年月日をまたぐセッションは別セッションとカウントされるのか？ [アクセス解析Q&A]

質問：時間や日や月や年をまたぐセッションは別のセッションとしてカウントされるのでしょうか？　例えば、2008年12月31日の23時50分から2009年1月1日の0時15分まで5分おきに6ページ閲覧されたセッションは、時間別、日別、月別のレポートでどのようにカウントされるのでしょうか？

答えツールによってまちまちです。セッションは長さを持った単位ですが、そのままでは扱いにくいので、セッション開始時間だけでカウントする場合もあれば、セッションが保持されている時間、日、月、年にまたがってカウントする場合もあります。詳しくはお使いのツール、または使用を検討しているツールのベンダーに問い合わせてみましょう。

解説 2008年12月31日の23時50分から2009年1月1日の0時15分までセッションが保持されていたデータのカウント方法は、考え方によっていかようにでも集計できます。

セッションは必ず始まりがありますから、スタート時点でカウントすることにすれば、時間や日や月や年をまたいでいようと、「全体で1と数えよう」という考え方が可能です。この場合各レポートでは、以下のように集計されます。

あるいは、セッションは期間をもっているので、時間や日や月や年をまたいでいるなら、その集計時間に別々に正確にカウントするという考え方もできます。この場合各レポートでは、以下のように集計されます。

また、例えば1日から2日にまたがったセッションで上記（2）の正確なセッションカウントをすると、日別では1日と2日で2セッションとカウントしながら、月別のカウントでは同じ月内でのつながった1セッションとしてカウントすることもできます。しかしこの場合、日別の合計が月別の数字に合わないといったことも起きます。このような弊害があるので、セッションは日が替わると強制的にリセットするという考え方もあります。

さすがにこのレベルの細かさになると、どう集計しても大差ない可能性もあるので、枝葉末節かもしれません。しかし時間別セッションでは、同一人物（どのように同一人物を特定するかはそれで議論になりますが、ここでは特定可能であるとします）の同じ日の2回目以降のセッションのカウントをしないといった、少々疑問な集計をするツールもあるようで要注意です。