内部SEOだけで企業サイトのアクセスアップ など10記事(海外&国内SEO情報)

先週に引き続きmeta keywordsの話題、しかも「実はペナルティの対象となる場合も」
よろしければこちらもご覧ください

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • SEOは"All or Nothing"ではない
    (CyberAgent SEO Information)

    SEOはバランス感覚が重要だと説いた記事。SEOがなかなかうまくいかずにイライラしているWeb担当者に、特に読んでいただきたい。

    SEOがうまくいかなくなるパターンとして、すべてを「全か無かの法則で考えてしまう」
    「検索エンジンのランクとは複合的な要素で決まっている」ということを見落としている

    思い当たる節はないだろうか?

  • ヤフーでは「meta keywordsタグ」は無視どころかペナルティの原因?
    (Twitter)

    SEO塾ブログ運営者の石崎氏とSEOモード ブログ運営者のTyto氏がTwitterで交わした、ヤフーの「meta keywordsタグ」に関するやりとりである。

    先週、ヤフーが「meta keywordsタグ」のサポートを停止したことを公式に認めたとお伝えした。上位表示に効果がないとはいえ、キーワードを記述しておくことに問題はないと思われる。ところが、インデックスされない場所に存在するキーワード(ここでは、meta keywordsタグ内に記述したキーワード)が、ペナルティの原因になりえるというのだ。

    このつぶやきが事実だとしたら、「meta keywordsタグ」は順位アップどころか、ダウンを引き起こすということになってしまう。

  • サテライトサイトのダメな例と賢い作り方
    (SEOもっと)

    メインサイトにリンクを送るために作成したサイトのことを「サテライトサイト」と呼ぶことがある。自作自演のリンクを張ることが主たる目的だ。「自作自演」と聞くと響きが悪いが、サテライトサイトそのものがSEOスパムにつながるわけではない。この記事では、価値のあるサテライトサイトと価値のないサテライトサイトについて考察している。

  • ページ増加とキーワード再選定による内部SEOでアクセスアップする方法
    (SEO初心者のEvoブログ)

    内部SEOだけでアクセス数をアップさせる方法を解説した記事。アクセス解析を基に、ページの増やし方とキーワードの選び方を説明している。「企業サイト」向けに書いているようだが、幅広いカテゴリのサイトで応用できるはずだ。

  • 隠さずにh1タグを見せなくする方法
    (CAテクノロジー)

    筆者がTwitterでフォローするユーザーのつぶやきで知ったサイトである。最近リニューアルしたばかりだそうだ。

    ソースを見ると上部にh1タグが記述されているのだが、ブラウザ表示ではそれらしきものは見当たらない。よくよく見てみると、なんとフッター部に発見することができる。CSSのpositionプロパティで、表示位置を調整しているのだ。

    「hタグが持つ“見出し”としての役割を果たしていないのでは?」「現在ではh1タグにどれほどSEO効果を期待できるのか?」という疑問が残るが、その是非はともかくとして、隠しテキストにすることなくh1タグを目立たせなくする“見た目に美しい”手法であることに感動した。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
・HTMLサイトマップとXMLサイトマップはどちらが優先?
・8語以上の複合キーワード検索が伸びている
・ドメイン名の年齢よりもリンクの年齢
・グーグル・スクエアードがパワーアップ
・Bingは「meta keywordsタグ」をサポートしないけど見ている

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • HTMLサイトマップとXMLサイトマップはどちらが優先?
    (YouTube Google Webmaster Cetral Channel)
    グーグルにとって、HTMLサイトマップとXMLサイトマップのどちらがいいのか?

    こういった質問に、グーグルのマット・カッツ氏が動画で回答した。

    HTMLサイトマップは人間のユーザーにサイトのコンテンツを案内するものだし、XMLサイトマップは検索エンジンにページ情報を伝えるものなので、目的が異なるとしつつも、あえてどちらを優先するかと問われれば、HTMLサイトマップだとのこと。HTMLサイトマップは、人間にもロボットにも役に立つからである。

    とは言っても、XMLサイトマップを作るのは簡単だから、両方利用するのがベストだろう。

  • 8語以上の複合キーワード検索が伸びている
    (Experian Hitwise)

    米ヒットワイズ社の最新の調査によると、米国では5語以上の単語による検索が伸びているとのことだ。2009年9月と8月を比べると、8語以上の検索は6%上昇している。

    クリック数の比率 - 米国、キーワード数ごと
     2009年8月2009年9月増減
    1単語24.21%24.32%±0%
    2単語23.71%23.55%-1%
    3単語20.74%20.52%-1%
    4単語13.78%13.69%-1%
    5単語7.90%7.94%+1%
    6単語4.23%4.30%+2%
    7単語2.27%2.33%+3%
    8単語以上3.16%3.35%+6%
    ※9月データは2009年8月29日~2009年10月3日のもの。
    Hitwiseサンプル(米国インターネットユーザー1,000万人)が対象

    もっとも伸びてきたとはいえ、全体に占めるパーセンテージは1桁だし、調査対象は米国のユーザーである。したがって日本の市場にそのまま当てはめることはできない。自分の管理サイトでは、検索キーワードの単語数がどうなっているかチェックしてみてはいかがだろうか?

  • ドメイン名の年齢よりもリンクの年齢
    (High Rankings Forum)

    検索エンジンには「ドメインエイジ」と呼ばれるランキング付けのアルゴリズムがあると言われる。ドメイン名の運用歴を考慮する要因だ。このドメインエイジについて次のような質問がHigh Rankingsフォーラムに投稿された。

    ドメイン名を取得してからの歴史と、そのドメイン名に実際にサイトを開設してからの歴史に違いはあるのか? もしあるとしたら、サイトが存在することを示すために数行の文だけが書かれたページをアップしておくのは役に立つか?

    フォーラム管理者のジル・ワーレン女史は次のように回答した。

    ドメイン名の歴史やサイトの歴史よりも、サイトに向けて張られたリンクの歴史が重要だと考えられます。

    つまり、運用歴のアドバンテージを得るためのドメイン名ではなくて、本当のサイトを持たなければならないのです。

    サイトの運用歴は、有益なコンテンツを公開して認知され、リンクが張られたときに、初めて始まるということである。

  • グーグル・スクエアードがパワーアップ
    (Official Google Blog)

    グーグルは、検索結果のデータを表組みで表示する「グーグル・スクエアード(Google Squared)」というサービスを試験的に始めている(四角いマス目、つまりSquareで表示するから「スクエアード」)。このコーナーでも紹介した

    米Googleの公式ブログが、グーグル・スクエアードがより関連性の高いデータをより多く返すことができるようになったと報告している。下のキャプチャは「manga(マンガ)」を検索した結果である。

    グーグル・スクエアードは、比較調査に役立つ便利なツールで、項目も自由に追加削除できる。日本語での検索に対応していないのが残念なところだ。

  • Bingは「meta keywordsタグ」をサポートしないけど見ている
    (Twitter)

    もはやグーグルヤフーも、meta keywordsタグをサポートしなくなった。Bingも同様だ。事実上、「meta keywordsタグは死んだ」と言ってもいいかもしれない。ところがBingは、煮え切らない態度をとっている。

    世界的に有名なSEOエキスパートのダニー・サリバン氏が、Twitterでこんな風につぶやいた

    Bingは「meta keywordsタグ」をサポートしないくせに、人々に使うように言っているのは奇妙なことだ。

    指し示したBingの公式Webmaster Blogでは、headセクションの最適化が解説されている。「meta keywordsタグ」の項目の説明は次のようになっている。

    meta keywordsタグはかつてのようにページの順位を上げる万能薬ではない。あまりにも乱用され信頼の大部分を失っている。だが、無視していいというわけではない。得られる代償は比較的小さいが、キーワードの信頼性を得るために使える正当な手段として利用したほうがいい。このタグには、ページのコンテンツを説明するための関連キーワードを入れるようにする。

    ランキングを上げるためではなく、ページのトピックを確認するために使うことがあるくらいにとらえておくので十分ではないだろうか。なお、キーワードの繰り返しを避けるように警告しているので、詰め込みがNGなのは当然だろう。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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