悪質なSEOスパムサイトを報告してグーグル八分にする適切な方法 など10+3記事(海外&国内SEO情報)

「Googleショッピングへの商品登録:ステップ・バイ・ステップ」などの情報も
よろしければこちらもご覧ください


  • 悪質なSEOスパムサイトを報告してグーグル八分にする適切な方法
    (Google Webmaster Central Blog)

    検索エンジンスパムを発見したときは、グーグルであればスパムレポートのフォームから通報できる。米国版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが、スパムレポートから寄せられたスパム報告の処理プロセスを詳しく解説している。

    この記事の内容をベースにした日本語の解説を、おなじみ渡辺隆広氏がブログで公開しているので、詳細はそちらをご覧いただきたい。

    グーグル宛に上手にウェブスパムレポートを報告する方法(SEMリサーチ)

    筆者が先週参加した米ラスベガスのPubConカンファレンスで、グーグルのマット・カッツ氏に「米グーグルのペナルティは日本のグーグルよりも厳しく思えるが、国や言語で違いがあるのか」と直接尋ねてみたところ、次のような回答を得た。

    そのとおり。米国と日本では違いがある。Google.comはスパムとの戦いの歴史が長いし事例が多いから、厳しい対応ができるようになっている。でも日本のGoogleでのスパム対応やペナルティもこれから強化していけるだろう。グローバルで共通の仕組みが作れたらいいと考えている。

    渡辺氏もコメントで補足しているように、日本のグーグルでもスパムの取り締まりが今より厳しくなっていくことが予想(期待)される。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • Googleショッピングへの商品登録:ステップ・バイ・ステップ
    (フジイユウジ::ドットネット)

    EC担当者にとって要チェックなのが、グーグル日本が先日公開したグーグルショッピング。ここへのデータ掲載を促進するために、マーチャント・センターを通してグーグルに商品データを送信できる。商品データは、データフィードと呼ばれる各商品を定義する属性から構成されるファイルで登録する。データフィードは、タブ区切りのテキストファイルまたはXML形式のファイルで作成する。

    なにやら難しそうな専門用語が並び、ヘルプを読んだ時点で挫折しそうである。

    こちらの記事では、マーチャント・センターからデータフィードを送信する手順を、スクリーンショットも交えながら順を追って解説している。参考にしながらクリスマス・年末年始商戦に間に合うように商品データを登録しておこう。

  • 10か月でブログを月間10万PVにする17個の戦略
    (Last Day. jp)

    ブログの立ち上げから10か月間で月間ページビューを10万に到達させた17個の戦略を解説した記事。17個の戦略は次のとおりだ。

    1. タイトル、タイトルそしてタイトルだ。
    2. 見やすいブログデザインにしよう
    3. 改行をいれてブログをすっきり見せる
    4. 最初の一文で読者の心を掴む!
    5. 誤字脱字のチェック
    6. 人気記事をサイドバーに見せる
    7. 記事の最後には関連記事を表示!
    8. WordPressでアクセスアップ&SEO対策
    9. はてブボタンとTweetボタンを作る。
    10. RSS配信の文を最後にいれる。
    11. ブログ更新の時間を考える
    12. ブログの更新頻度
    13. プロフィールをしっかり書こう。
    14. ソーシャルメディアを駆使する
    15. 情報を出し惜しみしない
    16. ゲストライターになる
    17. HTMLとCSSをちょっと勉強しよう

    バイラルに成功した事例であるが、口コミで広まればSEOに効果のある被リンクも大量に集まるので、SEOにもきっと参考になるだろう。

  • マーチャント・センターによくある質問
    (Google ウェブマスター向け 公式ブログ)

    グーグルウェブマスター向け公式ブログが、グーグルショッピングに商品データを送信できるマーチャント・センターの利用について寄せられた「よくある質問とその回答」を公開している。次の3つのFAQだ。

    1. 必須の属性とは具体的にどんなもの? 推奨される属性は入れなければならないの?
    2. 日本語の属性を使っているせいか、フィードがエラーになります。どうしたらいいですか?
    3. フィードの承認ステータスについて詳しく教えてください

    ECサイトのウェブ担当者は知っておくといいだろう。

  • ドメイン名登録情報の変更と順位変動は関係ない
    (Takahiro Watanabe(takahwata) on Twitter)

    「ドメイン名の登録者情報を変更する場合は、whois情報の変更と同時期にサイトに大きな変更を加えない方がいい」というコンテンツを前回ピックアップした。これに対して渡辺隆広氏から次のようなご指摘ツイッター経由いただいた

    「ドメイン名の登録情報を変えるときに注意すること」これは違うと思うよ M&A できないじゃん 該当事例聞いたことありません。
    自分の目で確かめたいのであれば、自分が所有するドメインのwhoisを毎日書き換えながらサイトをちょこっと更新すればよい。
    tedsterの仮定は、実務的に発生する確率が無視できるほど小さい。そもそも whois変更と順位は(基本)関係ないです。こういうのは大抵、"major changes"が要因になってるんじゃないかと。
    "有効期限が切れた直後のドメイン取得して whois 更新して新しいコンテンツのサイトを立ち上げる"、というシチュエーションは、一般ウェブマスターには関係ない話かと思います。

    まとめると次のようになるだろうか。

    • whoisの変更はランキング変動を起こす原因にならないだろう。
    • whoisの変更と大規模なサイト変更を同時に行った場合に順位が下がったとしても、それはサイト変更によるものでwhois変更とはほぼ無関係だろう。
    • そもそも一般のウェブ担当者は、期限切れドメイン名をSEOに利用するときにドメインエイジがリセットされるを防ぐテクニックは知る必要がないだろう。

    渡辺氏のご指摘に感謝して、情報を共有したい。

  • URL 末尾のスラッシュは必要?
    (Google ウェブマスター向け 公式ブログ)

    URLの終わりに「/」(スラッシュ)のある場合と「/」のない場合にはどんな違いがあるのだろうか?

    http://example.com/foo/ (スラッシュあり)
    http://example.com/foo (スラッシュなし)

    これについて、グーグルウェブマスター向け公式ブログが解説している。簡潔に言うと、301リダイレクト(またはrel="canonical"タグ)でどちらか片方に統一されていれば、グーグルにとってはどちらのURLが使われていても混在していても問題はない。

    ただし、最後の要素(例のURLでは「foo」の部分)が(拡張子のない)ファイルではなくディレクトリであるならば、「/」を付けたURLを使用した方がいいだろう。理由は「/」なしでアクセスした場合にサーバー側でリダイレクト処理が発生して余分な負荷がかかるからだ。

    ちなみに、ここで論じた話題はURLのパス部分のスラッシュに関するのもだが、URLがドメイン名だけで終わっている場合の末尾のスラッシュあり・なしは、また事情が異なる。

    http://example.com/ (ドメイン名、スラッシュあり)
    http://example.com (ドメイン名、スラッシュなし)

    ドメイン名トップページにアクセスする場合、URLの末尾に「/」がなくても、ほとんどのブラウザは自動的に「/」を付けてアクセスしてくれるからだ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
・グーグルのマット・カッツ氏が教えてくれた9つTIPS
・企業ブログに不要な5つのブログパーツ
・ユーザー属性までわかる! 米ヤフーの新型キーワードツール
・グーグル特製ページ表示高速化のサーバーモジュールmod_pagespeed
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・PubConでのGoogleマット・カッツ氏のスピーチのまとめ
・Googleのアルゴリズム最新調査: トップページよりも内部ページを重要視?
・検索エンジンの歴史が一枚の絵でわかるインフォグラフィック

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • グーグルのマット・カッツ氏が教えてくれた9つTIPS
    (PubCon Las Vegas 2010)

    11月9日~11日の3日間、米ラスベガスで開催されたPubCon(パブコン)という検索マーケティング・ソーシャルメディア・アフィリエイトのカンファレンスに参加してきた。筆者が執行役員を務める(株)セルフデザイン・ホールディングスの海外遠征活動としての参加だ。

    PubConの2日目にプレゼンテーションを行ったグーグルのマット・カッツ氏は、セッションの最後にウェブマスター向けに9つのTIPSを贈ってくれた。Web担の読者とシェアしたい。

    1. SEOにおいては、アルゴリズムを追うな、ユーザーを追え
      ※検索エンジンを相手にするのではなく、ユーザーを相手にしろということ。

    2. 10人のタクシードライバーに尋ねろ
      ※業界に詳しくないシロウトに質問しろという意味、ユーザーが使う言葉(キーワード)がわかるから。

    3. ブログでは最初のリンクに気を使え
      ※最初のリンクが重要とのこと。いちばん気を引くしクリックされやすいからか?

    4. コンテンツは声に出して読め
      ※自然な文章になっているか、キーワードが詰め込まれていないかを確認するためと思われる。

    5. ツイッターはRTしやすいように文字数を余らせておけ
      ※140文字まるまる使った発言はリツイートされづらくなるから。

    6. ビデオを作れ
      ※人気のあるコンテンツだから。

    7. コンバージョンにおいては、テストし、繰り返し、ユーザーを導け

    8. 自分のドメイン名を持て
      ※誰かに取られるかもしれないから。

    9. Googleウェブマスターツールのメッセージ転送を有効にしておけ
      ※自分のメールアドレスに重要な通知が送られてくるから。

  • 企業ブログに不要な5つのブログパーツ
    (HubSpot Blog)

    米ハブスポットブログでは、企業ブログの質を損ねる5つのパーツを指摘している。

    1. 余分なソーシャルメディアサイトへの投稿ボタン
      トラフィックに貢献する主要なソーシャルメディアサイトにだけ絞る。数を減らしたほうが投稿数やトラフィックが増えた検証結果が出ている。

    2. ブログロール
      おすすめサイトを紹介するなら、サイドバーにブログロール(お気に入りサイト)として詰め込むのではなく、1つの記事として紹介したほうが信頼度が増すし反応も良い。

    3. ニュースリリース
      ブログはニュースリリースの場ではない。ニュースリリース専用のページを作るべきだ。

    4. 目的のないサイドバーのパーツ
      ビジネス的な目的に貢献しないブログパーツをサイドバーに設置しない。試験的に設置して訪問者にコンテンツの共有や理解を促さないのであれば、すぐに外すべきだ。

    5. 余分なナビゲーションリンク
      特に必要でないリンクをナビゲーションメニューに追加しない。場所を奪ってしまうし、本当にクリックしてほしいリンクのクリック数を減らしてしまう。

  • ユーザー属性までわかる! 米ヤフーの新型キーワードツール
    (Yahoo! Search Blog)

    米ヤフーは、「Yahoo! CLUES」(ヤフー! クルー)というツールを公開した。Yahoo.comでの検索動向のデータを調査できるものだ。当日/過去7日間/過去30日間の検索ボリュームの推移がわかるほか、性別/年代、収入、地域・前後に行った検索キーワードの情報も調べられる。

    米国での英語キーワードの検索にしか対応していないのが残念だ。日本のヤフーにお願いしてぜひ移植してもらいたいものだ。

    ※Web担編注:10月にアップデートされたYahoo!リスティング広告のキーワードアドバイスツールはリスティング広告の広告主向けツールだが、同様のデータを調べられる。

  • グーグル特製ページ表示高速化のサーバーモジュールmod_pagespeed
    (Google Webmaster Central Blog)

    グーグルは、ページ表示を高速化するためのウェブサーバー用ソフトウェアを提供し始めた。「mod_pagespeed」という名称のApacheのモジュールである。サーバーにインストールすることで、HTMLサイズ縮小、CSSやJavaScriptファイルの結合、画像のファイルサイズ縮小、キャッシュ指定の最適化といった、ページ表示パフォーマンスの調整を自動的に行ってくれるものだ。

    グーグルのマット・カッツ氏によると、ページ表示速度が順位に影響を与える範囲は検索全体の1%以下ではあるが、訪問ユーザーのためにもページ表示は素早いほうがいいだろう。

    ウェブ担当者というよりもサーバー管理者向けの情報であるが、自社でサーバーを管理しているのならmod_pagespeedを試してみてはいかがだろうか。このモジュールは何か特別なことをするものではなく、これまで個別に行っていたようなページ表示パフォーマンス最適化をある程度自動的に行ってくれるもの。これまでそうした調整をまったく行っていなかったならばかなりの効果を出すだろうが、すでに手動で調整している場合はさほど効果がないかもしれない。

    グーグルはmod_pagespeedを大手のレンタルサーバー事業者に導入してもらうように進めているようだ。日本でも共用サーバーを提供している事業者は進んで導入してみてはいかがだろうか。

SEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週は3記事ピックアップ。海外情報でも紹介したPubConでのマット・カッツ氏のプレゼンテーションの全容と、グーグルのアルゴリズム変更に関わる分析、そしてSEO Japanさんお得意のインフォグラフィックだ。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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