強調スニペットがSEO成功とは限らなくなる? グーグルが検索結果1ページ目の表示を変更【SEO情報まとめ】

Google検索で1位よりも上に表示される「強調スニペット」を獲得することの検索トラフィック価値が、グーグルの仕様変更によって変わりつつある。想定外なYahoo!検索への影響を含め、変更の内容を詳しくお届けする。
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Google検索で1位よりも上に表示される「強調スニペット」を獲得することの検索トラフィック価値が、グーグルの仕様変更によって変わりつつある。想定外なYahoo!検索への影響を含め、変更の内容を詳しくお届けする。

ほかにも、data-vocabulary.orgのパンくずリスト警告への対応、すご腕社長が答えるオウンドメディア27の疑問、隠しテキスト、JavaScriptリダイレクトなどなど、SEO担当者に役立つ情報をまとめてお届けする。

  • data-vocabulary.orgのパンくずリストへの警告がグーグルから届いた。どう対処すればいいの?
  • 競合が隠しテキストで上位表示している、許せない!
  • サイトURL変更時にJavaScriptリダイレクトを使っても大丈夫?
  • オウンドメディアによくある27の質問に、ウェブとマーケとビジネスの達人が回答
  • ECサイトで売上アップするためのパーソナライズ機能3つの秘訣
  • hreflangを構成した多言語サイトの404エラーページはどうなるのか?
  • 【日本語版】SEOの疑問をグーグルが回答するシリーズ動画
  • グーグル作SEOビギナー向け動画の続編が公開される
  • Search Consoleの検索パフォーマンス、色が変わった!?
  • Google、2020年1回目のコアアップデートを実施
  • ファッションECサイトの味方になるか? 人気商品の一覧を専用ブロックでGoogleモバイル検索に掲載

今週のピックアップ

強調スニペットがSEO成功とは限らなくなる? グーグルが検索結果1ページ目の表示を変更
ヤフー検索ではトラフィック激減の可能性あり? (金谷 武明 on ツイッター) 国内情報

「強調スニペット」は、グーグル検索結果1ページ目の最上部に表示される、検索キーワードに対する直接の回答を(リンクではなく文章や画像で)示す機能だ。

検索ユーザーの目につきやすいことから、「いかに自分のページが強調スニペットとして表示されるようにするか」は、最近のSEOでは重要度の高いことだとされてきた。

しかし、もしかしたら状況が少し変わるかもしれない。というのも、この強調スニペットが表示される検索結果にグーグルが変更を加えたのだ。

つまり、次のような変更だ。

  • 変更前 ―― 強調スニペットに表示されたウェブページ(URL)が、その下の通常の検索結果にもう一度表示されることがあった
  • 変更後 ―― 強調スニペットに表示されたウェブページは、1ページ目の通常の検索結果には表示されない

つまり、強調スニペットと通常検索結果の同一URLの重複を解消したのだ。

強調スニペットとして表示されるのは、通常の検索結果で上位を獲得しているページであることが多い。

そのため、これまでは次のような状況が多かった。

強調スニペットを獲得したら、「強調スニペット+通常の検索結果」の両方で検索ユーザーに興味をもってもらうチャンスがある。

しかし今後は、次のような状況になる。

強調スニペットを獲得したら、検索ユーザーに興味をもってもらうチャンスは強調スニペットだけ。

※ただし、強調スニペットとして表示されていても、2ページ目以降であれば通常の検索結果に出てくることはありうる。

もちろん、強調スニペットが検索1位よりも上位の目立つ表示であることに変わりはない。そのためSEOでは引き続き重視する価値はあるだろう。

しかし、そうは言えど、掲載場所が2つから1つに減ってしまうのは事実だ。「検索トラフィックを増やす」という観点では、強調スニペットの獲得はこれまでに考えられていたほどの効果を発揮しなくなる可能性がある。

また、Yahoo!検索からのトラフィックが激減するかもしれないという懸念もある。

というのも、日本のYahoo!検索はシステムとしてはグーグルの検索エンジンを利用しているのだが、検索結果ページにどんな要素が表示されるのかは同一ではなく、強調スニペットが表示されない場合があるのだ。

そうなると、強調スニペットがあるからという理由で通常の検索結果1ページ目から除外されてしまうと、ヤフー検索ではそもそも表示されなくなってしまうのだ。

たとえば、「お米の種類」というクエリで検索すると、Google検索では、3284rice.com から引用した強調スニペットが出ている。

ところが、Yahoo!検索では同じクエリでも強調スニペットが出ていない。(広告の下の)オーガニック検索1位は、グーグルで強調スニペットの下に出ていたページだ。

グーグル検索で引用されていた 3284rice.com のページは検索結果2ページ目の先頭に出ている(グーグル検索でも、強調スニペットとは別に2ページ目に再度出ている)。

1ページ目の先頭と2ページ目では検索トラフィックに著しい差が生じても不思議ではない。

※2020年1月30日現在、強調スニペットに抽出されたURLは検索2ページ目以降にも表示されなくなってしまっているようだ。一時的なものかもしれないが、現状としておしらせしておく。

なお、この変更による検索パフォーマンスレポートへの影響はないとのことである。検索パフォーマンスレポートには上に出ている結果(=強調スニペット)のインプレッションとクリックが計測対象になっていたからだ。

邪推だが、モバイル表示では強調スニペットと通常検索結果がどちらも枠で囲まれていて区別しづらいため、ほぼ同じ内容が1ページ内に2回表示されることに違和感があったのかもしれない。

上が強調スニペット、2つ目以降が通常の検索結果。要素の順序は違うが、角丸カードの影響で似たように見える。
★★★★☆
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グーグル検索SEO情報

data-vocabulary.orgのパンくずリストへの警告がグーグルから届いた。どう対処すればいいの?
schema.orgに更新する (金谷 武明 on ツイッター) 国内情報

リッチリザルトのための構造化データとしてdata-vocabulary.orgを使用できる。しかしながら、data-vocabulary.orgのサポートを2020年4月6日で終了することをグーグルは事前告知した。この日以降は、data-vocabulary.orgでマークアップしていてもリッチリザルトが検索結果に表示されなくなるだろう。

まず、「data-vocabulary.org」が何かを軽く説明しておこう。構造化マークアップは「ここにあるデータはこういう意味」だということをグーグルに伝える仕組みだ。それを実現するために、次の2種類のルールがあり、それぞれのルールで利用できる仕組みが複数ある。

  • HTML上にどんな形で記述するかのルール(マークアップ形式) ―― JSON-LD、microdata、RDFa

  • 各情報がどんな種類や役割のものかをどう記述するかのルール(ボキャブラリ) ―― schema.org、data-vocabulary.org

今回話題になっているのは、後者のルールに関する変更だ。要は、「商品ならこういう項目を利用できる」「イベントならこれらの情報をこう書く」「人の情報を表すにはこういう情報をこういう書き方で記述」というルールを定めているものだ。

グーグルは、古いdata-vocabulary.orgの仕様に基づいて記述している構造化データを認識しなくなりますよ、ということだ。

data-vocabulary.orgでマークアップしていると、Search Consoleに警告が出る。

メール通知でも警告が届く。

警告の内容が「data-vocabulary.org schema deprecated」となっており、多くの人には意味がわからないに違いない(筆者はフィードバックしたが改善されるかはわからない)。

対策

引き続きリッチリザルトを表示したいのであれば、schema.orgを利用したマークアップに更新する必要がある。

警告が届くサイトの大半は、パンくずリストの構造化データとしてdata-vocabulary.orgを使っていたようだ。ほかの一般的なリッチリザルトと比べて schema.org のパンくずリストをグーグルがサポートするのが遅かったため、以前から普及していたdata-vocabulary.org を利用していたからではないかと筆者は推測する。

いずれにしても、パンくずリストで警告が出ていたらschema.orgのマークアップに書き換える。具体的な技術仕様はデベロッパーサイトで確認できる。WordPressなどのCMSのテーマやプラグインで実装していた場合で自分での修正が難しければ、その開発者に依頼してアップデートしてもらうといいだろう。

★★★★★
  • data-vocabulary.org を使っているすべてのWeb担当者 必見!
  • 技術がわかる人に伝えましょう

競合が隠しテキストで上位表示している、許せない!
お怒りはごもっともだけど隠しテキストが理由とは限らない (Reddit) 海外情報

海外のSEO掲示板にこんな投稿があった。

2つの競合サイトが隠しテキストをやって自分より上位表示している。10万本のバックリンクを集めているサイトもある(この業界では無理な数だ)。HTTPSも導入していない。

自分のほうが良いサイトなのになぜ競合が上位にいるのか理解できない。

スパムレポートを何度も送ったがまったく変化が見られない。いったいどうなっているのか?

質問者はかなり憤っているようだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏が現れて次のように説明した。

上位表示しているサイトが隠しテキストをやっていたからといって、ランキングの要因として隠しテキストが大きく影響しているとは限らない。グーグルは、とてもたくさんの指標を使って検索順位を決めている。

反対に、ページに隠しテキストがあったからといってそれだけが理由でグーグルからインデックス削除されることもない。たくさんのサイトが間違ったことをやっていて、誤って隠しテキストをやってしまうサイトもたくさんある(UI的にユーザーのアクションがあるまで意図的に隠している場合もある)。

完璧なサイトというものはない。だから、私たちのアルゴリズムは合理的なやり方で、そうした不完全さを処理している。このようなわけで、ユーザーのクエリに合致したと現状でアルゴリズムがみなす1位のサイトでも技術的に多くの間違いがあることもある。

実際のサイトとクエリを見ていないので断言はできないが、筆者が推測するに、質問者が指摘している「隠しテキスト」「不正なリンク」といった要因はグーグルによってすでに無効化されている可能性もある。つまりプラスにもマイナスにも働いていない。

スパムに思える施策をやっていたとしても、それが実際に効果を発揮しているとは限らないとは中古ドメイン名利用のリスクに関して金谷氏も指摘していたことだ。

そのサイトが上位に表示されている理由が中古ドメイン名であるとは限らない。まったく別の要因が影響して上位表示しているだけかもしれない

自分のサイトが1位にふさわしいと信じることは当然のことであり、不正行為を働いているサイトに追い抜かれたらたしかに心穏やかではないだろう。

それでも、あなたが取り組めることは、検索ユーザーとサイト訪問ユーザーのニーズやペインに応えるために粛々とサイトやコンテンツを改善していくことしかない。同じ手を使おうとは決して考えてはいけない(明らかに悪質なウェブスパムであればもちろん通報すべきだが、それが即座に対処されるとも限らない。残念ながら)。

★★★★☆
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サイトURL変更時にJavaScriptリダイレクトを使っても大丈夫?
時間が可能 (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

URLを変更する際のリダイレクトとしてJavaScriptを用いると、グーグル検索にもそのリダイレクトが正しく反映されるのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば問題ないとのことだ。最終的には、301リダイレクトなどほかのリダイレクト方法と同じように処理される。ただし、JavaScriptの処理が入ることから完了までに時間がかかることがあるそうだ。

ベストなのはHTTPステータスコードで301を返すリダイレクトだ。しかし、301リダイレクトが使えない状況ではJavaScriptリダイレクトを利用できる。

グーグルのヘルプページでも、次のように「JavaScriptを使っても大丈夫」だと書かれている。

JavaScript を使用したリダイレクトが正当な行為にあたる場合もあります。たとえば、ユーザーのログイン後に内部ページにリダイレクトする場合は、JavaScript を使用しても問題ありません。JavaScript やその他のリダイレクト手法を使用したサイトが Google のガイドラインに沿っているかどうかを確認する際には、その目的を確認してください。サイトの移転にあたっては 301 リダイレクトを使用するのが最善ですが、ウェブサイトのサーバーにアクセスできない場合は、この目的で JavaScript によるリダイレクトを使用することもできます。

なお、待機時間を0秒に設定した meta refresh タグでリダイレクトする手法もあるが、こちらはグーグル検索的には推奨されない。リダイレクトとして処理されることもあるが確実性に欠ける。

★★★☆☆
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Web担当者に役立つ最新情報

オウンドメディアによくある27の質問に、ウェブとマーケとビジネスの達人が回答
自社運用のオウンドメディアの改善に役立つ (baigie) 国内情報

オウンドメディア運営にあたってよくある質問に、ベイジの代表である枌谷(そぎたに)氏が回答した。

自社発信のコンテンツが重要だとわかっていても障害があって始められなかったり、始めたはいいものの思うような成果が上がっていなかったりと、オウンドメディアに関して何かしらの問題をかかえているウェブ担当者にはとても役立つ内容だ。

全部で27個の質問に回答している。

目的・意義・戦略

  • Q1. オウンドメディアの重要性を経営層に理解してもらうにはどうすればいいですか?
  • Q2. 人や予算が少ない中小企業はどうオウンドメディアに取り組めばいいですか?
  • Q3. デジタルが浸透していない古い企業が取り組むうえでのアドバイスをください。
  • Q4. オウンドメディアをやってブランディングに効果がある実感はありますか?
  • Q5. オウンドメディアを始めた当初から目的が変わることはありますか?

目標・指標

  • Q6. オウンドメディアのKPIはどう設定すればいいですか?
  • Q7. 合格ラインとなるPV数など、数字の基準があれば教えてください。
  • Q8. オウンドメディアの成果はいつごろ出ますか?
  • Q9. 流入は増えたものの売上に繋がらず、社内評価が上がりません。どう改善すれば売上に繋がりますか?

企画・題材

  • Q10. コンテンツは質と量とどちらが重要ですか?
  • Q11. オウンドメディアにおいて、BtoBとBtoCの違いはありますか?
  • Q12. BtoBでまず手をつけるべき題材があれば教えてください。
  • Q13. コンテンツに独自性を出すコツはありますか?
  • Q14. 専門的で難解な業界のクライアントを支援するとき、どのように提案しますか?
  • Q15. 適切なペルソナを作るコツはありますか?ターゲットの種類が多い場合はどうしますか?
  • Q16. オウンドメディアへ再訪を促すためにはどうすればいいですか?

運用体制

  • Q17. コンテンツ制作は外部に委託するのと内部で制作するのとどちらがいいですか?
  • Q18. コンテンツ制作を社外に依頼する時に気を付けておくべきことはありますか?
  • Q19. コンテンツを社内で継続して制作するためのコツを教えてください。
  • Q20. オウンドメディアの運営体制を作るにあたり、どのような人が適任ですか?
  • Q21. 良質なコンテンツを生み出し続けるためのコツはありますか?
  • Q22. 組織の一体感がない場合、どうコンテンツを作るのがよいですか?
  • Q23. 社員の文章力を上げるには、具体的にどうすればいいですか?
  • Q24. 社員にコンテンツを書いてもらうための人事評価、インセンティブなどの制度はありますか?

その他

  • Q25. 成功しているBtoB企業のオウンドメディアを教えてください。
  • Q26. コンテンツを周知するためのSNSの活用は、BtoBでは難しいでしょうか?
  • Q27. コンテンツSEOの限界について、詳しく教えてください。

枌谷氏は、自らがオウンドメディアを運営し結果を出しているだけでなく、ウェブに加えてマーケティングやビジネスに関しても知識と経験がある。そして、自らが経営者でもある。そのため、回答には、説得力がある。

長文ではあるが、非常に読みやすく書かれているので、納得のいく学びを手にできるはずだ。

わかりやすく言うと、「オウンドメディアに関係する人なら、一読しておかないと損」だ。

★★★★☆
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ECサイトで売上アップするためのパーソナライズ機能3つの秘訣
コメント (Think with Google) 海外情報

個々のユーザーに合わせてカスタマイズしたサービスや機能を提供する仕組み、いわゆる「パーソナライズ」は、特にECサイトの成果に大きく影響を与えるようだ。

グーグルがボストン・コンサルティング・グループ(以下、BCG)と共同で行った調査によると、次のような結果が出ているということだ。

  • どのブランドやショップから購入するか決めるときに、お得な割引があることを知るのは重要だと87%の消費者が考えている

  • どのブランドやショップから購入するか決めるときに、オススメを受け取ることは重要だと62%の消費者が考えている

  • サイトでの体験が高度にパーソナライズされていた場合、予定していたよりも長い時間をユーザーが費やす確率は40%高くなる

ところが、パーソナライズを上手に導入できているECサイトは多くはないらしい。米国の小売業では今後5年間でパーソナライズを適切にする15%の企業に4,000億ドル近い(40兆円以上)売上が移っていくとBCGは見ているのだという。

300社のECサイトと2,000人の消費者を対象にしたBCGとの共同調査から、パーソナライズには次のような改善を検討すべきだとグーグルはアドバイスしている。

  • ロイヤリティプログラム/リワードプログラム(上級顧客・リピータ向けの特典)

    53%の消費者は、自分が会員になっているロイヤリティプログラム/リワードプログラムがチェックアウトのときに自動的に適用されることを望んでいる

  • 自分に関係したプロモーションや割引

    49%の消費者は、過去の購入に密接に関係したプロモーションを受け取ることを望んでいる

  • 欲しいものリスト

    44%の消費者は、(今すぐに買うわけではないが)興味をもった商品を追加しておける欲しいものリストの機能を望んでいる

日本でのECサイトにも当てはまる施策に思える。売上アップのために実装を検討してみるといい。

★★★★★
  • すべてのECサイトのWeb担当者 必見!

hreflangを構成した多言語サイトの404エラーページはどうなるのか?
共通でも大丈夫 (John Mueller on Twitter) 海外情報

多言語サイトを展開するときには、それぞれの言語のページを公開したうえで関係性を検索エンジンに伝えるために hreflang 属性を構成する。404を返すときにもそれぞれの言語ごとのエラーページを作成し、hreflang で関連付ける必要があるのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明している。

404を返しさえすれば、グーグルは気にしない。私たちは404ページの内容を見ない。もっともユーザーはエラーページの内容を気にするだろうがね。

全言語共通の404ページを返しても問題ない。それでも、その言語を理解しないユーザーはさらに混乱しそうだから、それぞれの言語に対してエラーページを作成したほうが親切ではないだろうか(言語ごとに1つのエラーページでいい)。とはいえ、エラーページにまで hreflang を構成する必要はない。

★★☆☆☆
  • hreflangを構成している人用(ふつうの人は気にしなくていい)

【日本語版】SEOの疑問をグーグルが回答するシリーズ動画
お役立ちQ&Aがそろっている (アユダンテ) 国内情報

#AskGoogleWebmastersと題して、グーグルのジョン・ミューラー氏がウェブマスターから寄せられた質問にショート動画で回答するシリーズが昨年から始まっている。

その内容を日本語にしてくれているコンテンツがあった。アユダンテさんが、14個のQ&Aを日本語に訳してくれいるのだ。

  1. 外部へのリンクにSEO的メリットがあるか

  2. Google サーチコンソール内のボイスサーチデータについて

  3. GooglebotがクライアントサイドJSリダイレクトを認識できるか

  4. nofollowリンクが被リンクとしてカウントされるか

  5. モバイルファーストインデックスのオプトイン・オプトアウト

  6. 新Google サーチコンソールでrobots.txtを確認する方法

  7. カノニカルURLの選択基準

  8. JSON-LD構造化データの設置場所

  9. AJAXクロールと#!URLについて

  10. サーバー移転とSEOの関係

  11. SEOとアクセシビリティのための複数H1タグの扱い方

  12. 構造化データプロパティ(Googleデベロッパーサイト vs Schema.org)

  13. SEO担当がサイト速度について知るべきこと

  14. よくあるSEOに関する質問まとめ(ステータスコード、タイトル、URLについてなど)

自分では気付かなかったが、そう言われればこれってどうなんだろう?という質問がそろっているように思う。お役立ちの翻訳記事だ。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

グーグル作SEOビギナー向け動画の続編が公開される
エピソード7まで (Search for Beginners on YouTube) 海外情報

SEOビギナーのための動画シリーズをグーグルが開始したことを以前にお伝えした。このときは3話目までだったが、その後、7話目まで公開されている。

  • 第4話: グーグル検索の解説
  • 第5話: 自分のサイトはグーグル検索に表示されているのか?
  • 第6話: Search Consoleの解説
  • 第7話: ウェブサイトで考慮に入れる5つのこと

SEOを始めたばかりの人が身近にいたら教えてあげよう(もちろんあなたも視聴してかまわない)。

なおナレーションは英語だが、日本語の字幕が付いている。動画下の歯車アイコンから設定メニューを表示して[字幕]を選び、下にスクロールして日本語を選択すると日本語字幕にできる。

★★★★☆
  • すべての新米Web担当者 必見!

Search Consoleの検索パフォーマンス、色が変わった!?
UX向上を追求する姿勢は見習いたい (Search Engine Roundtable) 海外情報

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで表示されるグラフ部分の系列ごとの配色が変わった。

以前はこのような配色だった。

(この画像は参照元サイトの許可を得て転載している)

現在は次のような配色だ。

今のほうが各項目のコントラストがはっきりしているように感じる(個人的には見やすくなったように思う)。また項目の見出しにはチェックボックスがしばらく前に追加された。

SEOの施策にはまったく影響しない変更なのだが、些細な改善であっても、ユーザビリティやユーザー体験の向上をグーグルは常に追求している姿勢は見習いたい。

★★☆☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

今年1発目のコアアップデート実施と米グーグル検索の新機能の記事をピックアップ。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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