最先端のSEO情報 厳選10件 from ラスベガス など10+2記事(海外&国内SEO情報)
最先端のSEO from PubCon Las Vegas
今年は大豊作 (SEOptimise)
PubCon(パブコン)という検索エンジンとソーシャルメディア、アフィリエイトをテーマにしたカンファレンスが11月8~10日の3日間、米ラスベガスで開催された。筆者も参加したのだが、合計で100以上のセッションが開かれ非常にボリュームのあるカンファレンスだった。
SEOptimiseブログが、自分が投稿した有用なツイートを154個ブログにまとめている。このなかから厳選した10個をピックアップしたい。
+1ボタンが押されたURLのCTRは20%高かった。
完全一致のtitleタグは以前はいい働きをしたが、現在は自然な言葉でのtitleがもっとずっといい働きをする。
ペナルティを受けたドメイン名を新しいドメイン名に301リダイレクトすると、ペナルティもその新しいドメイン名に受け渡すという調査結果が出た。
クライアントに次のように質問してみろ(または自問してみろ):最優先するキーワードでトップ3に入るのに値する価値が自分のサイトにあると思うか? もし思わないとしたらそれはなぜか?
もし自分が親だとしたら、子供にそのサイトに行ってそこから学んで来いと言うことができるか? 言えるならそれは質の高いサイトだ。
ファーストビュー(スクロールしないで見える画面の領域)にどんなコンテンツがあるのかを、グーグルはアルゴリズムでわかるようになってきている。
グーグルは、ページの質ではなくサイト全体としての質を気にかけるようになってきた。
リンクを集められるコンテンツとは: ビデオ、インタビュー、eブック、インフォグラフィック、コンテスト、鉄板のブログ記事
ブランドをベースにしたアンカーテキストに焦点を当てるべし ―― 初めの6か月間は完全一致のアンカーテキストを付けない、同意語や関連検索用語を使う(ただし使いすぎない)、ブランド名とキーワードの一部を含んだアンカーテキストを使う
(コンバージョン率を高めるために)ECサイトで伝えなければならないこととは、(1)自分たちは専門家であること、(2)その商品を買べき理由、(3)どうして自分たちから買わなければならないのかの理由
10個しか紹介できなかったが、どれも価値あるツイートばかりだ。ツイートのため短いセンテンスだから残りもぜひチェックしてほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
35%に影響!グーグルの“タイムリー”アルゴリズム(QDF)変更
既定路線の延長上です (SEMリサーチ)
グーグルは、特定の条件に当てはまる検索が実行されたときにより最近の(フレッシュな)コンテンツを検索結果として多く返すようにアルゴリズムを変更した。特定の検索とは、次のようなものだ。
- 最新の出来事や注目のトピック
- 定期的に発生するイベント
- 繰り返し更新されるもの
ユーザーはこういった物事に対して最新の情報を求めていることが多いからだ。
「検索全体の約35%にかかわる更新」ということでYahoo!トピックスにも取り上げられるほど注目を浴びたのだが、大騒ぎするほどのものではないと渡辺隆広氏はきわめて冷静に分析している。
今回の変更は、時間に深く関与する検索クエリ*のインテントを正確に汲み取る事で検索結果のレリバンシー(relevancy、関連性)を高めようという話です。ページ及びサイトの評価・分析方法に関する変更ではなく、インテントの正確な把握とタイムリーな検索順位になるようRe-Rankingするという話ですから、基本的にマーケティング(SEO)への影響は特にありません。こちらで軽く触れている通り、マーケッターにとってネガティブに作用する話ではありません。というより、この話題でSEOうんぬん考えることが的外れといってもいいかもしれません。
* これをタイムセンシティブ・クエリ(Time-sensitive query)などと呼ぶ
今回のアルゴリズム変更がどのようなものなのかの真相を詳しく説明してくれているので続きも読んでほしい。
コンテンツがパクられて重複扱いになっていたらグーグルが教えてくれるように
盗用されてSEO負けしても気づける (グーグル ウェブマスター セントラル 日本版 公式ブログ)
あるドメイン名のサイトにあるコンテンツが別のドメイン名のサイトのコンテンツと同じまたは類似しているとみなされ、自分の側のコンテンツが重複コンテンツ扱いされたときに(つまり他のドメイン名のコンテンツのほうが真正版であると判断されたときに)、ウェブマスターツールにメッセージが届くようになった。
これまではドメイン名をまたがった重複コンテンツ、専門用語で言うとクロスドメインの重複コンテンツが発生していることを確実に知る術はなかった。どのようなメッセージが届くのか不明だが、サイト管理者の助けになるだろう。他のサイトにコンテンツを盗用されて、盗んだ側のサイトのほうが検索結果に表示されてしまう状況がわかるようになったということだ。
こうした「クロスドメインURLの選択」をグーグルが不適切にしてしまう主な原因も公式アナウンスでは説明しているので、ひととり目をとおしておくといい。
Googleアナリティクスの新旧交代
切り替えのタイミング (Googleアナリティクス 日本版 公式ブログ)
「マルチチャネル」や「ビジュアルフロー」など多くの新しい機能を実装している新バージョンのGoogleアナリティクスだが、現行バージョンにある「スケジュール送信」と「PDF出力」機能が欠けていた。しかし数週間のうちに追加されるとのことだ。
と、これを伝えるためにこの記事をピックアップしたのではなくて、次の重要な発表が含まれている。
3 ヶ月後の 2012 年の 1 月に、今までの Google アナリティクスのインターフェースは、サービス提供を終了させていただきたいと思います。
旧バージョンのGoogleアナリティクスの終了がついに秒読み段階に入った。「新しいインターフェイスはまだ使わなくていい」と考えていたら切り替えのタイミングだ。いきなり新しいインターフェイスになってまごつくことのないように両方が使えるうちに慣らしていこう。
robots.txtの設置ミスでインデックス削除
恐ろしや (SEOまとめ)
クローラがrobots.txtにアクセスするとサーバーが「内部エラー」を返していたことが原因でグーグルのインデックスから消えてしまったという、絶対に体験したくないトラブルを告白した記事。
robots.txtによるブロックが不要な場合は次のいずれかの状態にしておくといい。
robots.txtを置かない
何も書いていないrobots.txtを設置する
何もブロックしない記述を書いたrobots.txtを設置する
User-Agent: * Disallow:
ただし1番の「robots.txtを置かない」を選択する時はrobots.txtへのリクエストが404を返すことを必ず確認しておこう。さもないとこの記事のように重大なトラブルに見舞われることがあり得る。
テクニックに溺れるSEOはスパムに通じる
ユーザーあってのSEO (ONETOPI「SEO」(seo_1topi)on Twitter)
渡辺隆広氏がキュレーターとしてSEO関連の話題を提供する「SEOワントピ」からのツイートを引用する。
そのコンテンツは、何を目的としているのか、ユーザーにどんな価値を提供するために公開するのかを考えて行わないといけません。こういうこと考えないでSEO目的で小手先のテクニックやろうとするほど、スパムになっていく。
筆者もSEOに興味を持ち始めた当時はランキングを手っ取り早く上げるテクニックに夢中だった。しかし検索エンジンに数年関わってきた今なら、渡辺氏の言うことがよく理解できる。ユーザーを置き去りにしたSEOは間違いなく破綻する。
・10%超え! グーグルSSL検索の影響は想像以上かも
・リンクの貼られていないURLでもGooglebotはたどることが判明
・0秒のmeta refreshタグは301の代わりになるのか?
・ECサイトで、在庫切れアイテムのページはどうしたらいい?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・SEOとリンクベイトについて本気で考える
・SEO&PPCマニアに贈る究極のキーワードリサーチ法
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
10%超え! グーグルSSL検索の影響は想像以上かも
2%台の数字はほんの序章だった (Search Engine Land)
米グーグル(Google.com)検索のSSL化で影響を受ける範囲は10%以内と言われており、実際にも数%程度に収まるようだと前回のこのコーナーで解説した。
しかし楽観視はできなさそうだ。11月1日または2日を境に、キーワードの取得ができないことを表す“(not provided)”のアクセスが急激に増えている。この日にSSL化検索の適用ユーザーの範囲が拡大したらしく10%を超えるサイトが相次いでいる。ITリテラシーの高いユーザーが中心のサイトではさらに数字が高くなっている。
筆者も自身が管理する米国からのユーザーがメインのサイトをチェックしてみたところ、11月2日から“(not provided)”が跳ね上がっていた(もっともアクセスの少ないサイトなので信頼性が高いとは言えないのだが)。
このサイトは一般ユーザー向けのサイトで、11月1日から14日までの2週間の“(not provided)”の割合は、10%には届かないものの9%台だった。
SSL化検索で失われるキーワードデータは思っていたより大きくなるかもしれない。Google.com以外(Google.co.jpなど)への展開が気になるところだ。
リンクの貼られていないURLでもGooglebotはたどることが判明
メンション(言及)ってやつですね (Google Webmaster Central Help Forum)
グーグルはハイパーリンクのない単なるテキストとしてのURLであっても、新しいコンテンツの発見に使い始めていると、米国のウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでグーグル社員のジョン・ミューラー氏がコメントした。
つまり次のようにクリックできないただの文字列としてURLが書かれているだけでもそのURLへのクロールをGooglebotは試みるのだ。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/canyoufindme.html
ここで、SEOに詳しい人は「そのURLのページにPageRankは渡るのだろうか?」と好奇心をいだくかもしれない。このコメントを残したミューラー氏に直接尋ねたところ、「テキストだけのURLはコンテンツ発見のためだけに利用しPageRankを渡すことはない」との回答を得た。
ちなみに、存在しないURLが書かれていた場合はGoogleウェブマスターツールで404エラーのレポートに出てくることがあるようだ(無視して構わない)。なおテキストファイルやPDF、JavaScriptに含まれたURLも新しいコンテンツの発見に使っているとミューラー氏は述べている。
ウェブ上のありとあらゆるものをインデックスしようとするグーグルの貪欲さはとどまるところを知らない。
0秒のmeta refreshタグは301の代わりになるのか?
あなたも実験してみてください (Rand Fishkin(randfish)on Twitter)
待機時間0秒のmeta refreshタグは、301リダイレクト相当に動きをすると言われている。この件に関して、SEOmozのランド・フィッシュキン氏が興味深いツイートを投稿した。
99%の場合において、meta refreshを依然として301のように取り扱っているように見える。
このツイートに対する数人のフォロワーからのツイートにさらに次のように返した。
(301が使えるなら)使うことは絶対に勧めない。
301と同じくらいのリンクジュースとランキングの力を渡してるように僕には見えた。ただしほんの数例しか観測していないが。
待機時間を10秒にしても依然として評価を渡すように見える。これには驚いた。
転送したページに向く以外は、301リダイレクトのようにはアンカーテキストをmeta refreshは渡さない。
(場合によってはrel="canonical"の代わりになるかという問いに対して)う~ん、何とも言えないが勧めたくはない。たぶんユーザーに本当に1つのURLを見せる必要があるなら、すぐにリダイレクトしたほうがいいかもしれない。
SEOの実験好きなウェブ担当者は、自分でも検証してみて分析結果を教えてほしい。
ECサイトで、在庫切れアイテムのページはどうしたらいい?
買う気のあるユーザーを逃してはいけない (Search Engine Roundatable)
ECサイトで、売り切れや在庫切れの商品の個別ページは、どのように扱うのが良いのだろうか。
こんな質問がCre8asite Forumsに投稿された。
入荷するまでの間そのページを削除したり隠したりするのはランキングに悪影響を及ぼすだろう。一方で在庫切れのページに訪問したユーザーには不親切である。
このスレッドを読んだバリー・シュワルツ氏は、Search Engine Roundatableで次のようにアドバイスしている。
入荷や出荷までのおおよその日数を説明して購入させるか、入荷したらメールで通知できるようにメールアドレスを登録させるといい(両方併用しても良い)。
アップル社は実際にこの対応策をとったことがあるようだ。購入した後で「在庫切れでした」の連絡をすることは良くないから、ECショップのウェブ担当者は参考にしてほしい。
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