わかりやすいページ表示速度改善TIPS! Googleアナリティクスでほら簡単に!【SEO記事12本まとめ】
「SEOにもUXにも、ページ表示速度の改善が効くのはわかる。でも、どこからどう手をつけていいやら……」そんなあなたに朗報だ。
グーグルのソフトウェア エンジニアが教えてくれた、ページ表示速度の改善にGoogleアナリティクスを使う方法を解説する。
ほかにも、グーグルSEOやサイト運営に役立つ次のような情報を、今週もまとめてお届けする。
- 求人検索がいよいよ日本で開始。その名も「Google しごと検索」
- 有料リンク売買サイトにグーグルが手動対策の鉄槌!
- 医療・健康専用のナレッジパネルが日本でも開始か?
- サイト内検索結果0件のページが大量にソフト404、どうすればいい?
- コンテンツの品質・関連性――グーグルはいったい何で判断してるのか?
- 新Search Consoleのサイトマップには欠けている機能がある
- 2019年最初のオフィスアワーで、MFI・構造化データ・AMPなどをグーグル社員が解説
- JSをヘビーに使う動的ページの内容をGoogleに正しくインデックスしてもらう方法
- Googleニュースの最適化手法をグーグルが公開
今週のピックアップ
わかりやすいページ表示速度改善TIPS! Googleアナリティクスでほら簡単に!
改善すべきページの抽出→改善すべき点の調査 (Katie Hempenius on Twitter) 海外情報
ページ表示速度の改善に役立つGoogleアナリティクスの活用方法をグーグルのソフトウェア エンジニアのケイティ・ヘンプニウス氏がツイッターで共有してくれた。
Googleアナリティクスで次のようにしてみてほしい。
ページ表示速度を改善したいサイトをGoogleアナリティクスのレポート画面で開く
Googleアナリティクスのレポートメニューから[行動]>[サイトの速度]>[ページ速度]を選ぶ
上部の折れ線グラフの下にある表の、右上にあるドロップダウンリストが「平均読み込み時間(秒)」「サイト平均との比較」になっていることを確認する
表の右下の[表示する行数]を「100」などに増やす
これで、「ページビューの多い順に」「各ページがどれぐらい遅いか」を確認できる。
赤い棒グラフが出ているのが遅いページだ。上からPV数の多い順なので、上のほうにある遅いページから順に速度改善していけば、優先すべきページから対処していけるというわけだ。
しかし、これだけでは、「どのページの表示速度を改善すべきか」はわかっても、「何をどうすれば表示速度を改善できるのか」はわからない。
そこで、次の手順を試してみてほしい。
先ほどの[ページ速度]のレポート画面とは別のタブで、改めてGoogleアナリティクスのレポート画面を開く
Googleアナリティクスのレポートメニューから[行動]>[サイトの速度]>[速度についての提案]を選ぶ(表示には少し時間がかかるはずだ)
大事なのは折れ線グラフの下にある表だ。「ページビューの多い順に」並んでいるので、上からページを見ていって、さきほどの[ページ速度]で赤い棒グラフが長くでていたページをみつける
その行を右に見ていって、[PageSpeed の提案]列にある「合計●個」のリンクをクリックする
これで新しいウィンドウが開いて、そのURLをPageSpeed Insightsで調査した結果が表示される。このページの「改善できる項目」や「診断」を確認して、改善できる部分を改善していくといい。
なお、こうしたパフォーマンス改善をテーマにしたイベント「Chrome Tech Talk Night #12」が六本木のグーグル本社で開催される。ヘンプニウス氏の来日にあわせた開催で、日程が2月19日(火)と、もうすぐだが、まだ参加申し込みは受け付けている。興味があるなら参加するといい。
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グーグル検索SEO情報
求人検索がいよいよ日本で開始。その名も「Google しごと検索」
人材確保のためのSERP内での競争が始まる (Google Japan Blog) 国内情報
導入間近か?と期待されていた、グーグルの求人検索がついに日本でも始まった。
「Google for Jobs」や「Job Posting」と呼ばれていたこの機能、正式な名称は「Job Search on Google」、日本名は「Google しごと検索」だ。
開始直後でもすでに多くの求人が掲載されていた。導入を見越してたくさんのサイトが準備万端にしておいたからだろう。それだけ期待値が高かったと言える。
あなたの管理しているサイトに掲載している求人情報を「Google しごと検索」に表示するには、サイト側で求人情報をJobPostingの構造化データとしてマークアップする必要がある。ドキュメントは導入するかなり前から日本語化されている。
ドキュメントよりもずっとわかりやすくJobPostingの実装方法を解説している記事があるので、紹介しておく。
トラフィックを集める目的ではなく優秀な人材を確保することを目的とした競争が、しごと検索のなかで始まりそうだ。
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有料リンク売買サイトにグーグルが手動対策の鉄槌!
抑止効果も狙ったか (金谷 武明 on ツイッター) 国内情報
有料リンクを売買するリンクネットワークに参加していたサイトに、手動の対策を実施したことを、グーグルの金谷氏がツイッターで明かした。
要は、SEO目的のリンクスパムの取り締まりだ。
情報公開による透明性の確保とともに、検索結果を不正に操作するためのスパムに対しては厳正に対処することを告知し、抑止力を効かせる狙いもあるのだろう。
また金谷氏は不自然なリンクの判断についての補足も案内している。詳しくは「リンク プログラムによるガイドライン違反について」の記事を参照してほしい。
このご時世になってもSEO屋が売り込んできたリンクに継続してお金を払っているような読者は、さすがにもう一握りだけだと思う。
とはいえ、こうした業者に金を払うことは、業界にとっても良くないことだ。古くからSEOをがんばっている会社は、念のためにそうした状況に自社が加担してしまっていないか、取引先に確認しておくといいだろう。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
医療・健康専用のナレッジパネルが日本でも開始か?
えせ健康サイトを検索から撲滅してほしい (FG🐡 on ツイッター) 国内情報
病気・健康・医療に関するナレッジグラフを、グーグルは2015年2月に米国で導入した(その後、インドや南米の国でも導入)。日本での正式導入も、まもなくかもしれない。というのも、日本語で医療のナレッジパネルを見ることができたのだ。
健康関連の情報として信頼性に乏しいコンテンツが検索結果に出ることがあり、数年前には大きな問題になった。医療関連のナレッジグラフは、グーグルが医療機関と提携し医師・専門家の監修のもとで作成したものだ。当然、信頼性が担保されている。
生死にかかわることもある病気や怪我のような医療・健康系の検索で、こうした専用のナレッジパネルが日本でも掲載されるとしたら心強い。日本のグーグルにはぜひとも正式版を推進していってほしいものだ。
- 医療系サイトのすべてのWeb担当者 必見!
サイト内検索結果0件のページが大量にソフト404、どうすればいい?
そもそもクロール、インデックスさせるべきではない (John Mueller on Twitter) 海外情報
グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターのフォロワーが次のように質問した。
検索結果が0件のサイト内検索結果ページが返すべき、正しいHTTPレスポンスコードは何ですか? noindexタグとともに200を返すようにしているのですが、Search Consoleでソフト404の警告が数千件もレポートされています。
ミューラー氏はこう回答した。
それで問題ない。そうしたURLをソフト404として認識しているグーグルのシステムは予測できるものだ。サイトのほかの部分には影響しないだろう。
念のために説明しておくと、「ソフト404」とは、「コンテンツがない」のに、HTTPレスポンスコードが404になっていない状態を示す用語だ。
人間がブラウザで見ると「あ、ここに情報はないんだな」とわかるが、検索エンジンのロボットにはそうとは判断しづらい状況だ。SEO的には致命的ではないが、可能ならば避けたいところだ。
インデックスされるべきページがソフト404になっているのは問題だが、ソフト404それ自体が悪影響を及ぼすことは、通常はない。もちろん、ソフト404がないに越したことはないのだが、さほど気にすることはないだろう。
だが、この質問には根本的なところで注意すべき点がある。
それは、「サイト内検索の結果は、そもそも検索エンジンにインデックスさせるべきではない」という点だ。
サイト内検索の結果ページは結果が0件であろうが、10件であろうが、100件であろうがクロール、インデックスの対象とすべきではない。検索結果を羅列しただけのページは、グーグル検索を利用するユーザーの検索体験を損ねる(検索結果からやってきたのに、また検索結果を見せられるから)。
それに、類似したページを大量公開すると、重複するコンテンツがスパムに分類されるおそれもあるようだ。
サイト内検索結果ページは、検索エンジンにクロールもインデックスもさせない――これが原則だと考えておくほうがいいだろう。
ちなみに、元の質問は「noindexを指定しているのに警告が飛んでくる」というものだが、こうなる原因はよくわからない。わかるのは、だからといってrobots.txtでのクロール禁止などはするべきではないというぐらいだ。
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グーグル検索SEO情報2
コンテンツの品質・関連性――グーグルはいったい何で判断してるのか?
グーグルでさえ答えをもっていない (Reddit) 海外情報
グーグルが検索順位を決定する要因としては、すでに「リンク」「HTMLタグ内のキーワード」などよりも、「検索クエリとページコンテンツの関連性」「コンテンツ品質」といったものの重みが強くなっていると言われる。
では、グーグルのアルゴリズムは何を基準にして関連性や品質を判断しているのだろうか?
これは、SEOに取り組むだれもが興味をもつトピックだろう。
世界最大の掲示板サイトReddit(レディット)で、どんな質問にも回答する企画にグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が「何でも聞いてよ」と登場した。
そこで、こんな質問が寄せられていた。
グーグルがどのように品質を判断したり関連性を決定したりしているのかについて共有できることはありますか?
良質なサイトを作るためのアドバイスをグーグルが公開していることは知っています。ですが、ページに関して
- 価値を提供しているか
- オリジナルか
- 包括的か
- 洞察力があるか
といったことを、グーグルがどのように判断しているのかを知りたいです。
イリェーシュは次のように回答した。
そういったことは、非常にボリュームがある品質ガイドラインに書かれている。
基本的に、関連性をどうやって判断するかの考え(アルゴリズム)はある。評価者にそうした考えを評価してもらい、良さそうだと言われたら、(実際の検索に)展開する。
だけど関連性というものは、かなり難しい問題なんだ。関連性について何日間も話し合うことだってできるだろう。でも、最終的な答えはまだ出ていない。関連性はそのときどきで変わってくるし、常に変化し続ける。
残念ながら、関連性の評価基準に関しては、グーグルも明確な答えを出せるわけではないようだ。
もちろん、グーグルとしても判断基準をもち、それを測る指標を定めていることだろう。しかし「関連性を評価する指標はこれとこれとこれ」と示せる状況ではないようだ。
そもそも、そうした判断基準は、検索クエリによって異なるだろう。
さらに言えば、イリェーシュ氏が言うように、検索ユーザーが求めるものは常に変わる。そのため今日最善だった指標が明日も最善であるとは限らない。
そうした状況でも最適な検索結果を出せるように、グーグルは絶えずアルゴリズムを更新している。要は、グーグルはその時点において最善だと思われる指標で判断しているとしか言えないということだ。
何を基準にしてグーグルが関連性や品質を判断するのかを分析する試みは、とりとめのない作業と言える。仮に基準を発見できたとしても、それがいつまで通用するかは、だれにもわからない(グーグルにさえ!)。ひょっとしたら発見したときには、すでに使われていない可能性だってある。
「それでもヒントが欲しい」というあなたは、ぜひ品質ガイドラインを読み込み、グーグルの考え方の根底にあるものを理解することをオススメする(残念ながらすべて英語だが)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
新Search Consoleのサイトマップには欠けている機能がある
いずれ実装される模様 (John Mueller on Twitter) 海外情報
グーグルのSearch Consoleは、ゆっくりとだが着実に新バージョンへの移行が進んでいて、3月までには旧バージョン多くの機能が廃止される(ただし、旧バージョンが完全に廃止されるわけではない)。
さて、新バージョンのSearch Consoleで早々に使えるようになった機能の1つにサイトマップがあるのだが、「旧バージョンのサイトマップレポートで利用できたのに、新バージョンのサイトマップでは利用できない操作」がある。たとえば次のようなものだ。
- 登録したサイトマップの削除
- サイトマップの再送信
- サイトマップの登録前のテスト
サイトマップの登録削除に関しては、サーバーからサイトマップのファイルを削除し404を返しておけば、いずれアクセスしなくなるそうだ。
再送信は、手動で実行できる。次のURLにアクセスすればいい。
http://google.com/ping?sitemap=http://www.example.com/my_sitemap.xml
ミューラー氏の発言をみるに、削除と再送信に関しては、ゆくゆくは新バージョンでも実装されると思われる(テスト機能については言及されていないので不明だが)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
2019年最初のオフィスアワーで、MFI・構造化データ・AMPなどをグーグル社員が解説
前後に重要なお知らせと雑談あり (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報
今年最初のオフィスアワーが開催された。
我々の質問に答えてくれたのはいつもどおり金谷氏とあんな氏だ。今回2人が回答した質問は次のとおり。
- URL検査ツールでエラーが続く
- 中古ドメインを使用することへの懸念点
- Search ConsoleでのMFI移行通知
- ペイウォールコンテンツとQ&Aリッチリザルトの併用
- AMPレポートでインデックスを確認できない
- JobPosting構造化データのidentifierプロパティについて
- 分割されていない記事のrel="prev/next"
- クロールエラーの解消方法
- Search Consoleのスクリーンショットで画像が切れる
- AMP非対応ページの影響
Q&Aの前には検索に関する最近の重要なお知らせもある。こちらも注目だ。
また、後のほうには雑談が入っている。時間があれば最後まで視聴すると楽しめるかもしれない。
YouTubeにアップロードされた録画を埋め込んでおくので、見逃した人はこちらを見てほしい。
- すべてのWeb担当者 必見!
JSをヘビーに使う動的ページの内容をGoogleに正しくインデックスしてもらう方法
JSを多用したサイト向け (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
ウェブページのコンテンツを表示するのにJavaScriptをヘビーに活用しているサイトで、ユーザーがブラウザで見るのと同じコンテンツを検索エンジンのクローラにも確実に見せたい場合の技術的な解決方法を、ウェブマスター向けブログが解説している。
「Rendertron(レンダトロン)」を使ったダイナミック レンダリングを構成する手順だ(Rendertronは、ヘッドレスChromeを使用してサーバーサイドでウェブページをレンダリングする仕組み)。
解説は非常に技術的な内容だが、あなたが詳細まで理解する必要はない。
あなたが知っておくべきことは、これだけだ。
サイトの更新頻度が高く、コンテンツの表示にJavaScriptを必要とする(特にJavaScriptの新しい機能を使っている場合)場合には、有用な手法が解説されている。
グーグルはJavaScriptやCSSを解釈した状態でページをインデックスするが、最新のJavaScriptなどにすべて対応しているわけではない。そのため、次の手法で適切にインデックスさせる:
- アクセスしてきたのがブラウザならば、通常どおりJavaScriptを活用するコンテンツを見せる。
- アクセスしてきたのがクローラならば、ブラウザが行う表示処理をあらかじめサーバー側で行った結果を見せる。
サーバー側でRendertronを使うと、これをスムーズに実現しやすい。
ダイナミック レンダリングを必要とするサイトはそう多くはないだろう。しかし必要だと判断したのであれば、エンジニアにこの情報を伝えて検討してもらってみてはいかがだろうか。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
- 技術がわかる人に伝えましょう
Googleニュースの最適化手法をグーグルが公開
かなり具体的な施策 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
Googleニュースでより成果をあげるためのおすすめの方法やアドバイスを、グーグルがウェブマスター向け公式ブログで紹介した。かなり具体的な施策が書かれている。
次の項目から成る。
- 一般的なアドバイス
- 見出しと日付
- 明確な見出しを提示する
- 正確な日付と時刻を提示する
- 不自然に記事を更新しない
- 重複するコンテンツ
- 無断複製されたコンテンツをブロックする
- 書き換えられたコンテンツをブロックする
- 再公開されたコンテンツをブロックするか、canonical の使用を検討する
- 重複したコンテンツを避ける
- 透明性
- 透明性を保つ
- 虚偽の振る舞いをしない
- その他のヒント
- リンク プログラムへの参加を避ける
- リッチな表示向けに構造化データを使用する
- ユーザーとそのデータを保護する
グーグルニュースに登録しているパブリッシャーは参考にしてほしい。
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