることを確信した三和建設の広報・マーケティングの担当者は、「建設業から熱中症をなくす!」というゼリー開発責任者の思いも実現するため、社外への販売を社内提案した。

    三和建設は1947年創業の中堅建設業。ゼリーを販売するノウハウは持ち合わせていない。建設業のプロではあるが、一般消費者の販路、口に入れるものの安全など食品表示法、薬機法についてはまったくの門外漢。創業以来、初めてのBtoC事業を手探りで進めていくことになる。

    2021年4月からEC販売をスタート

    一般消費者が「買ってみよう」と思うネーミングやパッケージを探るため、包装デザイン9種、ネーミング8種を提案し、社内協議を重ねた。そして2021年4月、事業内容に「菓子の販売」を加え、ゼリーのEC販売がスタートした。

    包装デザイン9種、ネーミング8種を提案し、社内協議を重ねた

    事業開始から5年、ゼリーの累計販売本数は180万本を超えた。一般消費者からも好評を博している。引き続きメディアにも取り上げられ、テレビ放送の際には注文が殺到し、社員が休日返上で発送作業に追われたこともあったという。

    注文が殺到し、社員が休日返上で発送作業に追われたことも

    2024年までは生産体制の都合で、夏場に一部の味が品切れとなるほどの人気ぶり。2025年からはGMP認定工場へと生産拠点を移し、より安心・安全な品質管理のもと、安定した供給と増産を可能にした。「ゼネコンがつくったしおゼリー」は2025年は4月21日から販売開始。昨年度の約1.9倍の150万本の生産を計画している。

    鳥栖 剛

    よく利用するSNSのトップ3は「LINE」「YouTube」「X(旧Twitter)」。利用時間の内訳は「動画視聴」「メッセージのやりとり」がそれぞれ3割後半

    1 year 5ヶ月 ago

    クロス・マーケティングが実施した「SNSに関する調査(2025年)」によると、普段よく利用するSNSのトップ3は「LINE」「YouTube」「X(旧Twitter)」だった。利用時間の内訳は、「動画視聴」「メッセージのやりとり」がそれぞれ3割後半を占めている。

    調査対象は全国47都道府県の20歳〜69歳の男女1100人で、調査期間は2025年4月4日~6日。

    普段よく利用しているSNSについて聞いたところ、全体平均で最も高かったのは「LINE」で60.1%、続いて「YouTube」が57.2%、「X(旧Twitter)」が35.5%だった。

    「LINE」は年齢が上がるほど、「YouTube」「X」は年齢が若いほど利用率が高い傾向。「Instagram」は女性、特に20〜40歳代の利用が高い。

    普段よく利用しているSNS(複数回答)
    普段よく利用しているSNS(複数回答)

    SNSの利用時間の内訳は、「動画視聴」が最多の37.3%、続いて「メッセージのやりとり」が36.7%、「写真・画像、文字情報(テキスト)の閲覧」が21.1%、「自ら情報発信」は4.9%だった。男女別に見ると、男性で最も多かったのは「動画視聴」で43.1%、女性は「メッセージのやりとり」で41.2%で最多だった。

    SNSの利用時間の内訳(数値回答:平均値)
    SNSの利用時間の内訳(数値回答:平均値)

    情報収集しているジャンルを検索ツール別に聞いたところ、SNSで最も多かったのは「エンタメ・趣味」で30.1%。「ニュース・時事」が26.0%、「旅行・観光」が18.5%で続いた。

    検索エンジンでは「ニュース・時事」が最多の45.1%、続いて「エンタメ・趣味」が35.9%、「旅行・観光」が31.0%だった。生成AIは「エンタメ・趣味」が6.1%、「旅行・観光」が5.7%、「ニュース・時事」が5.1%の順だった。

    検索ツール別の情報収集ジャンル(複数回答)
    検索ツール別の情報収集ジャンル(複数回答)

    SNSに対して思うことを聞いたところ、全体で最も多かったのは「いろいろな人の考え方や価値観を知ることができる」で21.4%、続いて「友人や家族とのコミュニケーションが手軽にできる」が19.5%で、メリットを感じる意見があがった。特に年代が上がるほど、「友人や家族とのコミュニケーションが手軽にできる」と回答する割合が高くなっている。

    一方で「プライバシーや個人情報の漏えいリスクが不安である」は17.8%で、3番目に多かった。

    SNSに対して思うこと(複数回答)
    SNSに対して思うこと(複数回答)

    調査概要

    • 調査手法:インターネットリサーチ
    • 調査地域:全国47都道府県
    • 調査対象:20歳~69歳の男女1100人
    • 調査期間:2025年4月4日~6日
    大嶋 喜子

    2025年のゴールデンウィーク、消費者は何する? 購買トレンドはZ世代の約6割「推し活」、高い人気の国内旅行

    1 year 5ヶ月 ago

    Criteoクリテオが実施したゴールデンウィーク(GW)の消費動向に関する調査によると、旅行トレンドは、コロナ禍を経て海外へ旅行しやすくなったものの、依然として国内旅行の人気が高い。購買トレンドではZ世代の約6割が「推し活」をあげた。

    今年のGW旅行予定・目的

    約26%がGW旅行を計画し、34%は3月最終週の時点で予定が決まっていない。旅行計画者のうち、大多数はレジャー(94%)、または家族や友人の訪問(82%)のために国内旅行をする可能性が高いと回答した。

    GW旅行の計画・予約

    19%はGW数週間前に計画および予約をし、37%は1か月前、34%が2〜3か月前に計画・予約を実施している。

    GW旅行先の決め手

    予算(74%)と旅行日数(66%)が旅行先を選ぶ主な要因と回答。一方で、旅行先を選ぶ時に混雑度と気候を考慮すると答えた割合は半数以上(53%)となった。また、今後円高が進んだ場合、GWは国内旅行よりも海外旅行を検討すると回答した割合は24%。ただ大半(69%)は計画を変更しないと回答した。

    GW購買トレンド

    X世代からZ世代にかけて、「推し活」「お祝い」「プレゼントを贈る」の割合が高い。なかでもZ世代の58%が「推し活をする可能性が高い」と回答した。

    Criteo調査 2025年のゴールデンウィーク、消費者は何する? 購買トレンドはZ世代の約6割「推し活」、高い人気の国内旅行
    Z世代は「推し活」「お祝い」「プレゼントを贈る」割合が高い

    GW前とGW期間中に購入する可能性が高いカテゴリーは食品、スナック、ソフトドリンク、アルコール飲料、家庭用品が上位に並んだ。アパレルはGW前の週に購入する可能性が高いと回答した割合が23%で、前年比8ポイント増となった。GW前とGW中を合わせたGW前後にアパレルを購入する可能性があるという回答は同6ポイント増の35%だった。

    Criteo調査 2025年のゴールデンウィーク、消費者は何する? 購買トレンドはZ世代の約6割「推し活」、高い人気の国内旅行
    GW前後にアパレルを購入する可能性があるという回答は前年より高くなった

    調査概要

    • 調査期間・回答者数:2025年3月27日~28日・1303人 / 2024年3月28日~30日・1227人
    • 調査対象:日本の消費者
    鳥栖 剛

    「食べチョク」、コメの定期便を開始。産地直送で国産米を配送

    1 year 5ヶ月 ago

    産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは、「食べチョク」に登録している生産者の国産米を定額で毎月届ける「食べチョク お米あんしん便」を開始した。

    ビビッドガーデンは国産のコメの定期便を開始した
    ビビッドガーデンは国産のコメの定期便を開始した

    「食べチョク お米あんしん便」は、利用者の自宅へ国産のコメを産地直送で毎月届ける定期購入サービス。在庫を事前に確保し、利用者は解約するまで一定の価格で定期購入できるようにする。品薄や価格高騰の影響を受けることなく、毎月確実に受け取ることができる。

    複数生産者のコメをブレンドしたものではなく、一軒の生産者が育てた国内産の単一原料米(産地、品種、産年が同一のコメ)を送るため、利用者は品種ごとの味わいや生産者ごとの個性を楽しめる。プランは次の通り。

    • 白米 5kgプラン:6980円/月(税込・送料込)
    • 玄米 5kgプラン:6980円/月(同)
    • 白米 10kgプラン:1万2880円/月(同)
    • 玄米 10kgプラン:1万2880円/月(同)

    昨今のコメの品薄や不安定な価格といった市況を背景に、消費者の「安心してコメを買いたい」という声に応える意図でサービスを開始した。

    ビビッドガーデンは価格高騰や在庫不足をうけて、2024年8月に「食べチョク」でコメ特集を開設。定期的にコメを出荷できる生産者をサイト内で紹介したところ、流通額は前年対比で約5倍に増加。多くのユーザーが安定的にコメを購入したい傾向にあることがわかったという。

    「食べチョク」ではコメの流通金額が前年対比5倍に増加
    「食べチョク」ではコメの流通金額が前年対比5倍に増加

    ビビッドガーデンはこれまでにも、コメの品薄や価格高騰に関する取り組みとして、「食べチョク」が厳選した生産者から異なる品種の新米が3か月間届く「新米リレー定期便」などを実施してきた。

    大嶋 喜子

    LINE経由のEC購買金額が1年で11倍に。カゴ落ち配信などECへの流入促進施策が成功した家具・インテリアのアクタスの事例

    1 year 5ヶ月 ago

    家具・インテリアのECや店舗販売を手がけるアクタスは、LINE公式アカウントの運用に力を入れており、2023年2月~2024年1月と2024年2月~2025年1月の期間を比較すると、LINE経由のEC購買金額は11倍、自社ECサイトへの流入は4倍(※)の成果につながった。

    アクタスは、LINEを起点としたライトユーザーとのオンライン接点構築とECサイトへの利用を促進。2025年4月現在、LINE公式アカウントの友だち数は約4万人を抱える。

    アクタスのLINE公式アカウント運用効果
    アクタスのLINE公式アカウント運用効果

    ECサイトでカゴ落ちした商品をLINEで通知するなど離脱ユーザーへのリマインド施策を実施。この結果、カゴ落ち配信からの売り上げが、LINE経由のEC売上全体の2割超を占めるようになった。

    カゴ落ち商品をLINEでリマインドし、ECサイトへの再訪問を促す
    カゴ落ち商品をLINEでリマインドし、ECサイトへの再訪問を促す

    LINE経由の購買のうち、約5割は「リッチメニュー」からの流入。リッチメニュー内に「オンラインショップ」ボタンを設けることで、ユーザーがECサイトに簡単にアクセスできるブックマーク機能としての役割を果たしている。

    LINE公式アカウントの「リッチメニュー」にECサイトにつながるボタンを設置。流入を促している
    LINE公式アカウントの「リッチメニュー」にECサイトにつながるボタンを設置。流入を促している

    LINE公式アカウントからの定期配信は週例。ユーザーが定期的にLINEトークを開く動機付けをするため、配信前に「リッチメニュー」の商品画像を変更し、ユーザーへ新鮮さ、目新しさの印象を与えるようにしている。

    なお、キャンペーン実施時は、顧客がいつでも利用可能なクーポンにアクセスできるよう、「リッチメニュー」に「クーポン」ボタンを設置し、顧客体験アップを図っている。

    アクタスのLINE公式アカウントの「友だち」の登録経路は店頭が約5割、ECサイトからが約5割。LINEは、特にライトユーザーと継続的につながる情報接点と位置付け、日々の配信でエンゲージメントを高めている。現在はセールをきっかけにECサイトの利用につながっているという。

    アクタスでは従前、家具などの大型商品を購入する顧客は公式アプリをダウンロードする比率が高いものの、生活雑貨などを中心に購入するライトユーザーはアプリ会員の登録率が約2割にとどまっていた。そのため、残り8割のユーザーとは継続的にコミュニケーションできる接点が構築できていない状況だったという。

    顧客のLTVの最大化とリピート購入による売上アップをめざすなかで、特にアプリ登録率の低いライトユーザー向けのCRMとしてLINE公式アカウントの活用を決めた。

    アクタスのマーケティングチーム担当者は次のようにコメントしている。

    今後はOMO推進とCDP(顧客データプラットフォーム)構築のなかでLINE友だちのIDデータも連携し、行動解析の精度をさらに高めることで、1人ひとりに最適化されたコミュニケーションと体験の提供をめざす。また、店舗スタッフと連携したLINE友だち獲得施策を強化し、オンラインとオフラインの顧客接点のシームレス化を進める。

    アクタスは「LINE」強化施策にあたり、Micoworksが提供するLINEマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を導入した。

    高野 真維

    オンワードのEC売上は9.2%増の516億円、EC化率29%、自社EC比率は81.6%【2025年2月期】

    1 year 5ヶ月 ago

    オンワードホールディングスの2025年2月期におけるEC事業の売上高は前期比9.2%増の516億5900万円だった。EC化率は同横ばいの29.8%。

    EC売上高の内訳は、自社ECが同3.6%増の421億4100万円、他社ECモール売上が同43.5%増の95億1800万円。ブランド複合型ショップ「オンワード・クローゼットセレクト」、OMOサービス「クリック&トライ」が好調だった。ブランドではオンワード樫山がEC専業からスタートしたブランド「アンフィーロ」の前年比2倍の売上拡大を達成したほか、第3四半期から「ウィゴー」を連結したことも寄与した。

    オンワードのEC売上は9.2%増の516億円、EC化率29%、自社EC比率は81.6%【2025年2月期】
    オンワードHDの販路別売上高(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    2025年2月期連結売上高は、同9.9%増の2083億9300万円。EC売上高における自社ECの売上比率は同4.3ポイント減の81.6%。「ウィゴー」がリアル販路の比率が高いほか、他社モール依存比率が高く、自社EC売上比率はマイナスとなった。「ウィゴー」事業については今期(2026年2月期)、現状20%のEC化率を30%に引き上げ、自社ECサイトを重点的に強化する。

    公式ECサイト「ONWARD CROSSET(オンワードクローゼット)」の商品を、実店舗で試着して取り寄せるOMOサービス「クリック&トライ」の導入店舗数は、2024年2月期末から16店増の413店舗。導入率は同6ポイント増加の64%となった。予約点数は同約15%増の28万2000点と好調に推移した。また「クリック&トライ」導入店舗の売上高は未導入店舗と比べ前期比で15%上回った。

    オンワードのEC売上は9.2%増の516億円、EC化率29%、自社EC比率は81.6%【2025年2月期】
    OMO施策の導入が進んだ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
    鳥栖 剛

    「ロコンド」「マガシーク」などのジェイドグループ、取扱高は75%増の504億円。「MAGASEEK」「d fashion」はダウントレンド

    1 year 5ヶ月 ago

    靴やアパレルのECサイト「LOCONDO.jp」やファッションモール「MAGASEEK」「d fashion」を運営するジェイドグループの2025年2月期における商品取扱高は、前期比75.6%増の504億100万円となった。マガシークのM&Aで大きく取扱高を伸ばした。

    「ロコンド」「マガシーク」などのジェイドグループ、取扱高は75%増の504億円
    マガシークのM&Aで取扱高は大幅伸長(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    取扱高の内訳はECモール事業が前期比63.8%増の255億8100万円。プラットフォーム事業が同149.2%増の183億6500万円。ブランド事業は13.1%増の64億5300万円。ECモール事業ではマガシークのM&Aでアクティブユーザー数が大幅に増加した。ただ、アクティブユーザー数は減少傾向にあるといい、クロスセルの効果最大化によって復調をめざす。

    「ロコンド」「マガシーク」などのジェイドグループ、取扱高は75%増の504億円
    会員数はM&Aで大幅増も減少傾向にある(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    マガシーク統合の進捗「ほぼ完了」

    マガシークとの統合の進捗について、ほぼ全ての領域で完了したという。ただ、IT分野の統合はもう1年かかる見込み。ロコンドとマガシーク間の在庫共有「マガロ連携」により2024年9月から在庫共有が始まったものの、結果を出すには至っていないとした。

    今期はシステム統合を100%完了させることに加え、UI/UXの見直しなどで「マガロ連携」の効果最大化を最優先事項とするという。

    統合コストや特損で2025年2月期業績は増収減益

    2025年2月期における売上高は前期比44.0%増の192億3100万円。営業利益は同8.9%減の15億3500万円。経常利益は同9.0%減の15億5100万円、当期純利益は同49.1%減の5億900万円だった。

    利益面では短期的なマガシークの統合コスト、リーボックのコラボ商品の先行費用負担で約5.6億円のコスト増になった。加えて、倉庫・本社集約により特別損失を4億7200万円計上したことで純利益が大幅に減った。一方、マガシーク統合は順調に進行するなどし、第4四半期からは利益率の向上につながっているという。

    2026年2月期は取扱高450億円を計画する。「MAGASEEK」「d fashion」の取扱高水準がさらにダウンし、マイナス成長が続くと見込む。

    加えて、自社EC運営支援の「BOEM」は契約終了の影響で取扱高50億円減に。営業利益は15億円と見込んでいるが、積極的なM&Aや「マガロ連携」の推進で計画を上回るようめざすとしている。

    鳥栖 剛

    ワコールの公式EC「ワコールウェブストア」初のOMO型店舗「WACOAL is(ワコール イズ)」とは? 知る・楽しむ店舗体験を提供

    1 year 5ヶ月 ago

    ワコールは、公式EC「ワコールウェブストア」のOMO型店舗「WACOAL is(ワコール イズ)」の展開を始める。第1号店は4月18日に愛知県のららぽーと安城店にオープンする。

    「WACOAL is」は“ここにある、新しいわたし”をコンセプトに、従来の“下着を購入する”目的だけでなく、「自分を知る・楽しむ」を体験できる体験型ショップ。店内には「ワコールウェブストア」と連動した編集コーナーを用意、人気商品ランキングや特集コンテンツなどデジタル上の企画を、実際に商品を見ながらリアルに体験できるという。

    気になった商品は店頭の二次元コードからすぐに「ワコールウェブストア」で詳細情報を確認でき、オンライン上で在庫を確保、希望の店舗で商品を確認できる取り置き・取り寄せサービスに対応している。

    3D計測サービス「SCANBE(スキャンビー)」を導入し、3D計測やすでに提供しているサービス「わたしに合うブラ診断」「わたしを知る骨格診断」のサービスを通して自分のからだを知る体験も可能にした。
    ワコールの公式EC「ワコールウェブストア」初のOMO型店舗「WACOAL is(ワコール イズ)」とは?知る・楽しむ店舗体験を提供
    「WACOL is」店頭のデジタルサイネージ表示のイメージ

    ワコールではこれまでも店舗で、「SCANBE」の体験や店頭販売員との対話を通してユーザー自身の体や下着について知り、相談でき、「ブラリサイクル」で不要になったブラジャーを預けることができることなど、顧客が気軽に来店できる取り組みを発信してきた。

    従来の店舗は“下着を購入する場所”としてのイメージが強く、“下着売場への来店”自体がハードルになっているのではないかと分析。一方、ワコールのデータによると、店舗と「ワコールウェブストア」を併用している顧客は、店舗のみで購入する顧客と比較して、店舗での購入金額や購入回数が多い。

    こうした背景から、「ワコールウェブストア」での体験をリアルに体験できるOMO型店舗で、下着の購入以外にも、“自分を知る”“下着の知識を得る”“流行している情報を知る”といった体験ができる、“親しみやすい、来店してみたくなる店舗”を新たに展開することにしたという。

    鳥栖 剛

    Amazonが他社ECサイトでの商品購入を支援! 生成AIを活用した新たな機能「Buy for Me」とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    1 year 5ヶ月 ago
    Amazonは、自社の販売サイト以外の商品もAmazonから購入できるようになる新機能「Buy for Me」の試験運用を始めています。ユーザーは他社のECサイトに行かなくても、AIエージェントを通じて購入できる仕組みです

    Amazonは、新たな生成AI活用ツール「Buy for Me」の試験運用を開始しました。それは、AIエージェントによって消費者がAmazonのサイト内で他社のECサイトから直接商品を購入できるようにするツールです。現在、一部の顧客に限定してこのツールを提供していますが、今後拡大していく予定です。

    他社ECの商品もAmazonから購入できる新機能

    Amazonは、ECの利用をさらに促進するために人工知能の活用を推進。「Buy for Me」と呼ぶ新しいAI搭載機能の試験導入を開始しました。

    Amazonは「この機能を使えば、Amazonの販売サイト内で他のブランドのECサイトから直接商品を購入できる」とニュースリリースで公表。Amazonショッピング担当ディレクターのオリバー・メッセンジャー氏はこう説明します。

    Amazonは常に、お客さまにとってより便利なショッピング方法を提供するために模索しています。現在Amazonのストアで販売していない商品を、お客さまが他社のECサイトで素早く簡単に見つけて購入できるように「Buy for Me」を開発しました。(メッセンジャー氏)

    Amazonによると、iOSまたはAndroidアプリを使うユーザーは、検索結果に表示されるサードパーティブランドの商品一覧をチェックできるようになります。「Buy for Me」は消費者をサードパーティのECサイトに誘導するのではなく、顧客の代わりに外部のECサイトから購入します。

    この仕組みはAIエージェントによって実現しています。AIエージェントは、最小限の情報入力で消費者が求めるアクションをする生成AIの一種です。

    「Buy for Me」の活用イメージ(画像はAmazonのニュースリリースから追加)
    「Buy for Me」の活用イメージ(画像はAmazonのニュースリリースから追加)

    「Buy for Me」は米国の一部ユーザーを対象に試験運用していますが、今後は提供を拡大する計画です。現段階では、限られた数のブランドストアと商品で試験をしています。

    Amazon内のリンクから購入可能な「Buy for Me」の仕組み

    「Buy for Me」の導入で、Amazonは自社の販売サイトで取り扱っていない商品購入をサポートする取り組みを広げようとしています。

    お客さまにとって使い慣れたAmazonのショッピング環境内で、他のブランドからも買い物できるようにすることを目標としています。同時に、「Buy for Me」は、Amazonに出品していないブランドに露出とコンバージョンアップの機会をもたらします。(メッセンジャー氏)

    Buy for Meの仕組みは次の通りです。

    ユーザーがAmazonのアプリを使用すると、検索結果に「ブランドサイトから直接購入」というセクションを表示。このエリアには、厳選されたサードパーティブランドのECサイトの商品を表示します。Amazonのニュースリリースによると、一部の商品に「Buy for Me」リンクを表示しています。

    ユーザーが「Buy for Me」と表示された商品をタップすると、Amazonアプリ内の商品詳細ページに移動。Amazonによると、このページはAmazonの通常の商品ページと同様に、画像、価格、説明などの要素を含んでいます。「Buy for Me」ボタンをタップすると、チェックアウトページに移動し、配送の詳細、税金、および支払い方法を確認できます。

    「Buy for Me」の利用フロー(画像はAmazonのニュースリリースから追加)
    「Buy for Me」の利用フロー(画像はAmazonのニュースリリースから追加)

    ここから先は、AmazonのAIエージェントが購入完了までのアクションを引き継ぎます。AIエージェントが、名前、住所、支払い詳細など暗号化した顧客データを使用して取引を完了させるます。Amazonはニュースリリースで次のように説明しています。

    お客さまは、自分に代わって行動するAIエージェントをコントロールできます。ただし、お客さまが他社のECサイトで買い物した、Amazonに無関係な注文や過去の注文を確認することはできません。

    ブランド側は、ブランドの認知度、顧客エンゲージメント、および売上高の増加が見込める「Buy for Me」に自社ブランドが参加するかどうかを選択できます。

    Amazonによると、「Buy for Me」を通じた購入が完了すると、顧客にはブランドから直接、確認メールが送られます。顧客はAmazonアプリ内の「Buy for Me」注文タブで注文した商品の状況を追跡できるそうです。

    外部のECサイトで注文した商品について、フルフィルメント、配送、返品、カスタマーサービスなどはすべて、Amazonではなくブランド側のECサイトで処理されます。

    また、Amazonは「Buy for Me」ボタンを通じて行われた購入について、ブランド側から手数料は受け取っていないと発表しています。

    Amazon独自開発のAIモデルが新機能に貢献

    「Buy for Me機能」は、Amazonや他のAI企業が提供する基盤モデル(人工知能モデル)を開発者が使えるようにするマネージドサービス「Amazon Bedrock」上で稼働しています。

    基盤モデルのうち、Amazonが開発した「Amazon Nova」、Anthropicが開発した対話型生成AI「Claude」という2つのモデルが、「Buy for Me」のサービスの根幹となるAIエージェント機能を実現しています。

    Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、2025年2月に実施した第4四半期(2024年10-12月期)の決算説明会で、Amazon独自の生成AIモデル「Amazon Nova」を開発したと発表しました。

    ジャシー氏は「『Amazon Nova』は、他社のAIモデルと性能で競い合いながら、より速い処理速度と低コストを実現するように設計しました。また、『Amazon Nova』の価格は、『Amazon Bedrock』を通じて利用できる他の生成AI機能と比べて、およそ75%安い」と説明しています。

    ジャシー氏によると、Amazonのクラウドサービス「AWS」を利用している顧客のうち、何千もの顧客がすでに「Amazon Nova」を使用。たとえば、次の企業が『Amazon Nova』を導入しています。

    • Deloitte(米国の大手コンサルティング企業)
    • 電通
    • Fortinet(米国のサイバーセキュリティサービス企業)
    • Palantir(米国のデータ分析企業)
    • Robinhood(証券取引アプリを提供する米国フィンテック企業)
    • SAP(ドイツの大手ソフトウェア開発企業)
    • Trellix(米国のセキュリティベンダー)

    同時に、「Amazon Bedrock」自体も勢いを増し続けています。「このプラットフォームは急速に成長しており、お客さまに強く響いています」(ジャシー氏)

    AmazonによるAI活用推進の最新状況

    Amazonは、Webブラウザ内でアクションを実行するように設計できるAIエージェントモデル「Amazon Nova Act」を発表しています。「Amazon Nova Act」は、ECおよび他のサイト全体で、商品を検索したり、ショッピングカートに入れたり、チェックアウトを完了したり、商品の支払いに関する請求情報を更新したりできます。

    「Amazon Nova Act」の特長(動画はAmazon傘下の研究所・Amazon AGI Labsのオフィシャルサイトから追加)

    「Amazon Nova Act」は現在、「Buy for Me」には適用されていませんが、AIに対するAmazonの取り組みの1つです。

    このほか、3月には消費者の好みに基づいて商品をお薦めする商品発見ツール「Amazon Interests」をローンチしました。

    また、消費者向けに商品の情報や比較検討などをサポートする生成AIアシスタント「Amazon Rufus」、Amazonマーケットプレイスの販売事業者がビジネスを管理・拡大するのを支援するように設計した生成AIアシスタント「Project Amelia」も公表しています。

    「Amazon Interests」のイメージ(画像はAmazonのコーポレートサイトから編集部が追加)
    「Amazon Interests」のイメージ(画像はAmazonのコーポレートサイトから編集部が追加)

    Amazonはまた、生成AIを組み込んだ音声アシスタントのアップグレード版である「Alexa+」を展開。これには、EC機能が搭載されています。

    生成AIを活用した音声コマース「Alexa+」(画像はAmazonのニュースリリースから追加)
    生成AIを活用した音声コマース「Alexa+」(画像はAmazonのニュースリリースから追加)

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん、白川久美さん、中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    三陽商会、2028年2月期にEC売上高100億円、「セールのプラットフォーム」からの脱却と「プロパーサイト」化をめざす3カ年計画

    1 year 5ヶ月 ago

    三陽商会は、2028年2月期を最終年度とする中期経営計画(中計)で、EC売上高を100億円まで伸ばす方針を掲げた。OMO(Online Merges with Offline)の推進やEC専用商材の積極導入で成長をめざす。

    M&A戦略ではEC専業アパレルの買収などを検討

    三陽商会は長期目標で、10年後となる2035年2月期に売上高1000億円、営業利益率10%達成の目標を掲げている。中計では10年後の目標に向けた3か年計画を立案、2028年2月期には売上高700億円、営業利益50億円を計画する。そのなかで、EC化率は2025年2月期比で0.7ポイント増となる14.3%、売上高にして同18億円増の100億円達成を目標に掲げた。

    既存事業の強化として「オーガニックグロース」を図るとし、構造改革施策継続によるKPI改善、商品力の強化、販売力の強化に取り組む。

    加えて新たな成長戦略として既存ブランドの事業領域の拡張、新規自社ブランドの開発、海外展開、M&Aを進める。海外展開では越境EC強化もあげ、M&A戦略ではEC専業アパレルの買収などを検討していくという。

    ECは専用商材の積極導入とOMOを推進

    チャネル戦略としてのECの計画は、「セールのプラットフォーム」からの脱却と「プロパーサイト」化を図っていくという。新たな方針として、EC独自の商品戦略に基づいた独自販売力の強化をめざす。

    そのために、EC専用商材の積極導入を推進する。2025年3月には立ち上げたEC専用ブランド「BIANCA」もその一環。実店舗との連動体制に基づくOMO推進でブランド全体を底上げする。高単価の高品位・高品質・高付加価値商品はECのみでは購買が完結しにくいとし、実店舗との相互補完体制を確立させていくという。

    三陽商会、2028年2月期にEC売上高100億円、「セールのプラットフォーム」からの脱却と「プロパーサイト」化をめざす3カ年計画
    ECは専用商材の強化やOMO推進に取り組む(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    そのほかチャネル戦略について、百貨店は主販路として出店を強化、直営店・EC・アウトレットといった販路の成長を図り、百貨店比率を低減させる。直営店、アウトレットも出店強化の方針を示した。

    2025年2月期のEC売上高は1%増の約82億円

    三陽商会の2025年2月期における売上高は前期比8.3%減の605億3000万円、営業利益は同3.3%減の27億2000万円、経常利益は同3.6%減の28億3000万円、当期純利益は同12.2%増の40億1000万円。EC売上高は同1%増の82億500万円、EC化率は同0.4ポイント増の13.6%だった。

    三陽商会、2028年2月期にEC売上高100億円、「セールのプラットフォーム」からの脱却と「プロパーサイト」化をめざす3カ年計画
    2024年2月期のEC売上高は前期比1%増の82億500万円に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
    鳥栖 剛

    急成長EC「Kuradashi(クラダシ)」の裏側を公開! 「Shopify」で実現する効率的な運営戦略

    1 year 5ヶ月 ago
    「Shopify」を駆使したECサイトでフードロスという社会問題に挑むクラダシ。その裏側にあるデータ分析と顧客戦略とは?
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    フードロス削減をめざすECサイト「Kuradashi(クラダシ)」を運営するクラダシは、2014年に創業し2023年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。着実に事業を成長させている。「Kuradashi」では日々どのような指標を確認し、どのような施策を実行しているのか。クラダシのマーケティング部長である小手川大介氏とShopify Japanの片岡祐規氏が解説する。

    クラダシ フードビジネスカンパニーマーケティング部 部長 小手川大介氏(左)とShopify Japan アカウントエグゼクティブ 片岡祐規氏(右)

    フードロス削減をめざすECサイト「Kuradashi」

    日本の商習慣には、製造日から賞味期限までの3分の1以内に納品されなかった商品は廃棄されるという「3分の1ルール」がある。

    「3文の1ルール」の例
    賞味期限6か月の場合の「3文の1ルール」の例(画像は農水省のWebサイトからキャプチャ)

    この3分の1ルールによって店舗には並ばない商品、パッケージに傷や汚れのある規格外商品などを仕入れて販売しているのが「Kuradashi」。社会性、環境性、経済性の両立をめざす社会貢献型ECサイトだ。

    「Kuradashi」の公式サイト(https://kuradashi.jp/)

    消費者がショッピングカートに商品を入れる際は希望する寄付先を選択できるようになっており、売り上げの一部が社会貢献団体に寄付される。マイページでフードロス削減にどれだけ貢献できたかといった状況も確認できるようにしている。

    商品ページにはなぜその商品が「Kuradashi」に出品されているかなども記載されている
    商品ページにはなぜその商品が「Kuradashi」に出品されているかなども記載されている(一部商品を除く)

    成長を続ける「Kuradashi」の裏側

    ここからは「Kuradashi」の日々の運用フローを解説していく。

    売り上げ、転換率、カゴ落ちの分析

    「Shopify」のリアルタイムレポートで売り上げなどをチェック
    「Shopify」のリアルタイムレポートで売り上げなどをチェック

    多くのEC担当者と同様に、小手川氏が出社後にまず確認するのは売り上げだ。前日の売り上げやセッション、CVRなど基本的なデータを確認する。「Kuradashi」で販売しているのはおよそ2万アイテム。BIツールと「Kuradashi」の基盤であるECプラットフォーム「Shopify」のリアルタイムレポートを活用し、詳細にチェックする。

    クラダシのモーニングルーティンは短時間での朝会だ。始業が9時半、その後すぐ9時45分からマーケティング部とMD担当が集まって5分くらいで朝会を実施し、前日のサマリーと今日の予定を共有する。

    フードロスの商品を扱っているので、1つひとつの賞味期限が非常に短く、同じ商品がずっと入ってくるわけでもない。仕入れの状況によって売り上げが良かったり悪かったりということがあるので、日々の数字を必ず全員でチェックするようにしている。(小手川氏)

    クラダシ フードビジネスカンパニーマーケティング部 部長 小手川大介氏
    クラダシ フードビジネスカンパニーマーケティング部 部長 小手川大介氏

    毎月およそ100のクーポンを発行

    プロモーション施策の管理画面と編成表
    プロモーション施策の管理画面と編成表

    「Kuradashi」では毎月約100本のクーポンを発行している。賞味期限が近い商品を多く扱っている「Kuradashi」にとって、値下げよりもクーポンを活用する方が効率的で、使用率も高い。さらに、「Shopify」では手軽にクーポンを発行できるという。

    「Kuradashi」ではこうしたクーポンなどの施策を効率的に管理するために編成表を活用している。朝会後にこの編成表を基に読み合わせをし、各担当者がそれぞれ準備を進める。月の後半には翌月分の施策をすべて編成表に落とし込む。1か月分の計画を作成することで、全体の見通しが良くなり、スムーズな運営が可能となる。

    メルマガ経由の売り上げが全体の約半分

    メルマガの管理画面
    メルマガの管理画面

    今の時代においても、メールマガジン(メルマガ)は重要な販売チャネルで、「Kuradashi」では日によってはメルマガを5本配信することもある。販売チャネルのポートフォリオを分析した際、メルマガが依然として売上全体の約半分を占めているからだ。

    メルマガ以外にもアプリやLINE、新規集客を目的とした広告など、複数のチャネルを使用。こうしたチャネル分析においては「Shopify」の管理画面を活用している。LINEならLINE、メルマガならメルマガといった形で振り返りを行い、それぞれの動向を確認している。これらのチャネルを横並びで比較し、それぞれの動きがどうなっているかを確認する際にも、「Shopify」の見やすい画面構成が役立っているという。

    「Shopify」を活用するメリットは?

    「Kuradashi」のローンチは2015年2月。2022年、2度目のリニューアルを期に「Shopify Plusプラン」でリプレイスし、2023年6月には売上高が29億円を突破した。

    「Kuradashi」の歩み
    「Kuradashi」の歩み

    マーケティング部に在籍しているのは小手川氏を含めて3人。業務量を考えると少人数という印象だが、「誰でもできる、みんなでできる」をモットーに、運営の型化と属人化の排除を徹底し、特定の人に業務が集中しない仕組みを構築している。そうした効率的で安定した運営を可能にしているのが「Shopify」だという。小手川氏があげる「Shopify」の利点は次の3点だ。

    「Shopify」の利点① マーケティング施策の即時実効性の高さ

    クーポンの発行やページ更新を社内で簡単に行えるのがメリット。クーポンの複製機能や設定画面のサマリー表示など、「Shopify」には便利な機能が多数搭載されている。これにより、専門知識がないスタッフでもリアルタイムに進捗(しんちょく)を確認でき、業務の分散が実現できる。(小手川氏)

    特に重要なのがリアルタイム性だ。たとえば、開始したキャンペーンのクーポンがまったく消化されていない場合は、何が原因なのかを迅速に検討しなければならない。これが翌日にならなければクーポンの消化率がわからないと、その日のうちに対策を打つことは不可能だ。

    「Shopify」の利点② 自動化による運用負荷の軽減

    「Shopify」の管理画面の例
    「Shopify」の管理画面の例

    「Shopify」の管理画面はわかりやすく設計されているという。レポートには詳細な注釈が添えられており、「このデータはどのような計算式で算出されているのか」といった情報が明示されている。そのため、駆け出しのマーケターでも、使いながら概要を把握できる。

    もちろん、ストアの機能を拡張させたり、顧客の購入体験を向上させたりするShopifyアプリの存在も大きい。「Shopify」には日本製アプリが400種類以上あり、事業者のニーズに対応した機能を幅広く実装できる。

    「Shopify」の上位プラン「Shopify Plus」の利用者限定のコミュニティがあり、事業者間の情報共有や交流が行われている。オフラインでもアプリの活用方法などについて意見を交換できる。(片岡氏)

    Shopify Japan アカウントエグゼクティブ 片岡祐規氏
    Shopify Japan アカウントエグゼクティブ 片岡祐規氏

    クラダシは、ECサイトを運営する上で発生するさまざまな業務を自動化できるマーケティングオートメーションアプリ「Shopify Flow」を活用している。

    「Shopify Flow」の概要
    「Shopify Flow」の概要

    開発担当者が「Shopify Flow」を用いて詳細な設定やカスタマイズを行い、業務全体の改善や工数削減に役立てている。「Shopify Flow」は直感的に自動化フローを構築できる点が特徴。顧客管理やマーケティング施策の分野においても応用可能で、必要に応じて設定することで効果を最大限に引き出せる。

    「Shopify」の利点③ グローバル水準のEC機能とサポート体制

    「Shopify」において特筆すべき点は迅速なアップデートだ。特にカート機能のアップデートは、スクラッチやセミスクラッチでのシステムでは最も高コストかつリスクの高い部分だが、「Shopify」では自動的に最適化される。グローバル基準の最新の技術を手間なく享受できる点が特長だ。

    「Shopify」は年間およそ600の機能や製品アップデートを実施する
    「Shopify」は年間およそ600の機能や製品アップデートを実施する

    サポート体制も特長の1つだ。条件を満たす事業者には、「Shopify」のユーザーに専属の担当者が付く制度がある。具体的には、ユーザーが抱える課題をヒアリングし、それに適した機能の提案やレポートの使用方法、数値の見方など、Shopifyがクライアントに実践的なアドバイスをする。また、他社の成功事例を共有することで、ユーザー自身の取り組みを最適化するためのヒントを提供するという。

    Shopifyのサポート体制
    Shopifyのサポート体制

    Shopifyのサポートは施策を丸投げするのではなく、ユーザーのアイデアを尊重しながらより良い方法を提案する点が特長。通常のコンサルティングを受けるよりもコストを抑えつつ、効果的なサポートを受けられる。

    「Shopify」のAI機能にも注目

    クラダシのめざすところは、消費者に寄り添ったマーケティングの実現だという。また、AI活用も積極的に取り組んでいる。

    少人数での効率的な運営をめざし、自動化とAI活用を進めている。AIを活用することが目的ではなく、良い結果を生み出す手段としてのAI活用を考えている。(小手川氏)

    EC運営においてもAI機能「Shopify Magic」を使うことで、商品説明文の自動生成やメルマガの件名の提案などが可能になっている。

    「Shopify」のAI機能「Shopify Magic」の概要
    「Shopify」のAI機能「Shopify Magic」の概要

    この「Shopify Magic」を搭載したチャットボット「Sidekick」は、高度なAIテクノロジーと「Shopify」のデータを組み合わせることで、ストア構築、マーケティング、カスタマーサポート、バックオフィス管理などさまざまなタスクをサポートする。

    EC担当の皆さんの業務が多様化するなかで、どれだけPDCAを早く回せるかが重要だと思っている。「Shopify」で今皆さんがお困りの業務が楽になる可能性があるので、ぜひご活用いただきたい。(片岡氏)

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    小林 義法

    TSI、公式EC「mix.tokyo」にPomaloの特集ページ制作プラットフォームを導入

    1 year 5ヶ月 ago

    TSIホールディングスは、グループの公式オンラインストア「mix.tokyo(ミックスドットトウキョウ)」に、Pomaloが独自開発した特集ページ制作プラットフォーム「I.D.(アイディ)」のβ版を導入した。

    「I.D.」とは

    プログラミングの知識がなくてもWebサイトを作成・管理が可能なノーコードCMS。「テンプレート選択」「画像やテキストの入力」「修正」の3ステップで特集ページの制作を完了できるため、利用企業はデザイナーやエンジニアへの依頼は不要となる。

    サブドメインの発行によりサイトに実装できる。EC商品の価格などの変更を連携することで売り損じを防止できるオプション機能も備えている。

    テンプレートは、特集ページに特化した全72点(2025年4月現在)から目的に合わせて選べる。オリエンテーションから公開までのリードタイムは最短即日。社内や発注先との進行・確認作業の回数は最短1回で終了する。1ページあたりの制作費用は3.75万円程度。

    72点のテンプレートからデザインを選べる
    72点のテンプレートからデザインを選べる

    一般的には、リードタイムは2〜3か月、進行・確認作業の回数は5〜6回、制作費用は1ページ30万〜100万円かかることから、「I.D.」はスピード感やコストを抑えられる点に強みを持つ。

    「I.D.」は顧客企業に対し、スピードと品質を両立する
    「I.D.」は顧客企業に対し、スピードと品質を両立する
    大嶋 喜子

    モノタロウ、最短当日出荷の対象地域を42都府県に拡大

    1 year 5ヶ月 ago

    工業用資材や事務用品など事業者向けBtoB-ECサイト「モノタロウ」を運営するMonotaROは4月15日、平日17時までの注文で当日出荷する対象地域を42都府県に拡大した。対象地域の顧客は、最短で注文した翌日の午前中に購入商品を受け取ることができる。

    平日17時までの注文の当日出荷対象地域を42都府県に拡大する
    平日17時までの注文の当日出荷対象地域を42都府県に拡大する

    MonotaROは平日15時までの注文を対象に当日出荷対象商品を出荷してきたが、締め切り時間を17時に延長する地域を増やしている。今回、平日17時までの注文で最短当日出荷の対象地域を42都府県に拡大した。南関東、関西、北関東、甲信越、東海地域はすでに対象地域となっている。

    当日出荷対象商品の注文締め切り時間が17時となっている地域

    • 南関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県):2024年9月10日から開始
    • 関西(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県):2024年12月3日から開始
    • 北関東(茨城県、群馬県、栃木県)、甲信越(新潟県、長野県、山梨県):2025年1月27日から開始
    • 東海(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県):2025年3月6日から開始
    • 東北(岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県)、北陸(富山県、石川県、福井県)、中国(鳥取県、岡山県、島根県、広島県、山口県)、四国(香川県、徳島県、愛媛県、高知県)、九州(福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県):2025年4月15日から開始

    当日出荷対象商品は、MonotaROの物流倉庫で管理する商品約60万点となる。対象となる注文方法は「モノタロウ」のほか、大企業向け間接資材(MRO)集中購買サービス「ONE SOURCE Lite」「パンチアウト連携カタログサイト」。

    MonotaROは2024年5月、置き配サービスをリニューアルし、同年6月には出荷後の配送日時指定サービスを開始。同年9月には南関東地域、12月には関西地域、2025年1月には北関東と甲信越地域、3月には東海地域において、当日出荷対象商品の注文締切時間を平日15時から17時に延長した。

    大嶋 喜子
    確認済み
    1 時間 9 分 ago
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