Google検索結果でタイトル/説明文の文字数が増えた――ブラウザの幅で表示が変わるように

「ブラウザの表示領域に応じて、検索結果のメイン幅を変える」という挙動が追加されたようなのです
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今日は、SEOの話題を。グーグルの検索結果で、オーガニック検索結果のメイン領域が広がり、表示されるタイトルや説明文が長くなったということが、海外のSEO系サイトで語られています。

その背後には、「ブラウザの表示領域に応じて、検索結果のメイン幅を変える」という挙動があるようなのです。

ブラウザの幅によってSERPのメイン領域の幅が変わっている

5月4日、グーグルがタイトルや説明文の表示量を増やす

2016年5月4日頃から、グーグルのウェブ検索における検索結果ページのメイン領域の幅が拡大されたようです。

これにより、検索結果ページに表示されるタイトルや説明文の文字数が、日本語で次のように増えているようです。

  • タイトルの文字数が4文字ほど増加

    • これまで:28文字~31文字程度
    • これから:32文字~35文字程度
  • 説明文も1行の長さが7文字ほど増加

    • これまで:42文字程度
    • これから:50文字弱

Vlexoのジョナサン・ジョーンズ氏は、これによって検索結果でのクリック率が改善したと報告しています(2日間のデータからの判断ですが)。

検索結果のメイン幅は、ブラウザのサイズで変わる!?

さて、ここまでは海外でも語られている話題なのですが、実は検索結果ページに表示されるメイン領域の幅が、ブラウザの描画エリアの幅によって変わるようになっているんです。

といっても、いわゆるレスポンシブのようにブラウザの幅を変えればその場で変わるわけではないので、サーバーサイドレスポンシブという感じですが。

私の手元で確認した範囲では、狭い画面ではSERPメイン領域の幅が512ピクセルだったのが、ブラウザの画面を広げるとSERPメイン領域の幅は600ピクセルになります。

これに応じて、表示されるタイトルの文字数や説明文の1行長が増えているんですね。

ブレークポイントは1024ピクセル程度ではないかと思われます(試しにブラウザの幅を4000ピクセル程度に広げてみましたが、特にメイン領域の幅は増えませんでした)。

おそらくですが、モバイルでもPCでも、ディスプレイの幅もバラバラなら、ブラウザのレンダリング領域の幅もバラバラであるため、それぞれに適した表示を出す仕組みをグーグルが実装したのではないかな、と。

同じ2Kのディスプレイを使っていても、ブラウザを全画面で使っている人もいれば、画面の半分ぐらいで使っている人もいますからね。

これがテストなのか確定なのかはわかりませんが、正式な製品名が30文字程度あるというような製品やゲームなどには、ありがたい変化かもしれません。

「ユーザーの環境によって表示が変わる」というSEO担当者泣かせの仕様ですが、まずはサイトにアクセスしてきている人たちのビューポートの幅をチェックしてみてはいかがでしょうか。

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集統括(初代編集長)

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、Webサイト 「Web担当者Forum」初代編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開いる。現在は編集統括として媒体に携わる。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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