“これをやったらグーグルペナルティ”なSEO手法11選 など10+1記事(海外&国内SEO情報)

やってはいけないSEOの話題を2件。ほかにも良記事が豊富に
よろしければこちらもご覧ください


  • “これをやったらグーグルペナルティ”なSEO手法
    (WebmasterWorld)

    グーグルのペナルティの原因になりうる要因を、WebmasterWorldのメンバーがリストアッした。

    • リンク販売
    • 隠しテキスト
    • 隠しリンク
    • 不自然なバックリンク状態
    • やり過ぎ(例:titleタグやアンカーテキストのキーワード詰め込み)
    • リンクネットワークの一部に加わる
    • リンク購入
    • 悪質サイトへの発リンク
    • 検索エンジンを欺くクローキング
    • 検索結果の操作を目的とするドメイン名間の301リダイレクト
    • 自動生成されたテキスト

    単純なものから高度なものまであるが、決してどれにも手を染めないようにしてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • バグ利用のリダイレクトSEOをしていたサイトがインデックス削除?
    (WEB in the morning)

    ピックアップ記事に続いて、やってはいけないSEOの話題をもう1つ。サイト内のリダイレクトを不正に利用してヤフーで上位表示を奪うブラックハットSEOの記事を、以前に「ヤフー検索のバグを利用した効果抜群(!?)の禁じ手SEO」として紹介した。

    どうやら、こうした不正リダイレクトにも検索エンジンのメスが入り、インデックス削除されていっているようだ。

    念のために断っておくが、筆者がこうした記事をピックアップしたのは、こういった悪どい手法を利用しているSEO業者が存在することを知ってもらうためだ。実験であろうが、試すことは決しておすすめしない。

  • 内部リンクだけでも上位表示は可能
    (SEOコンサルティング ドゥアイのSEOブログ)

    「SEOサービス」というキーワードでグーグルで1位のサイト(2010年8月18日現在)を具体例に挙げて、内部リンクで用いられているアンカーテキストの効果を説明した記事。リンクというと外部リンクばかりに気が向いてしまうが、内部リンクにも外部リンクに劣らないアンカーテキスト効果がある(キーワードの競合度にもよるが)。

    筆者がツールで調査したところ、確かに「SEOサービス」というキーワードで当該ページは外部サイトから被リンクを受けていないようだ(ほとんどが「SEO対策」と「いまどきのSEO対策.com」であった)。「アンカーテキストにはキーワードを含める」というSEO施策は、外部リンクだけでなく内部リンクにも当てはまることを再認識できる証拠になる。

  • SEOを「転校生」に例えるとこうなった
    (SEMアドバイザーの揺さBrain!)

    検索エンジンがキーワードとウェブページをどのように関連付けているかを「転校生」を例にして説明した記事。その1その2その3完結編の4部構成になっている。

    記事投稿者には失礼かもしれないが、言っていることは何も目新しいことではない。しかし、その目新しくないことを、わかりやすいたとえ話でオリジナリティに溢れるコンテンツに仕上げているところに、この記事の本当の価値があると筆者は思う。検索エンジンが求めるのは「有益なオリジナルの」コンテンツなのだから。

  • はてブやツイッターでの人気をGoogle Analyticsで表示するツール
    (Creazy!)

    Google Analyticsで「はてなブックマーク」と「ツイッター」の言及数を表示できるスクリプトが公開されている。日本でもっともメジャーなソーシャルメディアサイトで管理サイトのコンテンツがどのくらい話題になっているか知ることができる。

    昨今のアクセス解析ではソーシャルメディアの解析も欠かすことはできないので、こうしたツールは便利だろう。

    Firefox+Greasemonkey、Safari+GreaseKit、Google Chromeで動作する。

    ただし、このスクリプトの利用にあたっては、ブラウザ上で独自のJavaScriptを実行するための拡張機能をインストールし、そのうえでこのスクリプトを動作させることになる。そのため、こうしたスクリプトの利用では、セキュリティ上のリスクがあることは理解してほしい。ここで紹介したものは、記事の編集時点でおかしな動作をしないことを確認してあるが、あくまでも利用は自己責任において行ってほしい。

  • 携帯サイト作成に役立つサイト集【最新バージョン】
    (Feel Like A Fallinstar)

    このコーナーでは、モバイルSEOの情報をできるだけピックアップしようと努めている。しかし、モバイルSEOの情報は極めて少ないのが現状だ。こちらの記事では、携帯サイトの構築に役立つサイトをまとめて紹介している。モバイルSEOに役立つコンテンツもあるので、モバイルサイトの担当者はチェックしておくといいだろう。

    ちなみにこの記事は、はてなブックマークで多数のブックマークを獲得している。役立つ記事やツールの「まとめ」記事というのはユーザーの支持を得やすい。まとめるときはただ単にタイトルやURLを列挙するのではなく、簡単な説明と自身の感想などを付けておくとより評価が高まるだろう。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
・アドワーズ キーワードツールの数字は完全に嘘っぱち?
・こんなサイトにはリンクしたくない ―― リンクをためらう5つの理由
・グーグルのSERPからオーガニック検索が締め出された!?
・.htaccessの記述の正しい順番
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・ネットの売上を激増させるための101の秘訣

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • アドワーズ キーワードツールの数字は完全に嘘っぱち?
    (Leading UK SEO Agency, Search Marketing and SEO Blog by Dave Naylor)

    グーグルアドワーズ広告のキーワードツールが提示する月間検索数がまったく当てにならない数値だと非難した記事。

    アドワーズキーワードツールで関連キーワードを調査したところ、月間検索数が「18,100」のキーワードが見つかった。そのキーワードをターゲットにしてSEOを施策して2週間で3位に表示できた。ここまではまったく問題ないのだが、その後1か月間のそのキーワードでのアクセス数はたったの「12」でしかなかった。クリック率が1%だったとしても、その10倍のアクセスがあって当然のはずと考えていたのだ。

    そこで同じキーワードをグーグルの「キーワード最適化ツール」で調べたところ、月間検索数はなんと66だった。あまりにも事実とかけ離れた数字だ。そうしたことから、元記事の筆者はキーワード最適化ツールの利用を勧めている。

    実際に筆者が試してみても、アドワーズキーワードツールとキーワード最適化ツールには確かに数字に開きがある。今回の例のように極端な差ではないが、キーワード最適化ツールの方が全般的に小さな数字を返していた。

    調べてみると、アドワーズ広告ヘルプの「検索トラフィック データがキーワード ツールと御見積計算ツールによって異なる理由」という項目に、次のような記述がある。

    キーワード ツールでは、Google と検索パートナーでの検索データが表示されます。

    では、どちらを信用すればいいのだろうか。極論を言えば、どちらも信用できない。ツールが返す数字はあくまでも参考値だ。本当の検索数を知りたければ、対象となるキーワードでアドワーズ広告を出稿すればいい。検索結果の1ページ目に掲載されれば、表示回数が検索数とほぼ一致するだろう。

  • こんなサイトにはリンクしたくない ―― リンクをためらう5つの理由
    (Wiep.net)

    リンクを張るのを躊躇してしまうウェブサイトの特徴をWiep.netが5つ挙げている。

    1. コンテンツより先に広告がある
      サイトを収益化するのは悪いことではないが、サイトをチカチカ光るネオンサインのようにすることはない。
    2. 下手な文章と間違った文法
      ベストセラー作家のようにとまでは言わないが、誤字脱字のチェックくらいはしてほしいし、つまらない文章は退屈だ。
    3. 押し売り
      上手なセールスマンは売り時を知っている。下手なセールスマンはいつでも何でも売りたがる。
    4. けちん坊
      最新の10記事ほどを見ると、他のサイトへ一切リンクしてない。すべての発リンクにnofollowを自動的に付けるのはもっと悪い。ウェブはソーシャルな場だということを忘れている。
    5. 見かけ倒し
      都市風景の写真を期待してアクセスしたのに写真が1枚もないとか、「○○する方法トップ101」という記事にアクセスしたら14個しかなくて、残りの87個はその14個のバリエーションだったとか、「おいおい、なんだよ」と思わせてしまうパターンはやめてほしい。

    思い当たるふしはないだろうか? ナチュラルリンクを得るためにはどれも避けたい要因である。事実、これらのいくつかに当てはまる記事はこのコーナーのピックアップ候補から筆者は外すようにしている。

  • グーグルのSERPからオーガニック検索が締め出された!?
    (Converseon Blog)

    グーグルがこれまでに見たことのない検索結果ページをテストしていたようだ。「car rental nyc(レンタカー ニューヨーク市)」で検索すると、通常のオーガニック検索の結果が表示されるエリアにローカル検索と思われる結果だけが表示され、右上にはグーグルマップが表示されている。画面をスクロールしてもマップも一緒に移動して常に表示されるようになっていたとのこと。

    converseonのサイトに掲載された検索結果の画面(クリックすると元サイトの画像を拡大して表示)

    捏造された画面だとの指摘もあったが、グーグルのスポークスマンが実験であることを認めた。オーガニック検索とグーグルマップ検索が混ざった結果だとのことだが、画面を見る限りではすべてグーグルマップのローカル検索結果に見える。

    もしこの検索結果表示が導入されたら、場所や地名を含むローカル検索がなされた場合、ある種の検索キーワードでは、通常のWebページに勝ち目がなくなってしまうかもしれない。

  • .htaccessの記述の正しい順番
    (WebmasterWorld)

    .htaccessファイルに複数の記述を書くときの適切な順番を尋ねる質問がWebmasterWorldに投稿された。原則的に、次のように考えるといいだろうとのことだ。

    1. 最初は、アクセス制御。
    2. 次は、外部向けリダイレクト。
    3. 最後は、内部でのリライト。

    リダイレクトやリライトの記述が複数ある場合は、まず適用範囲が狭い(限定的な)ルールを先に記述し、もっとも適用範囲の広い(一般的な)ルールを後に記述する。

    記述の順番が適切でないと、正しく処理されなかったり、必要のない余計なリダイレクトが入ったりすることがある。

    技術的には、どの記述が先に処理されるかは、.htaccess上の記述の順番ではなくApacheモジュールの読み込み順によるということだが、おおまかには、ここで示したような順で書いておくのが良さそうだ。

SEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週は、SEOでアクセスアップに成功した後に大切になってくるコンバージョンアップの秘訣を101個も列挙した記事をピックアップ

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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