グーグルPageRank徹底解説 など10+1記事(海外&国内SEO情報)
- これを読めば分かる、グーグルPageRank徹底解説(前編・後編)
ウェブマスター必読記事 (天照SEOブログ)グーグルが検索順位を決めるために使うもっとも有名なアルゴリズムといえばPageRankであろう。ただ有名ではあるが、PageRankについてあなたはどこまで理解しているだろうか。論文で知ることができる理論上のPageRankとグーグルが実際に採用しているPageRankは別ものであろうとも思われる。
このあたりを前編と後編に分けて天照SEOブログさんが、初心者にも分かりやすくまとめている。PageRankに関するすべてをグーグルが公表しているわけではないので一部推測も含まれるし、わかりやすさのために本来の意味から多少変えて解説している部分もあるが、PageRankをざっくり理解するには悪くない。
念のために補足しておくと、この記事ではわかりやすく「PageRankはリンクをたどって流れるトラフィック量を表す」という表現をしているが、本来のPageRankは、各ウェブページの相対的な重要度を表すためにウェブ上のリンクグラフを元に計算する手法を表す。トラフィック量の推定はその適用例の1つに過ぎず、リンクから流れるトラフィックはPageRankの要点ではない。PageRankは、学術論文の世界における「よく引用(参照)される論文は良い論文である」との考えから、ウェブにおけるリンクを論文における引用とみなしてドキュメント(ページ)の重要度を表すものとして考案された特許の技術であり、単にあるページからあるページへのリンクを評価するだけでなく、あるリンクがリンク先ページに引き渡した重要度がさらにそのリンク先にも伝搬されるといった流れを繰り返し計算している。
ちなみに、誤解されやすいが、PageRankの「Page」はWebページという意味ではなく、特許の考案者であるラリー・ペイジ(グーグルの創業者の1人)の姓「Page」を指している。
また、記事の後編でも書かれているが、グーグルツールバーなどで確認できるのは「ツールバーPageRank(TBPR)」であり、グーグルが内部的にもっているデータとは別モノだと考えたほうがいい(内部的なPageRankは公開されていない)。
SEOに携わる人には関心の尽きないPageRankだが、これにこだわりすぎるのは正しいSEOではない。グーグルは現在、検索結果での順位を決定するのに200種類以上の指標を利用しており、PageRankはあくまでもそのごく一部に過ぎず、その重要度は以前に比べるとかなり低くなってきているからだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
- グーグルがスパムと認定する「コンテンツファーム」とは?
勘違いしないで (SEMリサーチ)内容のない薄っぺらいコンテンツを検索結果から排除するようにグーグルがアルゴリズムを改良したことを、先週の注目ピックアップで取り上げた。質の低いサイトの例として「コンテンツファーム(Content Farm)」という言葉をグーグルは使っている。しかし、コンテンツファームがどんなサイトなのかを具体的に定義していない。
SEMリサーチの渡辺氏は「よくわからない」としつつも次のように推測している。
日々5000以上もの大量のコンテンツを日々配信するDemand Media(デマンドメディア)の台頭などの背景事情を考慮すると、とりわけ「一見すると情報として成立するが、その品質が極めて低いもの」がターゲットとなっているのではないかと推定されます。
※デマンドメディアについてはこの記事の続きの中編を読んでいただくといい。
そして一部に誤解があることを指摘している。
たとえば、あるメディアに先日、今回のGoogleの発表を受けて「OKWaveのQ&Aコンテンツを利用しているサイトが検索結果から消されるのではないか」といった指摘がありました。
しかし、本件とOKWaveのQ&Aコンテンツの件は、直接的には関係ありません。
グーグルが明確に説明していないせいもあるのだが、何をもってコンテンツファームと判断するのか混乱が発生しているようだ。時が明かしてくれるのを待つしかないのかもしれない。
- グーグルで1ページ目に入るには高い壁がある
必要なのは信用と実績 (サクラサクのSEOブログ)グーグルでは、ページが評価されるようになっても11位~20位(つまり検索結果の2ページ目)より上には、なかなか順位が上がらないことが多いそうだ。2ページ目までは順調に上がっても、そこから10位以内に入り込むまで3か月半かかったこともあるとのこと(そこそこ競争が激しいキーワードの場合)。
ヤフーSEOの分析に定評があったが、ヤフーが検索システムにグーグルを採用して以来影を潜めていたサクラサクのSEOブログさんが、いよいよグーグルの分析結果をオープンにし始めたようだ。継続的な情報提供に期待したい。
- グーグル上位表示の秘訣は「アンカーテキスト」
岐阜を漫喫 (株式会社フルスピード公式SEOブログ)フルスピードさんの公式ブログが、グーグルで上位表示させるのに大切な要素の1つである「アンカーテキスト」を、実例を示しながらわかりやすく解説している。
ページのタイトルにも本文にもキーワードが存在しなくても、そのキーワードが含まれているアンカーテキストでのリンクを大量に集めていると、そのキーワードで上位表示できるのだ。「アンカーテキストが重要」というのは“いまさら感”があるかもしれないが、改めて理解するのにわかりやすい記事だ。
もちろん、アンカーテキストが重要だといっても、それがすべてではない。あくまでも、順位決定の要因の1つに過ぎないことは理解しておこう。
- ターゲットキーワードに絞ったアンカーテキストでライバルサイトを落とせる?
競合の攻撃に注意? (Web in the morning)自作でリンク構築する場合に、SEO対象のキーワードだけをアンカーテキストにすべきか、それとも分散させるべきかという問題に悩むことがあるのではないだろうか。
Web in the morningさんがSEO対象のキーワードワードのみでのアンカーテキストの影響力について、「自分のサイトにリンクして自分のサイトの順位を上げる」ではなく「競合のサイトに勝手にリンクして競合の順位を下げる」側面からの持論を展開している。Web in the morningさんは、自身で実験したり数多くのサイトを分析したりしているようなので興味深い考察だ。なおコメント欄も読むと面白い。
・薄っぺらいサイトがどんどん沈んでいっている
・リンク切れを指摘して被リンクを獲得
・専門家が回答、YouTubeを活用したSEO
・サイトのメンテナンス時には503エラーを返すこと
・Gmailで受けたメール内のリンクは検索結果に影響し……
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・ブラックハットSEOの謎の生活
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- 薄っぺらいサイトがどんどん沈んでいっている
大切なのは中身 (Google Webmaster Central Help Forum)米国版のグーグルウェブマスターセントラル公式ヘルプフォーラムでインデックス削除を受けたウェブ担当者が始めたスレッドと順位が突然急降下したウェブ担当者が始めたスレッドに対して、グーグル社員のジョン・ミューラー氏がともに同じアドバイスを提供している。
あなたのサイトには質が高く、ユニークで(オリジリティがあって)、ユーザーを引きつけるコンテンツが必要だ。スレッドを始めたウェブ担当者たちのサイトは自動生成したコンテンツや他のサイトのコンテンツの複製で構成されていたのだ。質の高いオリジナルコンテンツをグーグルが求める流れはいっそう強まっている。
ユーザーにとって価値あるコンテンツを作るのはたやすいことではないかもしれないが、グーグルからのアクセスが必要なら逃げるわけにはいかないことを認識しておきたい。
- リンク切れを指摘して被リンクを獲得
その手があったか (WebmasterWorld)リンク獲得のためのちょっとしたテクニックを紹介したい。
リンクしてほしいサイトのなかにある外部サイトへのリンク切れを発見して、そのサイトの管理者に教えてあげるのだ。そのときに、関連する自分のサイトへリンクしてくれないかと打診するのがポイント。
ただ「リンクを張ってくれ」と頼んでも無視される場合でも、リンク切れを教えてあげれば、先方は感謝してリンクを張ってくれるかもしれない。相互リンクを依頼すれば成功する確率はさらに上がりそうだ。
リンク切れ以外にもタグの打ち間違いや誤字・脱字の指摘などでも行ける気がする。
- 専門家が回答、YouTubeを活用したSEO
ランドがSEOmozの外で教えるビデオSEO (Quora)そのジャンルのエキスパートがユーザーの質問に回答するQuora(クオラ)というQ&Aサイトが米国にあり、質の高い助言が得られるとして評価されている。
「
ユーザーが作ってYouTubeに投稿した(ある製品に関する)ビデオをうまく活用して、その製品のサイトをSEOできないだろうか
」という質問がそのクオラで出され、Web担でおなじみのSEOmozのランド・フィッシュキン氏が、検索エンジン業界のエキスパートとして、次のようなノウハウを回答した。そのビデオを埋め込んだ単独のページを自分のサイト内に作る。そしてビデオサイトマップを送信する。
そうすると、関連するキーワードでの検索結果にビデオのリッチスニペットが表示され、サイトへのトラフィックを増やせる。
ビデオは自分が作ったものでなくても、自分の商品・サービスを取り扱っていれば他人が作ったもので構わない。「単独ページを作成する」と「ビデオサイトマップを送信する」の2つは導入が容易で関連したキーワードでアクセスを集めるのに効果的だそうだ。
この他にもターゲットにするキーワードを適切に選んで、自サイトに作った単独ページのビデオの名前や記事のタイトルを付けることも大切とのこと。
- サイトのメンテナンス時には503エラーを返すこと
必ず知っておく (Google Webmaster Central Blog)米国のグーグルウェブマスター向け公式ブログがメンテナンスなどでサイトを停止する際は、503のHTTPレスポンスコードを返すように指導している。ウェブサーバーがGooglebotに503を返したときは、Googleはインデックスに変更を加えずしばらくした後また訪問する(Retry-Afterヘッダーで再訪問の日時や再訪問までの間隔を指定可能)。
サイトの停止時には通常の404エラーはもちろんのことソフト404も、301や302でメンテナンスをアナウンスするページへリダイレクトすることも、絶対にやってはいけない。インデックスから消えたり、違ったページにインデックスが置き換わってしまったりすることがある。
503については安田編集長が書いたWeb担の大人気記事を読んでおくといい。
→ メンテナンス中画面を出す正しい作法と.htaccessの書き方 - Gmailで受けたメール内のリンクは検索結果に影響し……
そりゃそうだ (Quora)クオラから検索エンジンのエキスパートによる回答をもう1つピックアップする。
「
Gmailのメール内にあるリンクやリンクのクリックは、何らかの形でグーグルの検索結果に影響するか?
」という質問に対して、元グーグルの検索品質チームで働いていたというケルビン・ラッカー氏が答えたものだ。Gmailのデータは検索には使われていない。なぜならプライバシーを侵害するかもしれないからだ。
ラッカー氏によれば、Gmail内のリンクが検索結果に影響を与えることはないとのこと。
ただし、Googleツールバーをインストールしてある環境でGmailのリンクをクリックしたときは、ツールバーがURLの情報を送信するので、URLの発見やスパムサイトのパターン検出などに使っているのではないかと筆者は疑っている(詳細に調べたわけではないし、そもそも順位には関係ない話で、プライバシー的にはGmailではなくツールバー側の話題だが)。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週はSEOネタが少なかったので1本だけのピックアップになる。ブラックハットSEOがやっているスパム行為の例を紹介した記事だ。
- ブラックハットSEOの謎の生活
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