時間をかけるだけムダな「都市伝説SEO技」16選 など10+2記事(海外&国内SEO情報)
- 時間をかけるだけムダな「都市伝説SEO技」16選
やっていいのもあるけどサクッと済ませる (High Rankings)価値のあるアクセスを増やすのに役に立たないSEOを16個、取り上げた記事。簡潔にまとめる。
meta keywordsタグ
もうかなり以前から検索エンジン(グーグル・Bing)はmeta keywordsタグの記述を見なくなっているXMLサイトマップの送信とディレクトリ型検索エンジンへの登録
深い階層に埋もれてしまい、かつ内部リンクも外部リンクも張られていないページは、たとえXMLサイトマップ送信によりインデックスされたとしても対象キーワードで検索結果に出てくることはない(インデックス促進には役に立つが、順位には影響しない)。リンク(aタグ)のtitle属性
グーグルはランキング要因としては無視する。h1タグやh2タグなどの見出しタグ
hタグを記述することには見出しを表すという意味はあるが、ランキングには関係しない。クリックできない(リンクを貼っていない)画像のalt属性
alt属性がランキングアップに結びつくことはたいていあり得ない(リンクを貼った画像のalt属性は重要)。キーワードの詰め込み
さらに詰め込むくらいなら取り除いたほうがランキングが上がるかも。一般的で目的が絞られていないキーワードに最適化する
ユーザーの疑問に答えるようなキーワードを狙う。たとえば法律的な助けを求めているときに「弁護士」だけで検索はしない。場所や得意分野など特定の要望を表す語と結びついているはず。すべてのページで同じキーワードを狙う
ページごとに別の対象キーワードを割り当てる。リンクとして広告を当てにする
バナー広告やAdWords広告などほとんどの広告はランキングを上げるリンクとしては役に立たない。類似ページ
ほんの一部分だけを変えたページの量産。PPC広告のランディングページとしてはいいが、SEOでは複製コンテンツの原因になる。グーグルや他の人気のあるサイトへリンクする
SEOに役立つのは自分のサイトに張られたリンクであって、他のサイトのページへの発リンクではない。キーワードを含んだドメイン名を本サイトへリダイレクトする
キーワードを含んだドメイン名が強いというのは事実だが(筆者注:英語の場合)、リダイレクトすると検索エンジンにはそのドメイン名は認識されなくなる。他人の記事の再配信
コンテンツが他の人が書いた記事の転載だけだとしたら、ランキングアップの手助けにはならない。コンテンツを更新したと見せるためにほんの少し変更する
2~3語変えただけでは更新とはみなされず、順位上昇にもアクセスアップにも役立たない。内部リンクにnofollowを付ける。
リンクジュールの流れをコントロールするためにnofollowを付ける「PageRankスカルプティング」の手法は、今は効果なし。すべてのページへのリンクを張ったメインナビゲーション
内部リンクを増やして検索エンジンに重要性を伝えようとメインナビゲーションのメニューにすべてのページへのリンクを貼ったとしても、意図とは反対に渡されるPageRankが薄まるしユーザーも混乱する。
ここで示したのは、「利用するのがダメ」というNG手法ではない。あくまでも、SEOの目的の1つである「検索エンジンからのアクセスを増やす」ことに結びつかない手法という切り口だ。なかには異論のあるものもあるだろうが、あなたはどう思うだろうか。
日本語で読めるSEO/SEM情報
- 新規サイトの制作にSEOは必要?不要?
「SEOの定義」によるけれど (インハウスSEOブログ)一般企業の社内SEOを担当しているインハウスSEOブログさんが、次のような考えを展開している。
新規サイト制作時にSEOは必要ない。基本がしっかりしたサイトはなんとでもなる。賛成意見もあるし、異論もある。SEOコンプリートさんが最後に言っているように「SEOの定義」によって考え方は変わってくるだろう。先々週ピックアップした「SEOしないことがSEO」に近いかもしれない。この後に投稿した記事で、インハウスSEOブログさん自身もSEO観の違いを認めている。
筆者の考えでは、新規サイト制作時の設計段階からSEOを考慮するべきだと思う。たとえば重複コンテンツを発生させないURL構成をサイトの設計段階から決定しておかないと、後から修正するのに非常に苦労する(筆者は実際に経験している)。また検索エンジンからのアクセスを期待するのであれば、見栄えのいいフルFlashのサイトよりはテキスト中心のサイトが絶対的に適している(画像にも同じようなことが言えるが、画像をまったく使わずすべてテキストにすべきと言っているわけではない)。そもそも、サイトにどんなコンテンツを掲載するのかを考える際に検索エンジンでの検索数を調べるようなものも、ある意味SEOだといえるだろう。
新規サイトの公開時だからこそ、SEO・コンテンツの有益性・サイトデザイン・ユーザービリティなどを総合的にバランスよく検討していきたい。SEOにとって後からの修正が難しいものも必ず存在する。インハウスSEOさんは、すでにSEOのスキルが高いので新規サイトを作るとしても無意識にSEOを考慮できているため、この記事を書いたのかもしれないとも思う。
- 目先の利益を求めたSEOを施策しない
先を見据えたSEOを (SEOコンサルティング ドゥアイのSEOブログ)アルゴリズムに隙の多かったヤフーの検索システムと比べて、グーグルでは裏をかくような施策は見破られやすい。そうは言っても完璧ではなく、「ワードサラダの文中からのSEOキーワードでのリンク」「フッターに並べられたPRでのキーワードリンク」、こういったランキングを上げることだけを目的にしたリンクが依然として評価されていることをこちらの記事では指摘している。
しかしそれでもなお次のように語っている。
Googleのアルゴリズムを掻い潜っているだけであり、そういった手法で現在上位表示されているのは非常に危険今効く施策も大切だけど、半年後、1年後、さらに先を見据えた施策が重要「サイトの身の丈」をしっかり考える必要があり、だからこそSEOは時間がかかるものであり、また時間をかけるべきであって、無理していついつまでに検索1ページ目に表示させる必要なんてないSEOを通じて長らくビジネスを営みたいのであれば、目先の利益にとらわれるのではなく長期的な展望に立つべきという主張にはおおいに賛同する。SEOに限らず、目先のことにとらわれずに常に基本や本質に立ち返ることは重要なのだ。
- スパムSEOを見つけたら、お願いだからGoogleに連絡してください
検索エンジンスパム撲滅にご協力を (グーグル ウェブマスター向け 公式ブログ)グーグル ウェブマスター向け 公式ブログが、スパムサイトを通報するためにグーグルが用意しているスパムレポートについて説明している。以下の4項目に分けている。
- どうして Google にウェブスパムを報告するのか?
- どんなサイトを報告すべきか?
- スパム レポートには何を記載したらよい?
- スパム レポートはどのように処理される?
真面目にSEOを施策しているウェブ担当者がバカを見ないように、スパムサイトを発見したらグーグルに通報することをオススメする。
グーグルは優れた検索エンジンを提供しており、アルゴリズムで可能な限りのスパムを排除しようとしているが、それも完璧ではない。あなたがスパムレポートを提出することで、それをもとにアルゴリズムが改善されていくのだ。「告げ口をするようで」と遠慮せずに、「グーグルが判定できていないスパムを教えてあげることで、より良い検索結果をつくるのを助ける」意識でレポートするのがいいだろう。
- これはかなり使えそう、新バージョンGoogle Analyticsのイベント目標設定
コンバージョン測定に使いたい (Googleアナリティクス 日本版 公式ブログ)ベータテスト中の新しいバージョンのGoogle Analyticsに追加された新機能「キーワードクラウド」を先週紹介した。有用かどうか微妙な機能だったのだが、今日紹介する機能は間違いなく有用だ。
イベントを目標として設定できるようになったのだ。ファイルのダウンロード、動画の再生、外部リンクのクリックなど、さまざまなイベントをコンバージョンのゴールとして設定できるのだ。今まででも不可能ではなかったが、新機能ではイベントトラッキングと連動できる。
役に立つのは間違いない。とはいうものの、どんなイベントを計測するのかを自分で決めて、イベントを計測するコードをJavaScriptでページに追加しなければいけないので、上級者向けの仕組みだとも言える。今回の公式アナウンスの記事とイベントトラッキングのヘルプをよく読んで、ぜひ使いこなせるようになりたい。
- 「ワンクッションリンク」がグーグルで効果絶大? え? え?
そんな暇があるのならもっと別の…… (VALID SEOのメインブログ)「リンク」はいまでもSEOで重要な要因には違いない。この記事では、順位を上げたいページに直接リンクを張るのではなく、間に別のページを挟んでリンクを張る、つまりワンクッション置いたリンクがグーグルで異常に評価されてしまっていることを解説している。
筆者も以前に海外の有料フォーラムでまったく同じテクニックを知りブログに書いた記憶がある。
挑戦を試みようとする読者がいるかもしれないので一言忠告しておく。こういった作為的な行為は早晩対策されるだろうし、度を過ぎるとペナルティを受け、取り返しのつかない事態になるかもしれない。ピックアップ元の記事の最後に書いてあるとおりだ。
Googleの隙間を縫うSEOなんで、遅かれ早かれ対策される気がするなー実験するのは構わないが、本サイトヘの導入はおすすめしない。
・パンダ・アップデートが遂に世界的に導入&ユーザーのブロック指定を反映。今からチェックするべき8項目
・グーグルのサイトクリニックから得る7つのSEOアドバイス
・存在しなくなったページの正しい取り扱い方
・グーグル画像検索がインデックス時間を表示
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
・Googleが文書レベルの分類子でスパムを特定する仕組み
・Googleのパンダアップデートに関わる質の決定階層
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- パンダ・アップデートが遂に世界的に導入&ユーザーのブロック指定を反映。今からチェックするべき8項目
日本語への導入が待ち遠しい (Google Webmaster Central Blog)「パンダ・アップデート」または「ファーマー・アップデート」と呼ばれる、低品質のコンテンツを持つページが検索結果に出ないようにするグーグルの検索アルゴリズムの変更が、遂に世界的に適用された。地域は広がったものの対象言語はまだ英語のみとのことだが、今後さらに英語以外の言語にも広がっていくと思われる。
また、注目すべき点として、2011年3月に導入していた「各ユーザーが、特定のドメイン名を検索結果に表示しないようにブロックする機能」によるデータを、(そうするべき確度の高い状況だとグーグルが判断する場合は)検索結果にも反映していくと発表されていることがある。
Search Engine Landで元グーグルのヴァネッサ・フォックス氏が、客観的にサイトを見たときにパンダ・アップデートに対して注意したい点を8個まとめているので紹介しておこう。
- 訪問者が、行きたいところを容易に見つけられるか
- 各ページのトピックが明確であるか
- コンテンツはオリジナルか、それとも他のソースからの配信か
- 広告の数や場所がコンテンツを見づらくして、すばやくアクセスするのをじゃましていないか
- 客観的にサイトを見たとき、ユーザーのニーズやビジネスのゴールに焦点が定まっているか
- ページのコンテンツには権威や価値が感じられるか。ウェブにある他のページよりも検索キーワードに対してより適切に回答しているか
- 高品質で人々を引きつけるページがサイト内にあったとしても、高品質でないページがその他に存在しないか(質の低いコンテンツがサイトにたくさんあると、質の低いそのページだけではなくサイト全体のランキングを下げるとグーグルは述べている)
日本語向けにもパンダが導入されるのが待ち遠しい。
- グーグルのサイトクリニックから得る7つのSEOアドバイス
日本でもやってほしい (Google Webmaster Central Blog)グーグルは、英ロンドンで行ったサイトクリニックで出たSEOアドバイスをウェブマスター向け公式ブログで共有した。以下の7点についてのアドバイスだ。
- titleタグとmeta descriptionタグについて
- hタグについて
- サイトの構造について
- 重複コンテンツ・正規化について
- 存在しないページのステータスコードについて
- 打ち間違いキーワードの検索について
- ウェブページの表示速度について
それぞれの内容は、SEMリサーチで渡辺隆広氏が日本語に訳しているので参照してほしい。
- 存在しなくなったページの正しい取り扱い方
状況に応じて301か404/410 (WebmasterWorld)すでに存在しなくなったURL(ウェブページ)の扱いについてWebmasterWorldの管理者が次のようにアドバイスした。
似たようなトピックのページがあるときは、そのページに301リダイレクトする。しかし、さまざまなページをすべてトップページにリダイレクトしようとは思わない。
代わりになるページがないなら、404か410のステータスコードを返すようにする。
削除したページにバックリンクが多く張られているようなら特にリダイレクトを検討するが、その場合でもトピックが合っている適切なページにリダイレクトする。
なくなったページをなんでもかんでもすべてトップページにリダイレクトするウェブ担当者がいるが、グーグルに要注意フラグを付けられる可能性があるので気を付けたほうがいいだろう。「ページが恒久的に移動した」ことを伝えるための301リダイレクトの本来の使い方と異なり、不正なランキング操作だとみなされかねないからだ。
- グーグル画像検索がインデックス時間を表示
インデックス速度もアップか (Google Web Search Help Forum)グーグル画像検索で表示された画像に「◯時間前」や「◯日前」のように、いつインデックスされたのか表示されるようになっている。
すべての検索結果に適用されるわけではなく、ニュースになるような最新の検索に表示されるようだ。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
パンダ・アップデートに関係しているかもしれないグーグルの特許に関する記事を今週は2本ピックアップ。
- Googleが文書レベルの分類子でスパムを特定する仕組み
後半の「スパムチェックリスト」は要チェック - Googleのパンダアップデートに関わる質の決定階層
パンダ・アップデートの「パンダ」さんが書いた特許?
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