iモード検索が迷走中? 1日でGoogle →goo →Googleと高速切り替え など10記事(海外&国内SEO情報)

検索エンジン登録ソフトで一括登録したところ、検索結果で困った状態になってしまった人など。
よろしければこちらもご覧ください


iモード検索が迷走中? 1日でGoogle →goo →Googleと高速切り替え

  • iモード検索がGoogleからgooへ変更、そしてまたGoogleへ戻った →そしてまたgooで再開
    (NTTドコモ)

    4月30日にNTTドコモのiモード検索がGoogleモバイルからモバイルgooに突如変更された。これまでのモバイルSEOの施策がほとんど通用しなくなったため、モバイルサイトのウェブ担当者を慌てさせた。

    しかしこれまた突如として同じ日の夜遅くに、リニューアル前のiモード検索(Googleモバイル)に戻された。

    NTTドコモは、

    ご利用の増加に伴い動作が不安定になったため

    と説明している。期日は明確にされていないものの、改めてモバイルgooで再開する予定があるようなので、モバイルサイトのウェブ担当者は今後の動きに注視しておいた方がよさそうだ。

    2010-05-07追記 NTTドコモNTTレゾナントの発表によると、5/7 6:20より、モバイルgooによるiモード検索を再開したとのこと。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • グーグルのリンク評価システムを脅かすフェイスブックの「いいね」ボタン
    (CNN.co.jp)

    フェイスブックは、主に英語圏でツイッター以上に人気のあるソーシャルメディアサイトだ。日本でも利用するユーザーが増えている。フェイスブックは「Like(いいね)」ボタンといって、フェイスブック内の自分のページに気に入ったウェブページを簡単に掲載できる機能を公開した。1週間で5万サイトが導入したそうだ。

    このLikeボタン機能によるリンクが”特定のユーザーに関連している点で通常のリンクよりも優れている”として、グーグルのリンクの評価の仕組みを脅かす存在になる可能性があると、CNNの記事では推論している。

    しかし、Web担でもおなじみの渡辺隆広氏はこれに対して次のようにツイートしている。

    大袈裟な話。LikeボタンだけでPageRankよりも優れたウェブの体系化を進めるのは無理 ま 検索ユーザ側のvoteを取り入れるという視点は重要なんだけど http://www.cnn.co.jp/business/AIC201005010008.htmlTue May 04 11:59:45 +0000 2010 via web

  • 検索エンジン登録ソフトによる一括登録 → 個人情報が怪しいサイトに掲載!
    (グーグル ウェブマスター 公式ヘルプフォーラム)

    怪しげなサイトとともに自分の個人情報が検索結果に表示されているのに気づき対処策を求める投稿が、グーグルの公式ヘルプフォーラムにあった。

    原因はこれだ。

    何もわからないまま、もらった検索エンジン登録ソフトでサイトを一括登録してしまいました。

    ソフトによって小規模ディレクトリに自動的に登録されたデータが引き起こしたトラブルだ。

    そもそも、素性のわからない登録型検索エンジンへの自動登録は、SEOに役に立たないどころかトラブルを招いてしまうこともある。利用は控えるのが賢明だろう。投稿者はただで手にしたようだが、ましてやお金を払ってこういうツールを買わないように注意してほしい。

  • robots.txtはどこに置く?
    (グーグル ウェブ検索 公式ヘルプフォーラム)

    検索エンジンのクロールをブロックするためにrobots.txtを利用できる。robots.txtはサイトの最上位の階層、つまりルートディレクトリに置くことが仕様として定められている

    サイト全体にわたってクロールを禁止するrobots.txtを管理者がルートディレクトリに配置しているが、管理者に依頼することなく特定のディレクトリ配下だけをクロールの対象にできないだろうか

    このような質問がグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。結論としては、管理者と交渉して、ルートディレクトリのrobots.txtを編集してもらうしかない。

    検索エンジンが認識するrobots.txtはルートディレクトリにしか置けない。ルートディレクトリのrobots.txtを編集できるのが管理者だけの場合、その管理者の設定を無視するような行為がユーザーにできたら、管理の面でもセキュリティの面でも問題が出るだろう。したがって投稿者が求めるような「上位ディレクトリの robots.txt の設定をくつがえす方法」はないと考えられる。グーグルは外部リンクが大量に集まっていればURLだけを検索結果に表示することがあるが、実現するには現実的な施策ではないだろう

    ちなみに当該サイトは、「www」で始まるサーバー名と「web」で始まるサーバー名が正規化されていないようなので、検索エンジンを意識するのならば、どちらかに統一するよう設定しておくほうがいいだろう。

  • 無関係なリンクを見たユーザーがサイトから去っていく理由
    (ユーザビリティ実践メモ)

    閲覧中のサイトから去っていくことを、アクセス解析で「離脱」という。離脱する割合を表す「離脱率」を下げることもウェブ担当者に任された大切な仕事のひとつだ。

    検索エンジンからやってきたユーザーは、サイドバーに検索キーワードとは無関係なリンクのメニューがあると離脱しやすくなる傾向にあるそうだ。対応策を含めた詳細は元記事で確認していただきたい。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
・グーグルで順位が上下するのはリンクの質の問題
・急いでインデックスから消したいときは404ではなく410を使う
・グーグルはスパムリンクに対処できていない
・グーグルが許す有料リンクと許さない有料リンクの違い
・ツイートをブログに埋め込ませてアクセスアップ

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • グーグルで順位が上下するのはリンクの質の問題
    (WebmasterWorld)

    WebmasterWorldのフォーラム管理者が、グーグルで検索順位が上がったり下がったりする理由を次のように説明した。

    近頃ランキングが振り子のように幅広く行ったり来たりするのは、バックリンクの状態が古臭くなってきているか、あるいはバックリンク元の多様性が乏しいかの兆候だ。

    「多様性」というのは、ブログや登録型検索エンジン、ソーシャルメディア、記事配信、プレスリリース、相互リンクなど、そういうのにあまりにも集中しすぎるということだ。

    本当にバラエティに富んだリンクが害をなすことは明らかにありえない。

  • 急いでインデックスから消したいときは404ではなく410を使う
    (Webmaster Central Help Forum)

    検索結果にページが表示されないようにするためには、URL削除ツール(ウェブマスターツールの[サイト設定]>[クローラのアクセス]>[URLの削除])を使う。または、ウェブページが削除されHTTPのステータスコードで「404(見つかりませんでした)」を返し続ければ、そのうちインデックスからも削除される。

    404に似たステータスコードに、そのコンテンツが削除されたことを表す「410」がある。グーグル ウェブマスターセントラルの公式ヘルプフォーラムでのグーグル社員 ジョン・ミューラー氏のコメントによれば、通常は410を返す方が、404を返すよりも早くインデックスから削除されるとのことだ。

    410を返したい場合は、ApacheサーバーならRewriteRuleに[G]フラグを付ける。たとえば「old」というディレクトリに置かれているすべてのコンテンツ(画像を含む)に対して410エラーを返して早急にインデックスから削除したいときは、次のように記述できる。

    RewriteEngine on
    RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/old/
    RewriteRule .* - [G]
  • グーグルはスパムリンクに対処できていない
    (Danny Sullivan(dannysullivan) on Twitter)

    世界的にもっとも有名なSEOエキスパートのダニー・サリバン氏のツイートを紹介する。

    want to rank tops for seo on google? get crappy backlinks or shove your link on client pages. google still doesn't seem to care.Mon May 03 06:40:15 +0000 2010 via Seesmic

    「SEO」でグーグルのトップ表示になりたいかい? だったらゴミのような被リンクを集めたり、クライアントのページに自分のサイトへのリンクをぶち込んだりするといい。グーグルはいまだに気にしてないみたいだからな。

    前後関係を明確に把握できなかったのだが、「SEO」というキーワードでグーグルの上位にランクしているサイトが不正なリンクビルディングを行っているにもかかわらず、グーグルは対応できていないということを皮肉っているのだろうか。

    実際に、大量のスパムコンテンツからのスパムリンクによって上位に来ている悪質なサイトは絶えない。真面目にSEOをやっている人から見ると、グーグルの現状には腹立たしいのだろう。

  • グーグルが許す有料リンクと許さない有料リンクの違い
    (Matt Cutts(mattcutts) on Twitter)

    グーグルのマット・カッツ氏の有料リンクに関するツイートを2つピックアップする。

    If a company told you that Google is okay with paid links that pass PageRank because the links are "relevant"--that company is lying to you.Thu Apr 29 04:27:45 +0000 2010 via web

    「関連性のあるリンクならPageRankを渡す有料リンクをグーグルは認める」と言っている業者がいたら、それはウソをついている。

    @KzoneDD which is why I said "paid links that pass PageRank" instead of "paid links." Links/ads that don't affect search engines are fine.Thu Apr 29 05:53:28 +0000 2010 via web

    そういうわけで「有料リンク」じゃなくて「PageRankを渡す有料リンク」と僕は言ったんだ。検索エンジンに影響を与えないリンクや広告は問題ないさ。

    グーグルが禁止しているのは検索結果に影響を与える有料リンクだ。純粋に広告を目的としたリンク(nofollow付き)の売買までは禁止していない。詳しくはヘルプを参照してほしい。

  • ツイートをブログに埋め込ませてアクセスアップ
    (Twitter Media)

    ツイッターのロビン・スローン(@robinsloan)氏は、「Blackbird Pie(ブラックバード・パイ)」というツイートをウェブページに埋め込むツールを、実験的に公開した。

    ツイートの個別URL(ツイートの送信日時がリンクになっている)を入力して「Bake it」ボタンをクリックすると、埋め込み用のコードが発行される。あとは発行されたコードをそのままHTMLのソースにコピー&ペーストすればいい。

    ただし、これは公式ツールではなく、あくまでも@robinsloan氏による実験公開であることには注意が必要だ。現状でも、次のような不具合がある。

    • ツイートの日時が正しく表示されない
    • XHTMLコードが出力されるため、HTMLのサイトではそのまま使えない
    • style要素を含んだ形でbody要素内に貼り付けるようになっているため、XHTMLでは文法違反となる
    • img要素に必須のalt属性が指定されていない
    • 1ページ内に複数のユーザーのツイートを埋め込むと、スタイル指定が正しく反映されない

    下は埋め込んだツイートの例だ(前述の日時表記の問題やスタイル関連の問題は修正してある)。

    クッキー削除率は20%? 本当のユニークユーザー数がわかる新しいアクセス解析ツールX-logに注目 [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum http://ff.im/-jyr5sFri Apr 30 01:03:30 +0000 2010 via FriendFeed

    埋め込まれたツイート内のリンクは、ハイパーリンクとして機能するが、ツイッター以外の外部サイトへのリンクにはnofollow属性が付くので被リンクとしての効果はない。しかしツイートしたユーザーのプロフィールページやツイートの個別ページなど一部のツイッター内部のページへのリンクは、nofollowが付かない通常のリンクである。たくさんのサイトで埋め込まれたらそのツイートや発言者のプロフィールページが被リンクを集めることになり、キーワードによっては検索結果の上位に現れるかもしれない。ツイートの中に自サイトへのリンクが含まれていれば間接的にアクセスを増やすことにもつながりそうだ。

    また、Twitterの商標登録ロゴの使用ガイドラインでは、他ユーザーのプロフィールやツイートが表示されたスクリーンショットをそのユーザーの許可なく使用することは禁止している。こういったガイドラインに無頓着な一般ユーザーが利用するといった意味でも、こうした引用ツールが公式になってくれるとありがたいところだ。

※今週は、SEO Japanからの記事ピックアップはお休み。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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