Googlebotのレンダリングが最新版Chrome相当になった! これは嬉しい!【SEO記事13本まとめ】

GooglebotのレンダリングがChrome 74相当になり、ほぼどんなサイトでも、ユーザーが見ているのと同様の内容でグーグルにインデックスされるようになる。
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うれしいニュースだ。Googlebotのレンダリングシステムが、古くさいChrome 41相当からChrome 74相当にアップデートされたのだ。これで、ほぼどんなサイトでも、ユーザーがブラウザで見ているのと同様の内容でグーグルにインデックスされるようになる。

ほかにも、ガイドライン・しごと検索・スニペット・インデックスなどなど、SEOに役立つ次のような情報を、今週もまとめてお届けする。

  • 再審査リクエストを送るときはウェブマスター向けガイドラインを読むべし(品質評価ガイドラインではなく)
  • しごと検索のガイドラインを守るようにGoogleが注意喚起
  • タブなどで隠れたテキストはMFIではスニペットに使われない
  • グーグルは意図を理解する⇒マーケッターは意図を予測する
  • SEOスパム経験者の言葉が沁みる! SEO事業者こそガイドラインを遵守すべき理由
  • MFTでの検証で「その他のエラー」でリソースが読み込まれない理由
  • グーグルマイビジネスが有料化!?
  • モバイルファーストインデックスへの移行は全体的には順調
  • UX向上に役立つ「ペルソナ」「ユーザーテスト」のイロハ教えます
  • スピードレポートが Search Console に新たに追加、ベータテスター募集中
  • FAQとHow-toのリッチリザルトをGoogleが正式公開
  • Google I/O で発表された画像検索の4つの新機能

今週のピックアップ

Googlebotのレンダリングが最新版Chrome相当になった! これは嬉しい!
今後も継続アップデート (Official Google Webmaster Central Blog) 海外情報

非常にうれしいニュースが届いた。Googlebotのレンダリングエンジンが最新版のChrome 74相当にアップデートされたのだ!

グーグル公式の日本語記事が出てからお伝えしようとも思ったのだが、ビッグニュースなので英語版のウェブマスター公式ブログが発表した内容でお伝えする。

これまでのGooglebotは、クロールしたウェブページを解釈するためのレンダリングを、古いブラウザで表示するようなレベルでしか実現できていなかった。そのため、新しいJavaScriptの機能を使ったページを適切に表示したり解釈したりできていなかったという問題があった。

具体的には、これまでGooglebotが使っていたのは、Chrome 41相当のレンダリングエンジンだった。Chrome 41がリリースされたのは2015年なのだが、JavaScriptやCSSはその後もどんどん進化していた。そのため、最新のJavaScript機能を使って生成するコンテンツを正常にインデックスできないことがあったのだ。

新しいGooglebotのレンダリングエンジンは、Chromeの最新版であるChrome 74に相当する。次のようなものを含め、1000以上の機能に対応したという。

  • ECMAScript 6(ES6)とJavaScriptの新しい機能
  • HTML5のIntersectionObserver(画像の遅延読み込みによく使われている機能)
  • Web Components v1 のAPI

さらにすばらしいのは、今後もChromeのアップデートに合わせて、Googlebot(のレンダリングエンジン)も継続してアップデートしていくということだ。数年後に「GooglebotはまだChrome 74相当でしかレンダリングしてくれない」となげくこともなくなりそうだ。

ただし注意点もある。

  • ウェブページをクロールしてからJavaScriptやCSSを含めたレンダリングした結果をインデックスするまでには、依然として遅延が発生する

  • URL検査ツールやモバイルフレンドリー テストツールのレンダリングエンジンはまだアップデートされていない(Chrome 41相当)

さらなる改善の余地があるとはいえ、Googlebotのレンダリングエンジンがアップデートしたことは、特にJavaScript技術を多用したサイトにとっては感動的なニュースだ。

もっと詳しいことを知りたければ筆者のブログ記事を参照してほしい。SSRやダイナミックレンダリングの必要性なども含め、Googleの検索チームの人たちに直接聞いてきた追加の情報も提供している。

★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人にも気にしてほしいが)
  • 技術がわかる人に伝えましょう

グーグル検索SEO情報

再審査リクエストを送るときはウェブマスター向けガイドラインを読むべし(品質評価ガイドラインではなく)
独自の付加価値・多様性も重要 (金谷 武明 on Twitter) 国内情報

グーグルから手動対策を受けるなどして、再審査リクエストを送らなければいけなくなった人に重要な情報だ。

どうやら、再審査リクエストを送る際に、誤ったガイドラインを参考にする人がいるようだ。再審査リクエストで参照すべきは、「検索品質評価ガイドライン」ではなく「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」だと、グーグルの金谷氏がツイッターに投稿した。

似たような名前なのでわかりづらいかもしれないが、次のような違いがある。

  • 検索品質評価ガイドライン

    グーグル検索がうまく機能しているかをグーグルが調査するための情報
    (グーグル内部で利用している評価者向けの情報だが、外部にも公開するようになった)

  • ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

    自サイトの情報をグーグル検索で適切に処理してもらうために守るべきことを記載した情報
    (一般のウェブマスター向けに、以前から公開しているもの)

前者の検索品質評価ガイドラインは、グーグルがどのような方向性で検索エンジンを進化させようとしているのかを理解するには価値がある情報だ。

しかし、SEOに取り組む人がまず完全に理解しておくべきなのは、後者のウェブマスター向けガイドラインのほうだ。そして、再審査リクエストで大切なのはこのガイドラインに反していないかという点だ。

そのうえで、「独自の付加価値」と「多様性」が重要といったアドバイスも無視できない(金谷氏の2つ目のツイートでさらっと書かれている)。これらの要素がないサイトは品質が低いサイトとみなされやすいからだ。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

しごと検索のガイドラインを守るようにGoogleが注意喚起
違反サイトには手動対策も (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報

しごと検索に対応するときに実装する求人情報の構造化データに際して、ガイドラインを遵守するようにグーグルが注意喚起した。ウェブマスター向けブログで単体の記事を掲載するほどの重要度だ。

オリジナルの英語記事が公開されたのは1年少し前だが、このときはしごと検索はまだ日本に導入されていなかった。導入後、ガイドライン違反がしだいに見られるようになってきたので、このタイミングで日本語記事を公開したのだろう。

次の3点について言及している。

  • 期限切れの求人情報を削除する
  • 求人の詳細ページに構造化データを配置する
  • 求人情報の詳細と構造化データ内の情報を一致させる

ガイドライン違反には手動対策が与えられることがあるとも警告している(実際に与えられている)。

しごと検索に対応させているサイトのウェブ担当者は、元記事を必ず読んでおいてほしい。

★★★★★
  • しごと検索に対応しているすべてのWeb担当者 必見!

タブなどで隠れたテキストはMFIではスニペットに使われない
ランキングには影響しないがクリック率に影響するかも (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

モバイル ファースト インデックス(MFI)では、初期状態で見えない(タブなどで隠れている)コンテンツでもきちんとインデックスされ、ランキング要因として評価される。ちゃんとユーザーに読めるコンテンツであれば、初期状態で隠れているというだけで評価が下がることはない。

だが、初期状態で見えないコンテンツは検索結果のスニペットには使われなくなるそうだ。

そうする理由は、グーグル検索としてのUXがあるようだ。ユーザーがスニペットを見てグーグル検索結果ページからそのページに移動したとして、スニペットにあったテキストを移動先で見つけられなかったら、どうだろうか。ユーザーは確かに困惑しそうだ。

ランキングには悪影響がないとはいえ、スニペットに使ってほしいテキストは、タブやアコーディオンで隠すことなく、最初から見える状態にしておくほうがいいだろう。スニペットにどんなテキストを表示するかは、検索結果のクリック率に大きく影響を与えることがあるのだから。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

グーグルは意図を理解する⇒マーケッターは意図を予測する
SEOにも当てはまる広告カンファレンスでのアドバイス (Think with Google on Twitter) 海外情報

Google Marketing Live 2019(グーグル マーケティング ライブ 2019)の基調講演で、広告部門のプラバカール・ラガヴァン上級副社長は次のように発言したそうだ。

グーグルは以前にも増してユーザーの意図を理解するようになってきている。

だからマーケッターは、その意図を予測してカスタマージャーニーのすべての段階で備えられるようになっている。

Google Marketing Liveは広告をテーマにしたカンファレンスで、ラガヴァン氏はこれに続いて「とはいえユーザーはさまざまなフェーズで一貫した、かつリッチな体験を求めるようになってきているし、プライバシーなど考慮すべきことも増えている」といったように続く。

しかし、この「グーグルは意図を理解する。マーケターは意図に備える」という言葉は、SEOに当てはめても良いアドバイスに思える。検索ユーザーの検索意図を理解し、その意図に合致したコンテンツや機能を提供するのが大切だからだ。

たとえば、新しいスマホを購入するときユーザーは次のような行動を取るかもしれない。非常にシンプルに表しているが、いわゆる「カスタマージャーニー」だ。

  1. どんなスマホがあるかを調べる
  2. 機能を比較する
  3. 新しいスマホで自分の生活がどう変わるのかを知る
  4. 利用者の評価を参考にする
  5. どの機種を買うか決定する
  6. 安く買えるサイトを探す

1人のユーザーがスマホを買おうとしているとしても、それぞれの段階でクエリは異なるだろうし求めている情報も異なる。それぞれの意図を最も満たせるウェブページを我々が準備しておけば、グーグルはそれらのページをうまく扱ってくれるはずだ。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!
Web担当者に役立つ最新情報海外SEO情報ブログの掲載記事から

Web担当者に役立つ最新情報

SEOスパム経験者の言葉が沁みる! SEO事業者こそガイドラインを遵守すべき理由
顧客にリスクを負わせてはいけない (サイバーエージェントSEO情報ブログ) 国内情報

SEO事業者は、品質に関するウェブマスター向けガイドラインを遵守すべし

当たり前のことのようだが、過去にSEOスパムをしていた経験をもつ人が言うと、また重みが変わってくる。

「自分自身、ガイドラインに違反するようなSEOを以前に行っていた」ことをカミングアウトしつつ、なぜガイドラインを守るべきか、自分はなぜそう考えるようになったのかを、サイバーエージェントの木村氏が語っている。

ガイドラインを守ることが重要だと木村氏が主張するのは、単なる正義感からだけではない。いまのグーグルではガイドライン違反したときのリスクが大きすぎるため、なにか問題があったときにSEO事業者の立場では取り返しがつかない損害を顧客に与える危険性があるからだ。

そうしたリスクのある施策が含まれるのであれば、顧客に対してもリスクをちゃんと説明する ―― それが、顧客に対してサービスとしてSEOを提供するビジネスとして当たり前の姿勢だ。

木村氏は、SEO事業者で働く人たちに対して、そのことを語りかけている。

そのスパムのリスクを説明し、責任をどう取るか明確化していないところは、お客様としっかり向き合っているとは言えないと思います。

ドーピングを選手(お客様)にさせておいて、「新ドーピング検査対応のドーピング薬です」「リスクのないドーピングです」と言ってるのと同じです。

そして、ガイドラインに反することはみなさんにではなく、
みなさんのお客様にリスクを背負わせることであるということ
お客様にリスクを背負わせるビジネスをしているということを覚えてください。

ガイドラインは、あくまでも私企業であるグーグルが定めたルールだ。そのため法律のように「だれもが遵守すべきもの」というわけではない。自社のビジネスのためにリスクと成果をてんびんにかけて、あえてガイドラインから逸脱するという判断もなくはない。

実際に木村氏も次のように言っている。

スパムSEOを提供しているSEO業者で、リスクを明確に説明しているところ、
要は、「超ハイリスク・ハイリターンです」「最悪ランク戻ってこないこともあるかもしれません」みたいなところまで説明して提供しているところには何も言う気は無いです。

しかし、世の中の多くのSEO事業者は、

ただ、明確にリスク説明をしているリンクSEO提供事業者を私は知りません。

「Googleの新アルゴリズムに対応したリンクです」「リスクが少ないリンク施策です」という"消防署のほうから来ました的消火器売り"のような売り方をしているところが多いようです。

というのが実情だろう。

また、そうしたSEO事業者でSEOについて教えられた若者が、本質的なことを学ぶ機会もなく、間違ったSEOを信じてしまっている場合もあるようだ。そうしたことに関しても、木村氏は憂いている。

“知らない”ことに起因するSEOスパムについては、グーグルの金谷氏も同様の気持ちを抱いているようだ。

さて、少し話がそれてしまったが、とにもかくにも品質ガイドラインの遵守はSEOに取り組むのであれば必須だ。木村氏が今回の記事を書いたのはSEO事業者向けにだったが、同じことは、ウェブ担当者にも、もっと言えばアフィリエイターにも当てはまる。

読んだことがあったとしても、これを機にもう一度ガイドラインを読み直しておこう。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

MFTでの検証で「その他のエラー」でリソースが読み込まれない理由
すっ飛ばしてしまう (John Mueller on Twitter) 海外情報

モバイルフレンドリー テスト ツールやURL検査ツールで、本来なら読み込まれるべきリソース(CSS、画像、JavaScriptなど)が読み込まれずに、「その他のエラー」になってしまうことがある。

同サイト内のリソースなので読み込まれなければならない(robots.txtでブロックもしていない)

この理由を、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明している。

(読み込むリソースの数に)決まった制限数があるわけではないが、検証ツールの類いは「すべてのリソースを取得しようとする」ことと「結果をできるだけ早く返そうとする」ことを同時に実現しようとする(なにせ、ユーザーはせっかちだからね)。その結果として、埋め込みリソースの読み込みを飛ばしてしまうことがあるんだ。

つまり、実際にエラーが発生しているのではなく、「検証ツールで結果を早く返すために読み込みを省いてしまっている」ということのようだ。

つまり、これはツールで検証するそのときだけの問題で、Googlebotによる実際のクロールにおいては、もっと長い時間をかけてリソースを取得してくれる。

とはいえ、検証のためのツールが正確に検証してくれないのは困る。読み込みを飛ばしたのであれば、「その他のエラー」ではなく「読み込みを省略しました」のようにもっと具体的に説明してほしいものだ。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

グーグルマイビジネスが有料化!?
今のところはただのアンケート (Search Engine Land) 海外情報

グーグルマイビジネスが将来的に有料化のサービスになるかもしれない ―― 少なくとも、有料化を疑わせるようなアンケートをグーグルが集めていたことを、Search Engine Landが伝えている(アンケートはすでに終了しているようだ)。

アンケートにはたとえば次のような設問があった。

以下は、上記の機能の金額です。どの金額なら利用したいと思いますか?

  • 選択肢1: 月額50ドル
  • 選択肢2: 月額60ドル
  • 選択肢3: 月額30ドル
  • 選択肢4: 月額25ドル
※筆者注: 何らかの機能を設問の前に提示していると思われる

以下の機能のどの組み合わせを利用してみたいですか?

  • ビジネスプロフィールの動画
  • 身元確認
  • セール
  • グーグルによる保証
  • 競合他社のプロフィールからのリード獲得
  • レビューの自動応答
  • 即時見積もり
  • レビューの承認
  • 注目レビュー
  • ビジネスプロフィールからの広告削除
  • 目立つ予約ボタン
筆者注: これらの機能をいくつか組み合わせた4つのパターンを準備し、どれを(有料で)利用したいかを尋ねている

あくまでもアンケートであるし、有料化するにしてもお金を払うことでより多くの機能、より高度な機能を利用するプランを提供するのかもしれない。従来の機能は無料プランとして提供を続けることも十分に考えられる(あるいは、機能を減らした無料プランもありうるだろう)。

いずれにしても、グーグルマイビジネスの有料化を、少なくとも構想としてグーグルは考えている(いた?)ようだ。

★★★☆☆
  • ローカルビジネスがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

モバイルファーストインデックスへの移行は全体的には順調
あなたのサイトはMFIに移行できていますか? (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

モバイルファーストインデックスの移行状況はどのような感じなのだろうか? グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。

進行中だ。なかなか難しい問題なので一歩一歩進めている。次のステップに関する詳しいアナウンスは、どこかの時点で発表するとは思う。そこからどういうふうに進めていくかに関してもだ。

概して言えば、担当チームは順調にやっていると思う。たくさんのウェブサイトがモバイル ファースト インデックスに対して本当によく準備できているのがわかっている、その結果、50%以上が切り替わっている。全体的にはいい傾向だと考えている。

検索結果の半分以上がモバイル ファースト インデックスに移行したページになったとグーグルが公表したのは、2018年12月だった(筆者注: 日本語訳記事が公開されたのは2019年1月)。その後どのくらい増えたのかをグーグルは明らかにしていない。

あなたのサイトはモバイル ファースト インデックスへの移行が無事に完了しているだろうか?移行したかどうかは、Search ConsoleのカバレッジレポートからURL検査ツールを実行すると調べられる。ユーザー エージェントがスマートフォン用 Googlebotになっていれば、通常はモバイル ファースト インデックスへの移行が完了している。

PC用Googlebotがクロールしたページばかりだとしたら、移行が進んでいない可能性が疑われる。公式ドキュメントブログ記事を参照し、準備が整っていることを確認しておこう

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

UX向上に役立つ「ペルソナ」「ユーザーテスト」のイロハ教えます
今のSEOはUX抜きに語れない (UX MILK) 国内情報

いまのSEOと切り離せない関係にあるUXのポイントを簡潔に解説した記事を紹介する。

検索意図に応えるコンテンツを作るために、次のようなことをしている人も多いのではないだろうか。

  • キーワードツールで関連語などを調べる
  • 共起語を調べる
  • 関連するQ&Aサイトなどからニーズを調べる
  • ブレインストーミングで意図を想像する

しかし、こうしたことを行って検索トラフィックが増えるだけでは、企業がSEOに投資するには十分ではない場合もある。ビジネスとしてWebサイトを運営するということは、「検索してページにたどり着いてもらうこと」だけでなく、「さらに、その後何らかの態度変容や行動をしてもらうこと」がビジネス目的だからだ。

本来のビジネス目的をより達成しやすくするには、コンテンツを、

  • どんな状況で
  • なにを達成しようとしている
  • どんなユーザーのために

作るのかを理解して明示的に関係者間で共有し、仕事を進めることが重要だ。そのためにポイントとなる「ペルソナ」「ユーザーテスト」などをテーマとした対談記事を紹介する。

UXリサーチで定評のあるポップインサイトの池田氏と、UXとビジネス成果をふまえたWeb制作で有名なベイジの枌谷(そぎたに)氏の対談を、UX MILKが記事として掲載している。

記事で語られている、

「ペルソナ作り」と「ターゲティング」を混同しない

ユーザーテストは2人~4人でも十分意味がある

といったことは、ユーザー中心設計の世界では当然のように語られていることではある。しかしSEOの世界の人には新鮮に感じられるかもしれない。

ユーザー体験を高める方法はたくさんあるが、まずはこちらの記事を参考に、UX改善やユーザー中心設計の基礎を知ってみるのもいいだろう。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

筆者が参加したGoogle I/Oカンファレンスで発表された検索関連の新機能を紹介する記事を3本ピックアップする。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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