「役員報酬1億円以上」の上場企業数は509社、人数は1,120人でともに過去最多【TSR調べ】

東京商工リサーチ（TSR）は、2023年度の「役員報酬・平均年間給与」に関する調査を実施した。

「役員報酬1億円以上」を開示した上場企業数、過去最多の509社に

調査によると、2023年度（2023年4月期-2024年3月期）に役員報酬1億円以上を開示した上場企業は509社で、人数は1,120人だった。社数、人数ともに過去最多を記録し、人数は初の1,000人超えとなった。

また、上場企業3,229社（純粋持株会社を除く）の従業員の平均年間給与は633万7,000円（中央値609万9,000円）で、前年の620万9,000円を上回り、過去最高を更新した。

役員報酬額トップは7&iHDのジョセフ・マイケル・デピント取締役の77億3,200万円で、歴代2位を記録。役員報酬額と従業員の年間給与の格差は944.3倍となっている。従業員年間給与のトップは、M&A仲介のM&Aキャピタルパートナーズの2,478万円で、10年連続の首位となった。

調査概要

• 【調査対象】全証券取引所の2023年度決算（2023年4月期-2024年3月期決算）の上場企業3,874社
• 【調査方法】有価証券報告書で役員報酬1億円以上を個別開示した企業および掲載の平均年間給与を集計。上場区分は2024年9月時点。